最終更新日:2024/7/13

(株)マルト

業種

  • スーパーマーケット

基本情報

本社
福島県

取材情報

記事で読む社会科見学

マルトの仕事、そして存在感について -いつも地域の生活とともに-

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先輩インタビュー&インターンシップ担当者から

私たちの生活のすぐ近くにあるスーパーマーケット『マルト』ですが、職場としてはあまり馴染みがありません。そこで、いわき市と茨城県で店舗を展開する同社を訪問し、仕事内容や会社についてお聞きしました。

井上 湧介さん/SC滑川店野菜部門(2018年入社)写真左
大高 紗奈江さん/商品本部デリカ部惣菜課(2009年入社)写真中央
遠藤 祐喜さん/管理本部採用教育部(2009年入社)写真右

仕事ポートレート

売場に野菜を陳列する井上さん。「シーズン終盤でも気温が下がると鍋商材が売れたり、スーパーの仕事は本当に『生活』と一緒にあるんだなと思いました」
お弁当の新メニューについてメーカーさんと一緒にアイデアを練る大高さん。店舗時代から「お惣菜」の新しい魅力をもっと広げたいと考えていたという。
教育部の遠藤さんはインターンシップも担当。「仕事選びは生き方選び。」

【野菜部門】入社3年目、主任を目指して日々研鑽中!

なんといっても野菜はスーパーの顔。新入社員研修で野菜部門への配属を希望した私は念願がかなって野菜売場担当になりました。配属後は品出しと鮮度チェックが当面の新人の仕事です。特に鮮度チェックは重要な仕事で、「このホウレンソウはまだまだ新鮮。この小松菜は値下げかな。今朝値下げしたこのトマトはヘタまわりが変色してきているからもう下げよう…」といったように、すべての野菜に目を光らせなければなりません。判定が微妙な場合はどうするのか。もちろん先輩やパートさんにすぐ聞きます。ここがマルトの安心ポイントで、どんな些細なことでもその場ですぐに質問できます。就活中は、何も知らない自分がプロの世界でやっていけるのだろうかと少し不安に感じていたのですが、説明会等で感じた親しみやすさは実際に職場の雰囲気そのものでした。この人たちと一緒に働きたいという素直な気持ちを大切にして本当によかったと感じています。

会社の雰囲気の他にもうひとつ、入社を決めた大きな理由が地域での存在感でした。地域の生活のすぐ近くで働きながら、たくさんの人たちに喜んでもらいたいと考えていた私にとって、高い食品シェアを誇る地元のスーパーマーケット「マルト」はまさに地域密着の職場。もちろん技術も知識もほとんどゼロからのスタートとなるのですが、毎月の集合研修で基礎(係数計算、陳列のノウハウ、衛生管理など)からしっかり学べるので大丈夫です。このあたりもマルトの安心ポイントですね。1年間の新人研修の総仕上げは、売場の改善に向けた企画と実践結果を役員の前で発表するトレーニーレポート。期間は約3ヶ月。みんなドキドキしながらその日を迎えます。

結果、私は優秀賞(その年は新人2名のみ)を受賞することができました。内容は干し芋の販売促進。陳列を変えたところ、なんと全店トップの売り上げに。企画と売場づくりでは主任や店長に何度も協力を仰ぎましたし、発表の練習では他店の主任も駆けつけてくれました。私としては感謝の気持ちしかないのですが、それでもみんなが私の頑張りを讃えてくれます。入社前に感じた家族的な絆はやはり本物でした。野菜売場の主任を目指して、みんなの期待を超える頑張りで地域の「食」に貢献したいと思います。(井上 湧介さん)

【商品本部】みんなの「おいしい」をつくる、この仕事は私の天職!

昨年4月から商品本部の惣菜課に配属となりました。入社してから10年間、私はずっと店舗の惣菜売場を担当してきたのですが、現在は「現場」を支援するのが私の仕事です。担当は「米飯」と呼ばれるジャンル…いわゆるお弁当です。自社工場で調理するものと各店舗で調理するものがありますが、いずれもラインナップは本部が企画します。本部が企画した商品の中から、その日、どんなお弁当をどのくらい売場に陳列するのかを各店の惣菜部門の主任が選択することになります。逆にいうと、魅力的でしかも売りやすい(扱いやすい)お弁当でなければ、本部がどんなにラインナップを充実させても店舗に選んでもらえません。おいしいお弁当をたくさんの店舗で販売するにはどうしたらいいのか。このあたりが私の腕の見せどころというわけです。

具体的な例を紹介します。マルトには「ケンちゃん弁当」というロングセラー商品があるのですが、厚焼きタマゴをひとつずつ手作りするなど調理に手が掛かるため、限られた店舗でしか扱われていませんでした。私はこれをなんとか改善したいと思いました。
私は惣菜部門の主任を長く務めてきたので現場の論理もよくわかります。主任のチョイスには、その下で働くパートさんたちの意見も含まれていますし、それにひとつのアイテムに人手を持っていかれたのでは全体のオペレーションに影響します。そこで私は「ケンちゃん弁当」の調理方法を見直し、その工数を減らすことにしました。実店舗への導入はこれから。いつもあっという間に売り切れるこのお弁当を、よりたくさんの店舗でお客さまにお届けできるよう頑張っていきます。

スーパーの惣菜売場はいわば地域の台所です。栄養士資格を持つ私にとって、おいしいものをたくさんの人に食べてもらえるこの仕事はまさに天職。ずっと続けたいと考えています。その点、マルトでは結婚後も家庭と仕事を両立させて働く女性の先輩がたくさんいるので安心です。最近では、部門主任をはじめ店長職でも女性の活躍がますます目立つようになりました。女性ならではの視点と発想でこれからもお客さまの満足に寄り添っていきたいと思います。(大高 紗奈江さん)

【管理本部】マルトの存在感にぜひ注目してほしい!

若手社員と中堅社員からふたりの先輩の声を紹介しました。いずれのケースでも、社員の熱意がお客さまのために活かされ、またお客さまのための努力がマルトの売上げと成長につながっていることがお判りいただけたのではないでしょうか。そこで、私からは地域における「マルトの存在感」について述べたいと思います。

◆マルトの存在感その1/強固な経営基盤で地場商品を応援!
地域のものを地域で食べる。最近ではむしろ贅沢なことだったりしますが、マルトではローカルの強みを活かし、昔からずっと地場商品を応援してきました。例えば「カツオの揚げびたし」などは、もともといわき地区の郷土料理だったのがマルト各店に並んでから茨城地区でもすっかりお馴染みになったヒット商品です。最近では、オリジナル商品を作る専門の開発部署を立ち上げて、地域の魅力の創造と発信をさらに強力に推進しています。

◆マルトの存在感その2/地域の「食」に対する責任と自信
カツオの話題をもうひとつ紹介すると、いわき市界隈でカツオが好んで食べられるようになったのは、小名浜港に水揚げされる活きのいいカツオをマルトが積極的に販売したことも理由のひとつだといわれています。他にもマルトでは地域の「食」をさまざまな角度(安全・安心・満足)から下支えしてきました。最近だと利便性を考慮した小分け商品(鮮魚、フルーツなど)が高齢者世帯や共働き世帯に人気です。食品シェアの高さは、そのまま地域の日常における存在感といっていいでしょう。

◆マルトの存在感その3/日常に寄り添った社会貢献活動
地域の日常に密着するマルトだからできる社会貢献があります。ホットな事例としては電気自動車の急速充電設備の設置です。いわき地区20店舗及び茨城地区8店舗の駐車場に全28基を設置して、地域の皆さんが電気自動車を日常使いできる環境の整備に貢献しました。他にもスポーツ大会の主催や食育活動などたくさんの貢献活動を展開しています。

いかがでしょうか。ちょっと視点を変えるだけで普段は見えない「マルトの存在感」がこんなにも発見できます。インターンシップでは、そんなマルトイズムを継承しながら未来を創造する若手の活躍が肌で感じられることでしょう。(遠藤 祐喜さん)

企業研究のポイント

インターンシップでは、いつもどおりのマルトを見てもらいたいと考えています。そして、マルトという会社の雰囲気を感じながらスーパーマーケットで働く喜びや手応え、誇りを感じてもらえたなら、あとは「自分軸」でしっかりと見極めてほしいと思います。
企業研究のポイントに関して皆さんに伝えたいのは、どんな業種や職種でも現場に立つとそれまでとは違う発見があるということです。スーパーマーケットであれば、「バイヤーにとって商談はまさに真剣勝負なんだ」とか、「店長ってこんなにもたくさんの人たちをリードするんだ」など、リアルな感想がいくつも得られるはずです。そのうえで「バイヤーになりたい!」、「自分は店長に向いてるかも!」という思いに至ったなら、それは真にリアルな将来像といえます。重要なのは自分軸。そして、自分軸を動かすのはリアルな経験…というわけです。
感性と感覚をフル回転させることでインターンシップという貴重な機会をぜひ将来に活かしてほしいと思います。(教育部/遠藤祐喜)

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いろいろな職種からなるスーパーマーケットは、さまざまな意欲と才能が活かされる職場でもある。

マイナビ編集部から

地域の生活者、特に子供たちにとって「マルト」といえば、スーパーマーケットとは限らない。例えば、スポーツを頑張っている子ならば『マルト杯』が思い浮かぶだろう。マルトグループでは、地域ぐるみで取り組む青少年健全育成活動の一環として以前から各種スポーツ団体の活動を支援し、数多くの大会を主催してきた。その内容は、野球にサッカー、フットサル、ミニバスケットと枚挙にいとまがない。
マルトと聞いて『お弁当の日』が思い浮かぶ子も多いはずだ。これは子供が自分でお弁当を作って学校に持っていく全国的な食育運動で、マルトでは約15社団体の協賛によるコンテストで長く応援してきた。買物から調理、盛りつけ、後片付けまでぜんぶ自分で行うなかで、子供たちは日常に感謝し、食べることの喜びや大切さを知る。協賛活動も活発で、海外ホームステイプログラムやいわきサンシャイン・マラソン大会、福島県吹奏楽コンクールいわき大会など、健康・文化の両面から地域の未来づくりに貢献している。
企業は社会の公器といわれるように、企業には、社会そのものをつくっていく役割がある。「マルト」という企業を研究するうえでは、そうした視点も重要なヒントとなるだろう。

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新入社員研修での試食販売の様子。「おいしい!」と言ってもらえたときの感動に、新人はスーパーマーケットという職場の不変の喜びを知る。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2025に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2026年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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