最終更新日:2025/4/11

たんぽぽ薬局(株)

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 調剤薬局

基本情報

本社
岐阜県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

医療機関や地域との連携が、薬剤師としてのキャリアアップを後押ししてくれます。

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若手を育てる体制も万全です!

総合病院の門前・敷地内薬局が全体の8割を占めるたんぽぽ薬局(株)。かかりつけ薬剤師が常駐する健康サポート薬局も多い上、在宅医療にも力を入れており、薬剤師として成長するには絶好の環境です。

【薬剤師による座談会】
(写真左から)
★池尾 優也さん/薬局長/2020年中途入社/愛知学院大学薬学部卒
ドラッグストアや個人経営の調剤薬局で経験を積み、入社。現在は岐阜県内の医療センターと直結した大型店舗の薬局長を任されている。

★久宗 紗与理さん/薬剤師/2022年入社/神戸薬科大学薬学部卒
関西出身の新卒入社3年目。小畑さんのOJTトレーナーを務めるとともに、かかりつけ薬剤師を目指し、日々の業務に取り組んでいる。

★小畑 達暉さん/薬剤師/2024年入社/名城大学薬学部卒
在宅も含め、薬剤師として患者様の退院後にも携わりたいと調剤薬局を志望。総合病院などの門前店が多い、たんぽぽ薬局へ入社を決めた。

教育体制も充実しています

薬局長になった後も、指導や評価の仕方などのマネジメント面、従業員のモチベーションの高め方や数値などの管理面など、学びの機会は豊富です。(池尾さん)
ラダー別研修制度があり、3年目の私たちで言えば、かかりつけ薬剤師に必要な条件、トレーシングレポートの書き方、在宅医療についてなどを学びます。(久宗さん)
新入社員研修では、対面で社会人マナーやレジをはじめとする機器の使い方を学習し、その後オンラインで薬について詳しく学びました。(小畑さん)

高度な薬学管理ができるスキルを習得できます。

池尾:私たちが勤務する店舗は、2022年1月にオープンしたばかりで「地域がん診療連携拠点病院」でもある総合病院に直結しています。抗がん剤を服用されている患者様の状態を電話で確認し、医師への報告や処方提案を行ったり、病院の薬剤部と一緒に月に一度ほどのペースで症例検討会などを実施している点は、この薬局ならではですね。薬局長としても学ぶことの多い環境ですが、2人はどうですか?

久宗:私は総合病院の門前店に続く、2店舗目となります。以前の店舗は小児科の処方箋や、麻薬をはじめとする抗がん剤治療の情報が少なかった分、ここでさらにスキルアップができると期待しています。病院がお薬手帳に治療方針を記してくださり、患者様へのフォローがしやすい点も気に入っています。

小畑:総合病院の門前店ということもあり、多彩な診療科の処方箋に触れられるため、とても勉強になっています。私も病院との勉強会に、参加したいなと思っています。

池尾:人数が限られていたので、これまでは参加できていませんでしたが、次は小畑さんも参加しましょう。今、この店舗のスタッフは約35名。店舗としての規模も大きく患者様も多いため、薬の管理なども大変です。ただ若手のメンバーも多く、2年目になればOJTトレーナーを任され、新入社員に教えることで自身の振り返りも図っていきます。みんなの意見も吸い上げ、それを会社に伝えていこうと思っており、活気のある職場ではないかと感じています。

久宗:私も新入社員に教えるのは、小畑さんで2人目。彼は自分で考え、自分のペースで歩んでいけるタイプなので、ある意味、放任主義的に見守っています。

小畑:どんな質問にも、わかりやすい説明をしてもらい、とても助かっています!

久宗:ありがとう(笑)。強いて言えば、もう少し「報告」をしっかりしましょうね!

小畑:分かりました!

池尾:でも入社して半年ほどのレベルとしては、問題ないですね。基本的には患者様に対し、丁寧な対応や言葉づかいによる薬の説明、抗がん剤などリスクの高い薬の監査・服薬指導、在庫の管理、市販薬の対応までが1年目の目標だと思っています。

小畑:私自身、患者様とのコミュニケーションの大切さを痛感しています。例えば糖尿病の患者様から、もう少し普段の食生活について伺うことができれば、それに応じたアドバイスもできる気がしています。

日々のやりがいを、次の成長への糧に。

小畑:現在私は、お渡しする処方薬の変更や新たに薬が追加された際に、患者様に積極的に電話でフォローしています。久宗さんは、その点で優れていて尊敬しています。

久宗:確かに副作用が出やすい方だけでなく、初めてのお薬や変更された時のテレフォンフォローは大切です。その際に心がけているのは、安心していただけるお声がけです。副作用の話ばかりでは、患者様を不安にさせてしまいます。「大丈夫ですよ」の一言はもちろん、お伝えすべき情報のポイントを絞ることが欠かせません。そして、テレフォンフォローで気づいたことは積極的に医師に伝えるなど、病院との連携を図るようにしています。

池尾:私としては、この店舗ができたばかりの頃、誰がどのタイミングで、どう動くべきかといった人の動きの指示に注力していました。今はスタッフたちも慣れてきて、そのあたりは個々の判断でできるまでになりましたが、次はお待ちいただいている患者様の様子を見て、何をお困りかを察知し、どうすれば気持ち良く帰っていただけるかを工夫していくことが大切だと考えています。私自身、1年前は業務の効率化など、薬局長として店舗運営やマネジメントに必死な部分が多々ありました。でも、みんなの協力のおかげで余裕も生まれ、最近は新しいことにチャレンジしようかなという意欲も出てきています。スタッフの成長や患者様の満足度などを見ていて、自分のやり方が間違っていなかったと感じる時が、薬局長としての仕事の醍醐味ですね。

久宗:私は年次とともに任されること、できることが増えていくことがやりがいです。最近では近隣の薬局やクリニックなどのスタッフを招き、私が講師役として病院連携に関するパネルディスカッションを開いたのですが、とても良い経験になったと思っています。また、来年にはかかりつけ薬剤師になるための条件がクリアできるので、今のうちから患者様との距離感を縮めておこうと張り切っています。その中で「テレフォンフォローが、とてもうれしい」という言葉をいただくと、大きな励みになります。

小畑:私も、患者様からいただく言葉が一番のやりがいです。「この前の薬で症状が改善してきた」と感謝の言葉をいただいたり、お電話での確認の際に「これほど親切にしてもらったのは初めて」と言ってくださる患者様もいらっしゃり、とてもうれしいですね。

将来のビジョンが描きやすい、幅広い活躍フィールドがあります。

久宗:小畑さんの今後の将来の目標は何ですか?

小畑:職場環境は本当に理想的で、久宗さんをはじめ、どの先輩に何を尋ねても、嫌な顔をすることなく丁寧に指導してくれます。また、切磋琢磨し合える同期も同じ店舗にいます。その中で任されている仕事をしっかりと行い、先ほど薬局長が仰っていた1年目の業務目標達成に向けて、少しずつできる範囲を広げていきたいです。そして、将来的には在宅にも携わってみたいですね。

池尾:在宅に関しては小畑さんにぜひチャレンジしてもらいたいです。そろそろ先輩同行から始め、2年目あたりで担当を持ってもらおうかと思っています。

久宗:確かに在宅は良い経験になります。私は個人宅に伺っているのですが、生活の場を自分の目で確かめ、訪問看護師やケアマネジャーさんと「薬の剤型を変更しましょうか」と話し合うなど、自ら考え、提案をしていくことでとても勉強になります。私の個人的な目標としては、かかりつけ薬剤師に向けて5名以上の患者様と、しっかりと信頼関係を構築していくことです。加えて、食生活や運動のアドバイスを行う「健康相談会」の実施にも取り組んでいきたいです。このような場に積極的にいらっしゃる方は、健康に対しても意欲的なため私たちも力が入りますし、当社にいる管理栄養士をご紹介することもできますしね。

池尾:私としては、たんぽぽ薬局オリジナル商品の試食イベントなども積極的に実施していくつもりですし、子ども向けの講座なども行ってみたいと思っています。理想は処方箋を持たない方にも気軽に立ち寄っていただける健康サポート薬局にすることです。個人的には、みんなから信頼される薬局長になることが目標。スタッフには、もっと気軽に話しかけてほしいと思っていますし、イレギュラーなことが起きても、どっしり構え、まわりが安心できる存在を目指しています。そして最終的には、エリアマネジャーなどを経験し、会社の経営面にも携われるくらいになれたら本望です。みんなも、それぞれの目標に向かって励んでください。

久宗・小畑:ありがとうございます!

学生の方へメッセージ

私はこれまで個人薬局やドラッグストアで勤務し、売り場づくりやOTCの知識を身に付けました。当社に入社してからは総合病院の門前店が多いということもあり、よりさまざまな疾患の患者様と接しています。その分疾患や薬、処方意図に関する知識も深まりましたし、学生時代の仲間と仕事の意見交換をすることもあり、とても充実しています。
(池尾さん)

学生時代の実習を通じ、どんな薬剤師を目指すかを明確にしておきましょう。私の場合は急性期だけでなく、退院後の生活のサポートもしたいと思い、調剤薬局を志望しました。特に当社は総合病院の門前店が多く、さまざまな薬の知識を得られるのはもちろん、在宅にも力を入れており、患者様と密に接することができます。私のように地元を離れて就職をしたい人には住宅補助や、地域を選べる勤務地コース制度もありますよ。
(久宗さん)

当社は総合病院の門前や敷地内に店舗があり、スキルアップを図るには絶好の環境です。同期も私の年は40名ほどいて、研修を通じて仲良くなることができました。今も毎月のように遊んだり、旅行に出かけたりしています。また私は実習で体験した施設在宅にも興味があり、いつかは回診同行や処方提案もしたいと考えています。患者様と長いお付き合いがしたいという希望が叶いそうだと感じたのが当社を志望した理由です。
(小畑さん)

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東海をはじめ、北陸・関西・四国エリアにも出店し、転勤の希望の有無などに応じて選べる勤務地コース制度も導入。働く環境を選択できる点も薬剤師たちに好評だという。

マイナビ編集部から

調剤薬局といっても、各社によって店舗展開や事業に対する考え方はさまざまだ。その中で、たんぽぽ薬局(株)は地域との連携を重視しており、総合病院の門前や敷地内薬局が全体の8割を占めている。さらに全店舗の20%が「がん診療拠点病院」の門前にあり、抗がん剤や抗HIV薬、麻薬など、高度な薬学管理のスキルを習得する上でも魅力的だ。加えて在宅に関しても、全店舗の9割超で実施しており、年間約18万回の在宅処方応需実績があるという。

今回の取材からも、さまざまな店舗を経験し、専門・認定薬剤師などの資格を取得することで、目指す薬剤師像に近づくことができる環境が用意されているという印象を受けた。

働く環境においては、週休2日制で年間休日は128日とプライベートも充実している。子育てサポート企業であることを示す「くるみん」や「えるぼし」も取得しており、従業員に対する満足度調査も毎年実施。その都度、従業員の声を反映した取り組みも行っている。

また、新入社員に対しては薬局長をはじめとする先輩社員が専任のOJTトレーナーとなり、しっかりとサポートしてくれるので安心だ。薬剤師と調剤事務スタッフとの関係も良好とのことで、同社はまさに安心して長く働くことのできる職場と言えるだろう。

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「前進と奉仕」を企業理念に掲げ、多様な役割を持つ薬局づくりや環境に配慮した取り組みを行う同社。行政や大学、地域と連携し、健康維持のための教育活動も進めている。
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