最終更新日:2025/5/7

(株)ジャパンファーム【三菱商事グループ】

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 食品
  • 農林・水産

基本情報

本社
岩手県、鹿児島県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

日本の食を支える畜産のプロフェッショナル企業で多様なキャリアが広がる

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3名の若手社員が語る仕事の楽しさや、思い描くキャリア

チキンの生産・処理・加工、さらに豚の生産を自社で一貫して手掛け、国内ケンタッキーフライドチキンの約1/3の原料を供給するという国内有数の事業規模を誇る(株)ジャパンファームの若手社員に話を聞きました。

■吉田 将人さん(写真左)
チキン製造本部 第二製造部 垂水工場 解体第一チーム
2023年入社(鹿児島大学農学部卒業)

■上園 晴矢さん(写真中央)
養豚事業本部 生産部 種豚改良課 人工授精所
2023年入社(鹿児島県立農業大学校畜産学部卒業)

■難波 寧菜さん(写真右)
チキン生産本部 生産部 預託課 預託班
2021年入社(岡山理科大学理学部卒業)

取材こぼれ話

「通勤手当、家賃補助制度などの福利厚生が手厚く、社員食堂も自慢です。元野球部の私でも満足できるボリュームの食事が安価で食べられ大満足です」(吉田さん)
「毎回のボーナスでしっかりとした金額をもらえることに助かっています。おかげで入社1年目から貯金ができ、趣味の釣りにお金をかけることもできています」(上園さん)
「家賃補助制度が充実しているので、広くて快適な部屋に少ない手出しで住めます。千葉県出身の私から見ると、のんびりした鹿児島の環境も気に入っています」(難波さん)

【吉田さん】チキン処理の最前線で、安心・安全・良質な製品のバトンを渡す

●生産現場を知りたいという思いから入社
大学では農学部でブロイラーの飼料について研究していました。飼料が生産の現場でどのように使われ、どのような影響を及ぼすのかを知りたかったので、生産から加工、販売まで1社で手掛け、6次産業に関わる企業への就職を希望。学生時代を過ごした鹿児島県に愛着があり、畜産品のおいしさを実感していたので、そのおいしさの理由を生産現場から突き詰めていきたいという思いから当社への入社を決めました。

●工場のスケール感と清潔さに驚き
今働いている垂水工場では私が担当するチームだけで1日に約3万3千羽の鶏をモモ、ムネなどの部位ごとに解体しています。その圧倒的なスケールと同時に、もう1つ驚いたことが工場内の徹底した衛生管理です。当社では全工場が食品安全マネジメントシステムに関する国際規格のISO22000を取得しており、工場内の清潔さを保つことも私の仕事です。安心、安全な商品につながるだけではなく、スタッフが気持ちよく仕事をする上でも清潔な環境は重要なので、清掃の徹底を工場全体に呼びかけています。

●小さな改善が大きな数字につながることがやりがい
鶏のカット方法をスタッフに指導し、高品質な製品の製造に取り組んだり、スタッフが働きやすい職場環境を整えたりすることが私の役割。1日に3万羽以上を処理するので、小さな改善の積み重ねで大きな数字となって表れることがモチベーションになっています。また、工場で作業するスタッフと日々コミュニケーションを取る中で、頼りにしてもらえることもやりがいです。

●解体で得た知識を武器に生産工程で活躍したい
解体工場に配属されると決まった時に上司から言われた「長い目でキャリアを考えた時に、一貫システム(生産→処理→加工→販売)の処理工程にあたる解体の知識があることは必ず今後役に立つ」という言葉の意味が、よく分かるようになりました。工場で解体された鶏肉が商品となり、販売されるにあたり、どのようなことが問題になるのかを解体工程を通じて知れたことは大きな経験になりました。最初から上流工程である生産現場の担当だと得られなかった知識を身に付けることができたので、いずれはこの経験を生かして生産現場で活躍したいです。

【上園さん】中学生の頃からの夢を叶え、養豚のスペシャリストへと成長中

●ジャパンファームは子どもの頃からの憧れ
私は養豚事業部がある鹿児島県伊佐市出身です。毎年夏に行われている当社の夏祭りが小さい頃の楽しみでした。そのため、ジャパンファームは子どもながらに身近な企業で、中学生の頃から将来は養豚事業部で働きたいと漠然と考えていました。農業高校、農業大学校で養豚について学び、念願だったジャパンファームに入社することができました。

●農業高校や農業大学校で得た専門知識を生かして活躍
入社1年目は豚舎を担当して肥育に携わり、2年目から人工授精所に所属しています。大学の豚舎では50頭程度の豚を管理していましたが、入社後の豚舎で担当することになったのは約1,800頭。規模の違いに苦労することが多かった一方で、開放型豚舎であることは大学時代と共通していました。カーテンの開け閉めによって温度や湿度を調整する手法は同じだったので、学生時代の経験を生かすことができました。また、現在の種豚の精子を採取する作業においても、大学で取得した家畜人工授精師の資格が役立っています。

●仕事の中で自分の成長を感じられることがやりがいに
生き物を扱う仕事なので命の大切さを常に意識しています。肥育に関わっていた頃は、1頭でも多く健康な状態で出荷させることに力を注いでいました。管理の方法について分からないなりに意見を出し、指導してくれていた先輩と同じ考えだった時は嬉しかったですね。現在の人工授精業務で関わる種豚には1頭1頭個性があり、精子の採取が難しい豚もいます。そんな種豚からうまく精子が採取できた時にも自分の成長が実感でき、やりがいになっています。

●養豚のすべての工程に精通した人材になりたい
これまで、肥育と人工授精による種豚の改良を経験できたので、いずれは分娩や離乳にも携わってみたいと考えています。養豚の一連の流れを経験しながら、養豚全般に関する幅広いスキルを身に付けていくことが目標です。多くの頭数の豚を扱う当社では、養豚の各工程でチャレンジしたことに対する影響が大きく、うまくいった時に生まれる利益、そこからつながる達成感も大きなものです。専門性を高めながら挑戦して結果を残し、会社に貢献していきたいです。

【難波さん】チキン肥育の現場経験を生かし、契約農家に寄り添ったサポートを行う

●繊細なこだわりが詰まった鶏の肥育現場
入社して最初に配属されたのは鶏を肥育する部署でした。ひよこのうちから温度や風など細かく環境を調整しながら約50日をかけて肥育していきます。鶏にとって心地よい環境を追求し、いかに効率よく、大きく育てるかを探る作業は、どこまでいっても100点の正解がない奥深いものです。1回の肥育で約7万5千羽を管理していたので、燃料代などの経費がいくらかかり、いくらで出荷されるのかというリアルな収支が目に見えて分かるという責任が手応えにつながっていきました。

●肥育を経験してきたことが農家へのアドバイスに役立つ
肥育を3年間経験した後、現在は契約農家のサポート業務を担当しています。農家さんごとに置かれている環境や考え方を踏まえつつ、より良い生産につながるアドバイスをすることが私の役目です。肥育方法はデータや数字だけでマニュアル化できるものではなく、感覚的な部分も多いので、お互いのイメージを会話の中ですり合わせることに苦労しますが「私はこうしていました」と経験談として伝えられることは私の強みです。担当農家の数字が上がれば、農家さんにとっても当社にとってもメリットがあり、一緒に喜べることがモチベーションになっています。

●上司との距離が近く意見が言いやすい環境
入社当初、肥育現場の女性社員は私だけだったので不安な面もありましたが、上司との距離が近く何でも相談しやすい関係だったことに助けられました。鶏舎や休憩室の環境をより快適にするために私なりの意見を出すと、上司が聞き入れて動いてくれたので、年々働きやすくなっています。今では農場で経験を積んだ女性の後輩が全員退職することなく各部門で活躍しています。会社全体で離職率が低く、働きやすい企業であることは当社の魅力です。

●肥育に関わり続けてスキルを極めていきたい
50年以上の歴史があり、年間約6,300万羽を出荷する規模でありながら、現状に満足せずに現場が常に改善の意識をもっているという点に当社の強みを感じます。私自身、肥育に関わることで、自分次第で良くも悪くも変えていけるおもしろさを実感しています。今後も現場に関わり続けて、鶏の肥育技術を極めていきたいです。

学生の方へメッセージ

【吉田さん】
私は仕事を通じて「農業とは」「畜産とは」というテーマを広く学びたかったので、生産から販売まで手掛ける当社への入社を決めました。就職活動中の企業研究を通じて、同じ会社で生産、加工、販売まですべて手掛けている企業が少ないことを知り、それが実現できていることは当社の大きな魅力の1つです。当社であれば、養鶏や養豚について「広く」「深く」経験できると思います。

【上園さん】
畜産業界は生き物を扱う仕事なので、休みが取りにくいイメージがありました。学生時代の友人の中には、休日や残業などの労働環境が合わずに退職してしまった人もいます。その点、当社はシフト制で休日数がしっかりと確保されていますし、有給休暇を希望日に取りやすい環境です。仕事とプライベートのバランスがとれる働きやすい企業です。

【難波さん】
私は入社後の働きやすさを重視していたので、各企業の福利厚生や人間関係に着目して就職活動を行っていました。当社の面接は役員の方とも話しやすかったことが印象的で、実際に働き始めてからも相談のしやすさを感じています。長く働き続けるためには仕事内容と同じくらい、制度や人間関係などの仕事に集中するための環境が大切だと思うので、その点を気にしながら企業を検討すると良いのではないでしょうか。

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どのような人がジャパンファームで活躍できるかという問いに対して、先輩社員からは「広い視野で探求できる人」「失敗してもいいから自ら動ける人」などの意見があがった。

マイナビ編集部から

養鶏場や養豚場、チキンの解体工場といった現場を知る若手社員の話に共通していたのは、圧倒的なスケール感の仕事から得られる責任とやりがいだ。(株)ジャパンファームでは年間約6,300万羽の鶏、20万頭以上の豚を出荷している。数字が大きすぎて想像しにくいかもしれないが、国内のケンタッキーフライドチキンで使用される鶏肉の約3割を生産していると聞くと、その規模感がイメージできることだろう。自分の仕事がスケールの大きな養鶏、養豚に影響を及ぼし、たくさんの消費者にまでつながっていく仕事から得られるやりがいを3人はそれぞれ語ってくれた。

やりがいと共に自社の魅力としてあがってきたのが、働きやすい職場環境や福利厚生について。三菱商事をはじめとする大手企業が母体となっており、社員が安心して働き続けられるための環境が充実している。その一例として、1坪あたり500円の負担はあるが、6万円を上限とした家賃補助制度があり、さらに光熱費の補助として8千円を支給。「2DKの部屋に住んでいますが、自分で払っているのは1万円以下です」という社員の声からも手厚い制度であることが伝わってきた。

生き物相手の仕事なので、土日祝休みというわけにはいかないが、シフト制で休日数が確保され、申請すれば希望日に休みやすいというのも働く上での大きな魅力。働きがいと働きやすさ、双方の魅力が詰まった企業だと感じられる取材だった。

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1969年に大規模な直営一貫生産を始めた先進的な企業であり、三菱商事グループが推進する畜産食品バリューチェーンの生産・加工(製造)部門として重要な役割を担っている。

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