最終更新日:2025/5/1

国立研究開発法人理化学研究所

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  • 既卒可

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埼玉県

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仕事・キャリアパスについて伝えたい

世界最高峰の研究を支える「事務系職員」の多彩な仕事

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人事部に聞く!理研で活躍するために必要な資質は?!

理化学研究所の研究者と事務系職員は、いわば同じレールの上に乗った「両輪」。『科学技術の発展・振興』という目標を、同じスピードで目指すことが求められています。事務系職員の仕事や求められる資質とは。理研の求める人材像をお話しします。

【人事担当】

理研本部についてご紹介します!

東京ドーム約6個分の広さを誇る埼玉県和光市の本部・和光地区。事務系職員の約半数が在籍し、日々研究者に寄り添って世界に誇る最先端の研究を支えています。
2021年竣工の和光キャンパス・本部棟。事務職員はこの本部棟での勤務となります。ここでは、各部門間で連携を図り、職員の働きやすさ向上にも力を入れています。
本部の中心的存在である研究本館。蓄積した知見と技術を駆使し、新型コロナウイルス治療薬研究の特別プロジェクトをはじめ幅広い分野の画期的な研究が進められています。

『3C』。それは理化学研究所が事務系職員に求める資質

『challenger』『communicator』『coordinator』。この3つを合わせて私たちは『3C』と呼んでいますが、これは、理研が事務系職員に求める資質を表したものです。
『challenger』とは、「常に挑戦しようとする意欲を持つ人」のこと。最先端の科学を研究している理研にいると、困難な業務や未知の問題にぶち当たることも少なくありません。でもそんな時、積極的に課題と向き合い、前向きな意欲を持ち、解決策を見出していこうとする姿勢はとても大切。その資質を示すのがchallengerです。
『communicator』とは、「積極的に相互の理解を深めることのできる人」のこと。国や大学や企業との対外調整もある理研では、理研の内外を問わずにさまざまな関係者とやりとりする機会があります。お互いが知っている情報や必要とする情報を共有・把握し、円滑な相互理解を深めていける資質をcommunicatorと呼んでいます。
『coordinator』とは、「柔軟に人・組織に働きかけ、問題を解決することのできる人」のこと。日々の業務を動かすと同時に、新しく立ち上げたプロジェクトも円滑に進めていく。複雑な問題が発生した場合でも、他部門の関係者も巻き込みながら、誰もが納得する結論を導き出していく。そんな新たな枠組みを構築していける資質を示すのがcoordinatorです。

どれかに突出するのではなく、3Cをバランスよく備えていることが理想

これら3つの資質は、どの部署に配属されても必要となるものですが、どれかひとつ突出したものがあれば素晴らしいというのではありません。いくらchallengerとして新しいことに挑んでいく高いスキルを持っていても、周囲とうまくコミュニケーションを図れないようでは、ただの暴走になってしまいます。いくら物事の調整能力に長けていても、新しいことや困難なことに挑戦しないのでは進歩がありません。大切なのは、3Cそれぞれをバランスよく備えているということ。それが業務を円滑に遂行していく上での大切な条件だと私たちは考えています。
「自分には3Cが備わっていない」と不安に駆られた方もいるかもしれませんが、今の時点で備わっていなくても構いません。入所後に自分に欠けている部分を補って伸ばしていきたいと考えている方なら、理研という職場は向いていると言えるでしょう。

「科学技術の発展・振興に貢献する」という使命はどの部署も共通

事務系職には、経営企画、研究推進、国際協力、広報、総務、人事、調達、経理、知的財産、外部資金、情報システムなど非常に幅広い業務がありますが、一定期間ごとにジョブローテーションを行い、その中で適性を見出しながらキャリアを構築していくのが通常です。入所してから一定期間は理研を広く知り、本人の適性を見極めるための期間としてさまざまな部署を回ります。一定の経験を積んだ後は、本人の適性を考慮し、より深い知識に基づいた専門性の高い業務を担当することになります。
例えば、理研で行うべき研究を検討し、国との折衝を通じて研究予算を確保する仕事。研究所内のルールに基づいて、ヒト・モノ・カネをマネジメントする仕事。企業や大学との架け橋として、共同研究や産学官連携の推進役となる仕事。さまざまな人に科学技術の理解を深めてもらうため、広報や国際協力を担う仕事。このように、事務系職員の仕事は多岐にわたり、文系・理系といった専攻に関わらず、広い枠組みの中で活躍できます。
また、安全管理総合職として、化学物質、高圧ガス、放射性物質、研究廃棄物等の安全管理を行う仕事、遺伝子組換え実験、動物実験、微生物等実験にかかる管理を行う仕事や、施設総合職として、施設、建物や設備の維持管理及び改修を行う仕事といった、安全で快適な研究環境を作り、守るための基幹的業務を専門的に行うことで、知識と経験を深め、キャリアを形成する選択肢もあります。
「科学技術の発展・振興に貢献する」という使命はどの仕事も共通。この使命に共感し、自分自身を成長させたい人には最適な環境が整っている職場と言えるでしょう。

人事課から学生の方へメッセージ

理研に入って驚いたことの一つが、若手にも大きな仕事を任せてもらえるということです。私は1年目で、理研がコロナ禍での在宅勤務対応のため交通費を実費で支給する仕組みを試験的に導入することになり、その担当を任されました。システム構築なども任され、入って間もない自分に前例のない仕事をやらせてもらえることに、大きなやりがいを感じました。理研の事務職には、このように自分で考えて動くクリエイティブな仕事がたくさんあります。やりたいことがたくさんある人にはぜひチャレンジしていただきたいと思います。
また多くの方から、「文系出身でも大丈夫ですか?」という質問をいただくのですが、文系・理系でスタートラインが変わるわけではないので安心してください。事務職の業務の幅は広いので、出身学部に関わらず、配属先で新しいことを一から覚えていくことになります。知的好奇心がある方にはとても面白い職場だと思います。私自身も文系出身で、就職活動中、理研には文系出身の事務職員がたくさんいることを知り、「自分にもできるかもしれない」と思って飛び込みました。不安な方がいらしたら、ぜひ説明会などに参加して、職員の生の声に触れて、たくさん質問してみてください。
(石井 梨子さん)

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「若手も責任ある仕事を担当するのでチームワークを大切に、多くの経験を積んでください。ワークライフバランスも大切にしている働きやすい環境です」と人事担当の皆さん。

マイナビ編集部から

日本唯一の自然科学の総合研究機関として、日本の最先端の研究に取り組む理化学研究所。国内9カ所と海外4カ所に研究拠点を擁し、物理学、工学、化学、数理・情報科学、計算科学、生物学、医科学などに及ぶ広い分野で研究が行われている。最先端の施設を擁する研究所の運営を支え、研究者が研究に専念するためになくてはならないのが、事務職員の存在だ。予算獲得、研究装置や機器の契約・購入・保守管理、広報、産学官連携、人事、経理…と、事務方の仕事は数えきれないほど多岐にわたる。こうした仕事を一定期間ごとのジョブローテーションによって経験していくことで視野を広げ、キャリアアップしていく。研究者とのやりとりも多いため研究を身近に感じられること、また異なる部署への異動もあることから、常に新鮮な気持ちで仕事に取り組めることも事務職員として働く魅力と言えるだろう。OJT制度や各種研修など教育体制も充実しているほか、職員全員が平等に育休を取得しており、長く働きやすい環境も整っている。若手職員も一人の職員として尊重され、責任ある仕事が任されるので成長スピードは速く、研究者からも信頼が厚い。日本の科学技術の発展に貢献したいという気持ちを持つ方、最先端の研究に接しながら自分を成長させていきたいという方には、ぜひチャレンジしてほしい。

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和光キャンパス内の本部棟。以前は敷地内に点在していた事務部門がここに集約され、研究所全体を支えている。部門間の連携を深めることで、一層の業務効率化が期待される。

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