最終更新日:2025/4/11

エノテカ(株)【アサヒビールグループ】

  • 正社員

業種

  • 商社(食品・農林・水産)
  • 専門店(食品・日用品)
  • 外食・レストラン
  • 食品

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

ワインを愛し、情熱をかけてその魅力をお届けする

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ワインショップ・卸営業・商品部の社員が語るエノテカの魅力

ワインの専門商社として輸入、卸営業、ショップ展開、通販事業まで一貫して行う、エノテカ。ワインを愛し、自身の仕事に誇りを持って取り組む3名の社員に、その魅力について伺った。

■八木 優樹さん(写真左)
商品部 プロデューサー(2015年入社)
(社)日本ソムリエ協会認定「ソムリエ」

■矢澤 明日香さん(写真中央)
ワインショップ事業部 アソシエイト(2023年入社)
(社)日本ソムリエ協会認定「ワインエキスパート」
WSET Certified Level3 Award in Wines

■小原 健浩さん(写真右)
卸事業部 プロデューサー(2015年入社)
(社)日本ソムリエ協会認定「ソムリエ」

エノテカの仕事のやりがい

「紹介したワインを通してお客様と喜びや面白さを共有するのは大きなやりがい。私を覚えてくださり、お客様がワインを好きになっていく過程も喜びです」(矢澤さん)
「ワインの反響を生産者の方に伝えると“何ともいえない笑顔”を見せてくださいます。その表情からワインにかける想いも伝わり、私も刺激をもらえます」(小原さん)
「自分が担当するブランドのワインがどんな料理に合うか、自宅でもマリアージュを楽しんでいます。ワイン好きにとって、まさに天職だと思います」(八木さん)

国際的なワイン資格に挑戦。知識と“好き”を活かせる接客で、ワインラヴァーを増やしたい

私がワインに興味を持ったきっかけは、ワイン好きの両親が食事の時に出してくれた「モンテス」というチリの生産者のワイン。エノテカが輸入しているワインでした。ステーキと一緒に味わったモンテスの美味しさにすごく感動しました。実際に飲んだワイン以外にもさまざまなシリーズがあることを知り、国や都市、品種が異なるだけでこんなに違うのかと、深く興味を持ちました。当社の店舗見学の際に、スタッフの方がモンテスにも高級なシリーズがあることや、ぶどうやワインがどのように作られるかを、楽しそうに話してくれたことが印象的で、入社を決めました。

店舗で働き始めた私は、店内に並ぶワインの産地や品種を覚えて、テイスティングをしながら学んでいきました。勉強熱心な先輩方が多かったことで刺激を受け、楽しみながら学べたこともプラスになりました。ワインエキスパートの資格取得に向けて、テキストを読み込み、1年目で取得。新しいことを知るのは楽しく、難しいからこそ挑戦しがいがありましたね。学んだ知識を定着させるため、2年目には国際的なワイン資格WSET level3を受験。栽培や醸造、品質評価などの知識や理論を学ぶことで、点と点が繋がっていく面白さに惹きこまれました。今後もソムリエやチーズ・日本酒などの資格にも挑戦する予定です。

知識を接客に活かせるのがこの仕事の面白さです。ワイン通の方と情報交換をすることもあれば、ワイン初心者のお客様がどんどん詳しくなっていく姿を見ると嬉しいですね。2年目には、社内の接客コンテストで最終審査に残り、シニア・コンシェルジュの認定を受けました。明るく元気に接客をしたこと、そして生産者から実際に聞いた知識や、お客様との接客経験から、想像以上の提案ができていたと評価をいただきました。

最近の嬉しい出会いは、結婚祝い用におすすめしたワインがとても喜ばれ、後日ご自身用にもご購入くださったお客様です。提案したワインは2つの生産者が最高のブドウを選りすぐり、50%ずつブレンドした赤ワイン。品質次第で生産されない年もあり、エレガントな味もストーリーも結婚祝いにはぴったりでした。

店舗には海外のお客様も来店されるので、1本のワインについて、国内外の方と語り合いたいと思っています。そして、好きなフランスワインの生産者を訪ねて、感動をお伝えするのが夢ですね。ワインの底知れぬ深さ、たまりません!
(矢澤さん)

ワインを通じて「生産者の情熱」と「お客さまの喜び」をつなぐ架け橋に

私は、いつもワインが身近にある家庭で育ちました。父には海外の仕事仲間や友人が多くいて、その方々を招いて大勢でワインを囲んで楽しむ姿をよく見ていたので、私自身も自ずとワインを好きになっていました。さらに学生時代はレストランでアルバイトをしており、その際にワインの仕入れも経験させてもらったことで、社会人になったらワインの専門商社で、おすすめのワインを店舗へ提案する側として働きたいという気持ちが芽生えました。就職活動では、志望する会社をエノテカだけに絞り、全力でアピール。役員面接の場ではワインのプレゼンを求められたのですが、その際は英語で行うなどワインへの情熱をアピールし、入社へと至ることができました。

現在は卸事業部の営業として、ホテルやレストランなどに対し、ワインの提案・販売を行っています。名だたる高級ホテルとも得意先として一緒に仕事ができて、エノテカという企業の信頼性、質の高さを改めて感じています。私自身、当社の一員であることに誇りを持っていますし、そこに恥じない行動を心掛けています。お客さまのもとをお伺いするときは身だしなみや言葉遣いに細心の注意を払うのは当然ですし、きちんとお客さま側のイメージ、コンセプトに見合ったワインを提供できるよう努めています。

お客さまが提供する料理には、その想いや背景がありますので、それに見合ったワインをお出しできるよう一緒になってテイスティング、マリアージュといった検証を行っています。その際にはもちろん、実際にホテルやレストランにお越しいただいたお客さまが、ワインを楽しんでくださるシーンもイメージしながら選定。そうして提供したワインを「おいしい」と言っていただけて、そのことを生産者側と共有できたときは、この上ないやりがいを感じます。「生産者の情熱」と「お客さまの喜び」との架け橋となれるこの仕事を選んでよかったと、心から思っています。

奥深い魅力を持つワインの可能性を、今後さらに、さまざまなシーンへ広げていきたいと思います。そのためには私自身がさらに努力し、志の高いチームを形成して、お客さまや生産者、そして社内からも一目置かれる存在となること。フレンチやイタリアンにとどまらず、日本食などでもワインが選ばれる、そんなトレンドを実現させてみたいです。

(小原さん)

生産者の気持ちに寄り添って。ワインブランドそれぞれと真摯に向き合う

私がワインにのめり込むきっかけとなったのは、ソムリエとの出会い。学生時代、ショッピングモールでいつもよりいいお肉を買い、その足で向かったワイン売り場にソムリエがいらっしゃったのです。その方に薦めていただいたワインを購入し、食事しながら飲んでみると、今まで体験したことのないおいしさ。もともとお酒が好きで、アルバイトもスペインバルで働いていたのですが、それまで飲み放題で飲めるようなワインしか味わったことがなく、まさにこの経験は衝撃でした。そのワインのラベルを見てエノテカという会社の存在を知り、深く興味を持った私は、就職先はワイン商社と決断。その中でもエノテカに入社し、自分が味わったような喜びを多くの人に伝えたい、一人でも多くの方にワインラバーになっていただきたいと強く感じるようになりました。

そして願いはかない、現在ではエノテカの商品部で、担当ブランドの仕入れ、販売、プロモーションの運営などを行っています。まさに生産者と販売部門をつなぐ、信頼関係あってこそのビジネス。生産者やワイナリーとの契約は、書類を交わすことなく口約束と握手で決まる「シェイクハンドビジネス」が通常です。このような世界でエノテカが数多くのルートを持つことができているのは、扱うブランド一つひとつを手塩にかけて育てていく姿勢にあります。私も、エノテカの看板を背負う一人として、生産者の気持ちに寄り添った丁寧な対応を常に心掛けています。

毎年11月になると話題になるボジョレー・ヌーヴォーも私が担当しており、特にコロナ禍の真っ只中であった2020年は本当に苦労しました。例年どおり仕入れるにしても、航空便が大幅に減っている、船の輸送ではフレッシュさが損なわれてしまうなど、先の見えない状況。生産者と物流、販売サイドと交渉に交渉を重ね、何とか解禁日に間に合わせ、待ち望んでいたお客さまに旬の味をお届けすることができました。

今のようなインポーターという立場でキャリアアップしたいという思いもありますし、通販など成長が著しい事業にも携わってみたい、アジア諸国に出店しているショップで働いてみたい、日本産ワインをもっと海外に広めたい…私がやってみたいことは、まだ山のようにあります。好きなことを仕事にできていることに感謝を忘れず、これからも挑戦を続けたいと思います。

(八木さん)

学生の方へメッセージ

私たちは自分たちの仕事が「とても難しい」と思っています。

「ワインのプロ」を自負する私たちの仕事は、エノテカが扱う数千種類のワインの中から最適な1本を探し出し、お客さまへ提案すること。お客さまのバックボーンを理解し、誰が、どこで、どんな時に楽しむワインなのか?少ないヒントの中で、かつ短時間で提案しなければなりません。お客さまは「ワインに精通している方」から「ほとんど飲まないビギナーの方」まで多く来店されます。幅広いお客さま層への対応は一筋縄ではいかず、日頃から接客技術、提案力を磨かねばなりません。

また、ワインは奥が深い飲物です。味わいはもちろん、香り、色、ヴィンテージ(生産年)、産地、生産者名、ぶどうの種類、製法、価格などを多面的に把握しておかなければ、お客さまに提案することはできません。このため、入社後は原則「ワインエキスパート」または「ソムリエ」の取得が必須。難しい資格ですが、ワインのプロを目指すためには避けて通れない道。求める能力は高いですが、会社として最大限の支援を行います。

弊社の業務は「ワインの分野」を追求してこそ担える業務です。企業研究の際には、「自分が何に興味があり、その分野を追求していくことができるのか」という観点で行って下さい。

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海外ワイナリーから生産者を招いて、ワインの勉強会も定期的に開かれる。「少しでもワインの知識を深めてほしい」とワインの社員割引制度も設けられている。

マイナビ編集部から

1988年の創業以来、圧倒的な“商品力”、バイヤーの“買い付け力”、ワインプロフェッショナルとしての“人材力”を強みに、日本トップクラスのワイン専門商社へと躍進を続けるエノテカ。「FOR ALL WINE LOVERS(全てのワイン愛好家のために)」を合言葉に、ワインショップ事業、卸事業、通販事業、そして、海外展開を統括する国際事業という、4つの事業がシナジーを発揮しながら、今もなお進化を続けている。目指すは「アジアNo.1ブランドの確立」だ。

よく知られているように、ワインは水を使わずにつくられる唯一のお酒である。それだけに、ワインには、原料であるブドウの特徴、それを育む土地の個性、そして、これらを最大限に引き出す生産者たちの並々ならぬ努力がストレートに凝縮されている。このような自然と人の情熱の賜物というべき商品を、さまざまなチャネルを通してベストなかたちで提供し、ワイン愛好家の豊かな生活に花を添える。長大な歴史を持つワインという食文化の一端を担う仕事に魅力がないはずがないだろう。

同社における活躍のフィールドは実に広い。ワインの世界にどっぷり浸かって、その道を極めていきたい方、外国語を生かしてグローバルに活躍したい方、ワインに込められた生産者の思いやストーリーを自らの言葉で伝えたいという方。そして、ワインビジネスの全てを学びたいという知的好奇心と、ある種の野心を持った方におすすめしたい企業である。

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「ワインショップ・エノテカ」広尾本店の屋外に開設されているガーデンテラス。「ワインによって最適な時間を提供する」という心配りが、店内の随所にあふれている。

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