最終更新日:2025/5/23

ファーマライズグループ[グループ募集]

  • 正社員
  • 上場企業

業種

  • 調剤薬局

基本情報

本社
東京都

取材情報

研修・教育について伝えたい

理解度を見極め、一つひとつ丁寧に。密度の濃いOJTが、薬剤師としての成長を加速

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OJTトレーナーと新入社員、それぞれの立場からOJTの実態を語る

ファーマライズホールディングスでは、新人薬剤師がスムーズに業務を習得できるよう、専任のOJTトレーナーが指導育成にあたっている。その実態について、OJTトレーナーと新人それぞれの立場から語っていただいた。

佐藤 縁
関東支店 第一課 東京第1エリア ファーマライズ薬局文京店
2018年入社

深沼 舞衣
関東支店 第一課 東京第1エリア ファーマライズ薬局文京店
2021年入社

業務の最前線から

服薬指導を行う佐藤店長。ファーマライズ薬局では、患者さまのお声を直接聞ける、この機会を重視。お困り事やご意見に対し、つぶさに耳を傾けるよう心掛けている。
業務の合間に逐一、コミュニケーションを取り合う2人。ちょっとした疑問や仕事の進め方、新しい薬についてなど、どんなことも気軽に話せる雰囲気だ。
処方された薬剤を選び出す「ピッキング」と呼ばれる作業を行う深沼さん。名称や形状などが似ている薬があるため、入念な確認が求められるという。

【佐藤店長】理解深度を確認しながら、じっくりと指導。自分自身の知識を再構築する良い機会にも

新卒で当社に入り、1年目から現在に至るまで、ファーマライズ薬局文京店に勤務しています。2年目からは発注業務、3年目からはスタッフへの仕事の割り振りなども手掛けるようになり、4年目で店長に昇格しました。当社では3、4年目で店長に抜擢されることも決して珍しくないのです。

2021年新卒入社の深沼さんのOJTを担当しましたが、トレーナーを務めるのは2度目になります。指導にあたっては、前回の経験も踏まえ、その人の長所を見つけて良いところを伸ばすことに集中しようと考えました。また、自分が指導を受けたときのことを思い出しながら、一つひとつの業務について、今、どれくらい理解度が進んでいるかを確認。こちらで判断して進めるのではなく、お互いに話し合いながら、ステップを踏んで習得できるよう留意しました。

特に、1回目でつまずいたところについては、確実にマスターしてもらえるよう心掛けましたね。例えば、薬を作るルールなどを紙に書いてまとめ、それに基づいて話し合ったりもしました。また、服薬指導の練習に関しても、私自身が患者役となって、話の流れが適切かどうかもチェックしました。

深沼さんはとても勉強熱心で、初めて触れた薬についても一生懸命調べ、覚えてくれたので進捗も早かったと思います。また、相手の話をしっかり聞く姿勢があるため、難易度の高い業務も任せられると思いました。そこで、私がサポートしながら、在宅医療の仕事を体験してもらうことにしました。定期的に患者さまのお宅を訪問し、薬をお届けするだけでなく、何かお困り事はないかと確認させていただく仕事です。このほか、高齢者施設への訪問についても、しっかり対応してくれています。現在はコロナ禍で中断しているのですが、今後は地域活動も一緒に手掛けていきたいと考えています。文京店では、近所にある医療施設の方をお招きして、子ども薬剤師体験や骨密度・血圧測定などのイベントを開催し、健康への意識を高める活動も行っています。

OJTトレーナーを担うことで、自分自身、新たな気付きを得ることも多いですね。これまで業務の流れの中で理解し、覚えてきたことも、いざ人に説明するとなると、意外に難しいものなのです。これまで得た知識を再構築する、良い機会になっているように感じます。

【深沼さん】知識だけでなく、精神面もフォロー。「自分のペースで大丈夫」の一言が、勇気を与えてくれた

私が就職活動に取り組んだ頃、世の中はコロナ禍で大変な時期でした。当初、調剤薬局という選択肢はなかったのですが、患者さまとの関係を大切にしているところで働きたいという思いがありました。そんななか出会った当社では、患者さまの生活習慣を改善することを目的とした独自の継続支援プログラムがあることを知り、ここなら理想の働き方ができると入社を決めた次第です。

コロナ禍ということもあり、新人研修はリモートで行われました。社会人としての基礎研修に始まり、最後は妊婦さんを対象に薬局としてできることは何か、というテーマを与えられ、グループディスカッションを実施し、各グループで発表をしました。そして2週間後、それぞれの薬局に配属となりました。

店舗配属後は、いよいよOJTを通して薬剤師としてのスキルを身に付けるための研修が始まりました。まずは、薬局内にどのような薬があるのかについて学び、その後、服薬指導や監査へと業務の幅を拡大していきました。さらに、在宅医療に同行させてもらったり、高齢者施設へ薬をお届けする仕事も任せてもらえるように。これは、OJTトレーナーでもある佐藤店長の「どういうことがやりたいの?」という問いかけに対し、患者さまと関わる業務に取り組みたいと、希望を述べたところ取り入れてくれたものです。
在宅医療については月1回、認知症を患っているご夫婦のお宅を訪問。毎回「はじめまして」のごあいさつから始まるのですが、患者さまへの接し方など、多くのことを学ばせていただいています。また、服薬状況などについては、訪問看護を行う看護師の方とも情報共有させていただいています。

店舗にいるときは、OJTトレーナーだけでなく、先輩たちがいろいろ教えてくれますね。業務を通して、みんなで新人を育てていこうという意識が、当社の薬剤師の中に深く根付いているのです。また、ほかの薬局へ応援に行くこともあるのですが、普段と異なる処方に触れられるので、とても刺激になっています。

仕事を始めた頃、あれも覚えなければ、これもやらなければと、焦りを感じることも多くありました。その悩みをOJTトレーナーに打ち明けたところ「自分のペースでやっていけばいいんだよ。ただ、患者さま第一で考えることだけは忘れないでね」という言葉をかけてもらいました。その一言には、とても勇気づけられましたね。

学生の方へメッセージ

業務をするうえで大切にしていることは、コミュニケーションを取り、逐一確認しながら進めることです。OJTの際にも一つのことを教えたら、次はこれ、これとやっていくのではなく、必ず話し合いながら進めます。少しでも疑問を感じていることはないか、完全に理解・納得したと言えるかどうか。本人の声に耳を傾けることを、何より重視しています。
薬剤師という仕事は長い間続けられる仕事です。入ってからのこと、何年も経った後にどのような薬剤師になりたいかということも考えながら就職活動をしてみてください。きっと進むべき道が広がると思います。
(佐藤さん)

OJTトレーナーは、いつも身近にいる、良き相談相手といった存在です。トレーナーや店長と聞くと話しづらい印象があるかもしれませんが、そういうことは一切ありませんでしたね。仕事面での疑問や不安はもちろん、私の体調面についても気遣ってくれたのです。わからないことを聞いたときも、優しく丁寧に教えてくれるだけでなく、そこから派生する知識についても解説してくれました。また、将来的に認定薬剤師の資格を目指していると告げたところ、それについての情報や新人時代に実践した勉強方法について教えてくれるなど、親身になって面倒を見てくれました。学生の皆さんには、当社のこうした温かい社風や手厚いOJT制度にも注目してもらいたいですね。
(深沼さん)

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OJTを通して、新人を見守る姿勢がしっかり根付いている同社。深沼さんにとって佐藤店長は、いわゆる先生ではなく、何でも話せる相談相手のような存在なのだろう。

マイナビ編集部から

ここでは、同社の社風について紹介させていただきたい。
今回インタビューさせていただいた2人の話に共通していたのは、同社には総じて「話しやすい」「穏やか」な人が多いということだ。また、上長も相談事などがあれば、気さくに応じてくれるという。新人の深沼さんは、研修時代から同期と連絡先を交換。今でも時々、励まし合いながら仕事に取り組んでいるとのこと。一方、佐藤さんは店長会議で同期と会うことも多く、近くの店舗で店長をしている同期とは、お互いのお店が忙しいときに助け合っているという。

もう一つは、患者さまとしっかり向き合おうとする文化が現場にしっかり浸透している点だ。それを象徴しているのが、同社が採用している「座りカウンター」というスタイルである。これは、服薬指導にあたってイスに腰かけてもらい、患者さまの情報にしっかり耳を傾けようというもの。いったん座ることにより、サプリメントの摂取状況や気になる症状など、患者さまの方から話してくれることも多いという。座ってしっかり向き合うことで、患者さま自身、気付いていなかった変化について、薬剤師の指摘によって気付くこともあるのだ。薬剤師も適宜、生活習慣などについてのアドバイスを行っているという。また、高齢者などひざに痛みがある人にも好評とのこと。社員同士のみならず、患者さまともしっかりコミュニケーションをとることを重視しているのが印象的だった。

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地域への働きかけを大切にしているファーマライズ薬局。薬剤師としてスタートして3~5年で店長・管理薬剤師に、また本社の管理部門で活躍するキャリアも描くことができる。
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