【堂本さん】大学院に進んだ方は、企業に就職するか、大学に残って研究を続けるかで悩むことも多いと思います。私も同様に悩んだことがありますが、将来、自分がどうなりたいかを考え、就職を選びました。大学で研究を続けるのもいいですが、研究の成果をかたちにしたいと考えるなら、やっぱり就職。私は学生時代にこんなシミュレーションをして、自分の意思を確認しました。5~10年後に同じ薬学部出身の友人たちと集まったと仮定し、その際に薬剤師として働く友人が最近処方した、ある新薬の話をしたとします。その時に「それ、私がつくった薬だよ」と言える未来を選択したいと思い、就職を選びました。みなさんも自分の未来をしっかり見据え、なりたい自分になれる選択をしてください。
【大谷さん】大学院生だった時は研究や学会発表、修論に追われ、就職活動が後回しに。情報収集を怠ると後々響いてくるので、就職を考えるのならなるべく早く行動することをお勧めします。学生時代の研究と関わりのあることを仕事にしようと考える方が多いと思いますが、当社の研究職はまったく異なる研究をしていたという人がほとんど。専門知識がなくても入社後に学び、力を発揮している方が大勢います。大学院での研究分野に固執せず、自分が本当にやってみたいことにぜひチャレンジしてください。企業に入れば一から学ぶことが多いので、どうせなら新しいことに挑むのも面白いと思いますよ。