最終更新日:2025/4/21

サンデン(株)

  • 正社員
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業種

  • 機械
  • 自動車・自動車部品
  • 機械設計
  • 精密機器
  • 半導体・電子・電気機器

基本情報

本社
群馬県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

世界中に快適なドライブを提供するために

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グローバルに通ずる技術を追求する若き力たち

自動車空調システム及びその中核部品のコンプレッサーの開発を通して、日本のみならず世界の自動車製造に貢献するサンデン。3人の若手技術者たちはどのような思いを抱きながらモノづくりを支えているのだろうか?

Aさん
生産技術職
群馬大学理工学部機械知能システム理工学科卒
2024年入社

Kさん
品質保証職
東京工科大学コンピュータサイエンス学部コンピュータサイエンス学科卒
2023年入社

Nさん
研究開発職
前橋工科大学工学研究科システム生体工学専攻(修士課程)卒
2020年入社

先輩から一言

「挑戦したいという意志を発信すれば、チャンスを与えてくれる会社です。特に生産技術はモノづくりにマルチに関われるのが楽しいです!」(Aさん)
「休暇面が整っているのも当社のよさ。2日間の連続休暇とカレンダー上の3連休を合わせて母と旅行に出かけ、いいホテルに泊まって楽しい時間を過ごしてきました」(Kさん)
「いい意味で賑やかな職場で、仕事中も雑談をしながら和気あいあいとした時間を過ごしています。おかげで困ったときにも相談がしやすい空気に包まれています」(Nさん)

【Aさん】開発と製造の橋渡しとして、1年目からモノづくりの最前線を経験できるのが面白い

大学時代は機械工学に関して全般的に学び、研究室ではエンジン内の鉄リング上の油膜測定などに携わっていました。また、個人的にクルマが好きで、愛車の修理も自分でしていたこともあって、就職活動ではおのずと自動車関連企業を目指すようになりました。サンデンに関しては愛車を触っていたとき、コンプレッサーにその名前が付いていたので存在は知ってはいました。私の地元・群馬の企業である点にも親近感がわき上がり、当社を志望しました。

配属されるまでの2か月間は、新人研修を通してマナーを学んだ後、電気自動車(EV)向けの水加熱電気ヒーター(ECH)などの製造ラインでの実習を経験。6月には希望通り、生産技術に配属されました。設計や開発も気になっていたものの、当社の生産技術はモノづくりの最前線を幅広く経験できると聞き、クルマ好きの自分にとっては最適な場所だと手を上げた次第です。

主にはECH内のカートリッジヒーター、空調制御システムのHVACの製造ラインに関わっています。配属当初は製品を作るに欠かせない治工具の設計からスタート。自分で装置を使って設計通りに加工するところにも携わるチャンスをいただいています。趣味で作るのとは異なり、仕事としてモノづくりするならば、作業効率化やデータ収集にも取り組まなくてはなりません。わからないことも多かったですが、周囲の先輩が聞けばなんでも教えてくれるのが非常に心強いと実感してきました。

次第に試作品の対応にも関わるようになり、現在は開発者と製造チームの橋渡し役として、より良いモノづくりの実現に貢献しています。幅広くモノづくりに携わりたいからこそ生産技術を選んだ私にとって、多様な業務に挑むチャンスがあるこの仕事は非常に面白いの一言です。また、海外向けのEVに関わることが多いのですが、各自動車メーカーが新しい技術を世に送り出すべく試行錯誤しているプロセスを間近にできるのも、モノづくりが好きな身としては充実感でいっぱいになります。

入社してまだ日も浅いにも関わらず、上司のおかげで生産技術のあらゆる仕事にトライさせてもらっており、本当に多くの経験を重ねることができました。自分にとって得意分野と言える領域を早く見つけて、そこをしっかりと伸ばしていくことで、会社に貢献していきたいと思っています。

【Kさん】万が一の事態を防ぐ品質検査は、やりがいにあふれている

コンピュータサイエンスを専攻した私は、AIやネットワークセキュリティについて重点的に学んでいました。しかしながら、昔からクルマが好きだったこともあり、就職活動では専攻にこだわらず、自動車関連企業を志望しました。海外の某メーカーのクルマが好きだったので、少しでも関わるチャンスがあるグローバルな部品メーカーを探していくと巡り合ったのが当社。まさに好きなメーカーの好きな車種も扱っていましたし、教育や福利厚生もしっかりとしていたので、ここならば自分らしく働けると入社を決めました。

検査評価部門に配属されてからは、コンプレッサー向け部品に関する検査に携わっています。三次元測定機や画像測定機を駆使することで、組み立て前の1本のボルトまでブレイクダウンして調べ上げるとともに、完成後も部品全体を3Dモデル化した上で、設計図の3Dデータとの整合性を検査したりしています。最初は小さな部品の検査・測定から入りましたが、当初は設計図を読むこともできず、書いてある記号さえ理解できない状態でした。それでも周囲の先輩に質問をしたり、社外の講習会に参加したりして知識を身に付け、1年目後半からは新しい部品の測定も自ら進んで手を上げられるようになりました。

印象に残っているのは、部品の外注先を変えたとき。検査しても最初は図面通りになっていないところが多く、設計者と外注先との橋渡しには苦労しました。その経験もあり、調整力が身に付き一歩ステップアップができました。2年目になると試作品の測定依頼を受けたりと、少しずつできることが増えました。気づけば通常業務の測定スピードも向上し、一つひとつの検査に余裕を持って臨めるようになっています。

当社のコンプレッサーは自動車の空調に用いられておりますが、不具合が出たまま流通してしまうと、自動車に乗る人が快適に運転できなくなってしまいます。そのため、万が一の事態を未然に防ぐことができる品質保証という仕事には、大きなやりがいを感じています。今後、新しい部品が登場すれば、測定する機械も新たに更新されることになります。だからこそ、これからも継続して学び続け、成長し続けることで、図面を見れば測定の手法がぱっとイメージできるようなスペシャリストになりたいですね。

【Nさん】チームワークを大事にしながら、新しい技術を形にしていく

大学院ではリハビリ工学を研究していた私は、これに関係する電気電子や機械、CADを使った図面作成の手法など、幅広い知識を身に付けていきました。おのずとモノづくりしたいとの思いが強くなり、就職活動では研究に付随する医療分野のみならず、メーカー各社を幅広く探していきました。当社に関してはインターンに参加したのですが、やさしくフレンドリーに技術について教えてくれる先輩たちの姿に、会社の温かさを垣間見たのが入社の決め手となりました。

研究開発職として配属されてからは、電動コンプレッサー(EC)を制御するソフトウェア開発に携わっています。新人時代は完成品の検証に携わりながら制御の流れを理解するところからスタート。さらには開発に使用しているC言語に関しても、参考書などを読みながら少しずつ理解を深めました。慣れてくるとコードを組み上げる工程に関わり、さらには仕様を固める工程にも関わるようになりました。

ソフトウェアの仕様を作るときには様々な書類を読み込む必要がありますが、海外メーカーの案件も多いこともあって、英語で記載されているケースが少なくありません。特に現在の担当案件では、UDSという今まで使ったことのない通信規格を紐解くのには苦労させられています。決して英語は得意ではなかったですが、勉強を重ねながらなんとか乗り越えてきました。技術的な困難にも何度も直面しました。その時は自分一人で抱え込まないことは強く意識してきました。豊富な経験を持つ先輩たちに迷わず質問して、コミュニケーションを重ねながら解決策を導いていくというのが成功の近道なのだと思います。

毎回のように頭を悩ませているからこそ、自分が作ったソフトウェアが正常に稼働したときの達成感は格別なものがあります。量産化するときには製造工程にもソフト担当が関与しますし、販売された製品の不具合確認を手掛けることもよくあります。開発の枠を超えて幅広く仕事できるのも面白いところです。

ちょうど最近、新人が下について、初めて教育担当を任せられています。多忙な業務と並行して教えるのは大変ですが、指導する時間を通して私自身が多くの物事を学べていると実感しています。これまでは先輩たちに支えてもらってきた立場ですが、キャリアも重ねてきた今、後輩を引っ張っていける存在に成長していきたいですね。

学生の方へのメッセージ

■どうしても人間は楽な道を選んでしまいがちですが、まったく知らない世界に飛び込んで自分を磨き上げれば、将来的に大きく羽ばたけるだけの実力が身に付くはずです。自分に負けないで、思い切って挑戦する道を選んでください。当社の技術職をめざすのであれば、知識だけを持つのではなく、人との関わりを大切にしていく姿勢は忘れずに持ち合わせていてください。
<Aさん>

■就職活動では自分の中で譲れないこと、興味のあることを大切にして頑張っていきましょう。たとえ学校で学んでこなかった分野の仕事であったとしても、臆せずに挑戦してください。異分野を学んできた経験も、仕事の中で生かされることも多々あるはずです。また、説明会などで先輩と交流できる場も有効活用してください。私も異分野からの挑戦で不安もありましたが、先輩たちの声に触れて勇気づけられたのが、当社の扉を叩くきっかけの一つになりました。
<Kさん>

■面接というと構えて臨んでしまう学生も多いでしょうが、面接官も一人の人間です。1人の“人”として気軽に話していく感覚でコミュニケーションを交わしましょう。サンデンの場合、雑談のような空気感で面接が進みますので、会話を楽しむくらいの気持ちでリラックスして頑張ってください。当社の場合、一人で抱え込まず、周囲を頼れるタイプであれば、自然と成長を遂げられる環境ですので、思い切って飛び込んできてください。
<Nさん>

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「自分の個性を活かせる会社を見つけるためには、入社後の自分をイメージして企業研究してください。その上で長く働きたいと思える職場を選びましょう」(採用担当)

マイナビ編集部から

群馬県伊勢崎市に本社を構えるサンデンは、カーエアコン用コンプレッサーで、世界的なシェアを誇る企業である。既に22カ国地域46拠点にわたるグローバルネットワークを形成しており、私たちの身近なクルマの多くにも同社の技術が活用されている。実際、取材に応じてくれたAさんは、愛車の部品にサンデンの名を発見したと語ってくれていた。表立っては見えずとも、非常に影響力の大きな企業だというのがうかがい知られる。

創業の精神として掲げているのが「知を以て開き、和を以て豊に」の一文だ。知力を貪欲に磨き上げ、周囲と協調して物事を進めていくという企業文化は、同社内では自然と育まれてきたという。3人の先輩たちもお互いに支え合う社風のおかげで、短期間で大きく成長しているのが見て取れた。孤独を感じることなく、周囲と切磋琢磨しながら自らを高めていけるのは同社のセールスポイントの一つだ。

年間休暇は124日を確保するなど、ワークライフバランスの取れた働き方ができる社内体制づくりにも尽力する。記念日休暇、連続年休、時間単位年休などのキメ細かな休暇制度も用意するほか、出産・育児からの復職率は100%に達しており、長く安心して働き続けられる環境も整っているのがよくわかる。サンデンならばじっくりと腰を据えて技術に向き合い、自分を高め続けられるはずだ。

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群馬を拠点にグローバルにネットワークを広げるサンデン。EVをはじめとした未来のクルマ作りにもグローバルでリードしている。

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