生活協同組合ひろしま

　主に中国地方の組合員さんと商品を通じて学習を行っています。学習会で集まった組合員さんの声から新たに商品を開発したり、そこで学んだことを各県に持ち帰って頂きます。各県に私自身も出向き商品の説明をします。ここで重要なことは組合員さんの声を大切にすることです。、生協は組合員の組織です。会社が儲かる、よく売れるなど企業優先に商品を開発するのではなく、組合員さんの生活がより豊かになるような商品を開発できればと思っています。また他の業務として、部内報の作成、女性職員によるテスター会議、組合員さんによるモニターアンケート、内部会議の資料作成及び調理、新法対応による包材や原材料変更の対応などを行っています。

配達の担当をしていた時のお話です。お会いできない組合員さんと初めてお会いして、他愛もないお話をしました。その日から担当者ニュースにお返事を下さるようになりました。ある日信号待ちをしていると、組合員さんが散歩しておられました。「びっくりされるかな」とも思いましたが、「○○さん！」とお呼びしました。すると手を振って下さいました。数日後の出来事です。支所長から１枚の紙を頂きました。そこには「配送に来て下さる黒田さんが信号待ちで、元気に声をかけて下さいました。子どもを育てる親として、気にかけて下さる姿がとても嬉しかったです。そんな素敵な職員さんがいることを知って頂きたく連絡しました。」とメールを下さいました。組合員さんのお役に立ちたいという思いが強かったので、このお気持ちは私の財産になりました。

就職活動をする上で何のために働くのか、なぜそこで働くのか自問自答した時に、ここは揺らがないという強い芯のようなものを探しました。エントリーした会社は１００社を超え、会社のホームページに目を通し、面接の前にはホームページのクリックできる所は全て印刷し、読みました。その中で生協の理念「平和」や「社会づくりに貢献する」という言葉に強く惹かれました。ボランティア部に所属していたこともあり、働く上で社会貢献に繋がることは働きがいになると思っていました。運良く生協に入協でき仕事始め、楽しい時もあれば仕事を辞めたいと思ったことも幾度となくありました。そんな時にも組合員さんに奉仕したいという気持ちに揺らぎはなく、また組合員さん、上司、先輩、後輩が支えてくれました。生協に出会えたことに日々感謝しています。

　「働く上で何を一番大切にするのか」を自問自答し続けてください。先輩、教授の話を聞いたり、企業説明会に行く度に変わるかもしれません。何度も自分に問いかけてください。何が正解ということはありません。でもその芯は辛い時、しんどい時いつでも自分の味方でいてくれる存在です。私は今食を通して人の役に立つことができている充実した毎日を過ごしています。みなさんにも家族や友人のような仕事という新しい大切な存在に出会えるよう応援しています。