最終更新日:2024/11/8

(株)鍜治田工務店

業種

  • 建設
  • 建築設計
  • インテリア・住宅関連
  • 空間デザイン・ディスプレイ
  • 住宅

基本情報

本社
大阪府、奈良県

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

新入社員研修後、大型工事案件に参加。現場で知った〈ものづくりの心〉とチームワーク

  • 土木・建築系学部 専攻の先輩

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若手技術者の活躍と、成長を支える所長

大型建築工事を数多く手がけている鍜治田工務店では若手社員が大型工事に携わることもめずらしくない。若手社員の成長と、現場の管理を担う所長の仕事の醍醐味に迫る!

■北垣岳大さん
1998年入社 
大阪本社 関西工事部 技師長 
建築学科卒

■上永優佳さん
2017年入社 
大阪本社 関西工事部 現場主任
建築科卒

上永さんが初めて担当したのは神戸市の大型分譲マンションの工事。約2年間通ったこの現場で得たスキルを糧に、明石市の新たな現場へ。こちらはマンションと戸建てが混在する大型案件で、同社の施工実績においても過去最大規模になる。所長として同じ現場を経験する北垣さんの視点もまじえ〈鍜治田工務店における建築の仕事〉を紹介する。

仕事シーンを紹介

施主(発注者)と工程スケジュールやコストなどの打ち合わせを行うのも現場代理人である所長の仕事。長期間に渡る工事では特に柔軟で迅速な対応が求められる。
建築現場での位置管理には測量機器が活躍する。ふたり一組で測量を行い、レーザー光を照射し、反射してきた光で距離を測定。「こちら、OKでーす!」
高度な施工技術と実績が評価され、大手デベロッパーの工事案件が増えている同社。取引先の要望に応えられるように、工法の研究などにも余念がない。

街づくりにもつながる大規模工事の所長として、現場を動かす醍醐味を実感

現在、担当している明石市のプロジェクトは、戸建てと3棟のマンションが建ち、総戸数約800戸、約4年間の長期に渡る工事です。これは鍜治田工務店としても初めてとなる規模の大型工事で、周辺道路の整備など、一部土木工事も手がけ、造成開発から当社が関わることになりました。街づくりともいえる大きな施工実績になるので、現場を任される私としては気持ちを引き締めています。
入社20年以上になりますが、30歳の頃、当時の所長に教えてもらったのは、「建物をつくるという仕事は、設計図通りにすることではない。その図面が本当に正しいのか、住む人にとって本当に居心地が良いものなのか、そうでないと思うのなら、変えていく提案をするのも施工管理の仕事だ」と教わりました。この言葉を聞いてから、図面を一歩ひいて見るようになった。建築の施工に携わる人間として、忘れられない言葉になりました。
建物が出来上がる過程に携わるのは、もちろん大きな喜びですが、今は若手技術者が育っていくのが私のやりがいになりました。今回、また同じ現場を担当することになった上永さんも最初の現場で職人さんとやりとりをする中で、対応力が身に付いたのではないかと思います。所長としての喜びは、規模にかかわらず、自分が考えた配置で、気持ち良く人が動いてくれて、やがて建物が出来上がり、社員や職人さんたちと喜びを分かち合えること。当社は社員が意見を発信でき、それを経営陣が吸い上げていく環境があります。この自由度の高い環境のもとで、建築の仕事のおもしろさをもっと追求していきたいですね。〈1998年入社 関西工事部 技師長 北垣岳大さん〉

予想を超える大きさに驚き、ダイナミックなものづくりの喜びを知った、最初の工事現場

新人研修を終え、最初に配属された現場は、神戸市の大型分譲マンションの新築工事でした。総戸数200戸以上、3棟から成るプロジェクトです。最初は先輩と一緒に、建物の中をついてまわり、工事の流れや注意箇所などを覚えていきました。そのうち、ひとつの棟を任されるようになり、工事の記録として残すため、建物内部の配筋写真の撮影やコンクリートの数量を拾う積算なども手がけられるようになりました。写真撮影はどの範囲まで撮影すれば良いのかわからず、とまどうことも。見知らぬ土地での就職でしたので、寂しさを感じることも多かったのですが、現場に行けば職人さんたちがどんどん話しかけてくれる。何気ない会話にとても心があたたかくなりました。
竣工した建物を見たときは、思わず「こんな大きな建物をつくっていたんだ…」と驚きとともに、じわじわと喜びが湧き上がってきました。約2年間通った神戸の工事では、完成後の引き渡しも経験でき、自分が関わった建物に人が住み始める喜びも味わい、今、2件目である明石の現場にいます。この現場でも北垣所長や先輩たち、さまざまな人の技術を集め、心をひとつにして、建物をつくっていきます。鍜治田工務店でじっくり建物をつくることの喜びを重ねていきたいと思います。〈2017年入社 関西工事部 現場主任 上永優佳さん〉

現場にいるからこそわかる! 会社の魅力・働き方

【北垣】上永さんの事例からもわかる通り、若いうちから活躍できるチャンスがあるということ。必要な資格を取得した場合という条件がつきますが、大手ゼネコンでは40歳前後で任されるという現場所長のポジションに、早い人なら20代後半で到達し、大きな裁量を持って仕事をすることができます。そのための教育・研修体制も整っていますので早めにスキルアップができる環境です。

また、当社は、協力会社の皆さんからも広く意見を聞いて、より良い現場を作るべく、さまざまな改善を重ねてきました。そのため、協力会社との関係は良好で、今では協力会社同士の連携体制も進化しています。そんな前向きにつながるあたたかい現場だからこそ、モチベーションを高く保って働き続けることができるのだと思います。


【上永】当社の魅力は、何といっても教育にかなりの力を入れているところ。入社したばかりの頃は不安を感じることもありましたが、新入社員研修は1年を通して行われますし、現場に出るまでの準備期間も長く取られているので、安心して本配属を迎えることができました。その後も、2~4年目まで続く施工図研修など、長いスパンでじっくり学び、知識を深めることができたので、自分なりのペースでムリなく成長できたように思います。

皆さんの中には、施工管理に様々なイメージを持っている人もいるかと思いますが、当社では女性の施工管理が多く、誰もが働きやすい職場づくりが進んでいます。実際、小さな頭にしっかりフィットするヘルメットや通気性の良い作業服など、社員の意見を反映した作業環境が整えられており、現場はとても快適です。私自身も当社を選んで本当に良かったと思っています。

企業研究のポイント

企業研究を進める上で大切なのは、少しでも気になることがあれば、自分が納得できるまでとことん調べること。企業の方に遠慮することはありません。どんな質問もためらわず、たくさん話を聞いてください。

あとは、その企業で働く将来の姿がイメージできるかということも大切。少し難しいかもしれませんが、経験を重ねた先輩の話やその先輩が働く様子なども参考にしながら、10年、20年経ったときの自分が想像できる企業を選んでほしいと思います。(北垣)


入社後のミスマッチを避けるためにも、業界研究は必ずしっかり行うこと。私は学校の先生や両親にも相談し、業界や職種について、あらゆることを徹底的に調べました。その際、興味を持った企業の特徴や強みをリストアップしておくと、後々の活動も進めやすくなるのではないでしょうか。

もう一つ、私から皆さんに伝えたいのは、教育に力を入れている企業を選ぶこと。入社後、安心して成長するためにも、新入社員研修はもちろん、経験を重ねた後の研修・教育制度や資格取得支援までしっかり確認してください。また、私自身は、現場見学で女性社員の活躍を直接見たことがきっかけで選考に進むことを決めました。現場を見れば何か感じるものがあるはずですから、気になる企業があれば、迷わず足を運んでほしいと思います。(上永)

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産休・育休の取得実績や時短勤務制度の有無など、福利厚生の詳細を調べることも大切。自分が望む働き方をしっかり考えた上で、それが叶う企業を選んでください。

マイナビ編集部から

1921年に奈良で創業した鍜治田工務店。同社の根幹であり、企業理念でもあるのが〈下げ振りの心〉だ。下げ振りとは、柱などが垂直かどうかを調べるための建築道具のひとつであり、同社はこの道具に自社の理念をたとえ、まっすぐな心で考え、行動する姿勢を貫いている。この精神から生まれたのは、協力会社との信頼関係と大手企業との継続した取引だ。この結果、黒字経営を続け、安定した経営基盤を築いている。また、設計および積算部門も自社で持ち、施工技術の開発にも取り組み、ローコスト・ハイクオリティの施工を実現。現在、関西地区だけではなく、中部と関東にも拠点を構え、大規模工事も増えている。取材にうかがったのは、明石市の大規模プロジェクトの現場。若手社員がいきいきとした笑顔で積極的に行動している様子が印象に残った。若手社員と現場で指揮をとる所長の関係が非常にあたたかく、安心して成長できる環境が用意されていることを実感した。じっくり、着実に、建築技術者へと成長できる環境が同社にはある。

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大正時代に創業した鍜治田工務店。社訓「下げ振りの心」には、企業として人として常に正しい方向に進むという、誠実で真摯な企業姿勢が込められている。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2025に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2026年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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