最終更新日:2025/4/30

独立行政法人中小企業基盤整備機構【中小機構】

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 公益・特殊・独立行政法人
  • その他金融
  • 共済
  • シンクタンク・マーケティング・調査

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

多方面から中小企業をサポート!99.7%の中小企業を支える仕事!

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多彩なフィールドで活躍する、若手職員たちのリアル!

中小企業に寄り添い、その成長をサポートする、多彩な事業を展開している「中小機構」。幅広いフィールドで活躍する若手職員たちに、具体的な業務内容や仕事のやりがい等について、本音で語ってもらいました。

■財務部 調達・管理課
 谷口 桃菜さん(写真右)
 2023年入構

■事業承継・再生支援部 事業承継支援課
 椎野 慧斗さん(写真中)
 2022年入構

■中部本部 企業支援部
 水岡 夏希さん(写真左)
 2019年入構

先輩たちの横顔

「学生時代は、建築や住宅について学んでいました。大学の専攻とは異なる世界ですが、多くの発見があって大きなやりがいを感じています」〈谷口さん〉
「中小企業診断士の次は、IT関連の資格試験にチャレンジする予定。会社の推奨資格もあるので、しっかり勉強して一発合格を目指したいですね」〈椎野さん〉
「オフの日は、軽く運動してリフレッシュ。名古屋はおいしいものが多いので、仲が良い職員とご飯に行くなどお出掛けを楽しむこともありますよ。」〈水岡さん〉

【谷口さん】契約業務を通して各事業部をサポート!人間関係が良好で働きやすい

――就職先として中小機構を選んだ理由は?

就職活動で大切にした軸は、「多くの人々に貢献できる仕事」です。そんななか、母から中小機構の存在を教えてもらい、興味を持ちました。企業研究を進めるうちに、創業から事業承継まで、中小企業の様々なフェーズを支援していることを知り、志望意欲が上がりました。私の祖父は後継者がいなくて工場をたたんだのですが、同じ境遇の方々のお役に立てる点に特に魅力を感じ、入構しました。

――現在の仕事内容を教えてもらえますか?

システムの構築や保守をはじめ、各事業部が協力会社に仕事を発注する際に一定の金額を超える場合等には入札という手続きが契約業務には必要です。入札のスケジュールや参加条件等を記載した“入札公告”を出し、業務に関する説明会を開催し、協力会社の選定を行って契約を締結する、というのが一連の流れです。2年目の今では、一通りの業務を一人でこなせるようになりました。印象に残っているのは、1年目に初めて担当した入札案件です。外部へ公表する文書の作成や説明会の運営等、無事に契約が締結されたときには、大きな達成感を味わえました。

――入構後に感じた、いい意味でのギャップは?

支援メニューの幅広さに驚きました。経営相談だけでなく、ビジネスマッチングイベントや人材育成研修の開催等、様々な事業で企業を広く、深く支援している点が、中小機構の魅力だと感じています。

――職場の雰囲気や人間関係は?

穏やかな雰囲気の職場なので、ベテランの先輩にも気兼ねなく質問や相談ができます。また、私が困っていると、他チームの先輩たちもサポートしてくれるような環境です。『一人じゃない』と思える職場なので、安心して働けます。同期は様々な部署に所属しているため、業務について相談しやすいことも魅力です。同期会も定期的に開催しており、密に交流を深めています。プライベートでも一緒に遊ぶ仲間ができました。

――直近の目標と将来の展望は?

直近の目標は、自分で勉強する機会を増やすことです。資格の取得にも積極的に取り組み、知識を身に付けたいです。将来的には、ジョブローテーションを通して幅広い業務を経験し、自分の強みをつくりたいと思っています。得意分野で活躍している先輩たちに、少しでも早く追いつけるよう努力していきたいです。

【椎野さん】事業承継の支援機関をサポート!「中小企業のために」という想いが原動力に

――これまでのキャリアパスは?

最初の2年間は関東本部で、地域の商工会・商工会議所や金融機関等の地域の中小企業支援に携わる機関のサポートをしていました。地域の支援機関が中小企業に対してより適切な支援を行えるよう、情報提供や研修を実施する仕事です。中小企業庁が策定した「経営力再構築伴走支援ガイドライン」に関する講習会の企画に携わりました。

――現在はどのような仕事をしているのですか?

事業承継支援課は、国が全国に設置している「事業承継・引継ぎ支援センター」の本部機能を担っています。私は、センターの存在を周知するための広報業務を担当し、フリーペーパーの制作をはじめ、様々なプロモーション活動に携わっています。また、各センターの職員向け研修の企画・運営も私の担当です。全国のセンター間の情報交換の機会を設けたり、支援能力向上のため毎月研修を実施しています。

――仕事で印象に残っているエピソードは?

フリーペーパーの制作で、センターを活用して事業を存続できた企業を取材したことです。「おかげで廃業せずに済んだ」という話を聞き、間接的ではありますが、自分たちの仕事が中小企業に貢献できていることを実感できました。M&A業界は急成長しており、それに伴うセンターのマニュアル改訂等、スピーディな対応が求められる点に苦労することもありますが、「中小企業のために」という想いが、私の原動力となっています。

――研修・教育制度について教えてもらえますか?

1年目は、新入職員研修やOJTトレーナーのサポート等を通して、基礎的な知識やスキルをしっかりと吸収できます。資格取得支援制度も充実しており、私は1年目に中小企業診断士の資格を取得できました。特に、講座受講費や受験費、合格後の研修費用のサポートが受けられたことは大変ありがたかったですね。中小企業大学校で、実習を交え学べる中小企業診断士養成課程への派遣制度があるのも魅力だと思います。

――今後の目標や将来のビジョンは?

私はまだ2つの部門での業務しか経験していませんが、当機構には多彩な活躍のフィールドが広がっています。今後は幅広い業務に携わり、できることを増やしていくことが目標です。ゆくゆくは、自分の手で中小企業の発展に貢献できる支援メニューを企画してみたいです。

【水岡さん】専門家とともに、中小企業の課題を解決!多彩なキャリアパスが描ける環境

――入構後に携わった仕事内容は?

最初の配属は財務部経理課でした。経理課では中小機構の決算業務を担当しています。年に一度の決算業務のほか、普段は日々機構全体の業務で発生する経費や収入の伝票の仕訳確認を行っていました。中小機構の運営を支える業務を担当し、間接的に中小企業支援に貢献できていると感じていました。

――現在担当しているのはどのような仕事ですか?

当機構では年1回、自身の配属希望を伝える機会があります。4年目に希望していた部署の一つの中部本部企業支援部に異動し、企業の経営課題の解決に向けて専門家を派遣する「ハンズオン支援」に携わっています。企業の課題を把握し、解決に適した経営実務経験者や中小企業診断士等の専門家を中長期的に派遣する仕事です。企業の方々が専門家のアドバイスを受けながら自主的に活動し、「人材育成」と「仕組みづくり」をするのがこの事業の特徴です。

――仕事のやりがいや達成感を味わえたエピソードは?

「営業体制の再構築を行いたい」「生産管理システムを更新して業務効率化を図りたい」等、ニーズは様々です。課題解決の一翼を担い、中小企業の発展に貢献できることがこの仕事の醍醐味です。機構内外の多くの関係者と連携しながら進めていく仕事のため、調整に苦労することもありますが、支援を通して企業の方の“意識の変化や課題解決力の向上”を感じたときは、うれしい気持ちになります。また、様々な業種の企業や多様なバックグラウンドを持つ専門家と関わることができ、とてもいい経験ができています。

――中小機構の存在意義は何だと思いますか?

私たちのミッションは、日本企業の大部分を占める中小企業の課題を解決し、その成長を支えることです。経営に欠かせない「人・モノ・金・情報」のすべての面をサポートできる多彩なサービスを展開しています。創業期から成長期、成熟期まで、各ステージに応じた細やかな支援ができることも当機構の強みだと思っています。

――今後のキャリアプランは?

ジョブローテーションを通じて、自分の強みや適性を発見できます。多彩なキャリアパスを描けるため“なりたい自分”を見つけられると感じています。直近の目標は、より多くの知識や経験を得て、企業からも同僚からも頼られる存在になることです。新しい仕事にも積極的に挑戦し、自分の可能性を広げていきたいです。

学生の方へメッセージ

当機構が求めているのは、まず「新しい地域を知る事や、新しいお客様に出会える事に心が躍る人」。全国に9カ所の地域本部と9カ所の中小企業大学校がありますから、各地域に転勤する機会があります。初めての地域で働く事や、地元企業の方々を支援する事にやりがいを感じる方が望ましいです。次に、「考えるより、相手の想いを汲み動ける人」。課題にぶつかっても一人で抱え込む必要はありません。社内には相談できる先輩が大勢いますから、失敗を恐れず行動してください。最後は、「変貌する中小企業とともに変化していく事を好む人」。経済状況は変化するのが当たり前。「これからの中小企業にとって何が必要か」を敏感に読み取り、行動できる方に期待しています。

当機構の業務は多種多様です。なかには中小企業と直接関わらない業務もありますし、力を入れる事業は中小企業を取り巻く状況によって変わります。今本当に必要なサポートとは何かを考え、中小企業と共に歩んでいく事が中小機構の使命です。皆さんに理解していただきたいのは、どのような仕事であっても、当機構で働く事がゆくゆくは中小企業に還元され、支援に繋がるという事。「中小企業や地域社会の皆様に多彩なサービスを提供する事を通じ、豊かで潤いのある日本を作るために貢献する」という当機構の理念に共感していただける方なら、幅広いフィールドで活躍できるでしょう。
(人事グループ 人事課)

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日本全国の中小企業を応援している中小機構。採用担当者たちは中小機構の明日を支える人材を求め、多くの学生との出会いを楽しみにしている。

マイナビ編集部から

中小機構が支援している中小企業の数は、約336万社。日本の全企業数のうち、実に99.7%を占める。日本の従業者の約7割が中小企業で働いており、同機構の仕事の先にいる“お客様”の数は、国内トップクラスと言っても過言ではないだろう。

数多くの企業の多彩なニーズに応えるために、業務内容も多岐にわたる。スタートアップ企業への事業戦略策定支援や新規事業の創出、国内外への販路展開支援や専門家派遣事業、人材育成等、幅広いメニューを提供している。さらには時代の流れに添って、EC活用やIT活用、SDGs支援等、支援メニューも拡がりを見せている。本部では大きな枠組みの推進に貢献でき、地域本部ではより直接的な個社支援にも携わることが可能だ。

バックオフィス部門を含めても800名程度の組織のため、部門別で見れば少数体制のところが多く、任される仕事の裁量もかなり大きい。特筆すべきは、前例のないことにチャレンジできる機会も少なくない点。市場の変化や国の政策に応じて柔軟な支援を行っており、地域や外部と密に連携できる部署もある。公的機関だからこそできることを、比較的自由度の高い動き方で実現につなげていける団体と言えるだろう。取材対象者らは「異動のたびに転職するほど新鮮な学びがある」と語っていたが、中小企業に対する思いを持ち、多方面に興味を広げられる人にとっては、非常に働きがいあると感じた。

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中小機構の理念には「豊かでうるおいのある日本を作るために、貢献致します」という文言がある。「日本経済を応援したい」という思いを様々な支援を通じて体現できる。

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