最終更新日:2025/5/2

丸善食品工業(株)

  • 正社員

業種

  • 食品

基本情報

本社
長野県

取材情報

事業について伝えたい

身近なドリンクを自分たちの手で。OEM生産の魅力と多彩な働き方をご紹介します。

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風通しの良い社風が、1人ひとりの成長意欲を後押しします。

大手飲料メーカーのOEM生産や自社ブランドの加工食品製造・販売で、多彩な「食」を支える丸善食品工業。各部門で事業成長を支える若手の先輩から、OEM受託で感じるやりがいやこれからの目標を伺いました。

≪写真左から≫
■技術部技術課/原田彩花さん(2019年入社)

■品質保証課/中村亜由香さん(2016年入社)

■飲料課/冨山浩伸さん(2021年入社)

丸善食品工業で働く魅力

大手のレシピを自社の書式に合わせ、一から工程を考えられること。まだ市場に出ていない新商品にも関われるのはやりがいがあります。(原田さん)
希望に応じて外部講習会やセミナーに参加できるなど自己啓発支援が充実しています。私も、もっと微生物の知識を身につけてスキルアップを目指したいです。(中村さん)
大手メーカーの製品製造に一から関われること。CMで目にする製品を扱うことも多く、自分が作ったものを大勢に喜んでもらえるやりがいを感じます。(冨山さん)

難しい要求にも独自の設備と技術力で対応。ブランドオーナー様の思いに応える工程設計を目指します。

中学・高校で陸上を続けてきたことが、体づくりの土台となる「食」に興味を持ったきっかけです。大学では主に食品の栄養成分や成分劣化についての知識、検査や分析の方法を習得。食材に含まれる微生物の働きやそれに伴う栄養素の変化を研究してきました。当社を志望したのも、学んできたことを生かして地元・長野県で働きたいと考えたから。若手の先輩との座談会があり、入社後の具体的なイメージを掴みやすかったのも決め手です。

当社の売上の多くを占めるのは、大手飲料メーカー様から受ける飲料のOEM(受託製造)です。ブランドオーナーであるメーカー様から、ジュースやお茶、コーヒーなどのレシピをいただき、それを自社設備で生産しています。難しいレシピに対応できる独自設備を持っていたり、生産量が多くなる夏場などに不足ライン分をまかなったりできるのも当社の特徴。難しい要望にも柔軟に応えることで、多くのメーカー様から引合いを得ています。

技術部の仕事は、いただいたレシピに合わせ、自社設備で生産できるよう原料の配合や工程を組立てることです。ブランドオーナー様と打合せた内容を自社の書式に落とし込み、製造部門との橋渡しをしています。先日は固形入り飲料の粒の配合を変えてほしいという要望をいただき、工程の設計を一から検討してきました。消費者が口にする1本1本の製品の中で、果実の粒を均一にするためには、変更するべき箇所もさまざまです。タンク内での混ぜ方や水の量を変えてばらつきが出ないようにしたり、充填時の測定本数を増やして、本当に製品中に同じ量の粒が入っているかを管理したり、大変ではありましたが、最終的に品質の高い製品を届けることができ、ブランドオーナー様に喜んでいただけた時はとても嬉しかったです。

工場内の設備の特性を把握し、打合せの時にすぐ答えられるよう準備しておくことも大切です。当社では入社時や技術課配属時に工場内を見学するほか、細かい設備のスペックも先輩社員から丁寧に教えていただけます。段階的に知識を増やし、製造工程全体の流れを把握できるのも技術課で働くやりがい。今後は先輩方のように、工程立ち上げ前のリスク分析などもできるように経験を積んでいきたいです。(原田さん)

いつでも安心して飲める製品を送り出すために。緻密かつ確実な検査で、工場環境の安全性を高めます。

短大時代は栄養士資格の取得を目指す学科で、栄養学や調理方法、公衆衛生などを学んできました。同級生の多くが栄養士として病院や施設に入る中、当社を選んだのは、もともと実験が好きで、調理より検査や品質保証の仕事に興味があったからです。授業の一環で当社工場を見学できる機会があり、現場での働き方を目で見て実感できたことも、きっかけになりました。

入社後は品質保証課に配属となり、本社工場、須坂工場で検査業務を担当。この7年間、両工場で幅広い検査方法を学べたことは良い経験になりました。例えば理化学検査では、飲料の味を示す糖度や酸度、pH値を測定。製品ごとにブランドオーナー様の要求や検査の規格に沿っているかを調べます。色調と呼ばれる飲み物の色味や炭酸飲料のガス圧の強さ、アルコール飲料のアルコール度数も測定項目の1つ。入社するまで、店頭に並ぶ飲料の1つひとつにこんな細かい基準があると知らなかった分、これがブランドの味や特徴になるのかと思うと面白いですし、とてもやりがいを感じました。

現在は本社工場で、微生物検査を担当しています。これは製品内や工場の環境に、問題のある菌がいないかどうかを確認するもの。製品の安全・安心を確保するためにも重要な業務です。製品検査の場合は、製品の一部を数日かけてシャーレで培養し、菌がいるかどうかを確認。環境検査では、工場環境内の菌数を調べたり、洗浄後の設備に汚れが残っていないかを拭き取って検査したり。一見問題がなさそうな環境でも調べてみないと分からないことは多く、怖くもありますが、ここで製品の安全性が保たれると思うとモチベーションが高まります。

今後の目標は、微生物に関わる知識をもっと身につけ、将来的に微生物検査のチームをまとめられる人材になること。当社では外部講習会やセミナーも積極的に受けられるので、恵まれた環境を生かしつつ、スキルアップを図りたいです。(中村さん)

調合から充填・管理まで全工程に携われる面白さ、有名メーカーの飲料を店頭へ送り出すというやりがい。

学生時代は生命化学科を専攻し、主にリポソームの調製や新しい機能を持ったリポソーム製剤の研究に携わってきました。リポソームはリン脂質をいくつも重ねた微細なカプセルで、食品や化粧品、医薬品など、幅広い分野で活用されています。就活では、中でも自分自身が興味を持っていた食品業界を中心に考えてきました。特に当社は、地元・信州で全国に知られる製品を作っている企業。4年次でワンデイのインターンシップに参加し、工場内を一通り見学できたことや、社員の方の明るい雰囲気に惹かれたことも志望のきっかけです。

飲料課では主に、「調合」と「充填」と「包装」の3工程に分かれて、ブランドオーナーである大手飲料メーカー様の製品製造に携わっています。私は入社後、まず調合を担当することになりました。技術課から送られてきたレシピに合わせて原材料をタンクで混ぜ合わせ、ペットボトル飲料の中身液を作ります。実はこの工程はほとんどが手作業。ミスのないよう調合量を確認し、確実にレシピ通りに調合できるよう、製品ごとに細心の注意を払ってきました。

3年目からは、調合で作られた中身液をペットボトルに入れる充填工程へ。充填する量やボトル数は前もって機械の中に組み込まれているので、ここでは開始時に機械を操作したり、ラインの不具合を確認することが主な業務となります。大きな産業機械を扱うのは初めてだったため配属当初は戸惑いましたが、分からないことはその都度、同じ工程担当の先輩がサポートしてくれて心強かったです。HACCPの衛生管理手法に基づいたチェック項目の確認も、充填工程で行います。ジュースの充填温度や炭酸飲料のガス圧の強さは、殺菌に関わる重要なポイント。規格を満たしているかを、数値を見ながらしっかりとチェックしていきます。中身液を作るところから製品として出荷するところまで、すべての工程に携われるのも、この仕事の魅力です。大手メーカー様からの受託生産となるため、スーパーの売場などで自分が関わった製品を見かけることも多く、仕事が形になるやりがいを感じられます。

今後は機械操作や工程に関わる知識を増やしていくことが目標。製造現場で身につけた知識を、幅広く生かしていけたら嬉しいです。(冨山さん)

学生の方へメッセージ

様々な飲料メーカー様のOEM生産を請け負うパッカーとして、大手有名企業の、製品へのこだわりや技術を幅広く学べることは当社で働く大きな魅力です。店頭でよく目にする製品を自分たちの手で作り、たくさんの人に利用いただけることもモチベーションになっています。働きながら得られる知識が幅広いので、新しいことをどんどん吸収したい方、好奇心が旺盛で成長意欲のある方に向いていると思います。(原田さん)

微生物検査は、一見問題なさそうな環境でも検査してみるまで結果が分かりません。安心できる製品を届けるためには不可欠な仕事なので、責任感をもって几帳面に仕事に取り組んでもらえたら良いなと思います。実験が好きな方にもオススメです。社内は休暇制度も整っていて、育児と両立して働いている先輩もたくさんいます。長い目で安心してキャリアアップを目指せます。(中村さん)

会社見学やインターンシップなど実際に企業の中を知る機会があれば、ぜひ参加してください。私自身もインターンシップで工場を見学させていただき、先輩社員に話を伺えたことで入社後のイメージを固めることができました。当社は資格取得支援も手厚く、学びたいことは積極的に学べる環境。社員同士の仲が良く、風通しが良いのも働きやすいポイントです。(冨山さん)

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技術や品質保証に携わる部門と製造担当者が連携し、ブランドオーナーからの要望を実現。こまめな情報共有を重ねることで、品質の向上やスムーズな生産に繋げている。

マイナビ編集部から

OEMとは、他社ブランド製品の製造工程を外部企業が請け負うこと。委託するメーカーにとっては、設備や人員にかけるコストを減らし、ニーズに合わせて生産量を調節できるほか、受託する側も製造による利益を見込める上、大手製品の企画や製造ノウハウを得られるというメリットがある。

丸善食品工業では自社ブランドの食品製造に加えて、全国的な飲料メーカーのOEM生産を多く手がけている。今回お話を伺った先輩も、「人気の飲料製品がどのように作られているか知ることができる」「お店に並ぶドリンクを自分たちで作れる」などのやりがいを話してくれた。ジュースの粒をばらつきなく充填できるモードなど、委託元のレシピに合わせて使い分けられる設備の豊富さも同社の魅力。「丸善ならやってくれる」という信頼のもと、大手メーカーの新製品が出る際に工程立ち上げから任されることも多いという。

加えて今回印象的だったのは、登場いただいた若手社員の皆さんの、仕事に対する前向きな姿勢。難しい課題が出た時も、自ら考えてより良い製品をブランドオーナーに届けたいという意識が、言葉の端々から伝わってきた。社員同士の仲も良く、社歴を問わず意見を出しやすい雰囲気もあるとのこと。食品業界に興味がある人、いろいろなコトを知りたいという学習意欲が旺盛な人にとって、同社は仲間と切磋琢磨しつつ成長を感じられる理想のフィールドになるだろう。

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多彩な製造ラインと徹底した品質管理で大手飲料メーカーの製品を受託生産。自社ブランド「テーブルランド」のなめ茸の瓶詰めやレトルトパウチ食品も人気だ。

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