医療業界では2年に一度「診療報酬改定」があり、その都度、医療機関の経営の方向性は大きく変わります。企業研究では、各機関の経営・運営方針をしっかり調べることが大切です。
直近の診療報酬改定では、「感染症対策・働き方改革・地域包括ケア・ICT推進といった取り組みを推進している病院でなければ、収入の割合を減らす」という内容が発表されました。当グループの場合、改定が発表されてから対応するのではなく、本部に各部門の専門家を揃えた「経営支援部」を設け、精度の高い予測を立てて発表前から動いています。その予測を各病院に通知し、先んじてシステムの導入や有資格者を迎え入れることで、安定経営を図っているのです。
例えばここ数年の当グループとしては、「働き方改革」の一環として医師事務作業補助者(医療クラーク)を育成する研修に注力しています。また、人財開発センターなど専門の教育機関も設け、タスクシフトを積極的に進めていくなど、ほかにも数多くの取り組みを行っています。企業研究する上でHP内の「運営方針」などもご参考にしてみてください。
病院がこれからの時代を生き残るには、確かな方針を立てて経営を安定させることが必要です。医療専門職を志望する方も、ぜひこのようなポイントをチェックしてみてください。
(人事担当 矢葺 大地さん)