トナミ運輸(株)【トナミホールディングスグループ】

理数科目が得意で機械工学科に進んだものの、ものづくりの仕事にあまり興味が持てず、改めてやりたいことを見つけようと考えていました。そんな時にちょうど通販会社の物流センターでアルバイトをしていて、この業界に関心を抱くようになりました。当社に決めたのは、私が富山県出身で子どもの頃から社名を知っており、「富山といえばトナミ運輸」という思いがあったからです。
仕事自体はアルバイトを経験していた分、大きなギャップを感じることなく、スムーズになじむことができました。ただ思った以上に荷物の種類が幅広く、企業間で輸送される商品がこれほど荷姿に違いがあることを知り、物流についてより興味を持ったものです。

私の支店では主にパソコンや通信機器、建設の現場などで使うボルトやねじ、電線等を扱っています。お客様の出荷状況を把握したり、新規顧客の獲得に努めるのはもちろん、最近は後輩の育成やフォローを任されることも増えてきました。
仕事でつねに心がけているのは、納期遅れなどのトラブルを減らすこと、お客様からのお問い合わせに迅速に対応すること、そしてドライバーに負担のかからない荷物の受注を行うことです。極端なサイズだったり、中身が剥き出しの商品など、積載効率が悪くなる商品を減らすよう留意しています。
新人への指導では、コロナ禍で人と接する機会が少なかったことを考慮し、私の方から声をかけるようにしています。

やりがいを感じるのは、ドライバーの働きやすさに貢献できた時です。運びやすい商品を受注することで「効率良く運べて、歩合が上がった」という声が増えれば、支店の売上アップにもつながります。またコロナ禍の時のようにいろいろな業界が停滞したり、自宅勤務が増えた時も、私たちは仕事を止めることができません。むしろ消毒液などの輸送が増え、それまで以上に仕事に対して責任を感じるようになりました。人の役に立っているという実感が得られたのは良い経験です。
当社は人にやさしい会社だと思っています。やる時はやるというメリハリがある一方で、自由度が高く、個々の判断を尊重し、任せてくれる点が気に入っています。

今の支店の管内には大きな工場や中小の企業も多く、当社の中でも大きな支店の1つです。その分とても忙しい毎日であるため、もう少し余裕を持って働けるよう、改善策の提案などができればと考えています。
また個人的には「副主事」という、一般的には課長職とされるポジションに就くのが今の目標。そしてゆくゆくは支店長になることを目指しています。今の支店長の良い面を見習うとともに、私なりのカラーも打ち出した支店をつくってみたいです。
プライベートの夢としては、家庭を持っており幼い子どもがいるので、子どもたちがしたいことをさせてあげられるよう、仕事とともに頑張っていきたいと思っています。

私は、アルバイト経験を生かせる仕事を望んで当社に入りました。なので入社後のギャップもなく、どこへでも行く姿勢でいたので、転勤も気にしていません。一方で学生の皆さんの中には、やりたいことが見つからないという方もいるでしょう。じつは当社の最終面接で私が言われたのは、「やってみないと、やりがいは見つからない」ということです。確かにその言葉通りだと感じることが多々あり、だからこそ少しでも興味があることがあれば、チャレンジしてみるのも1つの手だと思います。
面接に関していえば、ある程度の練習は必要ですが、あまりにマニュアル通りの答えだとそこから話も広がらないので、自分の言葉で話すことも大切です。