最終更新日:2025/4/21

新光電気工業(株)【東証プライム市場上場】

  • 正社員
  • 既卒可
  • 上場企業

業種

  • 半導体・電子・電気機器
  • 精密機器

基本情報

本社
長野県

取材情報

プロジェクトストーリーを紹介したい

小型化、高速化、高機能化に対応する半導体パッケージは、世界から引く手あまた!

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ワークライフバランスを実現しながら開発に没頭!

PCやスマホに必要不可欠な半導体パッケージを自社開発する「新光電気工業(株)」。本社を構える長野県や新潟県をはじめ国内に13拠点、世界に21拠点を展開するグローバルカンパニーです。

今回は、商品開発部で活躍する先輩社員2名にインタビュー。「半導体製造装置部品の材料開発」のプロジェクトストーリーについて、たくさん語っていただきました。
(写真左から)
●峯村 知剛さん(開発統括部 商品開発部/2011年入社)
●青木 俊輔さん(開発統括部 商品開発部/2020年入社)

「新光電気工業(株)」の魅力

「社員の自主性を重んじる風土が根付いているのが、開発職にとって魅力的。上司のサポートを受けながら、自ら考え行動することで成長スピードが加速します」(峯村さん)
「当社の製品は、現代社会に欠かせない半導体を支えるものです。最先端技術を習得しながら、より豊かで快適な次世代に貢献するやりがいのある仕事ですよ」(青木さん)
プロジェクトのチームメンバー同士はもちろん、他部署ともざっくばらんにコミュニケーションがとれる環境が整う。若手社員が1人で悩みを抱え込む心配は無用だ。

リーダーとしてチームワークを高め開発を促進。

私が材料開発を担当し始めたのは、入社5年目の2015年のこと。当社は、長年培ってきたセラミック加工技術を生かし、半導体製造装置向け製品を製造しています。その製品をより高性能にするセラミック、つまりまだ世の中にない材料を開発するというミッションでした。私は大学・大学院で電気電子工学を学んできましたが、材料開発は未知の世界。さらに入社してから携わってきた業務ともまったく分野が異なるため、開発メンバーの内示を受けたときは少し驚きました。しかし初めて挑戦する分野だからこそ、学びも多いはず。エンジニアにとって、働きながら幅広い知識を吸収できる環境は魅力的です。プロジェクトに参画する前から、胸が高鳴るのを感じました。

周囲の期待を背負い、メンバー一丸となって開発に取り組む日々はとても充実していました。しかしある時期を過ぎると、雲行きが怪しくなり……。何度トライしても期待する特性が得られない状況に、開発継続か中止の判断を迫られました。発足当時はいちメンバーだった私も、その頃はリーダーとしてチームを率いる責任者に就任していました。「このまま終わらせたくない」そんなメンバーの気持ちを一つに、再び奮起。一人ひとりが役割を確実に果たしながら協力することで、ついに状況を打破する結果が得られました。そのときの興奮は、いまでも忘れられません。

その後順調に開発が進み、ラボスケールから量産スケールへ移行。このスケールアップには実際に製品を製造する量産設備を使用するため、現場スタッフの理解が欠かせません。現場の業務を止めることなく、スムーズに実験が進められるよう、リーダーとして実験データを根拠に協力を依頼。約10年かけて取り組んだこのプロジェクトが次世代のモノづくりを支えることを願っております。
(峯村 知剛)

型破りな発想で目の前の課題を克服!

入社1年目から、峯村さん(※上記参照)がリーダーを務める「半導体製造装置部品の材料開発」のプロジェクトに参画しています。当社では若手が大勢活躍していると聞いていましたが、こんなに早くチャンスが巡ってくるとは思ってもなく、少し面食らったことを覚えています。同時に、まだ世の中にないセラミック材料を開発するというミッションに心が躍り、大学で習得した問題解決へのアプローチ法を生かしてみたいと思いました。

同開発プロジェクトは材料の選定からはじまるのですが、私が参画したときはすでに材料の目処が立っており、ラボスケールから量産スケールへスケールアップするタイミング。構造もどんどん複雑化する中で、私は熱処理のメイン担当を任せてもらいました。しかし実際に量産スケールでサンプルをつくってみたところ、製品が割れるという予想外の結果に。量産スケールでの実験は稼働中の生産装置を借りて行うため、自由に実験を重ねることができません。課題を克服するため、通常は材料に使用しない分析技術を導入してみたところ、割れの原因が解明!実験を繰り返し行えないというマイナス要素を、発想力でカバーできた瞬間でした。現在も同開発プロジェクトは継続して行われているのですが、その理由は開発要件がより高度化したから。これまでの開発データや知見を生かし、メンバー一丸となってさらに高みをめざして日々奮闘しています。

学生時代の研究は結果が得られるまで十分に時間を使うことができましたが、現在は限られた時間で成果を上げなくてはいけません。何度も失敗を重ねながら知識を広げ、これまでにない材料の組み合わせで誰もつくったことのない新しい材料を完成させる。どの工程も一筋縄ではいきませんが、それは開発者にとって醍醐味でもあります。同開発プロジェクトを必ず成功させることで、最新の半導体に貢献したいと思っています!
(青木 俊輔)

先輩2名が語る「素材開発プロジェクトで学んだこととやりがい」

「半導体製造装置部品の材料開発」のプロジェクトでは、途中からチームリーダーに就任しました。リーダーとしてメンバーと密にコミュニケーションをとりながらタスクを振り分け、チームを牽引。最初は慣れない業務に苦労もしましたが、この経験からチームワークの大切さを学びました。プロジェクトを成功に導くためには、メンバー一人ひとりの努力はもちろん、チームとしての開発力を高めることも欠かせません。さらに他部署も巻き込むなど、マネジメントスキルを習得することができたと自負しています。

リーダーとしてのやりがいは、メンバーが自発的に行動し目標を達成する姿を見たとき。メンバーを支えるため、一方的なコミュニケーションではなく、意見のキャッチボールを心がけています。開発から量産化まですべての工程に携わるという経験は、私を含めメンバー全員にとってとても貴重です。今後、理想のキャリアに向けた大きな一歩となると信じています。
(峯村 知剛)

入社1年目から携わっている開発プロジェクトを通して学んだことは、チームワークの大切さです。開発では各メンバーに役割が与えられますが、1人だけうまくいってもいい結果は得られません。横のつながりを強固にしながら、各人が前工程と後工程のことを考えて行動。気になることがあればチャットツールなどを利用して、すぐに周囲に報告することが大切です。周りを巻き込み共通認識を深めることで、同じ目標に向かう原動力となります。

直近の目標は、同開発プロジェクトを完遂させること。開発途中からの参画でしたが、若手のうちから量産化まで一連の工程をサポートするという経験はとても貴重。今後のキャリアにも大きな影響を与えてくれると信じています。新たな業務に取り組む際も、コミュニケーション力を生かしてチームワークに貢献したいと思います。
(青木 俊輔)

学生の方へメッセージ

開発職に対して様々なイメージをお持ちいただいているかと思います。当社では実際に繁忙期には残業することもありますが、プライベートを大切にすることも十分に可能です。社員の裁量が大きく開発のスケジュールを自ら調整できるため、残業した翌日は早めに切り上げるなどメリハリのある働き方ができます。仕事中は集中力を維持するため、適度に休憩の時間を設けるのがポイントですよ。
(峯村 知剛)

開発は限られた時間で成果を上げなくてはいけませんが、一方で自らスケジュールを管理することも可能です。早めに出社して、静かなオフィスで考えごとをするのもよし。午前中できりをつけて、午後からリフレッシュするのもよし。当社のフレックス勤務を利用して、ワークライフバランスを実現しています。休日は、妻と長野県内の温泉巡り。大自然と名湯に癒されています。
(青木 俊輔)

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高性能な半導体を支える部品の設計、新しい材料の開発など、幅広く経験が積めるのも自慢。仕事を通して最先端の技術にふれ新たな知識を吸収しながら、大きく成長できる!

マイナビ編集部から

長野や新潟だけではなく、アメリカ、アジア各国など海外にも拠点を置き、グローバルにビジネスを展開する「新光電気工業(株)」。メインの製品は、私たちの生活に欠かせないPCやスマホに搭載される半導体の製造装置向け部品だ。特に高度化する次世代製品を支える「半導体パッケージ」を自社で開発し、量産していることが特徴だ。

今回インタビューに応えてくれた先輩2名は、「半導体製造装置部品の材料開発」のプロジェクトメンバー。豊かな生活に欠かせない半導体を支える開発に誇りを持つだけではなく、エンジニアとして仕事を十分に楽しんでいた。さらに2名が口をそろえたのは、チームワークの大切さ。開発には失敗が不可避だというが、失敗が積み重なるとギスギスした雰囲気にならないか……。そんな疑問をぶつけたところ「大自然に囲まれた長野県の風土が影響するのか、当社の社員はおだやかな人ばかり。開発チームも和やかな雰囲気なんですよ」と笑顔で教えてくれた。

最先端の技術にふれることでエンジニアとして大きく成長しながら、ワークライフバランスを実現できる。同社にはそんな恵まれた環境が整っていると感じた。

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豊かで快適な生活に欠かせない同社の「半導体パッケージ」。最先端のパッケージングテクノロジーで、進化が著しいIoT、AI、自動運転、電気自動車などを陰から支える。

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