最終更新日:2025/4/2

日本全薬工業(株)【ゼノアック】

  • 正社員

業種

  • 薬品
  • 商社(薬品・化粧品)
  • 化学

基本情報

本社
福島県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

動物と人の幸福に向かって、チャレンジできる環境があります。

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【ゼノアック Pickup!】若手社員を深掘りインタビュー

ゼノアックは動物用医薬品のリーディングカンパニーとして、研究開発・製造・輸出入・販売までをトータルに展開。
その担い手である3名の社員に、志望動機、やりがい、今後の目標などについて語っていただいた。

■大内 瑞城さん(右)
研究開発本部 中央研究所 アニマルライフサイエンス研究チーム
2019年入社/北海道大学 獣医学部卒業/愛媛県出身

■矢部 あやかさん(左)
生産本部 バイオ製剤工場 バイオ原薬チーム
2021年入社/新潟大学大学院 自然科学研究科卒業/福島県出身

■直原 悠介さん(オンラインで参加)
営業本部 LA事業部 関東事業所
2015年入社/岩手大学農学部動物科学課程卒業/北海道出身

座談会メンバーの紹介

矢部あやかさんは、福島県郡山市出身。日本大学東北高校卒業後、新潟大学・大学院に進学。大学時代は塾講師や台湾への語学研修、農家アルバイトなど積極的に活動した。
松山北高校卒業後、北海道大学獣医学部に進学した大内瑞城さん。 「体調がパフォーマンスにも影響するので、就活では健康に気をつけてほしいです」とアドバイス。
直原悠介さんは北海道出身で、富良野高校卒業後、岩手大学農学部に進学。 大学時代は研究に打ち込む傍ら、サークルでスキューバダイビングを楽しんだ。

動物を通して、最終的には「人」に関係していく仕事です。

私が大学進学時になりたかった職業は、中学校の理科の教師でした。ですが、研究に取り組むうちにその面白さを知り、大学院に進む道を選びました。就職活動では研究に携われる仕事に就きたいと思い、製薬会社を探しました。当時は動物の製薬会社を視野に入れておらず、地元の郡山市にあることも知らなかったのですが、父に教えてもらったことがきっかけでゼノアックに出会いました。動物の製薬会社ではあっても、畜産動物は我々の健康を支える食物として、ペットは飼い主の心を癒す存在として、最終的には「人」に関係していく仕事なのだと理解し、ゼノアックで働きたいという気持ちが強くなりました。

私の所属する生産本部バイオ製剤工場バイオ原薬チームは、医薬品の中に含まれる有効成分(原薬)を製造しています。
仕事内容は、大きく「培養」と「精製」に分かれ、「培養」は細胞を増殖させ、「精製」は培養した液の中から原薬を取り出します。「培養」では担当メンバーが細胞を増やす操作をし、その際に他のメンバーは次の工程に進むための準備をします。「精製」も同様で、作業が滞りなく行われるよう常にチームが一丸となり、原薬の生産を行っています。

仕事の基礎としては、大学で学んだことが活かされているのですが、薬の製造になると、実験台の上で行われる作業とは比べものにならないくらい規模が大きくなります。例えば、学生時代に小さいフラスコで行っていた培養が、自分の背よりも大きなタンクで行われていて驚きました。それに合わせて扱う機械も変わり、操作手順を覚えるにも時間がかかりました。わからないところは先輩に何度も説明してもらったのですが、その都度、優しく教えてくださったのでとても感謝しています。
一年目の時は、「培養」「精製」した後、どのような薬になるのかがわからず、単に作業しているだけという感覚がありました。ですが、二年目からは、自分が携わった薬がお客様のもとで利用されることを想像し、より安全で高品質なものを提供しなければと気持ちが変化しました。

ゼノアックは「ありがとう」を大切にしている会社で、社員同士がすれ違う時、挨拶として「ありがとうございます」と言います。職場の雰囲気もアットホームですし、会社としても社員思いなので、働きやすい環境です。(矢部あやか)

採用担当者や社員の対応の温かさが、入社の決め手に

もともと動物が好きで、子どもの頃には犬を飼っていました。動物病院を利用する機会もあり、獣医さんの仕事を目にするうちに憧れを抱くようになりました。当時、獣医を目指す学生が主人公の漫画をよく読んでいて、そのモデルが北海道大学だったことから、私も同じ大学を志望するようになりました。
当初は臨床獣医師を目指していましたが、獣医学を学ぶうちに、研究にも面白さを感じるようになりました。就職活動では、研究ができる仕事の中で、病気の動物を助けることにもつながる仕事を探し、動物用の医薬品メーカーに注目しました。その中でも、ゼノアックは採用選考や懇親会でお会いした社員さんの対応が温かく、入社の決め手になりました。

現在は研究開発本部に所属し、動物の病気を治す新薬の開発に取り組んでいます。研究開発テーマは複数あり、それぞれのテーマに対して多くの社員が関わっています。チームごとに仕事を分担し、さらにチーム内の少数や個人で研究を進めます。
普段の業務では、実験とそれに関わるデスクワークが大半を占めます。実験中は待ち時間もあるので、その時間を利用して実験計画を練ったり、報告用の資料を作ったりします。

大学時代の研究テーマが現在の仕事と合致していたわけではなく、最初は苦労することもありました。ですが、わからないところは先輩が丁寧にフォローしてくれましたし、研究を進めるプロセスや考え方は通じる部分があり、学生時代の経験が今の業務に活かされていると感じています。

新薬の開発には、「こうすれば必ず上手くいく」という正解がない場面も多くあります。目標に向かって手探りで進む難しさもありますが、未開の地に踏み込むような面白さもあり、やりがいを感じています。

ゼノアックは社員の人柄が温かく、風通しの良い職場だと感じています。企業としては、国内の動物薬業界を引っ張っていく存在であり、今後は海外展開などさらなる飛躍が期待できます。研究環境も整っていますので、新しい薬を創りたい、獣医療に貢献したいという方を歓迎しています。(大内瑞城)

農家や獣医師の方々から学んだことを活かし、動物の幸せにつなげる

実家が養豚業と畑作の兼業農家だったこともあり、小さい頃から動物に興味を持っていました。岩手大学農学部には動物行動学の研究室があり、動物の行動や管理について学びたいと思い進学しました。
就職活動を始めたのは、大学3年生の12月頃でした。動物に関係する仕事に就こうと思い、畜産業と関係の深い飼料会社を中心に農協関係なども受けました。また、大学で勉強するうちに動物そのものへの関心が強くなったことから、獣医師とのやりとりの機会もある動物の医薬品関係の会社にも応募。最終的にゼノアックへの入社を決めました。

私は牛や豚といったラージアニマルの医薬品販売の運営事業部に所属しています。現在、群馬県高崎市に駐在し、酪農家や肉牛農家のもとを訪問しながら、病気が発生するなどの困りごとがないか聞き取りをし、症状に合わせて医薬品やサプリメントを販売するのが主な業務です。他にも、産業動物の獣医師からもお話を聞き、必要な薬を提供しています。場合によっては農家や獣医師の方々と一緒になり、「こんな病気が増えていて困っている」といった問題の解決に向けてサポートしたり、吸い上げた意見を新薬の開発にも活かしています。

入社から今年で8年になりますが、振り返ってみると、先輩に同行巡回しながら仕事を覚えるのはもちろん、多くのことはお客様である農家や獣医師の方々から学んできました。知識や経験の豊富な方々の要望にお応えするには自身のレベルを上げることが必要であり、最初の頃は勉強勉強でした。そういった期間を経て、獣医師とチームを組み、農家の生産性の向上に貢献できた時にはやりがいを感じます。また、弊社の経営理念として「動物が幸せになること」を大切にしており、動物の病気を減らして健康に貢献できることも、喜びにつながっています。

動物を基軸にした職業は様々ありますが、農家さんであったり、飼い主であったり、最終的な利益は「人」に向けられることがほとんどです。「人」だけではなく「動物」にも幸せを感じてもらいたいと取り組んでいるのが弊社ならではであり、良さであると思います。(直原悠介)

学生の方へメッセージ

弊社は動物のために薬を製造しお届けする仕事をしていますので、動物が好きな方はもちろん、製薬に興味がある方も歓迎しております。
研究や技術系の部署は理工学部や獣医学部、薬学部卒業の学生が多く、薬剤師の資格を持つ学生も積極的に採用していきたいと考えております。
営業職に関しましては、理系文系を問わず、動物が好きな方、弊社の取り組みに興味がある方を歓迎しております。

入社後は、本社で1カ月にわたり新入社員研修を行い、各部署の業務内容や会社の仕組みなどを学びます。その後、各部署に配属となって教育を受けます。どの部署も職場の雰囲気は和やかですし、先輩社員がサポートしますので、安心して仕事に臨めると思います。
現在、積極的に取り組んでいるのが、バイオ医薬品の普及です。動物が苦しむ病気において、従来の医薬品は有効性が限られているのに対し、バイオ医薬品は治療効果の幅が広がる上に、副作用が少ないという特性があります。

求める人物像は、「素直な人」「前向きな人」です。素直さがあれば、入社後に教育を受ける上でも強みとして活かされると思います。また、弊社では新しい試みにも取り組んでおりますので、前向きでチャレンジ精神を持つ方に応募していただけたら嬉しいです。(高木)

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本社のカフェテリアには、様々な部署の社員が集まる。仕事から離れて、コーヒーを飲みながらホッとひと息。

マイナビ編集部から

今回取材した社員の方々ですが、3名とも「わからないところは先輩が優しく教えてくれました」と話していたのが印象的でした。部署が異なっても、会社の風土として先輩社員のフォローが徹底されており、入社後に安心して仕事を覚えることのできる環境があると感じました。
震災以降に新設した本社にはオシャレなカフェテリアもあり、部署の枠を超えた交流が図れるところにも魅力を感じます。
動物が好き、製薬に興味がある方にはぜひオススメしたい企業だ。

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吹き抜けで開放感のある食堂スペース。定食や麺類が300円前後で味わえる。

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