最終更新日:2025/4/11

メディキット(株)

  • 正社員
  • 上場企業

業種

  • 医療用機器・医療関連
  • 商社(精密機器)

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

命を守る最前線を支える。責任とやりがいの大きな仕事に挑む

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若手社員が輝きつづけるメディキット

メディキットは人工透析などに用いられるカテーテルの開発・製造・販売に取り組んでいる医療機器メーカーである。主体性を持って挑戦を重ねている若手社員3名の仕事に迫ってみた。

左から
■上野 佳菜さん
マーケティング部
ライフデザイン学部健康スポーツ学科卒
2019年入社

■佐々木 さくらさん
営業部
理学部数学科卒
2020年入社

■畠山 涼太さん
営業部
都市創造学部都市創造学科卒
2022年入社

先輩から一言

「当社では3年目までの新人をサポートする『チューター制度』が導入されています。自分で考えられるように背中を押してくれるので、着実に成長できるはず」(上野さん)
「上司や先輩たちは温かい雰囲気で接してくれる人ばかり。役職のある人たちとの距離も近く、のびのびと働くことができています」(佐々木さん)
「年の近い先輩や同期たちに刺激を受けながら頑張ることができています。常に目標を持って何事にも取り組む向上心あふれる人には向いている会社だと思います」(畠山さん)

【上野さん】営業からマーケティングへ。自分の可能性を開拓しつづける

大学時代、部活動で怪我をして入院を経験。その際に医療の恩恵を受けたことから、将来は医療への恩返しをしたいと考え、企業研究では医療機器メーカーを重点的に見ていました。医療機器というと大きな装置を扱うイメージでしたが、当社が販売するのは留置針を中心とした消耗品の医療器具。この分野で高いシェアを誇っている点に興味をひかれたほか、年齢の近い先輩が会社の良いところも悪いところもリアルに伝えてくれて、具体的に働くイメージが湧いたことも入社の決め手となりました。

最初の3年間は営業部に所属。1年目にはクリニックや診療所の新規開拓を行い、2年目から担当施設を持って、人工透析用留置針やインターベンションなどを含めた自社製品を総合的に提案しました。当時はコロナ禍が始まった頃。病院への直接の訪問が制限されるなど、営業にとっては厳しい環境でした。それでも電話を通して密にコミュニケーションを重ね、短時間でもお会いできることが決まれば必要な情報を資料にまとめてわかりやすく伝えていくことを心掛けながら、チャンスを形にしていこうとしました。

受け持っていた病院にはある大学病院が含まれていました。透析用留置針を継続して紹介していたのですが、なかなか良い評価が得られず、それでも諦めずに何度も情報を提供していくと、なんとかサンプルを使ってもらえるように。さらに定期的に説明会を開き留置針について細かく紹介する努力を重ねた結果、当社の安全針を総合的に評価いただき採用していただけました。粘り強く交渉をしていく重要性を身に染みて体感した案件でした。

現在はマーケティング部に異動。新製品のPR方法を考えて営業向けの勉強会を開いたり、提案用資料をまとめたりして、全国の営業を後方支援する立場となりました。ベテランの営業からも問い合わせを受けることもありますが、まだまだ知識が足りないので十分に応えきれていません。懸命に勉強をして、期待に応えられる人材になることが今の目標です。

私が作った資料により、全国の営業が提案に出かけていくというのですから責任は非常に重いですが、やりがいが大きいとも実感しています。近い将来は自分が中心となって新製品を扱っていけるようになりたいですね。そのためにも上司の仕事の動き方を学び、自分なりにアウトプットしていくという繰り返しを通して自己研鑽していくつもりです。

【佐々木さん】医療に貢献する喜びが、私を前進させる

新人研修を経て営業部に配属された1年目の頃、まずは都内のクリニックや診療所に向けて、点滴などに用いられる静脈留置針に関する新規開拓に携わっていました。私自身、人と話すことが好きだったので営業に向いていると思っていたのですが、いざ医師と商談をしようにも何をどう伝えたらいいのかわからない状態。ただ単に仲良くなればいいわけでもなく、反対に距離を取りすぎても仕事が進まず、どうやって踏み込んでいくべきか、試行錯誤を繰り返しました。しかも、命に関わる医療機器を扱うのですから、言葉の一つひとつに責任が付きまといます。当時は先輩に積極的に質問したり、営業に同行させてもらったりして話の進め方などを学びながら、なんとか解決策を見いだそうとしていきました。

2年目になると担当を持つようになり、大規模な病院も含めたいくつかの病院・クリニックを回っていきました。既に歴代の先輩方が関係性を構築してきた病院が多かったですが、先輩方以上のものを残していこうと努力を重ねていきました。さまざまなアプローチをしていくなかで、ある病院に関しては1年がかりで透析針を提案して採用までこぎつけたことがあります。

実はその病院、過去数年間にわたって、提案をしてもことごとく断られていた記録が残っていました。最初は私も営業をかけるのに躊躇していたところがありましたが、ゼロだったところに売り上げをつくるのは意味があると思い、勇気を出して何度も足を運んでいきました。メディキットの透析針は患者さんの痛みを軽減するのはもちろん、医療従事者にとっても使いやすい形にしていますので、自信を持って提案できるのが営業としては心強い点です。地道にサンプルを使ってもらうことで採用を決めていただけたときは、自分の努力が認めてもらえたという充実感に包まれました。

営業の一環としてカテーテルなどを使った手術に立ち会うこともあるのですが、先生にその場で「使いやすい」と褒めてもらったときは頑張って営業をしてよかったと感じますね。当社の場合、3年目まで「チューター制度」が続くため、今までは先輩の教育を受ける立場でした。これからは私が後輩を指導していく立場になりますから、頼られる先輩として、そしてお客さまにも信頼される営業として、いっそう自分自身に磨きをかけたいと思っています。

【畠山さん】地道な対話の積み重ねが、大きな成果に結びつく

私とメディキットとの出会いは、大学の就職課で発見した求人票がきっかけ。実は祖父が人工透析の患者であり、病院にお世話になっている姿を間近で見ていたことから、人工透析用留置針を扱っている当社には興味をひかれるものがありました。入社の決め手となったのは、選考中に出会った社員の皆さんから醸し出される雰囲気の良さ。学生に対して親切に対応してくれる人ばかりでしたし、話の端々から楽しく仕事に向きあっている様子も伝わってきて、ここならば肩ひじ張らずに働けそうだと思いました。

ただ、医療機器業界という命に関わる仕事に、果たして自分が対応できるかと不安があったのも事実です。それでも入社後の教育を受けながら、少しずつ不安は解消されていきました。最初の2週間は宮崎の工場で製造ラインに入り、今後扱っていく製品が具体的にどういう機能を有しているのか、間近で見ていくことができました。4月後半は本社で座学を通してさらに深く製品について学習。合計1カ月の研修を通して多くの学びが得られた上に、工場や同期らとのコミュニケーションができたおかげで、これから仕事をしていく上での貴重な人脈が築かれました。

5月に配属されてからはまずは先輩との同行営業を通して、医師との会話の仕方などを学び、7月には一人でクリニックを回って留置針を中心とした商材の新規開拓を進めていきました。私自身の知識が完ぺきではないだけに、医師から質問を受けてもすぐさま回答ができなかったこともあります。それでも足繁く通いながら人と人との関係を構築していくことを心掛けていくと、担当を持って4カ月ほどで5件の新規契約を取ることに成功しました。

そのうちの一つの病院は60床ほどの病院で、3カ月ほど通って新規契約に至りました。地道にコミュニケーションを積み重ねた末に、私という人間を信頼していただいて契約まで辿り着いただけに、営業としてモチベーションはおのずと上がりましたね。入社2年目からは正式に担当を持ち、全ての製品を扱っていくことになります。達成するべき目標数値も課せられますが、誰にも負けないように確かな成果を残したいと考えています。今のうちから数字へのこだわりを持って、上を目指すための土台を築き上げたいですね。

学生の方へメッセージ

企業研究は限られた時間ではありますが、できるだけ多くの業種業界へと視野を広げてください。その上で自分の入りたい会社と出会い、納得の上で入社するのがベスト。当社としても学生の皆さんの納得を引き出すための材料や情報は可能な限り提供していきますので、要望があれば遠慮なく声をかけてください。この数年は若い社員を積極的に採用しており、学生と世代が近い先輩も多いですから、面談などを通して当社の活気が伝われば幸いです。

求めている人材は、「夢と理想を追求できる人」「自ら機会を作り出し、常にチャレンジできる人」「世界を目指したい人」の3点に集約されます。中小企業である当社はまだまだ成長の課程であり、そのなかでは夢や理想に向かって自分の力を発揮できる人材が不可欠。受け身で待っているのではなく、新しい知識を積極果敢に吸収しながら、活発的に挑戦しつづける姿勢が強く求められてきます。また、当社の場合、海外での売り上げを伸ばしていく計画もありますから、グローバルな視点も持っていれば、当社の未来を預けられる人材として大きく飛躍できるはずです。
<採用担当者>

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20代の若手たちが中心となって会社を引っ張っている。これから入社する新人たちも将来のメディキットを支えていく重要な役割を担っていくことになるだろう。

マイナビ編集部から

1973年に設立されたメディキットは、血管用カテーテル専門の医療機器メーカーである。現在は人工透析用留置針、静脈留置針、インターベンションの3分野を軸に、命を守ることに直結する確かな製品を世に届けつづけている。国内では圧倒的なシェアを誇る製品を数多く有している同社は、今後も製品品質を高めつづけることでリーディングカンパニーとしての信頼に応えるとともに、海外市場にも積極果敢に打って出ながら世界の人々の健康に貢献していく計画も練り上げている。

少数精鋭の組織だけに、一人の営業が自社で扱う全ての製品を提案することになる。さまざまな診療科で用いられている製品だけに、コミュニケーションをする医師の数も多く、実際に留置針などを扱うことになる看護師や臨床工学技士といったメディカル関係者との対話も欠かせない。そのなかでは広い視点と確かな知識を身に付ける必要があるが、研修やOJTなどを通して一つひとつしっかりと指導をする体制が整っているから、医療に精通していない人材でも不安なくスキルアップできるだろう。

実際、文系・理系の学部問わず、どの先輩も入社してから大きく成長を遂げている。継続的に新卒を採用していることもあり、若い世代の社員も増えているから、新卒入社の新人も仕事に入り込みやすい。メディキットならば医療機器のプロとして、真っすぐに成長できるはずだ。

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文京区湯島にある本社オフィス。単体では社員数200名弱の小さな組織だけに、一人ひとりの顔がしっかりと見えるから、個々に合わせた手厚いサポートが受けられる。
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