最終更新日:2025/4/8

紅屋商事(株)<カブセンター・ベニーマート・メガ・メガ調剤薬局>

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • スーパーマーケット
  • ドラッグストア
  • 調剤薬局

基本情報

本社
青森県

取材情報

研修・教育について伝えたい

社員一人ひとりの個性を磨き、人として成長を促す新たな研修制度が始動!

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自己表現が苦手だった私が、自分らしくいられる術を見つけた。

スーパーマーケットとドラッグストアの複合型「カブセンター」、スーパーマーケット「ベニーマート」、スーパードラッグストア「メガ」、地域のかかりつけの薬局「メガ調剤薬局」を展開する「紅屋商事株式会社」。

今回は、スーパーマーケット事業部の新入社員として活躍する先輩にインタビュー。紅屋商事オリジナルの新入社員研修である「Fresher's Camp」について、たっぷりと語っていただきました。参加した当時の思い出、同期とのやりとり、大変だったこと、研修を通じて成長した点とは……。

●釜萢 麻侑花さん(SM事業部/2021年)

釜萢さんの一日

当社の魅力的な売り場を支えているのは、先輩社員一人ひとりのアイデアです。入社したての私は、そんな先輩方に支えてもらいながら、日々奮闘しています!
研修中の腕章をつけて働いていると「がんばってね!」「少しは慣れた?」と、多くのお客さまが声をかけてくれます。中には、私のレジを選んでくれる人もいるんですよ!
将来は、青果部門で産直のバイヤーとして活躍したい。青森県内はもちろん県外の人にも、青森県の農家さんをたくさん紹介し、農作物の魅力を伝えていきたいです!

初めて会う同期とうまくやっていけるか……大きな不安を抱えた状態で、研修はスタート。

学生時代、カフェのアルバイト経験で、食の魅力、人と接することの楽しさを実感。その思いが忘れられず、就職活動では食と接客を主軸に企業を見てまわりました。候補の一つがスーパーマーケットだったのですが、プライベートでも利用していたお気に入りの店舗を運営していたのが当社です。店内は、店員の明るい挨拶にあふれ、季節の装飾や手描きのPOPなどでとてもにぎやか。売り場はきれいに整頓されていて、モノの見せ方も魅力的……。客として、買い物が楽しくなる空間でした。迷わず説明会や職場体験に参加。職場体験では、プリンとドリンクの売り場づくりのお手伝いをしたのですが、目の前で商品が売れていく様子を見て、とてもうれしかったのを覚えています。ここなら私の力を生かせると感じ、入社を強く望みました。

入社後、一番印象に残っている研修は「Fresher's Camp」です。5月から11月にかけて6回ほど開催されるのですが、入社後に初めてその存在を知ったときは「どんなことをするんだろう?」「初めて会う同期たちと、うまくやっていけるかな?」など、大きな不安もありました。
初めて同期たちと顔を合わせることとなった1回目は、まずグループ分けを実施。メンバーでチーム名を決めることからスタートするのですが、初めて会う人ばかりで最初は誰も何も言えない。お互いどんな人かも知らないし、趣味嗜好や趣味も知らない……。まず私がなんでもいいから発言して、この空気を変えなければいけないと思い、「いま流行っているものとかどう?」と提案。それをきっかけに、いろいろな意見が出るようになり、チーム名は「マリトッツォ」に落ち着きました。実は、流行っていることは知っていたのですが、メンバー誰一人として食べたことがなかったのです。ネットで調べて「ブリオッシュ生地にたっぷりの生クリームを挟んだスイーツ」とわかり、そこから後付けですが「これからメンバー同士支え合い、最終的にはマリトッツォのように中身がぎっしり詰まった人をめざそう!」と合意。研修が終わった際には、みんなでマリトッツォを食べようと約束をしました。

回を重ねるごとに、少しずつ少しずつ、自分の殻を破り自信が持てるように。

「Fresher's Camp」では、毎回「セールストーク」と「プレゼンテーション」が課題として与えられます。「セールストーク」では、事前に配付された課題本を読み、チーム内で「どんな本なのか」「読んでどう感じたか」など、一人5分の持ち時間で発表します。一番すぐれたセールストークを行ったメンバーが、最後に全員の前で発表。1回目の課題本は社会人として大切なことを、有名テーマパークから学ぶといった本でした。社会人として働くにあたり、どんなヒントが得られるのか……と思いながら読み進めましたが、これがエッセイのように読みやすい!これから社会人として起こりうる出来事に対しての心構え、問題に直面した際にどのような考えで乗り切ればいいのか。筆者の体験から、働く上で何が大切なのかを教えてもらいました。課題本からは、毎回新しい気づきを得ることができ、今でもとても大切にしています。

もう一つの課題「プレゼンテーション」では、自由にテーマを決めてメンバーの前でプレゼンテーションするというもの。勤務時間内に時間をつくってもらい、パワポで資料を作成します。もともと美術部で、絵を書くのが好きだった私は「美術のすすめ」を最初のテーマに選択。メンバーにいい印象を残したい、好きな美術で上手に自己表現したいなど、いろいろな考えが頭を回り、準備段階から気合が入りまくったのも、いまではいい思い出です。プレゼンテーション当日は、光の当たり方で表情が変わるアート作品の紹介から、多角的な視点で物事を捉えることの大切さを発表。その結果、これまで美術に興味のなかったというメンバーから「すごい!これなら面白く鑑賞できる」など、嬉しい反応がもらえました。

最後の「セールストーク」の課題本は、好きな本を選ぶことに。これまでずっと自己肯定感が低く「私なんか」と、思い続けてきた私が選んだ本は「私は私のままで生きることにした」です。心の支えであった本のセールストークを通して、これまでの自分を洗いざらい話すことができ、ほんの少しですが自信が持てるようになりました。

研修を通して得た経験や新しい気づきは、これから生きていく上で大切な糧となってくれます。

「Fresher's Camp」の集大成として行われるのが、TEDtalkの披露です。ホテルの会場を貸し切り、当社の経営陣約50名を前にメッセージを送るのですが、経営陣が続々と会場入りすると同時に、私たち新入社員にも緊張が走ります。これまでとは違うピリピリとした空気が漂う中、私がテーマに選んだのは「自分を愛するということ」。壇上に上がった瞬間、膝がガクガクと震え、頭が真っ白になりそうに……。ひと呼吸ついてから、これまで私が感じてきた生きづらさ、そして自分の秘めた情熱を言葉にのせて伝えました。台本は用意してあったのですが、伝えたいという気持ちが勝ったためか、自然と言葉が出てくるのを感じました。

研修を受けるまでは、人前で話すのが苦手だった私。人前で自己表現をするためには、「みんなによく見てもらおう」「完璧にこなさなきゃ」と自分自身を鼓舞する必要がありました。しかし、必死であればあるほど、頑張れば頑張るほど、研修が苦しくてつらいものに。回を重ねるごとにメンバーの成長を感じ、さらに追い込まれる自分がいました。そんな気持ちを口にしたことは一度もないのですが、メンバーはもちろん、研修に参加する上司などすべての人が、私の気持ちに気づいてくれていました。そして「すごくよかった」「大丈夫だよ」「あなたが思うほど悪くない」「もっと自信を持って」と、常に声をかけてくれました。MVF(最優秀者)を受賞できたのもすべて、支えてくれたみなさんのおかげです。

現在はまだ研修生の立場ですが、上司に「どう思う?」と聞かれた際、素直に自分の考えを主張できるようになりました。研修を受ける以前の私だったら、自分の思いを伝える前に、目の前の人が何を考えどんな答えを期待しているのかを考えていました。いま思い返すとそれは、とても苦しい時間でした。意見を言えるようになってからは、人間関係がうまくいっているように感じています。この経験を生かして、これから「Fresher's Camp」に参加する新入社員たちのサポートもしてみたいです。

学生の方へメッセージ

当社では、さまざまな教育・研修制度を用意しています。仕事内容や店舗の雰囲気はもちろん、ぜひ教育・研修制度にも注目してみてください。
2020年より新たに導入したのが、SM事業部の新入社員向け研修「Fresher's Camp」です。これまでの研修では、会社で生かせる能力、現場に求められる専門知識などに重点を置き、新人教育を行ってきました。もちろん大切なことなのですが、それだけでは会社も社員もいま以上の成長は望めません。これからの社員教育には、社員が一人の人間として大きく成長すること。そして、新しい自分を発見して、それを個性として輝かせることが重要と考えました。今回、インタビューに応じてくれた釜萢さんは、2期生としてMVF(最優秀者)を受賞。私たちのねらい通り、研修を通じて人として大きく成長してくれました。今後は参加前の不安を払拭するため、プレ研修として「ミニFresher's Camp」を開催予定です。

これからも社員教育においては、革新的な挑戦をし続ける予定です。ぜひ当社の研修で新しい自分の魅力を発見し、その魅力を武器に、大きく成長してみませんか?みなと共に楽しく成長できる土壌を用意して、お待ちしております!

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新入社員には、専任の先輩が付きっきりで指導にあたる制度を導入。困ったことがあったら何でも相談でき、ケアもしてくれる先輩とは深い絆でつながっている。

マイナビ編集部から

青森と秋田で、スーパーマーケットやドラッグストア、薬局を展開する「紅屋商事株式会社」。独創的な研修で社員の人間力を高めているが、選考方法もかなり独創的だ。「理念共感型採用」と呼ばれる方法で、筆記試験はいっさいなし。一次は、もし同社に入社したらどんな成長・やりがいを実感できるのか、臨場感たっぷりに体験できる「耀きオーディション」を開催。さらに二次の「ビジョンミーティング」、最終の「デビュー」と、じっくり時間をかけて学生と向き合ってくれる。その中で、学生の個性や強みと同社の理念のマッチングを図っている。そこで気になるのが、個性や強みがないと参加できないのかということ。実は研修同様、選考の中でこれまで自ら気づかなかった個性や強みを知る仕掛けがされているので、素直な気持ちで参加すればいいそうだ。

ちなみに、最後にメンバー同士でマリトッツォを食べたのか。釜萢さんに聞くと「実は、時間がなくて食べられなかったんです(笑)。でも、TEDtalkが終わって外に出たら、大きな虹がかかっていた。それを撮影して、メンバーに送りました」と話してくれた。現在、研修のメンバーは別店舗に配属され離れ離れになっているが、今でもお互いを気づかう仲だという。研修を通した成長を語ってくれた釜萢さんのように、きっとみなそれぞれの店舗で「中身がぎっしり詰まった人に」という目標を実現しているのだろうと感じられる取材だった。

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釜萢さんの入社の動機ともなった、にぎやかな売り場。社員一人ひとりのこだわりが詰まった店舗には、多くのお客さまの笑顔があふれている。

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