最終更新日:2025/3/12

(株)エフピコ【東証プライム上場】

  • 正社員
  • 上場企業

業種

  • 化学
  • プラスチック
  • 環境・リサイクル
  • その他メーカー

基本情報

本社
東京都、広島県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

業界最大手の食品トレーメーカーで日本の食文化を支え、新しい価値を創造!

PHOTO

営業、IT、製品設計の中堅社員が、チャレンジする魅力を実感!

業界内でも確固たる存在として、多彩な食品トレー容器を開発・製造・販売を手掛ける同社。その最前線で活躍する皆さんは、どんなキャリアを歩み、やりがいを感じているのでしょうか。中堅社員3名に話を伺いました。

■永吉 智也さん(写真中央)
2013年入社(12年目)
東京営業第2部 営業3課

■森 泰久さん(写真左)
2014年入社(11年目)
情報システム部 DX推進課

■西井 良太郎さん(写真右)
2016年入社(9年目)
製品開発2部 製品設計2課

先輩たちの横顔

入社から12年、営業として大手スーパーを担当し、惣菜や弁当、肉などの食品トレーや売場づくりを提案する永吉さん。「休日に子どもと遊ぶのが楽しみ」と笑顔。
AIによるデータ解析や生成AIの活用など、DX推進課で先端テクノロジーの応用に挑むSEの森さん。休日には関東近郊の温泉に足を運び、デジタルデトックスをしてリフレッシュ。
食品トレーの設計を担う西井さんは、コストや納期への配慮が行き届き、営業からも信頼を集める存在。休日の楽しみは、学生時代の研究室仲間とボードゲームを囲むこと。

【営業】お客様とのこまめな情報共有を徹底し、ニーズを具現化。その積み重ねが信頼に!

入社以来、営業としてキャリアを重ね、現在は大手スーパーのお客様を担当しています。スーパーの本部では、バイヤーと呼ばれる方々が惣菜や生鮮食料品の商品化に必要な食品・部材の仕入れを行っています。そうしたバイヤーの方に向けて、商品ごとに最適なトレーを企画提案するのが私たち営業の役割です。当社は約1万1千種類のトレーを揃えていますが、それだけではなく、自社の開発部門と協力してオーダーメイドのトレーを開発・提案するケースもあります。

その提案内容は大きく3つあげられます。1つ目は、スーパーで販売される食品の内容量やサイズ、価格帯などに応じてさまざまなご要望に適したトレーを提案することです。2つ目は、売場全体のコーディネートの提案。例えば精肉コーナーについて、高級な和牛用のトレーは金色をあしらって高級感を出し、比較的安価な輸入牛用のトレーは白で統一すると、一目で価格帯がわかりやすく、お客様が商品を手に取りやすい演出を企画提案します。3つ目は、新商品開発での提案です。スーパーで新しい弁当を開発する際、商品開発のミーティングにトレーメーカーとして参加し、検討内容に応じたサンプルや見積もりなどを提示して採用をめざします。

営業の魅力は、自らの提案からプラスの価値を創造できることです。例えばサラダの場合は、ボール状の容器でそのまま食べる消費者が多いため、手に取りやすく、かつドレッシングを入れて混ぜやすいように容器を深くするなど、お客様目線のアイデアを細かくカタチにして提供しました。その結果、スーパーに来られるお客様に喜んでいただき、スーパーの売上アップにも貢献。プラスの相乗効果を生み出すことができました。

ご要望に沿ったトレーを提供するためには、バイヤーの方々から必要な情報をきめ細かくお聞きし、社内各部署に伝えることが欠かせません。また、商談で外出の多い私たちのパートナーとして、書類作成や受発注業務などをサポートしてくれる営業アシスタントとの連携も必要不可欠。日頃から情報を共有し合い、チームでお客様に対してスピーディかつ的確な対応を行うように努めています。営業にとってはこうしたきめ細かな気配りやコミュニケーションが大切であり、その積み重ねによってお客様との信頼関係を育んでいます。
(永吉さん)

【社内DX】AIを活用した社内システムがベンダーのコンテストで優勝。ITの先端に挑める環境!

先進的なITを柔軟に取り入れるスタンスに惹かれ、エフピコの情報システム部門で働きたいと考えました。入社後はその想いの通り、新しい領域に果敢にチャレンジできています。

まず入社後3年間は、社内で活用する業務系アプリケーションの開発を担当しました。入社早々から先輩とともに上流の企画段階から携わり、要件定義、設計、開発、導入、運用と、プロセス全般に関して理解を深めながらスキルを磨くことができました。

次の3年間で取り組んだのは、ネットワークやサーバなどITインフラの設計・構築です。アプリケーション開発とは違った知識やスキルが求められ、私にとっては未開拓の領域。先輩たちとのOJTを通してじっくりとインフラ構築のノウハウを吸収し、大規模なサーバ移行プロジェクトを先輩たちと一緒にやり遂げました。新しい知識・スキルを得る面白さに加え、ITインフラの安定化を通して会社の成長に貢献するやりがいを実感する日々でした。

そして、7年目から新たにチャレンジしているのが、Web系システムの開発です。まず手がけたのが、自社ECサイトの新規構築プロジェクト。私はプロジェクトリーダーとして、これまでアプリケーションとITインフラを担ってきた経験をベースに、新たにクラウドを活用して構築を進めました。ECサイトには、商品企画やマーケティング、営業、物流など、さまざまな部門が関わるため、それぞれの意向をバランスよく調整することの難しさに直面する日々。しかし、リーダーとして1つずつ落としどころを丹念に検討・提案しては課題を乗り越え、約5カ月の月日を経てついにECサイトオープンを果たしました。ECサイトは社内外の多くの方々に見ていただけて、評判も上々。大きな手応えを味わうことができました。

現在注力しているのは、AIの活用です。例えば、営業の人たちが毎日記入する営業日報のAI解析ツール。営業の間で話題を集めているキーフレーズを抽出し分析することで、お客様のニーズを捉えた商品企画やマーケティングに結びつけています。これは、ベンダー主催のコンテストで優勝し、社外からも高評価を獲得できました。並行して、社内の各種問合せに対応するチャットボットの開発にも取り組んでいます。今後は音声認識AIの開発・導入にも挑みたいと、先端テクノロジーへの挑戦意欲は高まるばかりです。
(森さん)

【トレー開発】コンビニに並ぶ新商品の容器を担当。「実は自分が担当した」と誇れる仕事!

大学でプラスチックの射出成形について研究し、プラスチック製品のメーカーを中心に就職活動を行いました。なかでもエフピコに興味を抱いたのは、身近なコンビニやスーパーに並ぶ食品トレーに「実はエフピコ製」が多いことを知ったからです。「実は私がこのトレーを開発した」と誇れるような仕事をしたいと想い、入社を決めました。

入社後は約1年間、広島県福山市にある総合研究所の開発部門で研修を受け、3DCADによる設計や試作品づくりなどのスキルを磨きました。2年目から東京本社に配属となり、まずは見積業務からスタート。コストや製造工程、納期、納品時の梱包形態など、さまざまな面でお客様のご要望を加味しながら検討・調整し、開発にとって重要なコストや納期への理解を深めることができました。その後、入社4年目から設計業務に取り組み、9年目の今は多彩な案件を担当しています。

営業を通してお客様のご要望を共有し、オーダーメイドの食品トレーを設計開発するのが製品設計のミッションです。例えば営業の永吉が話したサラダ容器を例にすると、「5ミリ底を深くしたい」といったニーズをもとに、3DCADでサラダ容器の3Dモデルを作成し、試作品づくりを手配。試作品の承認を取得次第、製造に必要な情報を取りまとめて後工程へ引き継ぎます。たまに、ざっくりとした指示を受けることもありますが、お客様のご要望と丁寧に向き合い具体化していくことは信頼構築にもつながります。カタチにする難しさがあるからこそ、創意工夫や知識が求められ、やりがいを強く実感できます。

あるコンビニからのご依頼で、新作の冷やし中華の容器開発に挑みました。しかし、冷やし中華の商品開発と並行して進めるため、どんな具材がトッピングされるのかは未定のまま。雲をつかむような状況でスタートしましたが、営業と協力して粘り強く情報を集め、修正や提案を重ねた結果、当社の容器が採用され、無事完成にこぎつけました。晴れてコンビニの売り場で商品を見かけたときには、友だちに「実はこの容器、担当したんだ」と胸を張り、大きな自信と誇りを持つことができました。

入社以来、コストや後工程、納期との兼ね合いも含め、設計担当として総合的な知識を磨くことができています。今後もこの知識・経験をベースに、お客様・営業に頼りにされる存在をめざし、スキルアップを重ねていきたいです。
(西井さん)

学生の方へメッセージ

【永吉さん】エフピコの好きなところは、人の良さです。部署を超えて自然と協力しあう風土があり、やるときはガッとやるタイプが多いことも私に合っていると思っています。学生の皆さんそれぞれによって、良い会社だと感じるポイントは違うと思います。自分にとって良い会社と出会えるように、さまざまな会社を見て訪ねてください。その1つとして、エフピコを検討してもらえるとうれしいですね。

【森さん】IT分野への就職を考える際、SEやシステム会社、Webサービス会社などに目がいくと思います。でも、当社のように情報システム部門の社内SEとして、ユーザー=同じ会社で働く仲間のためにシステムを企画開発する仕事もあります。なかでも当社はITについてフットワークが軽く、先端技術の活用に上流から挑める環境です。理系・文系の出身にかかわらず、新しいコトにどんどん挑戦したいという意欲をお持ちなら大歓迎ですよ。

【西井さん】当社は福利厚生が手厚く、身近にあふれる食品トレーづくりに安心して情熱を注ぎ込める環境です。学生時代に学んだことが直接的に仕事と結びつかなくても、入社後に吸収できるので心配いりません。大切なのは、学生時代に何をどう取り組み、どんな成長に繋がったかを自分の言葉で明確に伝えられるかどうかだと思います。当社ではその姿勢やプロセスが評価されるので、自信をもってアピールしてください。

PHOTO
さまざまな部署がオープンな雰囲気のもとで連携し、お客様に貢献するエフピコの皆さん。年間休日125日、残業月平均7.5時間など、バランスよく働けることも見逃せない。

マイナビ編集部から

おそらく学生の皆さんも、知らないうちにエフピコ製の食品トレーを手にしたことがあることだろう。弁当や惣菜、生鮮食料品などに使われる食品トレーの会社として、圧倒的なシェアを誇る同社。売場を熟知した提案力や開発力は群を抜き、新商品の開発実績は年間2000種類以上におよぶ。さらに、使用済みトレーから新しいトレーへ再生する循環型リサイクルもいち早く実現し、サステナブル社会への貢献についても業界をリードしている。

今回話を伺った営業、情報システム、製品設計の先輩社員の皆さんは、とても人当たりがよくて話しやすい人柄。それでいて、それぞれの仕事に誇りを持ち、お客様への最適な提案や会社成長への貢献、オーダーメイドのモノづくりに挑む「情熱」が伝わってきた。

食品トレーはこれから先も必要不可欠である。食文化やライフスタイルの多様化が進むにつれ、ますます同社の提案力・開発力が磨かれ、新たな価値を生み出していくことだろう。社内SEの森さんが「新しいコトに柔軟で、フットワークが軽い会社」と評したのは、IT分野のみならず、全社的に浸透した企業文化ともいえる。

これから加わる新入社員の皆さんにも、新しい発想をカタチにする活躍が期待されている。面白そうな会社だと感じたなら、ぜひアプローチしてみてほしい。

PHOTO
さまざまな用途に活用できる、東京本社の広々としたラウンジスペース。働きやすい環境や福利厚生などが整っているため、伸びやかにアイデアを広げることができそうだ。
  1. トップ
  2. (株)エフピコ【東証プライム上場】の取材情報