最終更新日:2025/4/15

岩井機械工業(株)

  • 正社員

業種

  • プラント・エンジニアリング
  • 機械
  • 金属製品
  • 機械設計
  • その他メーカー

基本情報

本社
東京都

取材情報

事業について伝えたい

高度な流体処理技術をコアに、国内外でビジネスを拡大

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主要メーカーの製造ラインを自ら考え、組み上げ、動かせる会社

牛乳や乳製品、お茶、コーヒーをはじめ、粘性の高いソースやジャム、さらには注射・点滴液などの医薬品まで、幅広い分野の最前線に製造設備を提供しつづけてきた岩井機械工業。その魅力について、話をうかがった。

<総務部 本社総務課>
秋澤 克典さん
山本 綸子さん

岩井機械工業で働く魅力・やりがいは?

「小さすぎず大きすぎない組織である点です。横のつながりも持ちやすく、社内で連携しあって新たな仕事の可能性を広げています」秋澤さん
「コンビニやスーパーにある身近な商品の製造設備を作っているので、仕事の成果を実感できます。私は産休を取りましたが、出産後はより働きやすさを感じています」山本さん
キャリアアップのチャンスが多いことも、この会社の魅力。現社長も新卒入社組だ。毎年20名前後の採用を続けており、若手層も拡大。定期的な研修を通じて同期の絆も強い。

乳業、飲料をはじめ広範な分野に製造設備を提供し、パートナーとして社会に貢献する

岩井機械工業は、飲料や食品などの製造ラインの設計、製造、施工、立ち上げをトータルに手掛けるプラントエンジニアリング会社です。日々、皆さんが口にされている飲み物や食品の多くは、当社が手掛けた製造設備から作り出されています。1947年創業の当社は、この分野におけるパイオニアとして75年以上にわたり、日本の名だたる乳業・飲料や食品メーカー、さらに医薬品メーカーの製造現場を支えてきました。

乳製品加工機械の修理を手掛ける会社として誕生した当社は、日本初となる牛乳分離機やバター製造機の開発に成功。創業から10年も経たない1950年代半ばにして、現在も主力製品となっている殺菌機の一つ、プレート式熱交換機の製造に着手。乳業機械製造会社としての地位を確立しました。1960年代後半からは、牛乳製造プラントの企画から設計・施工までを手掛けるようになり、いち製造機械メーカーからプラントエンジニアリング会社へと進化。1980年代に入るとペットボトルが飲み物容器の主力となり、私たちのビジネスは飛躍的な成長を遂げていきました。なぜなら、ペットボトルは、私たちが牛乳製造プラントで培った殺菌や滅菌、洗浄といった技術が欠かせなかったからです。

そして現在、牛乳・乳飲料やチーズ、アイスクリームに代表される「乳業」だけにとどまらず、お茶やコーヒー、スポーツドリンクをはじめとする「飲料」、ソースやジャム、ドレッシング、スープなどの「食品」。さらには目薬や注射液、点滴液といった「医薬」にまで、当社の事業フィールドは広がっています。また、SDGsの重要性が叫ばれるなか、環境負荷を軽減する設備の実現にも積極的に取り組んでいます。

誰もが知る人気商品・定番商品の製造現場を支えているのは、当社の社員たちです。プラントエンジニアリング会社と聞くと理系の出身者が多いと思われがちですが、機械・電気・化学系等の理系出身者に加えて、実は学卒社員の3分の1は文系出身者で占められています。出身学部に関わらず、手厚い教育研修を受けた社員たちが、日本を代表するメーカーのパートナーとして製造プロセスを考え、最適な製造ラインを立ち上げるプロジェクトマネージャーとして活躍しているのです。近年は、東南アジアを中心に海外企業からのニーズも多数寄せられており、社員が活躍するフィールドはグローバル規模に広がっています。

目指すは「顧客対応力世界No.1」。事業のグローバル化により、海外で活躍するチャンスも拡大

当社事業の根幹である乳飲料の設備需要は、高度な物流インフラが整って初めて発生します。近年、発展が目覚ましい東南アジアもそんな需要が拡大しているエリアの一つ。コールドチェーンの仕組みが整ったインドネシアやタイでは、より安全・安心な商品を製造できるジャパンクオリティーに注目が集まり、現地の国民的な企業から当社への引き合いが増えています。当社が設計・施工した国内飲料工場に海外企業のお客様が視察に訪れ、受注につながったこともあります。

こうした当社の海外事業は、まず中国や台湾からスタートし、日系企業の進出サポートから次第に現地企業とのビジネスに発展。1990年代に台湾の最大手企業の製造拠点を立ち上げたことをきっかけに、その後、中国でも毎年新規で工場の立ち上げを手掛けるようになりました。

海外市場で競合するのは、ヨーロッパ企業が中心。彼らが工場の完成をゴールと考えているのに対して、当社は工場が完成してからが本当のビジネスのスタートと考えています。海外企業が当社に信頼を寄せているのも、まさにこの点です。立ち上げ後に発生した課題の解決、パーツの補給や機械の補修など、実際に工場が稼働してからの対応力こそが、当社が世界に誇るIWAI品質。何かあったときにはすぐに駆け付けて安全・安心を提供する、そんなサポート体制が世界レベルの信頼につながっているのです。これを端的に表しているのが、当社の長期ビジョン「流体処理技術を中核として食品及び医薬品業界における顧客対応力世界No.1のプラントメーカーを目指す」です。

創業以来一つひとつ実績を積み重ね築いてきた信頼をもとに、これからは世界というフィールドでサービスを提供する。そうした世界戦略も、突き詰めれば地道な努力の積み重ねが原点となります。理想だけを追求するのではなく、目の前の課題を着実にクリアすることで、次のステップを目指す。そうした当社の理念や歩みに共感いただける方と共に、世界を目指したいと思っています。

一人ひとりの顔が見える集団で協働して仕事に取り組む。チームとしての一体感も自慢の会社

海外にも拠点を開設しグローバル規模での成長を目指している。一方で社員数が400名という規模感も、魅力の一つとなっています。皆さんも、初めて会う人よりも普段なんとなく顔を合わせている人の方が頼みやすかったり、話しやすかったりすると思います。相手に頼みやすいのはもちろんのことですが、相手からも頼まれやすいことが、当社全体として円滑な仕事につながっていると思います。

さらに、中核となる機器の生産工場を国内外に擁し、お客さまのニーズに合致する汎用性の高い商品開発に取り組んでいる点も、当社の大きな特徴です。自社商品をカスタマイズすることで、お客さまの細かな要求についても柔軟に対応できることが、高い課題解決力につながっています。

製造ラインの立ち上げをリードするプラントの仕事では、何よりもチームを統率するマネジメント力が重視されます。最初は難しくても、成長する意欲があれば理系・文系を問わず、活躍の場が広がっています。

当社で活躍する上では、積極性、柔軟性、そして外向性がキーポイントとなります。自ら何かを創り出そうという前向きな姿勢、これまでのやり方に固執せず状況に応じて対応できる柔軟な頭脳、周囲にアンテナを張り巡らせ情報をキャッチする嗅覚。また、仕事を最後までやり遂げるためには、人から信頼を得る上で不可欠な責任感、トラブルを乗り越えるための粘り強さ、誰とでも円滑に意思疎通できるコミュニケーション力も必要です。これらの力を兼ね備えることにより、一人では困難な大きな仕事をやり遂げることができるわけです。

さらに、一人ひとりが現場で安心して活躍できるように、数年単位に及ぶ研修・OJT期間を設けている点も、当社のこだわりの一つ。出身学部に関わらず、大学で学んできたことや自分の強みを生かして新しい仕事に挑戦できるのは当社だからこそ得られるやりがいです。プラントを作る仕事は、複雑な要素が絡み合い簡単ではありませんが、多くの課題を乗り越え、自分が関わった商品がコンビニエンスストアやスーパーの店頭に並んだときには、大きな達成感を味わえます。

学生の方へメッセージ

プロジェクトの基本的な流れは、営業が顧客の要望を社内に展開し、エンジニアリング部門がラインの構成を図面に起こします。次に各設計部門が機械、配管、ソフトなどを設計。設計が終わるとプラント部門が施工に着手します。施工後はエンジニアリング部門が試運転を行い、問題がなければ引き渡しとなります。

各部署が連携しながら仕事を進めており、協力会社や顧客とも密にコミュニケーションを取っていく必要があります。そのため、いろいろな人と協力してものづくりを楽しめる方はとくに向いていると感じます。営業もノルマはなく、競い合う関係性ではありません。関わる人たち全員が協力することで良いものづくりが可能になっています。

職場の雰囲気としては穏やかな人が多いですね。社内外の関係性を重視している会社なので、OBを招いて食事会をしたり、部材の仕入れ先や工事協力会社とも交流の場を設けています。また、仕事以外でも、社員旅行や有志によるサークル活動など、事業所や部署の壁を越えて親交を深める機会もあります。

社員の育成に関しては、入社後1年間は研修期間として仕様決定の流れや工場の製造プロセスなどを学びます。その後も計27の講座が用意されており、専門的な知識や技術を着実に身に付けていけるカリキュラムとなっています。文理問わないので、興味を持った方には是非チャレンジしていただきたいですね。

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「充実した教育研修によって学部を問わず着実に技術が身に付けられます。自らが手掛けた製造設備により作り出された製品が店頭に並ぶ喜びは格別です」と採用担当の皆さん。

マイナビ編集部から

同社の注目ポイントは、プラントエンジニアリングの会社でありながら、文系出身者もチャレンジできる点だ。それを可能にしているのが、段階を追って専門知識を身に付けていく、充実した教育研修制度。入社後1年間は新人研修期間として位置付けられており、工場における製造のプロセスやお客様工場での試運転作業、エンジニアリング部署における仕様設計などを総合的に学んでいく。その後は面談を行った上で、配属先が決定。配属後も3年間にわたって計27講座の専門研修を受講し、業務に必要な深い知識を養うことができる。大学でエンジニアリングを学んでいなくても、気兼ねなく飛び込んでいける環境だと感じた。

入社1~4年目までは毎年、役員・人事担当との面談機会もあり、本人の希望や適性を考慮してキャリアアップを見据えた異動も行っている。早い段階で自分にマッチした仕事を見つけ、専門性を磨いていきやすい環境だ。個人面談も年2回のペースで行われ、上司とも丁寧なコミュニケーションを図ることができる。

同社の社風について山本さんは「穏やかでアットホーム」と表現する。社内旅行や季節のイベントなども活発に行われているが、若手社員の参加率はかなり高いという。従業員数450名弱の会社なので、入社から3年もすれば全員の顔と名前が一致する。有志によるサークル活動もさかんで、部署の垣根を越えた交流が持てる環境とのことだった。

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出身学部に関わらず、世界を舞台にやりたいことに挑戦できる環境を整備。縁の下から食を支えるやりがいある仕事に挑戦できる。

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