最終更新日:2025/4/25

(株)栄工社

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 商社(電子・電気機器・OA機器)
  • 印刷・印刷関連
  • 精密機器
  • 受託開発
  • 環境・リサイクル

基本情報

本社
広島県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

「大ピンチ!」のMさんが“ものづくり×商社”で働く理由

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理系の選択

当社では個性豊かな社員が活躍しています。今回ご紹介するのは、過去に大失敗をしてお客様から叱責を受け、それでも仕事に向き合う男、Mさんです。彼はなぜ、この仕事を続けるのか?エピソードとともにご覧下さい。

株式会社栄工社 技術職
M.K
2003年入社
システム情報学科出身

事前テストは行っていたものの、システムが動かないという予想外の事態に。
先輩技術者が駆けつけてきてくれ、システムを一から作り直す。お客様も含めた全員が一致団結し、最悪の事態は回避できた。
かつての失敗は確実に自分を大きく成長させてくれた。「お前、ひと皮むけたな」―。当時を知る先輩から、そう声を掛けられることも。

「大ピンチ」

 2006年、入社4年目に任されたのは、九州の造船所。数百メートル規模の製造ラインの中に設置されている大型の加工装置に印字機能を追加するという案件を地元の機械メーカーさんから依頼されました。私に託されたミッションは、大型連休(GW)で工場が停止する期間にハード・ソフトを取り付け、連休明けの稼動再開を目指すことでした。

しかし、いざ現場に入るとシステムが思うように作動しない。「まだ動かんのか!」と苛立ち始める現場担当者。稼働再開予定日が迫る中、試行錯誤を繰り返すものの事態は一向に好転しませんでした。
「もう、ダメだ…」
このときの挫折感は、今でも鮮明に覚えています。自力でやり遂げたい思いはあるものの、これ以上納期を遅らせるわけにもいかない。急きょ駆けつけてくれた先輩技術者とともに、一からソフト開発をやり直し。現場は取引先の責任者やその上司など大勢の関係者が集結して作業を行うという異例の事態になりました。

「仕事の先にあるものは何か」

 造船業界は納期に厳しい世界。製造ラインを止めることは船の納期に影響し、たった1日の遅れであっても、その後の航海にまで影響を及ぼしかねません。当時の私は一通りの業務をこなせるようになり、技術者として自信もつき始めていた頃でしたが、改めて気付いたのです。仕事の先にあるものは何か。常に一歩先を考えてリスクを想定し、進めるべきだったと。

予定納期から2週間、ようやくシステムが正常に稼働。現場担当者も含めて全員で復旧作業に取り組んだおかげで、船の納期を遅らせる最悪の事態を回避できたのです。その頃には現場担当者の怒りも静まり、「よくやってくれた。また次も頼むよ」と、労いの声をかけてくれ、ついには1年後に次の御注文をいただき、同じ現場担当者のもとで、自分にとってのリベンジも果たせました。

お客様(取引先やユーザー)を喜ばせたい。
お客様が誰か(会社の上司など)に褒めてもらえるような仕事をしたい。
そのために自分に出来ることは徹底的にやろう。
あれから数年。ことあるごとにこの経験を思い出し、自分の信念に繋がっています。

「それでも仕事を続けたい2つの理由」

 実はこの件以外にも、数え切れないほどの失敗を経験しました。ときに厳しいお叱りを受け反省することもありますが、それでも私がこの仕事を続けたい理由は2つあります。1つ目は、何があっても逃げずに真剣に対応していれば必ず次のチャンスがもらえる環境であること。私を見放すことなく挑戦の機会を与え続けてくれる先輩や上司、支えてくれた同僚、そしてお客様にはとても感謝しています。

そして2つ目は、栄工社で携われる仕事の可能性です。当社は商社ですが、メーカー機能(工場)を持っており、お客様の現場に合ったハード・ソフトを組み合わせてシステム全体を構築・改造できるという強みがあります。お客様の利益(例えば生産性・安全性・競争力などの向上)を生み出すには、単に機器を売る、単にモノをつくる、という枠を超えて初めて実現できることがあるのです。印刷機、工作機、食品機械、半導体、液晶製造装置など実に多彩な取引先と関わるため、技術者としての好奇心もくすぐられます。

「次の仕事はどんな案件だろう」。入社して10年以上経過した現在でもワクワクするんですよ。できればもう、失敗はしたくないですけど(苦笑)。

チーム紹介/大切な仲間を紹介します!

>まずは、I.Tさん!
若手のころ、歓送迎会といえば必ず幹事を任された者同士。家の事情で退職する同僚のために全社員から激励メッセージを集めようと、手分けして社内中を奔走したのを思い出します。「また幹事頼まれた~」とブチブチ言いつつも、明るく、フットワークの軽いIさんとあれこれと計画するのは、とても楽しいです。いつも、ありがとう。また、何か企画しましょう!

>次に、M.Sさん!
設計図面のCAD化など、何かと頼みごとをすることの多いMさん。私が書く図面のあまりの汚さに屈することなく、頼んだ仕事の仕上がりはスピード&精度ともに常に120%以上。私の業務を強力に支えてくれる大切な存在です。ありがとう。これからもよろしくお願いします!

>最後に、N.Yさん!
画像処理を頼んだら右に出る者なし!プライベートではゴルフや飲みに出掛けることもあり、心のサポーター的存在です。営業から設計へ、華麗な“転身”を遂げたその背景にあったであろう地道な努力、尊敬しています。栄工社の次代を担う者同士、一緒に成長していきましょう!

>学生の皆さんへ
仕事をしていれば失敗や苦労があるのは当然ですが、互いに励まし合い、助け合える仲間がいれば、どんな苦難も必ずプラスに変えることができます。

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【写真左から】Nさん、Mさん、私、Iさんです。好奇心旺盛な方が活躍しております。

マイナビ編集部から

1948年創業、製造業の街福山市を中心に、岡山、四国、山陰のエリアで、商社として、またメーカーとして長きにわたって下支えしてきた。センサや画像処理、油空圧制御、ロボット制御など製造現場に欠かせない技術を知り尽くしたエンジニアを育て、配置することで、あらゆるニーズに対応。製造業の永遠の課題である《生産性向上》を叶えるために、日進月歩で変化する制御のプロフェッショナルとして、顧客からの信頼度は年々高まっている。
その信頼をつくっているのは言わずもがな、対応する人のスキルにかかるわけだが、スペシャリスト育成のノウハウが充実しているため、知識や経験がなくても数年で独り立ち可能なキャリアパスを描ける。そのため、出身学部を限定せず人間力の高い人材が集まり、会社を推進する原動力となって、充実した企業成長のスパイラルを描くことが可能になるのではないだろうか。
栄工社のような人材育成の取り組みが、今後の日本に必要とされる企業の姿なのかもしれないと感じた。

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製造業の最重要課題《生産性向上》を解決するため、エンジニアに求められる要求は高い。育成ノウハウの充実は業界の救世主として不可欠になっていくだろう。

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