最終更新日:2024/7/3

東京窯業(株)(TYK CORPORATION)【東証スタンダード上場】

  • 上場企業

業種

  • ガラス・セラミックス
  • 化学
  • 環境・リサイクル
  • 非鉄金属
  • 金属製品

基本情報

本社
東京都、岐阜県

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

岐阜県発!グローバルに事業を展開する耐火物とセラミックス新素材の総合メーカー

  • 材料・エネルギー系 専攻の先輩

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チャレンジできる環境があるから成長できる!

《今回お話を伺った方々》

松島隆朗さん(2007年入社)/製造所 PPチーム 課長

大島智子さん(1992年入社)/品質保証部長・TPM推進室長・ISO推進室長

矢武由香さん(2008年入社)/人事部 課長


岐阜県多治見市に本部を構えるTYKは、製鉄用の炉などに使用される機能性耐火物(れんが)やセラミックス新素材の総合メーカーだ。同社が生み出す耐火物は、自動車や電化製品など様々な鉄製品をつくるために必要不可欠なもので、モノづくり産業を縁の下で支えている。そんな同社で活躍している3名の社員に、入社してから現在までの仕事とそのやりがい、TYKの魅力などについてお話を伺った。

〈TYKのココに注目!〉

「自分がやってみたいと希望したことに何でも挑戦させてくれるため、失敗も成功も含めて経験値を高めていけるのが当社の非常に良いところだと思います」(松島さん)
「例えば研究担当であってもお客様先に足を運ぶ機会が多く、想像以上にいろいろな経験ができます。外部に出せない情報を扱えることも当社で働く魅力ですね」(大島さん)
「人柄の良い社員が集まっており、お互いに助け合う風土が根付いている会社です。規模が大きすぎない会社だからこそ、全社員のことがわかります」(矢武さん)

お客様に対して引かないのが信条。イギリス工場勤務も経験し、技術屋として成長。

TYKに入社後、最初に所属したのは、製造所 PCチームです。PCチームでは、材料を型に流し込んで耐火物を製造しています。私は製品開発や製造管理を担当しました。お客様によって耐火物の使用環境が異なるため、それに応じた条件を満たす製品をつくらなければいけません。そこが難しく奥深いところで、技術屋として自分が思い描いたとおりにできた時にはやりがいを感じましたね。お客様に対して遠慮せず、自分の考えを全面的に出していくことで物事をスムーズに進めていくことを日頃から心掛けています。

グローバルに事業を展開しているTYKには、イギリス、アメリカ、台湾、中国にも工場があり、技術系の社員も海外で働けるチャンスがあります。私は入社10年目に心機一転、環境を変えてキャリアアップを図りたいと思い、イギリス工場での海外勤務に挑戦。工場長として、生産管理、原料などの購買、ヨーロッパ各国のお客様への訪問などをすべて行いました。
イギリス人の気質はとてもパワフルで、自分の判断でどんどん作業を進めてしまう彼らをコントロールするのに苦心しました。加えて、私が滞在中にEU離脱やコロナ禍、インフレ、各種ストライキなど様々な出来事があり、社会情勢の変化への対応が大変でしたね。イギリスでは1~2年分といった大ロットの注文が入るため、未来を見通して今どうするか、一歩引いて考える広い視野が持てるようになりました。イギリス工場での5年間の経験は私自身の成長に繋がったと実感しています。

現在は製造所 PPチームで、プレスで多様な形に成形する耐火物の材料開発を主に担当しています。PPチームが手がける製品は主に海外輸出向けで大ロットの注文が入ります。また、イギリス勤務時代はヨーロッパをメインにカバーしていましたが、今度も大きな市場があるアメリカやメキシコをカバーしていくことにやりがいを感じています。現在国内市場は縮小傾向にありますが、海外市場は未開拓の部分がありますから、売上を大きく伸ばし、会社に貢献していきたいですね。

最後に、工学部出身の私が感じている理系の視点でのTYKで働く魅力を挙げるとすると、それは、大学で学んだ基礎的なことを応用へとつなげ、それをさらに発展させて社会に還元していけることではないでしょうか。
(松島 隆朗)

入社していきなり世界初製品(*自社調べ)に携わり、在職中に工学博士の学位も取得。

私はTYKに入社して約30年間、研究所に在籍していました。TYKの研究所ではファインセラミックスなどの先端素材や新製品の研究開発に取り組んでいます。私が入社した時は、溶融アルミニウム中に含まれる水素ガス量を測定する世界初(*自社調べ)のセンサを開発・製品化したタイミングで、私はその水素センサチームの一員として、センサのセラミックス部品の製造や改良などを行ってきました。
入社当時はすべてが新しいことばかりだったため、何事にも興味を持つことを心がけ、夢中になって取り組んでいました。センサの応答性の速さが目に見えてわかる画期的な製品に携われるやりがいは大きかったです。また、部品の素材の開発からすべてに関与することができたため、幅広い知識を身につけることができました。

研究所に在籍中の19年目には、工学博士の学位を取得しました。TYKは働きながら博士号を取得することを奨励しています。私は総合研究大学院大学の物理化学研究科 核融合化学専攻に籍を置き、少し特殊な学び方で岐阜県土岐市にある核融合化学研究所と連携して自社で仕事と並行して核融合の研究に取り組みました。この研究で学んだことは大きな財産になっています。私はもともと物理が苦手だったのですが、研究や先生の指導を通じて物理的に論理立てて考える力が養われ、その後の実務において今までとは異なる視点で物事を捉えられるようになりました。

現在は、耐火物の品質を管理する品質保証部に在籍しています。部長としてオペレータが行った製品検査の取りまとめや検査表のチェック・管理を行うのが主な役割です。お客様に満足していただける製品をお届けするための重要な任務で責任の重さを感じますが、営業や製造などの他部門から頼られる機会も多く、やりがいを感じています。今後はより効率良く業務を進めていけるようデジタル化を推進していきたいですね。また、学会で女性会員との交流を通じて得られたことを生かし、社内の女性社員・管理職とのネットワークを構築し、有効に機能させていきたいと思っています。

学生の皆さんにはいろいろなことに興味を持ってほしいと思います。また、私の経験上、長く勤めることで良いことが自分に返ってくるとお伝えしておきたいです。
(大島智子)

3度の産休・育休を経て職場復帰。TYKには長く安心して働ける環境・制度がある。

「地元岐阜県で人の役に立つ仕事がしたい」。その想いを軸に私は就職活動に取り組みました。実は当初、TYKのことは知らなかったのです。いろいろな企業を調べる中で、地元に世界的な会社があったことに驚くとともに、耐火物が様々なモノづくりを支えていることに魅力を感じて入社を決めました。

入社後は、人事部で約7年、その後、国際営業部で約6年、そして現在は再度人事部で働いています。主な仕事として、新卒の採用や社員の教育、派遣社員の採用・管理をメインに、そのほか、会社から頼まれたことはなんでもやっています(笑)。人を相手にする人事部の仕事はなかなか計画通りにいかないのが頭を悩ませるところです。それでも、新卒採用の取り組みで学生さんから良い反応を得られた時や、採用した社員が活躍している姿を見るとうれしく、やりがいを感じますね。私が入社1年目の時に採用した社員は今、中堅ポストで会社を支えてくれています。

私が実感しているTYKの良さは、いろいろな経験をさせてくれること。例えば国際営業部に在籍していた時には、毎日海外の方とやり取りをしていました。私は英語が苦手だったのですが、会社から補助金の支援をしていただきオンラインで英会話の勉強をしました。そういった自身の成長につながる取り組みを会社が後押ししてくれます。

また、性別を問わず長く安心して働き続けられる環境や制度が整っていることもTYKの良さではないでしょうか。私はこれまでに出産を3度経験しており、その都度1年程度の産休・育休を取得して職場復帰をしています。特別な事情がある人を除けば、TYKの社員の産休・育休取得率は100%です。また、職場復帰後の時短勤務制度もあり、私も現在利用していますし、子供が体調を崩した時などに早退しても、みんながしっかりフォローしてくれます。ほかにも、会社の近くに管理人が常駐している綺麗な独身社員寮があるので、独身の社員も安心して働くことができます。

私自身、入社前にはTYKのことを知らなかったように知名度は高くない会社ですが、入社すると想像以上にいろいろな経験ができます。ですから、学生の皆さんはぜひTYKに飛び込んできてほしいですし、広い視野で企業を調べてみると良いと思います。
(矢武 由香)

企業研究のポイント

・自分がやりたいことを明確に
企業研究で一番大事なことは、自分がやりたいことと、その会社がやっていることが合っているかどうか、マッチングをしっかり見極めることだと思います。近年は、学生が選べる状況にありますから、自分のこれまでの人生を振り返り、やりたい仕事、向いている仕事を明確にして企業を調べることで、入社後にギャップに悩まされることが無くなると思います。

・インターンシップを有効活用
学生の皆さんは企業についての情報をホームページから得ることが多いでしょう。しかしそれだけでは職場の雰囲気やどんな社員が活躍しているのかわからないと思います。そこでお勧めしたいのがインターンシップです。実際に企業の中に入ってみることで、自分が馴染める会社かどうか肌感覚でつかめます。

・企業の知名度だけで判断しない
世の中には学生の皆さんが知らない業界や企業がたくさんあります。知名度だけで企業を調べると、魅力的な企業を見落としてしまう可能性がありますから、ぜひ視野を広げて企業研究をしてみてください。当社のこともきっと知らない学生さんが多いでしょう。手前味噌にはなりますが、当社は様々なモノづくりに欠かせない機能性耐火物やファインセラミックス新素材の分野で、グローバルに事業を展開しています。ぜひ仕事内容にも着目してみてください。

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「自分に合っているかどうか、仕事内容だけでなく、職場の雰囲気なども含めて会社のことを知る手段として、インターンシップに参加するのがお勧めです」と人事担当者。

マイナビ編集部から

学生の皆さんは、「TYK」という社名から、どんな会社なのかイメージしづらいかもしれない。また、同社が手がける耐火物(れんが)は、自動車や電化製品など身近な鉄製品をつくるために欠かせないものでありながら、表舞台に出てくることがないため、馴染みがないかもしれない。しかし、それだからこそ、知るほどにその仕事内容や職場環境を含め魅力的な「隠れた優良企業」であることに気づかされるだろう。

同社の魅力として、耐火物メーカーは大手企業の子会社であることが多いが、同社は独立系メーカーであるため、親会社の意向に左右されることなく、あらゆるお客様に独自の技術や製品の提案、拡販をしていくことができる。さらに耐火物づくりだけでなく、ファインセラミックスなどの先端素材や今までにない製品の研究開発にも力を入れており、特に理系出身で技術領域の仕事に携わりたいという学生にとって見逃せない企業と言える。

また、今回インタビューをした御三方が口を揃えるのが、「手を挙げた社員にチャンスを与えてくれる」会社であるということ。それに加え、性別を問わず責任のあるポジションで活躍できる会社であることも今回の取材を通じて強く感じた。

新しいことに挑戦したい、自分の可能性を広げていきたいという成長意欲の高い人は、TYKについて一度、詳しく調べてみると良いだろう。

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独自の技術開発力でオリジナルの材料や製品を生み出し、モノづくり産業を支えるTYK。国内のみならず、世界をビジネスフィールドとして成長を続けるグローバル企業だ。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2025に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2026年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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