最終更新日:2025/5/2

(株)田中建設

  • 正社員

業種

  • 建設
  • 不動産
  • 住宅
  • 住宅(リフォーム)
  • 建築設計

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

上下や部署の壁がなく馴染みやすい環境で、「地図に残るモノづくり」を

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創業113年!老舗ゼネコンで活躍する若手社員たちを直撃

1912年創業。東京・八王子に本社を構え、東京都下で豊富な実績を残してきた「100年ゼネコン」田中建設。建築・土木・営業・建築積算でそれぞれ活躍する若手社員の皆さんに、会社や仕事についてお話を伺った。

■O.M.さん/建築部(一級建築士/二級建築施工管理技士)
建築学部卒/2020年入社

■K.Y.さん/土木部(二級土木施工管理技士)
土木・造園科卒/2019年入社

■D.H.さん/営業部
文学部 国語教育学科卒/2022年入社

■O.K.さん/積算部(二級建築士)
建築学部卒/2020年入社

学生の皆さんへのメッセージ

「仕事を長く続けていく上で会社の雰囲気はとても大切。オンラインでは分かりづらいので実際に見聞きして自分に合うかどうか、しっかり確認しましょう」(O.M.さん)
「自分がやりたいことを仕事にするのが一番です。興味を持ったことを少しでも勉強して、1つでも2つでも魅力を見つけてください」(K.Y.さん)
「入社後のギャップを防ぐには、自分の軸をしっかり決めて、それを会社選びの基準にすることです。私は3つの軸を決めて、全て当てはまったのが当社でした」(D.H.さん)
「分からないことがあって質問すると、上司は忙しいなかでも手を止めて、快く丁寧に教えてくださいます。安心して働ける環境ですよ」(O.K.さん)

【O.M.さん/建築施工管理】ステップ・バイ・ステップで現場管理を学び、着実に成長

小さい頃からモノづくりが好きで、「大きな建物を建てたい!」と施工管理の道に進みました。大きな建物は記憶に残ります。自分の記憶にも社会の記憶にも残る建築物に携わることが夢でした。当社を選んだのは、インターンシップで2週間お世話になった時、会社の雰囲気がとても良かったからです。働いている先輩たちは和気あいあいとして、やる気と活気にあふれていました。職人さんとの関係も良好で、ここなら楽しく仕事ができそうだと感じましたね。

施工管理の仕事には安全管理・工程管理・品質管理・予算管理の4つがあり、まずは安全管理から任せていただきました。2年間は工事で危険作業が発生しないように事前に防止策を講じたり、職人さんと打ち合わせをしたり、パトロールをしたり。労働基準監督署から指摘があれば是正し、労働災害防止運動の行事の企画なども。そんな業務を担当しながら、現場理解を深めていきました。最初は何が危険作業かも分からず、安全パトロールでも上司からの指摘事項が多かったのですが、直していくたびにポイントが分かるようになり、指摘事項が少なくなっていったことがやりがいでした。

はじめに老人ホーム、次いで倉庫兼事務所ビルを手掛け、現在は分譲マンションの現場を担当しています。工程管理も一部任されて、安全管理にプラスして職人さんが使う資材やレンタル機材の手配を行っています。工程管理は建築物が出来あがっていく様子を間近で見ることができるのが楽しいですね。資機材の手配ができるようになったら、次に任せられるのは職人さんの手配。工程の進捗を見ながら、次の工程の職人さんの手配を行い、工期内に全工程が終わるよう管理していきます。職人さんを待たせる時間を極力なくし、各工程を無駄なくスムーズに進めていけるような管理をしていきたいですね。

一昨年末に一級建築士に合格しました。設計についてさらに理解が深まり、今の仕事に役立っています。施工管理として、次は一級施工管理技士になることが目標です。資格を取得して規模の大きな建築現場に携わり、将来的には現場の所長となって、着工から引き渡しまでの全ての工程を管理できるようになりたいですね。また、当社は土日祝日が休みです。現場が土曜日に動いている日は交代で出勤して振休が取れるので、ワークライフバランスがとりやすく、私は趣味の筋トレを続けながら、試験勉強をしています。

【K.Y.さん/土木施工管理】社会のインフラを支える、スケールの大きさが魅力

尊敬する監督のもとで野球がやりたくて、私は工業高校に入学しました。建築や土木に興味があったわけではなかったのですが、勉強をしていくうちに、社会貢献性が高くやりがいの大きな仕事だと魅力を感じるようになりましたね。当社を選んだ理由の1つは東京の実家から通える点です。社会人1年目は新しい経験が多く、不安も感じることもあると思ったので、安心な環境に身を置いておきたいと思いました。

土木の施工管理も建築と同様に、安全管理・工程管理・品質管理・予算管理の4つで、品質の良いものを安全に予定どおりに、利益と共に生み出すことが使命です。入社後はまず、ポンプ場として使っていた場所を下水処理場とするために一部解体する工事や、浄水の管を入れるシンプルな現場を経験。2級土木施工管理技士に合格した今は、新しい道路を作るための雨水を流す下水道管やマンホールを設置する工事を担当しています。

機械で掘削して管を入れ、所定の位置にマンホールを設置し、管とマンホールを接続していくという工事です。大変なのは、掘削途中で地質が変わったり、大きな岩や古い水道管が出てきたりなど、図面には載っていないイレギュラーな事象が発生して作業が進まなくなることです。上司に報告し、避けて施工するにはどうすれば良いかなど、設計部や職人さんたちと協議しながら工事の方法を模索していきます。

設置においては、勾配がきっちり決められています。確実に水が流れて、かつ流れすぎないことが重要なのです。作業をするのは職人さんですが、私は品質管理を担当しているので、高さが合っているかミリ単位でチェックしています。緻密でイレギュラーな事象も多い工事ですが、だからこそ何十メートルもの管を埋設していくのは達成感があります。この後、新しい道路ができると思うと「社会のインフラを支えているんだ」と高揚します。

今後も地図に名前が残るものをたくさん作っていきたい。そのためにまずは1級土木施工管理技士の資格をとることが目標です。1級を取得すると、規模の大きな工事を扱えるのです。上司が勉強時間を確保してくれるので、休日にリフレッシュしつつ頑張っています。当社は休日も安定しているので、中学時代に所属していたクラブチームの仲間たちと草野球のチームを作りました。隔週で練習や試合に参加し、野球のない日は買い物やカラオケを楽しんでいます。

【D.H.さん/営業】丁寧に関係構築をして、特命受注をいただける営業担当になることが目標

大学からの帰り道に更地があり、だんだんと建物が形になっていく過程を見て、建設業界に興味を持ちました。「地図に残る仕事」は、将来自分に子どもができた時にも見せることができるなと思いましたね。大学では教育を学んでいて、人と接することが好きだったので、営業職で募集を探しました。当社に決めたのは、情報のコミュニケーションだけではなく、人と人とのコミュニケーションが根付いた風土だと感じたからです。開放的で、居心地が良さそうだと思いました。

入社後は1カ月半の座学研修を経て、施工管理の現場を3カ月間経験しました。現場業務や職人さんとの関係性を体感した後、8月中旬から営業部に配属されました。担当エリアで、まだ取引ができていない不動産会社や、銀行、設計事務所、税理士事務所、地主さまなどを見つけ、情報収集を目的とした営業活動に従事。新規営業を歓迎しないお客さまも多く、お話ができても知識や経験が不十分で質問された内容にお応えできない場合もあり、はじめは苦労しましたが、上司に同行してさまざまなことを教わりながら、ようやく要領がつかめてきたところです。

上司から学んだことの1つは、第一印象に気を配ることの大切さです。上司は扉が開くと同時に名刺を出し、丁寧な言葉遣いと対応で警戒心を解くことを第一にしていました。また、訪問先にとってメリットになる情報を持っていくことも忘れませんでしたね。「情報を教えてください」ではなく、まずは訪問先がほしい情報を提供し、Win-Winの姿勢をアピールするのです。例えば不動産会社を訪問するなら、土地を買い建物を建てたがっている事業者の情報を持参し、営業をお願いします。建築が決まれば当社が施工会社として入るのです。「一緒にビジネスをやりましょう」という姿勢をアピールすることが大切だと教わり、以降は私も常に情報を持って訪問することを心掛けています。

初回は他人行儀だったお客さまが、訪問回数を重ねるごとに心を開いて、「頑張ってるね。良い情報が入ったら知らせるからね」などと言ってくださるようになることがうれしいです。丁寧に関係構築をして、特命受注をいただける営業担当になることが目標。専門知識を身に付けるために、休日は宅地建物取引士の資格取得に向けた勉強にも取り組んでいます。土日祝日はしっかり休めるので、趣味のゴルフも楽しんでリフレッシュしています。

【O.K.さん/建築積算】躯体積算を一手に担当。キャリアアップを目指し、週末は一級建築士の資格学校へ

就職活動では、積算か設計に進みたいと、たくさんの説明会に足を運びました。最終的に当社を選んだ理由は3つあります。1つは、雰囲気がとても温かく、自分に合っていると感じたこと。2つ目は、学校の先輩たちが多数就職していて安心感があったこと。そして3つ目は、生まれ育った八王子で馴染みのあった土地や建物が、田中建設によって扱われていたと知ったことです。とても親近感を覚えました。

1カ月半の新入社員研修の後、3カ月現場で施工管理を経験し、積算部に配属となりました。工事の見積書を作成したい営業部からの依頼を受けて、建築に必要な躯体の数量を算出する躯体積算業務を担当しています。はじめは上司について、上司と同じ物件の躯体積算に携わりながら業務を覚えていきました。やり方を教わりながら躯体積算ソフトを扱い、数量が出たら躯体工事の内訳書を作成。先輩と同じ結果になっているかどうかをステップごとに確認し、違っていれば間違いを正してもらう形で丁寧に指導いただきました。独り立ち後も分からないことがあれば手を止めて教えてくださるので、安心して業務に取り組めています。

集合住宅や工場、スーパー、老人ホームなど、これまでにさまざまな建築物を積算しました。1物件5日程度の業務内容ですが、全ての物件の躯体積算を並行して手掛けているので、余裕のある納期をいただき、自分で調整しながら進めています。さまざまな建物の図面を見ることができるので仕事はとても面白いのですが、一方で図面をもとに工事がどのように進んでいくのかがうまく想像できないことに、もどかしさも感じています。現場での実際の流れを上司に教わりながら、毎回イメージを膨らませています。

一級建築士を目指して勉強することによって、必要な知識が得られるかもしれないと、年明けからスクールにも通いはじめました。前半は隔週日曜日に、後半は毎週日曜日に終日学ぶ半年間のカリキュラムです。そう聞くとハードに思えるかもしれませんが、当社は土日祝日が定休日で、平日も私はほとんど定時で帰宅できるので、時間や精神的な面のどちらにも無理はありません。休日は勉強だけに費やすのではなく、プライベートにも時間を使えます。通勤時間も短いので、仕事帰りに友人たちと過ごす時間も大切にしています。

一番大切なのは「人材の育成」、これに尽きると思っています。

建設業は、リーマンショック後「これまでにない逆風の時代」を経験し、今尚グローバル化した現代において、将来の予測が難しい時代に入った事を痛感しています。現在の金融情勢、物価高、人手不足等の影響もあり、今後の先行き不透明な時代に会社がやるべき事は何か。企業体質の改善だけでなく「品質」や「アフターサービス」の向上も大切です。でも1番大切なのは「人材の育成」に尽きます。

現在当社では経営理念の中で「社員が誇りを持てる企業」を謳っています。中でも経営のテーマとしているのが「人材教育」です。企業は、社会の役に立ってこそ永続性を得られると考えています。その企業活動において最も身近な社会貢献の1つに「人材教育」があります。

仕事をする上でコミュニケーション能力は重要です。その為には、良好な人間関係が必要で、日々の業務の中に誠実さと積極性が求められます。企業は、その様な人材を求めています。

この先少子高齢化社会がさらに進むと考えた時、皆さんの世代は定年が70歳ということもあり得ます。これは卒業後50年近くも働くということです。もちろん良い時ばかりでは無いでしょう。その半世紀近い職業人生を生き抜くための術を田中建設で身につけてみませんか。

我々も魅力ある企業にしていきます。皆さんも「自分を高める為には日々の経験に無駄は無い」という気概を持って当社の門を叩いてみてください。お待ちしています。

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「社是が表していることは、とても普遍的であり、真理を含んでいます。これをベースに、どこにでも通用する、高い人間性を身につけてほしいですね」と語る小牧常務取締役。

マイナビ編集部から

約400万人の人口を抱える東京・多摩地区でも『田中建設』は特別な企業と言って差し支えないだろう。東京都下で屈指の実績を誇るゼネコンだから。民間のマンションから公共施設まで、多摩地区には同社が建設した建物が驚くほど多い。

特筆すべきは経営の手堅さ。78年もの長きにわたって黒字経営を続けているというから驚くほかない。その間、バブル崩壊やリーマンショックといった逆風が吹き荒れたこともあるが、同社にはことごとく黒字で乗り越えてきた盤石な経営基盤がある。経営の安定度を示す自己資本比率は現在、約52.5%と高水準。JR八王子駅前の本社ビルは自社ビルで、超大手証券会社がテナントとして入っている。

創業は1912(大正元)年。以来、113年にわたって揺るがないのは「モノづくりにおいてどこにも負けない企業」という理念だ。「施主の立場になりその要求を満たすことを第一目的とすべし」という社是のもと、技術者も営業も一丸となって品質の高いモノづくりを目指す。ただ、歴史が長いといっても、社風に堅苦しさはない。毎年新卒を採用しており、若返りも進んでいる。有志の社員が集まってスポーツや釣りを楽しむなど、人間関係はすこぶる良好だ。

今、特に力を入れているのは人材育成。資格取得支援や書籍購入費補助などの制度充実を図っている。本当に良いものをカタチにしていく仕事に挑戦しながら成長したい人にとって、申し分のない環境だろう。

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113年の歴史ある企業だが、毎年新卒採用を続けているため、社内には若手社員が多い。さまざまな職種の人材が連携しながらモノづくりを進めている。

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