最終更新日:2025/4/10

トヨタ自動車北海道(株)【トヨタ自動車(株)100%出資】

  • 正社員

業種

  • 自動車・自動車部品

基本情報

本社
北海道

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

駆動ユニットの製造を通じ、世界でも多く販売されているトヨタ車を支える仕事

PHOTO

最先端のモノづくりに取り組む3名の社員にインタビュー

北海道で屈指のトヨタのモノづくり拠点である同社。トヨタ車の心臓部ともいえる駆動ユニットの製造を行っている。経営企画、部品技術、製造技術に携わる3名の社員に、同社での仕事について話を伺った。

菊地 倫太郎
経営管理部 経営企画グループ
2010年入社

花田 竜平
技術部 部品技術室 ダイキャスト型・品質グループ
2013年入社

神 柊作
技術部 ユニット製造技術員室 HEVグループ
2019年入社

先輩たちの目標

CASE、MaaS、カーボンニュートラルなどのトレンドを踏まえ、経営企画や生産企画を通じてより良い社会を実現する経営体制を築いていきたいですね。(菊地さん)
モデルベース開発は新車の開発効率を格段に向上させる手法です。いち早くこの仕組みを確立し、トヨタ自動車北海道のアドバンテージにしていきたいですね。(花田さん)
日進月歩の先端技術をいち早く取り入れていき、脱炭素などにも対応できるよう環境にも配慮しながら、製造ラインの生産性向上を図っていきたいと思います。(神さん)

世の中の潮流を読み、会社の進むべき道を模索 <菊地さん>

私は「北海道に貢献できる仕事」を軸に就職活動を行っていました。その中で当社に魅かれたのは、世界のお客様に向けてモノづくりをしている、そのスケールの大きさです。地域雇用の創出や周辺企業への波及効果など、北海道への貢献度が大きいと考え、入社を決めました。入社後は経理・調達室に配属され、製造現場の原価、予算の管理などを経験。数字を扱うことに慣れていなかったため配属当初は苦労しましたが、周囲のサポートのおかげでスキルが身につきましたね。毎月の原価会議を通じ、他部署の人たちとの関係もこの時期に築くことができました。

また、入社5年目には各製品の生産企画を経験する機会がありました。どの製品をどの工場で生産するのか、幅広い視野で経済性も考慮しながら比較検討をする必要があり、関係者を納得させられる根拠も提示しなくてはならなかったため、人として大きく成長させてもらいました。現在は、生産企画と経営企画に携わっており、生産企画では自社工場へ案件を誘致するほか、関係各所と議論しながら新しい生産ラインの仕様を決めています。一方、経営企画では経営計画の策定、課題の掘り起こし、解決策の提案などを行っています。多くの人、お金を動かし、収益に影響を及ぼす仕事なので責任は重大ですが、それだけに大きなやりがいも感じられますね。

現在の自動車業界はCASE、MaaSの潮流をはじめ、カーボンニュートラルといった社会的な要請の高まりなど、“百年に一度”といわれる大変革期にあります。今後は単に良品廉価なモノづくりをするだけでなく、これらの変革に対応しながら競争力を保ち続けなければなりません。会社の進む道を決める経営企画の仕事も重要性が増していきますし、さらなるやりがいを感じられると思っています。

ダイキャスト成形における品質・歩留の向上に貢献 <花田さん>

生まれ育った北海道で仕事がしたいと考えていたことから、就職活動では北海道の企業を検討しました。当社は、世界中で活躍するトヨタの車づくりに北海道で携わることができ、生産技術・工程管理・解析業務・ライン立ち上げなど幅広い業務に関われるところに魅力を感じ、志望しました。入社後は一貫してダイキャストに関わる業務に携わっています。ダイキャストはアルミを金型で鋳造する成形方法です。現在は、ダイキャスト部品の品質改善、CAE解析(コンピュータを用いた解析)、新製品の生産準備などを担当しています。

ダイキャストは0.1秒という短時間で、溶解したアルミを金型内に高速・高圧充填します。そのため、金型内のアルミの挙動を詳しく観察することができず、これまでは勘や経験に頼って不良対策を実施してきました。しかし、私がCAE解析に携わったダイキャスト部品で金型内のアルミ挙動の見える化に成功し、長年にわたって安定しなかった部品の品質を改善させることができました。上司や製造部署から「長年苦労してきた不良をピタリと下げてくれてありがとう」と言われたときには感極まるものがあり、この仕事のやりがいを強く感じましたね。

今後は、環境にやさしい車づくりにダイキャスト工程から貢献するため、CAE解析の技術を極めていきたいです。さらにダイキャスト現象の見える化はもちろん、どの拠点よりも早く、コンピュータ上でテストまで行うモデルベース開発(MBD)も進めていきたいと考えています。私たちは日々の仕事でPDCAサイクルを大切にしていますが、それは学生の皆さんが取り組んでいる研究でも同じだと思います。今、何気なくやっていることも将来どこかの場面で使う機会があるはずですから、いろんなことに興味を持って毎日を過ごしてほしいですね。

製造エンジニアとして生産ラインの安定稼働や生産性向上を追求 <神さん>

当社への入社を決めたのは、学生時代に工場見学に参加したのがきっかけです。北海道で働きたい、モノづくりに携わりたいという思いがあり、材料から生産する一貫性や工場の迫力に惹かれ、「ここで働きたい」と思いました。仕事では製造技術としてハイブリッドトランスアクスルなどのラインを担当しています。作業者がより安全で働きやすくなるように配慮しながら、より安く、より高品質な製品を作るため、設備の改善・維持管理を行うことが目的です。また、圧倒的低コストの製造を目指す新ラインの検討も行っています。

仕事で心がけているのは、効率よく業務を進めることです。生産設備の維持管理は、現場の作業者や品質管理部署、生産設備メーカーなどと連携しながら進めていくため、自分の仕事が終わらないと周りも終われません。ですから、周囲に迷惑をかけないためにも効率は常に意識していますね。その中でも印象に残っているのは、ラインの効率化のため、社内で初めて協働ロボットを導入したときのこと。ロボットの選定からプログラム作成、ラインへの導入まで、中心的な役割を任せてもらいました。導入後、製造現場の方々からも感謝され、達成感がありましたね。

当社の製品は多くのトヨタ車に搭載されています。そのトヨタ車が街中を軽快に走行しているのを見ると、自分の仕事が生かされていると思い、やりがいを感じます。今後の目標としては挑戦したいことが2つあり、1つ目は新技術の導入です。今後のラインの維持・改善をよりエコで効率的に行えるよう情報収集を徹底し、他部署と連携しながら取り組んでいきたいと思います。2つ目はラインの新規立ち上げです。現在は既存ラインを担当していますが、学んできたことを糧に新しいラインの立ち上げにも携わってみたいですね。

学生の方へメッセージ

当社は転勤もないことから、北海道で働きたい人にとってメリットのある仕事環境といえます。福利厚生もトヨタ自動車に準じて整備しており、働きやすさは抜群です。広大な敷地内にはオフィスと5つの工場があり、メニュー豊富な社員食堂やコンビニ、ランニングマシンがあるジム(浴場&サウナ付き)、フットサルやバスケ、バドミントンなどができる体育館など、設備も充実しています。また、光熱費込みで寮費が15,000円/月の独身寮(完全個室)には大浴場やサウナ、食堂もあり、節約しながら快適に暮らすことができます。その他の福利厚生としては、カフェテリアプラン、車購入資金の融資制度、資産形成など、多彩なメニューがあります。

さらに、当社では健康経営に力を入れており、ホワイト500の認定も取得済みです。例えば、社員の健康増進のため、非喫煙者には毎月2,500円の手当を支給、さらに健康チャレンジ8(心身の健康に影響する8つの習慣)を毎日チェックすれば月500円を支給するなどの取り組みをしています。このように働きやすい環境をいろいろと整えておりますので、「北海道で働きたい」「トヨタ車の駆動ユニットを手がけたい」という方には、是非、当社を検討していただきたいと思います。

PHOTO
社内のアメニティや福利厚生が充実している同社。フルに活用すれば、生活費の出費も大幅に抑えることができ、腰を落ち着けて長く働いていける環境となっている。

マイナビ編集部から

ハイブリッドトランスアクスル、 オートマチックトランスミッション、CVT、トランスファーなど、トヨタ車に搭載される「駆動系部品」を生産している同社。「トヨタの北の拠点」として、苫小牧から全国および世界各地のトヨタの拠点へ製品を出荷している。

今回インタビューに答えてくれた3名のように、同社には「北海道で働きたい」「トヨタ車に携わりたい」といった動機から入社してくる社員が多いという。職場のアメニティも充実しているため、北海道以外の学生にとっても魅力的な環境だろう。さらに、仕事面だけでなく、プライベートも満喫できる環境がある。付近には札幌や登別のような中心部でショッピングや温泉地を楽しめるほか、支笏湖ではサイクリングやカヌー、ニセコではスノースポーツといった自然の中でのアクティビティなどバラエティに富んでいる。一方、同社の拠点である苫小牧はスケートが有名で冬場はスケート祭り、夏場には港祭りといったイベントがあり、こうした地域の祭りには同社も積極的に参加し、地域に根付いた活動を行っているという。

今回の取材を通して感じたことは、同社の働く環境が実に魅力的であること。世界中で活躍するトヨタ車を支える仕事には、同社の社員が心身ともに健康でいるからこそなのだろう。「トヨタ車のモノづくりに関わりたい」「北海道で働きたい」「公私共に充実したい」と思う学生には打ってつけの企業であると強く感じた。

PHOTO
工場のある苫小牧は、新千歳空港も車で25分と近く、陸・海・空の交通アクセスが整っている。雄大な自然に囲まれながら、都市部へのアクセスも悪くない。

トップへ

  1. トップ
  2. トヨタ自動車北海道(株)【トヨタ自動車(株)100%出資】の取材情報