最終更新日:2025/4/15

三井物産フィナンシャルマネジメント(株)

  • 正社員

現在、応募受付を停止しています。

業種

  • 専門コンサルティング
  • その他金融
  • 各種ビジネスサービス・BPO

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

経理・財務のプロフェッショナル集団。新たなフェーズへの挑戦を支える社員二人の志

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総合商社の経理・財務機能を担う専門会社ならではの仕事とは

三井物産グループの経理・財務業務の機能を担う「三井物産フィナンシャルマネジメント(株)」。2017年入社の中堅社員2名に入社理由や仕事内容、仕事のやりがい、面白さ、今後の目標等について伺った。

【左】食料・流通事業経理部 兼 決算・開示業務部 本村隼人さん(2017年入社/商学部卒)
【右】エネルギー・コーポレート経理部 星野七海さん(2017年入社/経営学部卒)

社員たちの横顔

「決算が近くなるとDX委員会やRPAタスクフォースの活動を進める余裕はありませんが、それ以外の時期には半日くらいをRPA開発に充てることもあります」(本村さん)
「近年は新規着任者の実務指導も担当しています。考えることが好きなメンバーが、思う存分、力を発揮できる雰囲気をつくっていきたいですね」(星野さん)
早い段階から、責任の大きな仕事にチャレンジできる環境。本村さんや星野さんだけでなく、多くの若手が専門性を突き詰めながら、大きなやりがいと成長を手に入れている。

経理・財務のスペシャリストを目指して。三井物産グループの連結決算業務のやりがいとは(本村さん)

大学のゼミでお店の経営に携わる機会があり、会計責任者を務めたことをきっかけに経理・財務の仕事を志望しました。シェアードサービス会社(グループ企業の経理・財務業務などを集約して手掛ける会社)を志したのは、一つのことを突き詰めたい、専門性に磨きを掛けてスペシャリストとして生きていきたいという思いがあったからです。自分が働く姿を想像してみて「フィットしそうだな」という確信を得ることができたのが、当社でした。

2017年に入社し、コーポレート部門を担当するセグメント経理部に配属となり、三井物産の経理部や人事総務部、経営企画部、広報部など約20の管理部門を担当しました。管理部門なので経費の計上が主な仕事でしたが、従業員向けの株式報酬や賞与支払いの会計処理に携わる機会もありました。特に印象に残っているのは、入社直後に携わったファンド出資の会計処理です。当時はファンドの運用がスタートしたばかり。私自身もまだ三井物産の基本的な会計ルールを理解できていない状況でしたが、疑問点を一つひとつ三井物産の担当者と擦り合わせ解決していくことで、仕事の内容や進め方を学び、成長することができました。

2019年からは、部門担当に加え全社の決算開示業務を行っている決算・開示業務部を兼務することになり、仕事の幅が一気に広がりました。私はPLチームのメンバーとして、三井物産及び国内外子会社の連結ベースでの四半期報告書、有価証券報告書の作成に携わりました。具体的な連結決算業務の流れとしては、決算が締まったタイミングで各社から収益や経費、損益などの数字の報告を受け、それを集計した上でエラーがないかどうかチェック。違和感がある場合は、各社の担当者へヒアリングを行い、確認が取れたら最終的な損益報告書を作成する。これと併せて“注記”という補足事項を作成するというものです。自分の頑張りが有価証券報告書としてカタチに残る非常にやりがいのある仕事だと思います。

2022年には食料・流通事業を担当するセグメント経理部へ異動し、現在は容器や包材、食材の会計処理を担当しています。兼務先である決算・開示業務部の仕事でも、担当がPLから投資キャッシュフローへと変更になりました。取り扱う商材や担当するトピックの変化とともに頭の使い方は大きく変わりましたが、経験の幅を広げることで、着実に経理のスペシャリストに近づいているという手応えがあります。

食料品からLNGへ。三井物産のビッグビジネスの初期段階から会計・税務面で貢献(星野さん)

自分の強みである一つのことを熱中して考える仕事、協調性を生かすことができる仕事を軸に、会社選びを進めました。様々な会社を見て回るなかで当社の存在を知り、「経理という仕事を通して日本を代表する総合商社を支えられる」というワクワク感から入社を志望しました。会社訪問を通して感じた社員の人柄、雰囲気の良さから“人の三井”と呼ばれる所以を実感し、入社を決めました。面接では社員の皆さんがフランクに接してくれたので、緊張することなく自分の思いを伝えることができました。

2017年に入社した後は、約2カ月間の新入導入研修を経て、食料・流通事業を担当するセグメント経理部へ配属、コーヒーをはじめとする食料品の取引の会計処理に携わりました。学生時代に貸借対照表の書き方など、簿記の基本に触れてはいたのですが、最初のうちは苦労しました。例えば、コーヒーの物流ビジネスは、膨大な在庫を持ち、海外から日本に輸入したり、ある国から別の国に送ったりするのですが、在庫の時点では運送費用が経費に計上できなかったり、相場商品がゆえに市況によって価格が左右されるといった特殊な会計上の論点があります。「今回の取引を仕訳に起こしてみて」と言われ、頭が真っ白になることもありました。ただ、当社には配属部署の先輩が新入社員を1年間マンツーマンで指導する仕組みがあり、わからないことがあれば気軽に質問できたため、一つひとつ不明点を解消しながら、安心して仕事を覚えることができました。

2021年には金属部門を担当するセグメント経理部へ異動し、その後の機構再編に伴い、2025年現在はエネルギー・コーポレート経理部でLNG(液化天然ガス)取引の会計処理に携わっています。食料品とLNGは物流商品という意味では共通していますが、会計処理の仕方は大きく異なります。LNGの運搬船に関する会計処理がその一例です。船に関しては契約期間全体をみた上で単価を均して費用に計上しなければいけないだとか、海上輸送中の商品としてのLNGを冷却するために燃料として一部自家消費されるLNGを航海の費用として計上するにはどうすれば良いのかなど、かなり複雑な会計上の論点を考慮する必要があります。三井物産の事業部から契約前に会計・税務上のリスク等について相談を受けるケースも少なくありません。こうしたかたちでLNGという大規模なビジネスに貢献できるのは、この仕事ならではのやりがいですね。

DXなどの新技術を用いた業務改善への挑戦、今後の目標(本村さん・星野さん)

■DX、RPAへの挑戦のチャンスも(本村さん)
常日頃から心掛けているのは、いかに効率的に仕事に取り組むかということです。その一環として、社内横断的な取り組みである「DX委員会」「RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)タスクフォース」の活動にも参画しています。RPAタスクフォースでは、ノーコード開発ツールを使ってRPAを開発。これまでに約30の業務を自動化するなど実績も上がっています。具体的な数値を測定しているわけではありませんが、「ダウンロードした業務データを加工して、保存する」といった日々の定型的な業務を自動化しているので、年間ではかなりの業務時間削減に貢献していると思います。自分のアイデアがカタチになり、しかも全社的な業務改善につながるという意味では良いモチベーションになっていますし、経理・財務とは毛色が全く違う仕事に取り組む時間が、ある種のリフレッシュにもなっています。

2022年からは新入社員を育成・指導する「マンツーマンリーダー」の役割も担い、新入社員が自ら考え、行動できるようにするために工夫を重ねる毎日です。今後は経理・財務のスペシャリストとして専門的な知識やスキルに磨きを掛けるだけでなく、後輩の育成を含め、会社全体の成長に積極的に寄与することが目標です。

■総合商社ならではのビジネスの幅広さやダイナミズムを体感(星野さん)
普段から力を入れているのは、三井物産の事業部の社員との関係構築です。先ほども触れたように、契約前の段階で会計・税務上のリスク等について相談されるケースも少なくありませんし、逆に私たちから対応をお願いすることも多々あります。スムーズに連携できるよう、普段から積極的にコミュニケーションを取り、良い関係をつくるように心掛けています。

2017年の入社から8年余り、食料とLNGという大きく異なる商材の会計処理に携わってきたことで、他社ではなかなか得られないような、幅広い知識・経験を積むことができ、総合商社ならではのビジネスの幅広さやダイナミズムを体感してきました。これは総合商社の主計業務を担い、かつ、積極的にジョブローテーションを行う当社ならではの魅力といっていいでしょう。今後はこれまでに培ってきた知識やスキルを最大限に生かしながら、業務の中で改善できる部分、リスクがありそうな部分を発見し、主体的に解決できるようになりたいと思っています。

学生の方へメッセージ

当社の特徴は、経理・財務のプロフェッショナル・カンパニーであること。機能子会社というと標準化や集約化された業務を担うイメージがありますが、当社は三井物産グループの経理・財務の中核を担う立場として、多様な専門性を備えたプロフェッショナル集団がグループのニーズを捉え、親会社と一体となって業務を推進しています。

三井物産グループの多彩な事業領域に関われるのも、特徴の一つです。幅広い知識やスキルを身につけ、自分自身を高めていけるでしょう。また、当社では様々なバックグラウンドを持つ社員が集結。それぞれが自分らしさを生かして活躍しています。新入社員だからといって任される業務が限定されるわけではなく、成長スピードに合わせて仕事をお任せします。

現在は国内での業務が中心ですが、今後は海外のグループ企業へのサービス展開も視野に入れています。海外研修員制度を立ち上げ、グローバル人材の育成にも注力。今後は海外駐在派遣も検討しており、当社でなら「英語×経理・財務」というワンランク上の専門性を身につけることができます。

当社について理解を深める際は、ぜひこれらの内容をチェックしてみてください。就職活動では様々な会社に足を運び、経営陣や社員から直接話を聞くことが大切です。同時に、これまでの経験を振り返り、自己分析をしっかり行って自分が社会に提供したい価値を見つけましょう。(人事総務部 グループリーダー)

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「経理・財務の専門性を極めていけると同時に、新しいことへ積極的に挑戦できる環境。好奇心や探究心が旺盛な方に、ぴったりな職場です」と語る採用担当。

マイナビ編集部から

三井物産の100%出資子会社として、グループの経理・財務機能を担う「三井物産フィナンシャルマネジメント」。限定的な業務をこなすだけでなく、ビジネスの立ち上げ段階から経理・財務面のアドバイスや改善提案を行うケースも多い。また、今後は海外グループへのサービス展開や海外駐在員も輩出していく予定。経理・財務のプロ集団として、新たな価値を提供しながら着実に事業拡大を図っていく。

チャレンジングな社風が根づいている同社には、若手のうちからチャンスを掴める環境が整っているということが今回の取材を通じて感じられた。入社4年目で三井物産本社のフィナンシャルマネジメント部へ出向し、事業本部の近くでビジネスを体感しながら経理の中枢業務を任されているメンバーもいるという。そのほか、海外研修員制度で毎年社員を海外へ送り出しているので、早くからグローバルに活躍できる可能性もある。

ダイナミックな仕事に携われる環境だからこそ、自ら課題を発見し、その解決に向けて主体的に取り組める方や、親会社を含めて、様々な関係者を巻き込み、課題解決に向けて協働できる方は大きく成長できるだろう。

経理・財務の枠を超え、「創造性を発揮できる環境で活躍したい」「専門性を生かして新しいことに挑戦し続けたい」という志を持つ方にとって、同社には理想的なフィールドが広がっていると言える。

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本社オフィスを、千代田区大手町に構える。「経理・財務機能を担う中核として未来を共創する」をミッションに掲げ、三井物産グループの持続的な発展に貢献している。

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