最終更新日:2025/5/1

東京青果(株)

  • 正社員

業種

  • 商社(食品・農林・水産)
  • 物流・倉庫
  • 食品
  • 農林・水産
  • 専門店(食品・日用品)

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

日本の農業の未来と食がもたらす幸せ、どちらも支えていきたい

PHOTO

熱量があれば希望を叶えられる、チャンス満載の職場

様々な部署に配属された3人の先輩。独り立ちの時期を迎え、若手ながら第一線で活躍する同期同士、仕事の内容ややりがい、今後の目標などを語ってもらった。

(写真左から)
M・Cさん 野菜第4事業部 2022年入社
H・Sさん 果実第4事業部 2022年入社
Y・Tさん 営業開発第2部 2022年入社

私の入社の動機

農業と市場に興味があり、当社は生産と販売の中間地点でどちらにも関われることに惹かれました。当社は業界No.1で、成長できるステージも多いと考えました。(M・Cさん)
農業従事者の高齢化や後継者不足などの問題を知り、できることはないか考えました。当社はすぐに生産者の皆さまの役に立てる仕事だと思ったのが入社の決め手。(H・Sさん)
専攻が農学系で、生産について学んだので当社の事業内容は魅力的でした。扱う品目が多く、社員数も多いので規模感のある仕事ができるのではと思いました。(Y・Tさん)

4月から念願のせり人に。適正価格を見極め、産地と販売側双方を守りたい(M・Cさん)

私たちの部が扱う野菜は大きく、”ホウレンソウなどの葉物、キノコなどの菌茸類、人参・ごぼうなどの土もの”に分かれます。私は土ものの中でもサツマイモを担当しています。今は独り立ちを目前に、関東や四国と北陸を担当する先輩2人の下で、みっちり専門性を高めているところです。

生産者の皆さまからJAを経由し市場に出荷された野菜を、スーパー・青果店・食品メーカー・食品加工会社などへ販売する橋渡し役となるのが当社です。顧客ニーズと最適な作物をいかにマッチングさせるかが、腕の見せ所です。例えば焼き芋にするのと、つぶし加工をしてスイートポテトにするのとでは適した品種やサイズが異なり、味だけでなく生産コストや加工のしやすさなども考えて提案します。一言でいうのは簡単ですが、実はサツマイモの等階級区分は、野菜の中でもかなり多いんです。大きさ、重さ、形状などによって20近くに分かれ、さらに産地や品種、生産者ごとに特性が異なるので、これら全てを覚えなければよい提案ができません。そこで、自分で食べて味や食感を確認し、生産地を訪れてJAや生産者の皆さまと密に話をするなどして、多くの情報を蓄積するようにしています。先輩の商談に同席し、「なぜニーズに合わないのか」という顧客の本音を聞くことも大切な勉強です。

異常気象で作物の出来が顧客の要求水準と折り合わず、大量に仕入れたサツマイモの行き先がなくなりかけたことがありました。一本一本検品して仕分けしなおし、他部署の力も総動員して新たな売り先を見つけた時には、「農家さんを悲しませずに済んだ! 」と本当に嬉しかったですね。私たちの仕事は、売り先を確保して適正な価格を保つことで生産者の皆さまの安定した生計を担う一面もあり、日本の生産者の皆さまを守る意識を持って臨んでいます。

2025年の4月に、せり人としてデビューします。市場ではテンポよく即答しないといけないので、何を言われてもすぐ打ち返せる力を、土もの全般で身に付けたいと思います。ものの価値を正確に見極められるせり人になることが、直近の目標です。

自分が見たこともなかった果物だからこそ、知りたい! 広げたい! 産地の思いを消費者へ届ける(H・Sさん)

果物を扱う事業部は地域と品目ごとに担当が分かれ、私は九州地方の柑橘類を中心に扱っています。果物は季節商品なので、年間を通じて取り扱う商材が変化していき、露地栽培の福岡みかんやハウス栽培のグリーンハウスみかん、お正月料理に欠かせない金柑、さらにはプラムなど、幅広く商材を担当しています。

私の上司は新人にも大きな裁量権を認めてくれる人で、先輩の監督下ではありますが、入社1~2年目なのに販売に参加させてくれました。「せり人の証でもある黄色バッジを貰うまでは、上司である自分が責任をとるから、やりたいようにやってみろ」と言ってくれたのです。やる気を育て、成長できる環境を作ってくれる上司や先輩がいるのが、当社の良いところ。現場で果物の特性や旬などの知識、産地情報を叩きこむ日々を送っています。さらに、販売シーズン前後には必ず産地を訪れてJAや生産者の皆さまとコミュニケーションをとったり、東京にいる時も産地に毎日電話をしコミュニケーションを欠かさないようにしています。「H・Sさんはよく気にかけてくれて有難いね」というお言葉をいただくこともあり、生産者の皆さまからの信頼につながっています。

果物は嗜好品なので、安定的に買ってもらうにはどうすればいいのかが悩みどころです。例えばミカンだと、小売店で人気なのはM~Sサイズなのですが、温暖化の影響でLサイズが多くできてしまう年もあります。特定のサイズだけ余らないようにするために、青果店などに作柄状況を説明したうえでセット販売を提案し、生産者の皆さまの苦労に報いることができたこともありました。天候や社会情勢に翻弄されることもありますが、だからこそ変化があって楽しいですよ。生産者の皆さまのために去年より高く売ってあげたいという気持ちは常にありますが、産地だけでなく仲卸事業者の立場や市場動向もよく見て考えるよう心掛けています。

当社は、品目数も取扱数量も豊富なのが魅力です。今後は、先輩から受け継いだ品目だけではなく、もっと多くの地方独自の品目を、多くの人に知ってもらえるよう、幅広く商材を扱えるようになりたいと考えています。

外食産業のメニュー開発段階からともに知恵を絞る。他部署とも連携し、新規ビジネスにも挑戦中(Y・Tさん)

私の所属する営業開発第2部では量販店や外食産業などを対象に、野菜の販売を行っています。事業部の社員が、生産者と直接やりとりをするのに対し、私たちの部署は消費者により近い立場といった感じでしょうか。スーパー、コンビニ、レストラン、加工企業の窓口となって、仕入れから販売までを二人三脚でサポートしています。

私はレストランや外食チェーン、中食メーカー、食品加工企業を顧客とする部門で、全国展開をする大規模企業2社を担当しています。例えば外食産業のデザートメニューに使うメロンやイチゴ、和食レストランで季節メニューとして出す冬至カボチャやユズなど、季節や年ごとに新しく打ち出す商品の企画を顧客企業と一緒に進めていきます。いくらで売りたいのか、数量の見積もりはどのくらいか、提供の期間など、きめ細かく打ち合わせをし、それに見合う条件を受けてくれる取引先を探します。実際の販売より数か月前から準備するので、産地状況の予測が難しい部分もありますね。産地と直接つながりのある部署に協力を仰いで、顧客企業の要望を生産者の皆さまへ伝えてもらったり、逆に生育状況を教えてもらったりしています。

私が独り立ちをして間もなくの頃、猛暑で野菜が高騰した時期がありました。あまりの高値に仕入れを控えたのですが、その後も価格は下落せず、さらに品薄となり思うように仕入れることができませんでした。このままでは欠品して顧客企業やその先のお客様に多大なご迷惑をかけてしまうかもしれない、と焦りました。上司に相談すると「よし、とにかく集めよう! 」と、部署総出であらゆる伝手をたどり数量を揃えることができました。先輩方のネットワークと、産地からの長年の信頼があってこそできたことだと思います。この時はまだまだ経験不足だった私ですが、これを糧に、先を予想して、先手で動くことを心掛けるようにしています。

今は、新ビジネスを考えています。今までお取引がなかったチャネルで、野菜セットの企画をやりたいと思い、サンプル提供を始めました。当社は若いうちから仕事を任せてくれ、個人の裁量権が大きいので自由にやりたいことができる環境です。これからも積極的に、画期的な提案をしていきたいですね。

学生の方へメッセージ

■私はコロナ禍で就職活動をしたため、全てがオンラインでした。当社に初めてリアルに来れたのも入社の二か月前でした。今の皆さんが自由に企業訪問できることが羨ましく、その環境や機会をぜひ大切にしていただきたいと思います。なるべく多くの企業を実際に訪れ、雰囲気を肌で感じ、疑問や不安は率直に尋ねてみて下さいね。(M・Cさん)

■就職活動をはじめる際に、私は「やりたくないこと、嫌だと思うことリスト」を作りました。自分が何を求めているのかが分かるようになり、それに基づいて興味のある企業の説明会には積極的に参加するようにしていました。人と接することが好きな人は、当社に向いています。ぜひ一度来てみて下さい! (H・Sさん) 

■就職活動は、人生でも貴重な、二度とない時間だと思うので、真剣に自分と向き合い、後悔のない道を選んでほしいと思います。そのためには、初めから可能性を狭めるのではなく、様々な業界を見て、多くの企業に話を聞きに行くと良いと思います。(Y・Tさん) 

PHOTO
上司が話をきちんと聞いてくれ、裁量権を持たせてくれるので、「やりたい」と声を上げればチャンスは多い。チームワークが良く、助け合い、他部署とも連携しあう。

マイナビ編集部から

1947年創業の東京青果は、青果物卸売業界で国内売り上げNo.1を誇るリーディングカンパニーだ。「市場流通の活性化を通じて広く社会に貢献する」という企業理念に見て取れるように、同社は単に利潤のみを追求する企業ではない。日本の食糧安全保障の一端を担う、という使命感をもって、全国の青果物を安定的に集荷・供給し、生産者と消費者の双方に適正価格を形成することに尽力している。

その例が、2011年の東日本大震災や、2020年以降のコロナ禍だ。様々な社会活動や広域物流が縮小停滞し、農家も小売りも消費者も、誰もが困難な状況になってしまった時、同社は役員から新人まで全職員が総力を挙げて青果物の流通を滞りなく続け、食の基幹インフラとして、社会を支えてくれたのである。

食を取り巻く環境は変革期を迎えている。青果物流通も例外ではなく、生活様式の変化や人口減少などの問題に、新たな価値の創造が求められている。それらを飛躍のチャンスと捉え、食べる喜びを提供し、健康を培う食生活を支え、その価値を国内のみならず世界に向けて発信していく―そんな意欲に満ち溢れているのが、東京青果だ。今回取材した先輩社員たちがみな、生き生きと目標を語り前向きな姿勢であることからも、はつらつとした社風が見てとれる。
食に興味がある、食で人を幸せにしたい、そんな想いがある人にとってはやりがいと喜びに出会える職場だと感じた。

PHOTO
正確な情報をお客さまに伝えられないとチャンスロスの恐れもある。自分で判断でき、ハキハキと応答する社員が多いので、社内全体が明るい雰囲気だ。

トップへ

  1. トップ
  2. 東京青果(株)の取材情報