(株)トップ【総合医療機器メーカー】

医療機器のパイオニア企業として、80余年の歴史を刻んできた当社。
いまや、『総合医療機器メーカーのトップ』として名が知れ渡っていますが、当社の成長の礎となったのは、創業当時に主流であったガラス注射筒の量産体制の成功でした。
「割れる」性質を持つガラスの取扱いが難しく、当時は熟練した職人の手作業でしか生産できないとされていたガラス注射筒のオートメーション化に成功。高品質なガラス注射筒の安定供給が実現し、医療技術に飛躍的な進歩をもたらした当社の存在は、業界に広く知れ渡ることとなったのです。
その後は、病気で苦しむ患者様の命をひとつでも多く守りたいという強い想いの下、医療機器の積極的な開発に取組み、いまでは検査・予防から治療に至る幅広い領域で使用可能な製品を6,000品種以上保有しています。

これだけ多くの製品を生み出せているのは、技術力の高さはもとより、自社一貫生産体制を構築していることも大きな理由です。
当社では、開発、製造、滅菌、販売、そしてアフターフォローに至るすべてのプロセスを自社で行っています。
“安心できる高品質な製品をつくるためには、一切の妥協を許さない”
この想いのもと、全工程に責任をもって自社生産しています。

自社一貫生産体制は、徹底した管理の下で迅速に高品質な製品を生産できるほか、小回りが利くため、医療現場の細かなニーズに対応できるメリットがあります。
「トップなら欲しかった商品をカタチにしてくれる」
このように思ってくださる医療従事者様から毎年数多くの製品開発の要望をいただき、医療現場の課題を解決するための製品開発を加速しています。

このほか、当社は産学連携による次世代の医療機器開発にも積極的に参画しています。
その一つがオールジャパンで取り組む手術支援ロボットの開発プロジェクト。私たちは内視鏡関連の装置の開発を担当し、産学一体となって、これまで治療が困難とされていた患者様の命を守るための取り組みを進めています。また、ノーベル賞を受賞して話題となったiPS細胞の研究もサポート。パーキンソン病治療のため、iPS細胞を脳内に注入するデバイスを開発し、現在は治験にて患者様への細胞移植が行われています。

この他にも数々のプロジェクトがあり、私たちは「医療現場の課題解決」と「先進医療の実現」を通して、医療業界をリードする存在として歩みを進めています。

1940年の創業以来、私たちが大切にしてきたのは「The TOP in Quality」という言葉です。
医療機器は人の健康を支え、命を守る大切な存在です。ですから、安心かつ安全であることが大前提。たとえ小さな傷であっても、それが血管を傷つけてしまう恐れがありますし、小さな汚れが感染症を引き起こしてしまうリスクもあるのです。
患者さんが心から安心して医療サービスを受けられる環境を整えるべく、ミクロン単位の精度にこだわるなど、最高品質を追求したモノづくりを実践しています。

高齢化が進行する社会において、当社の「人にやさしい」技術は世界中から多くの注目を集めています。
その代表例が、身体に負担の少ない手術を実現する『低侵襲治療製品』。
手術と聞くと、「痛いもの」「怖いもの」と想像される方が多いのではないでしょうか？
身体にメスを入れ、大きな傷をつける手術は誰もが敬遠したいものでしょう。
でも、当社が開発した内視鏡治療製品を使えば、身体にメスを入れずに、しかも、ものの数十分で手術を終えることが出来ます。
当社と医療機関が力を合わせて手術の低侵襲化を実現したことで、体力の少ないお子さんや高齢者の方であっても手術をすることが可能となり、又、少ない入院期間で元通りの生活が送れるようになったことで、患者さんのQOL（クオリティ・オブ・ライフ）の向上に直結しています。

この他にも、「医療事故を起こさない、起こせない」医療機器開発をコンセプトに、ヒューマンエラーを防ぎ、患者さんだけでなく医療従事者様の命をも守ることのできる安全性の高い製品や、慢性的な痛みに苦しまれている患者さんをお救いするための「痛み治療」を実現するための医療機器開発等に注力しています。

「より良い商品を創造して、人類の健康と福祉に貢献する。」
この理念にもとづき、当社は今後も『The TOP in Quality』を追求したモノづくりを続け、人生100年時代を誰もが健康的で豊かに生きられるよう、挑戦を続けていきます。

当社は現在、100年企業必達を次のステージに見据え、未来に向けた歩みを進めています。
その一歩として、2020年にマレーシアに新たな大規模工場を新設しました。
当社は、これまでも業界に先駆けて海外に生産拠点を構築するなど、グローバルな展開を進めてきましたが、今回の工場は、日本が誇る医療技術を世界に導入するだけでなく、世界各国のニーズに基づき開発された製品を迅速かつ安定的に供給する役割を担います。
開発途上国や新興国などの公衆衛生上の課題を抱える諸国を中心に、新工場が起点となって医療インフラを整備拡充していくことで、医療機器産業の更なる発展が期待されます。

また、会社の持続的な成長に欠かせないものは「人」です。
人の成長なくして会社の成長はあり得ませんし、さらには、社員が幸せでなければ、多くの付加価値を生み出すことは難しいでしょう。
当社には、「トップグループに携わる総ての人々の豊かで幸せな人生設計の確立をめざします」という企業理念が掲げられています。
これは、社員を大切にしたい・守りたいという創業以来からの想いのほかに、『社員の心が満たされていなければ、より良い商品を創造することはできない』という考えも含まれています。
理念を現実のものとするために、当社では年2回のボーナスに加え、業績に応じて賞与を追加支給する制度を設けています。長年に渡って成長を遂げているため、私たちが入社して以降、この制度は一度も途切れたことはありません。
このほか、創業以来リストラ・ゼロであることや、福利厚生の拡充（社宅制度、奨学金返還支援制度等）、ワーク・ライフ・バランスの確立に配慮するなど、社員の幸せをサポートする各種取組みが進められています。

社員を大切にする会社の想いを汲み取り、その想いに応えるべく、社員がプライドと責任感を持って業務に励んでいることで、安定成長・黒字経営を実現し続けることが出来ているのだと思います。

当社は2040年に記念すべき100周年を迎えます。その頃に会社の中心となって活躍しているのは、現在の若手社員やこれから入社してくる学生さんたちです。先輩たちが長年培ってきたDNAを受け継ぎ、進化させながら、自分たちの手で100年企業を創造していけるのも、当社で働く大きな魅力だと言えるでしょう。