最終更新日:2025/4/14

ナス物産(株)

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 商社(鉄鋼・金属)
  • 金属製品
  • 非鉄金属
  • 商社(建材)

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

知識を磨き、信頼を深める――ステンレス鋼の専門商社として、私たちが目指す未来

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お客さまのものづくりを支える、ナス物産の営業職

ステンレス鋼・特殊鋼の専門商社として150年の歴史をもつナス物産。3名の若手社員に「これまで歩んできたキャリア」と「未来への思い」を語っていただきました。

安房 健太さん(写真中央)
東京支店 第2チーム
2017年入社

酒井 亮祐さん(写真左)
東京支店 第1チーム
2018年入社

田村 優樹さん(写真右)
北陸営業所
2020年入社

オフタイムの過ごし方

「鍛える部位別にメニューを組んで、毎日、家で筋トレをしています。身体を動かすのは楽しいですし、リフレッシュにもなりますね」(安房さん)
「九州営業所時代は、よくサッカー観戦に行っていました。今もスポーツ観戦が好きで、テレビの野球中継を観ることが多いですね」(酒井さん)
「会社の先輩に誘われて草野球のチームに入りました。ポジションはショートです。オフは野球の練習をしたり、友だちと会ったりしています」(田村さん)

お客さまとじっくり向き合い、新たなニーズを引き出す。貫いてきた私の営業スタイル──安房さん

私は2017年にナス物産に入社し、今年で9年目になります。最初の2年間は大阪支店で営業に携わり、その後に本社総務部へ異動しました。現在は東京支店で再び営業活動に従事しています。

知識も経験も浅かった新人時代に心掛けていたのは、実務を重ねてできるだけ多くのことを吸収するという姿勢です。チームの先輩に同行してお客さま先を訪問し、先輩が商談を進める様子をよく観察しました。それを参考にして、自分なりの営業スタイルを確立しようとしたのです。先輩によって営業のスタイルが異なるので、毎回新しいことを学べました。

その後、先輩から担当顧客を引き継いで一人で営業活動を行うようになりました。この時期には、お客さまの話をよく聞いて要望にいち早く応えることを心掛けていました。どんなに小さなことでも、お客さまの依頼には「もちろんできます」と笑顔で答え、その繰り返しによってお客さまとの信頼関係を深めていったのです。

入社3年目には本社の総務部に異動し、約2年半にわたって学生対応を担当しました。主な業務は、当社の事業や仕事内容についての学生への説明や、内定後のフォローなどです。仕事の内容はがらりと変わりましたが、「相手の話をよく聞く」という姿勢は、大阪支店時代と変わらずに心掛けました。学生一人ひとりと向き合い、相手の良い部分を引き出すことも大切さにしていましたね。

現在は東京支店で再び営業を行っています。取引額が一気に大きくなりましたが、営業の基本は今までどおりです。こまめに訪問して、お客さまの話をよく聞くというスタイルですね。お客さまとの会話の中には商談のヒントがたくさん隠れているので、それを提案に結び付けることが大切です。例えば、メーカーのお客さまが新商品開発のプロジェクトを立ち上げたという情報を得たら、すぐに提案を行って当社のステンレス鋼を採用してもらえるよう商談を進めます。

今後もお客さまと丁寧に向き合いながら、当社の売り上げ拡大に貢献していきたいと思っています。そして、学生対応で身に付けた「良い部分を引き出す力」を発揮して、後輩の育成にも力を入れていくつもりです。

九州から東京へ。2つの営業拠点で学んだ「お客さまと誠実に向き合う姿勢」──酒井さん

私は新潟の出身で、東京の大学で国際政治経済学を学び、ナス物産に入社しました。ナス物産では、親会社である日本冶金工業からステンレス鋼を仕入れてお客さまに提供する、という業務を担当しています。本来は営業担当がお客さまに商品を提案し、配送部門がお客さま先に商材を配送するのですが、私が最初に配属された九州営業所では営業活動中に配達をすることもありました。自分で配達することには、お客さまとの関係性を深めやすいというメリットがあります。

ただ、新人時代は商材の知識がまったくなく、お客さまとの関係づくりで苦労したこともありました。お客さまの中には自分の親ほどの年齢の方もいます。私のような経験の浅い社員と取引することに、不安を感じていた方もいたかもしれません。そこで私は、誠実な対応を徹底して心掛けました。見積もりの依頼をいただいたらすぐにお出ししたり、在庫がない場合は代替品を探して提案したりしていたのです。こうした姿勢でお客さまと関わることで、徐々に信頼をいただけるようになりました。

お客さまとの関係が深まるにつれて、取引額も拡大していきました。やはり、目標の数字を達成できるととてもうれしいですね。九州営業所には丸4年在籍していましたが、上司や先輩、お客さまは人情味のある優しい人ばかりでした。人間関係に恵まれたおかげで、のびのびと働くことができたと感じています。

入社5年目からは、東京支店で新たなスタートを切りました。通常の取引に加え、提案営業も意識するようにしています。九州では主に汎用品を扱っていましたが、東京では高機能材のニーズも高いですね。仕事の進め方も商材のニーズも若干異なるので、まずは初心に帰って一からお客さまとの関係を構築することに力を入れています。

これまでのキャリアを振り返ってみると、九州営業所でも東京支店でも、心から尊敬する先輩がたくさんいることに気付きます。商材の知識や商談の進め方など、それぞれ強みが異なるので、これからもいろいろな先輩たちから学んで営業のスキルを高めていきたいですね。

用途に合わせて商材を提案!尊敬する上司や先輩に恩返しがしたい──田村さん

私がナス物産に入社したのは、新型コロナ感染症の世界的流行が始まった2020年です。4月初旬、大阪支店で3日間の研修を受けた直後に緊急事態宣言が発出され、私たち新入社員は自宅待機をすることになりました。

思いがけない事態でしたが、自宅待機中も仕事について学ぶ機会が豊富にありました。会社から送られてきた教材を読んでステンレス鋼に関する知識を深めたり、リモートで研修を受けたりすることができたのです。また、大阪の支店長は自宅待機中の私のことを心配して、何度も連絡をくれました。支店長の言葉がとても心強く、自宅待機中も不安は感じませんでしたね。

自宅待機を終えて東京支店に出社したのは、8月1日です。通常はまず先輩に同行してお客さま先を訪問するのですが、コロナ禍で外出制限があったので、受発注の処理や見積書の作成など支店内での業務を学びました。受発注の処理を行うと、東京支店がどのようなお客さまと取引しているのかを詳しく知ることができます。商材の種類や機能も、この時期に学べました。

その後、先輩に同行するようになり、入社2年目の秋にようやく先輩からお客さまを引き継いで独り立ちしました。当初はお客さまの要望に応えるだけで精いっぱいでしたが、最近は「このような用途なら、耐食性がより強い商材のほうが適しているかもしれない」などと自分なりに判断できるようになっています。私たちはお客さまの要望に応えるだけでなく、お客さまのために何ができるかを考えて提案します。その結果、感謝の言葉をいただけるのですから、とてもやりがいの大きな仕事だと思います。
現在は北陸営業所に勤務していますが、お客さま・上司・先輩に恵まれ、公私ともに充実しています。

私がナス物産を選んだのは、「社内の雰囲気が良いこと」「福利厚生がしっかりしていること」「大手ステンレスメーカー・日本冶金工業のグループ会社として、安定した業績を残していること」に惹かれたからです。これらはナス物産にとって本当に大きな強みだと、改めて感じています。面倒見の良い先輩に恵まれたおかげで、のびのびと自分らしく仕事をすることができています。まだ先輩に助けてもらうこともありますが、新規開拓にも取り組んでいるので、成功させて上司や先輩に恩返しをしたいと思っています。

学生の方へメッセージ

一般消費者に商品やサービスを提供するBtoC企業のことは知っていても、法人向けの事業を行うBtoB企業にはあまり馴染みがないかもしれません。しかし、BtoB企業の中にも優良企業がたくさんあります。企業研究では、「業界でのシェアが高い」「技術力に強みがある」など、BtoB企業のそれぞれの特徴にもぜひ注目してください。

また、BtoB企業が関わっている最終製品には馴染みがあるという場合もあります。例えば当社は、ステンレス鋼の専門商社として法人のお客さまと取引するBtoB企業です。ステンレス鋼という素材には馴染みがなくても、それが用いられているキッチン用品などは普段使っているのではないでしょうか。ですから、身近な物を観察して「この製品は何でできているだろう」と考えてみると良いと思います。これまで注目していなかった企業に興味が湧くかもしれません。

できるだけ多くの業界について調べることも大切です。そこで学んだことは、社会人になってからも生かせます。実際、私は学生時代にさまざまな業界を研究して得た知見を、幅広い業界のお客さまへの営業で生かすことができました。皆さんも旺盛な好奇心でさまざまな業界を検討し、自分の可能性を拡げてください。
【人事担当/小野 真吾さん】

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「BtoCやBtoBの幅広い企業を研究し、知見を深めましょう。企業研究で得た知識は、社会人になってからも生かせます」と小野さん。

マイナビ編集部から

ナス物産の歴史は非常に古い。約150年にわたり、ステンレス鋼・特殊鋼を取り扱う専門商社としてものづくりの現場を力強く支えてきた企業である。現在は国内に11の営業拠点、2つの加工センターを有し、ステンレス鋼の加工にも対応している。扱う商材は汎用品から高機能材まで幅広い。

海外のニーズにも応えるため、親会社である日本冶金工業との共同出資によって中国・上海に現地法人を設立した。日本冶金工業の高機能材は海外でも評価が高く、アジア圏を中心に取引先を拡大させているという。

今回の取材ではキャリアの異なる3名に話を聞いたが、いずれの先輩もお客さまに誠実に対応する姿勢を大切にしながら、営業のスキルを磨いていることが伝わってきた。学生の皆さんにも、お客さまと真正面から向き合い信頼を勝ち取るという、ナス物産が大切にしているマインドを知ってほしいと思う。

ナス物産の強みとして、3名全員が「仲間」を挙げてくれたことも印象に残った。同社には穏やかで優しく、仲間思いの社員が揃っているため、新入社員もすぐに馴染んでいるという。企業研究では、このようなナス物産の温かな社風にもぜひ注目してほしい。

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ステンレス鋼や特殊鋼の提供を通じて、国内外のものづくりを支えてきたナス物産。お客さまと誠実に向き合う姿勢が評価され、取引先と確固たる信頼関係を築いている。

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