最終更新日:2025/4/18

(株)シグマ

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 精密機器
  • 家電・AV機器
  • 機械
  • 機械設計
  • その他メーカー

基本情報

本社
神奈川県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

「Made in Japan,Made in Aizu」強いこだわりと使命感で挑む

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フラットな環境が生み出す、高品質なものづくり

神奈川県川崎市に本社を置くシグマ。福島県磐梯町にあるシグマ唯一の生産拠点、会津工場にてレンズやカメラの製造に取り組む若手社員を訪ね、仕事の魅力やものづくりへの取り組み方についてうかがいました。


■高橋さん(左)
治具設計担当 2017年入社
豊橋技術科学大学大学院修了 

■佐藤さん(中央)
生産技術担当 2017年入社
日本大学卒業

■荻野さん(右)
金型設計担当 2017年入社
岩手大学大学院修了

シグマの特徴と魅力

「本社の設計者が会津工場に来て、工場側の設計者や生産技術、製造現場の社員とやり取りすることも珍しくなく、本社と工場の距離感が近いのも当社の特徴です」と高橋さん。
「分からないことがあれば上司や先輩に教えてもらえたり、周囲の方に協力してもらえる環境があります」と佐藤さん。
「工場の社員食堂のメニューが豊富で美味しくて、トンカツがお勧めです。福利厚生が整っているところも当社の魅力です」と荻野さん。

高専ロボコン全国大会準優勝経験を活かし、治具の設計から組み立て、メンテナンスまで担当

レンズを組み立てるための治具の設計、製作を行っています。例えば、丸みのあるレンズを安定して置ける台を用意して、他の部品を取り付けやすくすることで作業効率を上げる、といった仕事です。他にも生産工程を自動化するロボットや、製品の出来栄えを確かめる測定器や試験機の開発にも携わっています。この仕事の面白い点は、自分のアイデアを形にできることです。当社の製造拠点はここ会津に集約されているため、製造現場の方に使ってもらった感触をフィードバックしてもらい、すぐに改良を加えられるのもありがたいです。

当社に入社しようと思ったのは、地元の福島県で働きたいと思ったことがきっかけです。入社当初は本社で製品の機構設計を担当していたのですが、やはり地元でという気持ちが強くなり希望を出したところ、会津工場で今の仕事を任せてもらえることになりました。ものづくりの設計、製作、実験、改良というサイクルを日々体感しながら業務に取り組むことができ、やりがいを感じています。

大学では機械分野について学んできたので、その力を活かせる点にも魅力を感じました。大学には3年生時に編入したのですが、それ以前は福島県いわき市の福島高専で学んでいました。当時はロボコン部で活動し、部長を務めていた4年生時には高専ロボコン全国大会で準優勝という結果を出すことができました。もともとロボコンに出場したくて高専に進学したのですが、当時取り組んだ設計、製作、実験、改良という経験は現在の仕事にも生きていると感じますね。

<高橋さん>

さまざまな部署と関わって不良品の原因を解析。生産効率の維持と改善を図る

私は生産技術の担当として、不良品が出た際の原因解析など、量産性の向上に取り組んでいます。レンズの磨きにむらがあったり、パーツのかみ合わせが悪かったりとどんな不良品が出るのかは日によってまちまちです。不良品が出るごとに何が問題なのかを突き止め、その対策を施すことで改善し、生産効率を保つことが私たちの役割です。

私たちの部署では新製品立ち上げの際、一人で1本のレンズを担当しています。設計が始まってから形になるまで1年以上掛かるのですが、量産までたどり着いたときには達成感を覚えますね。生産効率改善には、「自動化」「人手を掛けない」「時間の短縮」といった手法がありますが、提案してもうまくいくかどうかは試してみないと分かりません。トライ&エラーの繰り返しですが、先輩や上司にも相談しながら、根気強く取り組んでいます。

シグマに入社しようと考えたのは、カメラが好きだったからです。大学では写真サークルで活動し、シグマのレンズも持っていたことから、合同説明会で目に留まりました。大学時代までずっと地元の千葉県にいましたが、「就職先くらいはやってみたいことを貫こう」と決めて福島県に移住。入社当時は不安もありましたが、現在は福島ならではの自然に触れ合えるレジャーも楽しむようになり、伸び伸びと生活しています。社内にはカメラ好きも多いので、一緒に撮影に出掛けたり、プライベートでも良好な関係が築けています。

<佐藤さん>

プラスチック部品製造に使う金型を設計。細かい調整を繰り返して必要な形を追求

部品作りに使われる金型の設計を担当しています。機構設計部門から送られてくる図面を基に、金型製作のための図面を作成し、実際に作れるかどうかを検討しながら、金属加工を行います。図面通りの金型が一度で作れることはまずありません。金型は金属なので、削って調整していくことしかできません。それを計算に入れ、始めは多少厚みを持たせた形にします。少ないときは1~2回、多いときには5~6回も調整を繰り返して、求められる金型を形にしていきます。金型にはさまざまな基準が定められていますが、それらに合致したものができたときには手ごたえを感じますね。

金型はプラスチック部品の成型などに使用されますが、大きなものや複雑な形のものを作るための金型は製作がより難しくなります。部品が大きくなるほど成型時の収縮などの影響も大きくなるため、より深い知識と経験が必要です。先輩方はそういった金型を手掛けており、私もいつかチャレンジしたいです。

元々シグマのカメラを持っていたので当社を知っていましたが、「とにかく写りにこだわる」姿勢と技術、精緻な製品づくりに魅了されました。入社後は福島県で働くことになりましたが、私は東北出身だったこともあり抵抗感はなくすぐに馴染めました。職場にはチームワークの精神が根付いており、困っていることがあれば先輩方が手伝ってくれます。普段から社員同士のコミュニケーションも活発な部署だと思います。

<荻野さん>

学生の方へメッセージ

当社の特徴として挙げたいのが、福島県の会津工場のみに製造拠点を集約していることです。Made in Japan,Made in Aizuであることに誇りを持って働くエンジニアが多く、こだわりを持ってそれぞれの仕事に取り組んでいます。

就職活動は多彩な企業に触れられる機会なので、できるだけ多くの企業を見て比較し、自分の中に基準を作って頂きたいと思います。その上で、もしシグマに魅力を感じて頂けるようなら何よりうれしいです。

<総務部人事課 成田さん・小屋敷さん>

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「自分から手をあげてチャレンジしたい人には最高の環境です」と語る人事課の成田さんと小屋敷さん。

マイナビ編集部から

取材で感じたのは、シグマ特有の自由闊達な社風。企業としての組織割りや上下関係がありながらも、必要なことを言い合えているという雰囲気を感じた。技術部門は広々としたワンフロアに置かれ、そこにはセクションを区切るような壁など見当たらない。役員も同じフロアで働き、その席にも壁や仕切りは設けられていなかった。相談ごとがあればすぐに声を掛けることができるのだという。社長や常務は本社と会津工場を行き来し、社員も往来が多いという。本社と会津工場はフラットな関係であり、密にコミュニケーションを取っている。それは社内の人間関係をも象徴しているように感じられた。

シグマでは新たなプロジェクトを立ち上げる際、必要な部署からメンバーを集め、後はメンバーたちに任せるという。だれかが発言しなければ何も進まず、意見しなければ何も決まらない。社員をあえてそんな状況に置くことで、一人ひとりが自ら動くことを促しているのだ。また若いうちから責任ある仕事を担当させるのも特徴のひとつで、今回取材した若手社員も、全員が重要な業務に取り組んでいた。

一人ひとりが自ら考えて動き、責任を持って仕事に取り組むからこそ、社内全体で自由な環境が実現されるのだろう。そんな環境だからこそ、ハリウッドでも通用するような信頼性の高い製品が生み出されるのだと妙に納得がいった。

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シグマが製造拠点を置く福島県会津地方は、名山や湖沼群に恵まれた風光明媚な土地。アウトドア活動を楽しむ社員も多く、休日には連れ立って出掛けることも多いそうだ。

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