(株)保志【ALTE MEISTER】

私はお位牌の部品の研磨を行っています。
私の部署では、加工から上がってきたお位牌部品を木地の状態から研磨と塗装工程を繰り返し、検品するところまでを行っています。その中でも、いくつかある研磨工程の中で最終工程でである仕上げ研磨を行っています。
仕上げ研磨では、当てゴムやフリーサンダーなどの各道具を工夫して使い、お位牌の部品にある溝やR面など研磨していきます。また、次工程に行う上塗りでの密着研磨や形の成形を目的として行います。
お位牌の部品を研磨していく中で、塗り重ねてきた塗料の層を研ぎ破って木地のまで剥かないように注意することや、お位牌の部品一つ一つに不具合に気づきかたちの成型しながら全体を研磨し、磨き残しがないように作業を進めていくのが難しいです。

毎日の仕事でお位牌の部品を研磨しているわけですがその中で、１日に研磨した部品数が100部品を超えた時や製造している中でお位牌の部品にどんな不具合が生じているか状態を見極めて修復したり、先輩社員に聞く前に自己判断ができるようになったのが多く、最近になって少しずつ自身の成長を実感しています。
しかし、まだまだ研磨をしていて木地の層まで剥いてしまったり、磨き残しを出してしまったりと失敗をして、次こそはと思う悔しさもやりがいになっているかも知れません。また、失敗を振り返って、次はどうすれば効率よく綺麗に研磨出来るか研磨の仕方を変えてみたり、自分が行っている動きを思い返してどこに不備があるのか、原因追求ができた時や、自分に合った研磨の仕方が少しずつ出来てきている中で、これまでの自分なりの研磨の仕方を定着させ、やり方を忘れず改善し続け、今後に活かしていこうと思えますね。
仕事の中で思うやりがいもありますが、自分が携わったモノがお客様方の手元へと届き、これから先、故人を思うための祈りのモノとして大事にして貰えると思えるのがやりがいに繋がります。

会社の新しい祈りのかたちについての祈りとは何か、何のために祈るのかの考え方に感銘を受けたというのが正しいかはわかりませんが、まず第一に「ここで働きたい！！」と思いました。一目ぼれみたいな感覚で自分にはここしかないといった運命的なものを感じました。
企業説明会の３０分という短い時間で説明会が終わる頃には採用担当の方と大学の就活担当の方に個人でメールを送り、次の日には大学の先生にプレゼン資料など就活資料について教えてもらうなど行動していました。
大学で培ったこと、自分のやりたいことと合致していた会社がほかになく、株式会社保志には魅力がたくさんあると感じました。
また、仕事をするうえで「人の役に立ちたい」と考えていて、自分の携わったものを長く大事にしてもらい、故人を想って祈ってもらえるモノづくりができる。数多くあるモノづくりの会社の中でもこの経験はここでしかできないと思いました。そのほかにも私は昔から人の生死に関して深く思い、考えることが多く、空襲について調べていたことがあり、今振り返ってみると、故人を想って祈るということに関して何かつながりがあったようにも感じます。

当面は自分自身に足りない力を身につけるために技能の面や技術的な面などの向上に力を注ぎ、他部署のコミュニティの幅や自身の信頼性を高めていきたいです。また、現在任せられていない仕事も少しずつ覚えていけたらと考えています。
足りない技能面については、研磨に時間がかかってしまっているため、先輩社員のように素早く研磨できるような技能を身に着けたいと考えています。そのためにも、一つ一つ研磨して省くことができたであろう無駄な動きや省略できそうな手順など試しながら自分にとって一番やりやすい研磨の仕方を見つけたりと時間を縮められたらと毎日試行錯誤しています。
足りない技術面に関しては、会社で扱うものの知識について知らないことが多すぎるという点で知識不足を痛感しています。自分が何を扱っているか意識し、何のために役立っているのか知ることで、不具合の出る要因の原因追及ができるよう少しずつ勉強を重ねて自分に足りない知識面を補っていきたいです。
他部署とのコミュニティの幅を広げるという点では、先輩社員の方々と関わりを多く持つためにも積極的に行動していき、きっかけづくりをしていきたいです。

就活には個人差はあると思いますが大変なことだと思います。自分のやりたいことがよくわからず悩んでいる方も多くいるかと思います。私も大学４年まで自分は何がしたいのか、何がやりたいのかよくわからず就活をしていました。周りの学生はよい就職先に行けるようポートフォリオやエントリーシートの書き込みなど頑張っている中、なかなか進められず、ただずっと様々な企業説明会に参加しては私の中でこれといった収穫もなく過ごしていました。それでも、諦めず大学の先生方や頼れる方々には頼りまくり、自分にしかできないことをやりきったと当時は考えていましたが、今思うとまだまだ出来ることは多くあったと反省します。今できることは今しかできません。
人それぞれスタート地点は違えど時間は平等に与えられる中貴方の精一杯を出し切って頑張ってみてください。そしたら何か自分自身について分かってくるところが出てくるかもしれません。