最終更新日:2025/6/6

斎久工業(株)

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 設備工事・設備設計
  • 建築設計
  • 建設
  • プラント・エンジニアリング

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

給排水衛生設備で高層ビルのインフラに貢献!温かな仲間たちとやり遂げる醍醐味

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建物に生命を吹き込む仕事に挑む先輩にフォーカス

創業100年、給排水衛生設備のスペシャリストである斎久工業。これまでホテルや大学などの案件を手がけ、現在はうめきた2期地区開発事業に携わるFさんに、仕事の醍醐味やキャリアの軌跡、社風についてお聞きした。

F・Kさん
関西支社 技術部第二課
2016年入社 工学部 建築学科卒

小学生の頃からモノづくりが好きで、高校の時には「自分で家を設計したい」という明確な目標を持ったというFさん。建築学科で学ぶうちに、設備の面白さと将来性に惹かれて設備業界を志望。2024年には主任となり、日々奮闘中。

Fさんの一日をご紹介

朝8時に朝礼を行い、現場巡回で図面通りの施工ができているかをチェック。10時からはゼネコンや関連会社と打ち合わせし、各社の工程を綿密に調整する。
現場に戻り、後輩や作業員さんに工程指示。昼休みを挟んで再度ゼネコンなどと打ち合わせ。多くの会社が関わるだけに綿密な調整力が必要だ。
午後は事務所での図面作成や書類作成を行う。現場巡回にも出向き、工程に遅れはないか、見落としがないかを入念に点検。終業後にはみんなで食事に行くことも。

悔しさが残った初めての現場。コミュニケーション力で一気に乗り越えた経験!

大学3年の研究室で設備専攻の教授から「設備は建物がある限り必要不可欠なものだから、将来性が高い」と聞いたことで、設備業界に興味を持ちました。就職活動の軸としたのは、大きなプロジェクトに関われる会社の規模と社風です。斎久工業は給排水衛生設備では長い歴史を持ち、東京のランドマークとなるタワーも手がけた会社。自分次第でビッグプロジェクトを任される可能性がある点に惹かれました。数社受けましたが、説明会や面接のアットホームな雰囲気に魅力を感じ入社を決意。温かな社風は入社してからも実感しています。

入社後は本社がある東京で新人研修があり、設備の基本を学ぶ座学や比較的大きな現場の見学、CADを使った図面作成などを行いました。しかし研修を受けたとはいえ、実際の現場は違います。初めての現場では知識不足を痛感。作業員さんに指示を出す立場なのに判断に迷うことばかりで、とても悔しい思いをしました。この悔しさをバネに、分からないことは先輩に質問して確かめ、作業員さんにも素直に聞くことを実践しました。「聞く」ことは成長の近道です。学生時代とは違い、自分から聞くことで多くの知識が吸収できるのです。この姿勢は9年目を迎える今も変わっていません。

現場では多くの人と関わるので、コミュニケーションが大切になります。最初に上司からアドバイスされたのは「苦手な人ほどよく話せ」。苦手な人や怖そうな作業員さんにも自分から積極的に声をかけ、仕事以外の雑談も交えて関係性を築いてきました。こうした心がけで、急なお願いにも「Fさんのためなら」と協力してもらえるようになりました。私たちの仕事は一人ではできません。作業員さんとの信頼関係が大切な仕事なのです。

大規模プロジェクトに関わり建物に生命を吹き込む。達成感は開業後に味わいます!

現在は「うめきた2期地区開発事業」の一環となる、26階建てのビル建築に関わっています。低層階が商業施設で上層階がホテルというビッグプロジェクトで、給排水衛生設備の全てを請け負っています。一から打ち合わせを行い、自分自身で図面を描いて形にしていく難しさはありますが、最後に水が出てくるのを見たときには達成感を感じます。

現場では、決められた工程がしっかりとできているかをチェック。ここでも作業員さんとの密なコミュニケーションを大切にしています。設備施工において難しいのは建築作業との連携です。建築の進捗に合わせて施工していくため、ゼネコンとの打ち合わせはとても重要。さらに空調・電気工事会社などとの調整も欠かせません。コミュニケーション力だけではなく、多業種との調整力が大切な仕事だと感じています。そのため日々の打ち合わせを綿密に行い、各社の進捗状況や段取りをしっかり確認。作業員さんがスムーズに施工できるよう細心の気配り、目配りを心がけています。

この現場は2021年に着工、3年かけて施工を行い、2024年春に完成します。私は所長と一緒に、打ち合わせや施工管理、書類の作成、後輩の指導などにも関わってきました。大きなプロジェクトで思い入れがあるので、間もなくの引き渡しだと思うと感慨深いですね。ですが、引き渡しの際の達成感は通過点に過ぎません。給排水衛生設備は、問題なく使えることが当たり前の設備です。ホテルや商業施設が開業し、トラブルなく運営されているのを見て初めて大きな達成感を感じると思います。日常生活からは見えませんが、重要な役割を担っていることに誇りを感じています。

チャレンジしやすい社風が自慢。社員同士の温かな絆がキャリアをサポートします!

私はこれまで、学生寮や2棟のホテル、学校などの大きな案件を手がけてきました。当社は幅広い建物に関われるため、現場ごとに新たな経験が積めます。そうした経験が財産となり、知識やノウハウの引き出しがどんどん増えてくるのを実感しています。9年目となった今では、引き出しの中から創意工夫し、自分なりのアイデアが提案できるようになったことに成長を感じています。

実は失敗経験も大きな財産です。上司からは「若いうちに失敗しておけ」と常々言われており、失敗を恐れることなくチャレンジできるのが大きいですね。私も今まで多くのつまづきがありましたが、そのたびに上司や先輩たちが手を差し伸べてくれました。始めのうちは分からないことがあって当たり前。「落ち込むことなく次に活かしなさい」というスタンスなので、若手も安心して働ける環境だと思います。私も後輩を導く立場として、一人ひとりの自主性を大事にしています。道筋は示しますが、あえて一歩引くことでチャレンジしてもらう環境を作っています。私も学ぶことがまだまだありますので、愚直に現場と向き合っていこうと思います。

当社をひと言でいえば「アットホームな会社」です。プロジェクトごとのチームワークも抜群で、誰かがピンチの時はみんなが一つになってサポートします。技術部会では普段会えない人とコミュニケーションが取れますし、ボウリング大会などのイベントで他部署との交流も盛んです。本当にアットホームな雰囲気に溢れています。ざっくばらんな社員たちばかりなので、新人もすぐに溶け込める環境だと思いますよ。

学生の方へメッセージ

わずか1年ほどの就職活動で、一生の仕事を見つけるのは難しいですよね。だからこそ、自分の可能性を狭めないためにもネットなどでたくさんの情報を収集し、気になる会社があれば説明会に参加してください。出身学部にこだわることはありません。例えば当社でも、文系出身の人がたくさん活躍しています。私は建築学科出身で建物の構造や図面の知識はありましたが、給排水衛生設備の知識は入社してから学びました。やる気さえあれば、知識ゼロからでも大丈夫ですよ。また自己分析も大事ですが、親や親戚、教授などの客観的な意見も役に立ちます。ぜひアドバイスを受けてください。

そして建物に欠かせない給排水衛生設備という社会的使命の大きな仕事はとてもやりがいがあります。私自身、自然災害での大規模な断水を見たときに、人々に水を安全に届けるという当たり前のことの大事さを改めて感じました。建物ができれば天井や壁に隠れてしまうものですが、最先端の技術で水を届けるやりがいをみなさんにぜひ知ってほしいと思います。最後に、大きな家賃補助など福利厚生も充実しており、新人にとても優しい会社だということも伝えておきたいですね。
(F・Kさん)

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「人の斎久」と言われるほど、おおらかで気持ちの良い先輩たちが多い。若手を温かく見守る上司や先輩に囲まれ、伸び伸びと働ける環境だ。

マイナビ編集部から

ビル建築の給排水衛生設備において100年の歴史を刻む斎久工業。空調分野も含め「建物に生命を吹き込む」事業を展開している。その実績はオフィスや高層ビルだけでなく、街のランドマークとなる大規模建築物や空港などあらゆる分野にわたり、手がけた有名建築物は数えきれないほどだ。

今回はビッグプロジェクトを手がける施工管理の先輩に話を聞いたが、仕事の話の中で繰り返し語ってくれたのが「温かな社風」だ。失敗も成長の糧と考える懐の深さ、困った時にはみんなで一致団結する絆の強さが、同社の技術力の原動力となっているに違いない。緊張感ある現場でも、信頼できる仲間と一緒なら心強い。今回の取材でも、現場で後輩たちを温かく見守るFさんの優しい笑顔が印象に残った。

専門知識が必要な技術系だが、実は文系出身者も数多く活躍している。重視するのは人間性だ。Fさんも「作業員さんとの絆づくり、関係会社とのつながりが大切」と語ってくれた。充実した研修で知識ゼロからでも挑戦でき、多岐にわたる現場経験が成長を後押しする。設備は建物がある限り必要不可欠なもので将来性も申し分ない。文理問わず、建物のインフラに貢献したいと考える人には格好のステージだろう。

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プロジェクトごとにメンバーが変わるので人脈も広がる。人それぞれに得意分野があり、やり方も違うので幅広い知識や技術が吸収できる。

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