最終更新日:2025/4/3

(株)リニカル【東証スタンダード市場上場】

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業種

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基本情報

本社
大阪府

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

1日でも早く患者さんに新薬を。その想いがCRA(臨床開発モニター)を目指すきっかけに

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多彩に活躍するグローバルCROだから、叶えられる夢がある!

中枢神経領域事業部・一般職
T.Rさん(2021年入社/大学院 ヘルスシステム統合科学研究科修了)

1年目は臨床研究を行う育薬事業部に配属され、その後がん領域の治験を兼務。現在は、中枢神経領域のCRAとして業務に携わるT.Rさん。冷静さと情熱を兼ね備え、チャレンジを続ける背景に迫った。

CRAの仕事、リニカルの魅力

挑戦したいと手を挙げれば、チャンスが掴める風土。仕事のモチベーションになっているのは「患者さんのQOL(生活の質)の向上につなげたい」という思いである。
クライアントからプロトコル改訂などの要望を受けたり、施設版の同意説明文書を改訂することも。IRB(治験審査委員会)に申請書等を提出し、手続きを進める。
臨床開発プロジェクトはチームで取り組み、1人のCRAが担当する施設は4~5施設。問題が発生したときや困難に直面したときは協力しあえる仲間がそばにいるのでとても心強い。

未来のための挑戦。臨床研究と治験の業務を兼務し、経験を積む

CRO(医薬品開発業務受託機関)という業界があることを知ったのは大学院生の頃です。がんの基礎研究に取り組んでいたこともあって興味が湧き、より臨床に近い仕事や患者さんにいち早く新薬を届ける仕事に携わりたいと考えていました。CROに焦点を絞って就職活動を進める中で、育成環境が充実していることや、海外展開にも力を入れていたことが当社への入社の決め手になりました。

当社での教育制度は、時間をかけて人材を育てる体制が整っており、入社後4~9月末までの約半年間もの間、CRA任命前の研修を実施しているのに驚き、人材育成に惜しみなくコストをかけてもらえる点も魅力に感じました。私は海外で働きたいという夢もあったので、外資系のCROという道も視野に入れていましたが、長期の海外出向経験ができるCROはほかになく、調べれば調べるほど当社の魅力が自分の中でどんどん増していきました。

CRAとして入社した1年目に配属されたのは、臨床研究を行う育薬事業部でした。当部署は治験以外の臨床研究を担当する部署になりますが、臨床研究に携わりながらも「治験にも携わりたい」と上司に申し出をしたところ、その願いが叶って育薬事業部と並行してがん領域の治験に配属してもらえることができました。若いうちに努力することで無駄になることは何ひとつなく、すべてが自分の成長につながると思っているので、難しそうな課題でもどんどんチャレンジをしています。

CRAの業務の一つに「症例組み入れ」という業務があります。患者さんの数が少ない疾患の場合、目標の症例数が集まらないこともあり、そのときは普段お付き合いのある先生だけではなく、他院の先生にもご協力をお願いすることもあります。このような症例組み入れ数増加を目的としたCRAによる積極的なアクションを「症例プッシュ」と呼んでいます。チーム内で各施設における実施可能な具体的な症例プッシュ策を協議し、各CRAが実行に移すことで目標症例数の達成につながると考えています。今できる最大限のアクションをチームで遂行し、目標症例数の組み入れを達成できた時は、大きなやりがいを感じます。

カルテから垣間見えた患者さんの回復と喜び。治験を支えるCRAの使命

製薬会社等クライアント様からの要望を治験実施施設(以下、施設。)に伝え、治験を進めていくこともCRAの役割。今のプロジェクトでは担当施設は4~5施設で、週に一度くらいのペースで施設を訪問しています。GCP, プロトコル(治験実施計画書)及び各種手順書に沿って、適切に治験が実施されていることを確認するモニタリングを行います。治験が適切に進められていなかった場合は、その施設と再発防止策の協議を実施。発生した事例、 経緯及び再発防止策を他の施設や社内チーム、プロジェクト全体に共有することで、今後行われる治験の質を高めることができます。また、施設と依頼者であるクライアント様をつなぐことも私たちCRAの重要な役割。双方の意見を聞き入れ、より良い治験を行えるよう心がけています。

あるとき、カルテ閲覧中に、治験に参加されているがん患者さんが治験薬の継続投与後、大幅に腫瘍の縮小が認められていたことを確認しました。「体が楽になった」「散歩ができるようになった」という患者さんの声が記載されていて、患者さんのQOLの向上に貢献できたと実感がわきました。患者さんに1日でも早く新薬を届けたいとの強い想いで、当社に入社した私。本薬剤は現在治験実施中のため承認を取得できていませんが、この仕事をやっていて良かったと感慨深いものがありました。

超希少疾患の臨床研究に携わったことも。国内で100-200例程度の非常に症例が少なく、データも十分にない疾患の新たな知見を得るための研究でした。その患者さんの集積をクライアント様から依頼されて奔走し、なんとか期日までの目標症例数の組み入れを達成しました。自分達が担当する施設の患者さん情報を解析した結果、新規の知見が得られたと聞いたときは本当に嬉しかったです。現在論文を作成中ですが、本知見が未来の患者さんに役立つことを期待しています。

目標は無限大。チームリーダーとしてチームを牽引、海外出向や営業。「自分ならできる」の思いを力に

目標に向かってチャレンジできる環境であり、躊躇なく手を挙げたくさんの経験を積みたい。だからこそ時間を有意義に使うために、生産性を上げることを意識。業務の中では、トライ&エラーを繰り返しながら色々な業務スタイルを試し、隙間時間を使って自己研鑽にも励んでいます。業務の仕方だけでなく、なにごとも壁が高ければ高いほど、乗り越えてやろう!と燃えるタイプ。だからこそ、積極的に行動をするし、それを応援してくれる当社の社風が肌に合っていると感じます。

直近の目標は、係長昇格試験に合格することです。合格できれば入社5年目で係長になれます。また、長期的には海外に出向して、先輩の背中を追いかけたい。そのために英語の学習にも取り組み中で、毎週英会話のレッスンに通っています。日本とは違う環境で仕事をすることは、今は想像もつきませんが、未来のために努力をしたいと思っています。

さらに、営業も経験してみたい。実は就職活動のとき、営業職にも興味を持っていました。マネジメント職には営業をさせてもらえるチャンスがあると知り、「忘れかけていた夢をもう一度実現できるのでは?」と思い始めました。当社では、やりたいことを諦めなくていい。勉強熱心な社員も多くそれが刺激になって、「いろいろなことをやってみたい!」と興味が広がる環境があります。

学生の方へメッセージ

就職活動を進める中で、方向性が定まらない方もいらっしゃるかと思います。そういった方は、興味のあることを書き出してみてはいかがでしょうか。私もCRA以外の職種で気になる企業がたくさんあったので、書き出しを行ったところ共通項が見つかり、就職活動の軸が定まっていきました。

また、その会社の事業内容や仕事内容だけではなく、人間関係も気になるところ。それを知るためにも座談会やインターンシップなどに、積極的に参加することをおすすめします。学生の皆さんは面接を受ける立場ではありますが、「自分が働く場所を選ぶぞ!」くらいの気持ちで挑んで欲しいと思います。

当社は人間関係も良好です。同期だけではなく、先輩後輩とも仲がよく、私の場合、同僚と一緒に出掛けたり、「今からサウナに行ける人いる?」と社員に声を掛け、みんなで行くことも。ワークライフバランスを大切にしていて、プライベートにも仕事にも全力で取り組んでいます。

さらに、GCPパスポートという臨床試験に携わる専門職対象の外部認定試験があり、CRAとして十分な知識を持っていることが証明できる試験です。合格に向けた対策講義を実施していることから、合格率が100%であることも魅力。このように教育にも力を入れている魅力的な環境で働けるということも企業選びのポイントになるかと思います。後悔することのないように、自分の納得のいくまで企業研究をしてみてください。

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T.Rさんは有休を取得し、海外旅行をしたそう。「専門業務型裁量労働制なので、自身で業務を調整し、オンオフのメリハリをつけることができます。」

マイナビ編集部から

ドラッグラグ、ドラッグロスという言葉を聞いたことがあるだろうか。欧米で直近5年以内に承認され、発売されている医薬品のうち日本未発売のものは72%。そのうち、日本でも開発されているが海外に比べて承認までに時間がかかることを「ドラッグラグ」、日本では開発も治験も行われない状態を「ドラッグロス」という。現在、ドラッグラグよりもドラッグロスの割合が高まっている。海外では治療に有効で患者に投与されているにもかかわらず、日本では使われない薬が増えているのだ。

この問題に取り組むのが(株)リニカル。医薬品を開発している海外企業に、日本での治験を促している。海外製薬メーカーやバイオ医薬品企業にとって、日本での治験や承認申請、薬価などの制度は複雑でハードルが高い。開発にかかる年数や費用も膨大にかかり、たとえ発売にこぎつけてもメリットがないと受け止められている。そこで同社が、特に力を入れているのは新薬開発でシェアを伸ばしているバイオ医薬品企業への支援。開発から治験、発売後のフォローまでを支援している。さらに海外30カ国に拠点を展開し、現地で手厚いフォローを行える日本のCROは同社を置いてほかにない。

T.Rさんはそんな同社の最前線で活躍するCRA。将来は海外拠点に赴任し、日本の患者さんの病気を治す手助けをしたいと考えているようだ。「毎日壁にぶつかる」と言いつつ、気負うことなく挑戦し続ける姿に将来への成長を感じた。

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3色で構成される企業ロゴには、それぞれに意味がある。青は誠実さ、赤は情熱、黄は探究心を表す。同社の事業も挑戦も、すべてはこれらの土台の上にある。

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