大野さん/相手を思いやりながら、伝えるべきことはきちんと伝える。そんなコミュニケーションがとれる人だと思います。プロジェクトには様々な利害関係者が様々な立場で関わっています。それぞれに情熱やこだわりを持っていますので、意見や思いに相違があることも多々。「こう言ったら相手はどう思うだろう」「この言い回しは相手の立場を尊重しているだろうか」など、私も考えながら伝えるように意識しています。
梅澤さん/周りに気を配れる人。例えば現場で90度の角が出ることが発覚すると、「人がぶつかったら危ないよね」と当然のように調整する。そんなこまやかなところまで気を配り、人に優しくできる方と一緒に仕事がしたいですね。百貨店が母体のため、当社にもホスピタリティを大事にする風土があります。こうした配慮も上質の証であり、モノづくりにおける責任だと私は捉えています。
森さん/人の話を聞くことができる人。そして、決断ができる人。建築の現場は、その場で最善の判断をすることが多く求められます。自分だけの考えに固執せず、知見を持った方々から話を聞きながら最善の方法を探す姿勢が非常に大切になってきます。そうやって自分の中に根拠を持ち、「これが最善だ」と決断をしていく。大きな現場であればあるほど勇気のいることですが、私たちが決断を下さなければ現場が動かなくなります。