最終更新日:2025/4/25

(株)三越伊勢丹プロパティ・デザイン

  • 正社員

業種

  • 空間デザイン・ディスプレイ
  • 建設
  • 建築設計
  • インテリア・住宅関連
  • 商社(インテリア・住宅関連)

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

建築・内装にも、三越伊勢丹品質の誇りと情熱を。

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こころを動かす空間を、共創していく仕事。

120年以上の歴史を誇り、百貨店品質の上質な空間づくりに定評のある同社。人の心を動かす匠のモノづくりに必要な要素とは何だろう。活躍する3名の若手社員に仕事の様子ややりがい、今後の目標を含めて話を聞いた。

■大野 真実さん
環境創造事業本部 PM(プロジェクトマネジメント)事業部 商環境営業部 製作管理担当
ライフデザイン学部 人間環境デザイン学科卒/2020年入社

■梅澤 颯太さん
環境創造事業本部 設計統括部 生産設計部 第一担当
未来科学部 建築学科卒/2022年入社

■森 俊明さん
環境創造事業本部 建装事業部 製作管理部 第一担当
法学部 法学科卒/2022年入社

先輩たちの入社のきっかけ

建築やデザインを幅広く学んだなか、内装に興味を持った大野さん。「面接や採用担当の雰囲気が一番柔らかく、ここなら安心して仕事ができそうだと入社を決めました」
梅澤さんはインターンシップにも数多く参加。「どの会社もコストと品質のバランスが課題だと口にする中、ハイグレードな品質を最重視する当社の姿勢に惹きつけられました」
オーケストラ部で指揮者を務めていた森さん。「モノづくりに興味がありました。100人以上のメンバーをまとめていた経験が、プロジェクト管理に活かせると思ったんです」

ラグジュアリーブランドの上質で精巧な内装施工を確実に仕上げるのは、強い意志と情熱/大野さん

PM事業では、百貨店・商業施設・路面店の店舗プロデュースを展開しています。営業が受注した内装工事案件の施工を管理するのが、私たち製作管理の仕事。図面を確認して計画を立て、工事が始まると毎日のように現場へ赴き、現場の状況が図面と計画に沿って進んでいるかをチェックしていきます。色味ひとつ取っても、ラグジュアリーブランドはこだわりをお持ちです。細部まで確認しながら、工程・品質・安全・コスト面の管理を日々行っています。

3年目に初めて現場を任せていただいた時の経験は忘れられません。地方百貨店のテナント内装工事案件で、着工から完工までの3ヶ月間、要所では先輩も確認に来てくださいましたが、基本的にはほぼ一人で現場を担当しました。「図面はこうなっているけど、これでいいの?」など、職人さんや業者さんから次から次へと質疑を受ける日々。回答するのは自分しかいないという状況に初めて直面し、責任の重さを感じましたね。プロジェクトには様々な利害関係者が関わっています。三越伊勢丹品質の内装を確実に仕上げていくためには、相手が誰であっても言うべきことはきちんと伝え、スピードと根拠を持って最善を決断する度胸が必要なのだと実感しました。

製作管理の仕事は事前の段取りが大事だとよく言われますが、どれだけ入念に計画を立て、段取りを組んだとしても、現場で調整・検討すべき点が必ず出てきます。質疑に対して回答が遅れると後工程に遅れが生じてしまうため、できるだけ早く回答ができるように、チームの連絡を密に取っています。営業担当からお客さまのご要望を聞き、私からは現場の進捗を報告。その場で設計担当にも確認しながら、ズレがあればすぐに修正。コミュニケーションを密に取っていると、トラブルが生じても大きな問題に発展しません。

様々なことを乗り越えて完工し、お引き渡し時にテナントさまの笑顔を見られたときや、百貨店を訪れたお客さまたちの笑顔に触れたときには大きな喜びを感じます。丁寧な仕事を重ね、「また大野さんにお願いしたい」と言われる存在になることが目標です。社内外問わずいっそうの信頼を得るために、1級建築施工管理技士の資格取得にも挑戦していきたいです。

正確な生産設計で「あなたにお願いして良かった」と感謝される喜び/梅澤さん

生産設計部は、施工図・製作図の作図/管理業務を行う部署です。お客さまとのお打ち合わせに参加しながら、デザイナーさんが作成した基本設計を施工図に落とし込んでいきます。着工後は現場に出て、図面と現場状況とに相違がないかを確認。私が所属する第一担当は、ホテルやオフィスを手掛けることが多いですね。当社では1年目は「スポンサー」と呼ばれる先輩社員がマンツーマンで指導を担っており、スムーズに業務に慣れていくことができました。

現在は、2023年に竣工したばかりの東京都心の高層複合ビルで、オフィステナントの入居工事を担当しています。プロジェクトリーダーと3人の製作管理と共に現場事務所に務め、規模や業務量に応じて毎日1~3案件の現場を図面と共に確認し調整しています。現場に出ると責任や影響の大きさをひしひしと感じますね。自分の描いた図面が人やお金を動かしていくんです。工場で製作した図面を持ち込んで工事を行う場合、寸法に1ミリでもズレがあれば現場に納まらないということもあります。

現場のタイムスケジュールはシビアです。業務で手が離せず、30分後に報連相をすると手遅れになってしまうこともあり、気が抜けません。優先順位をつけて業務を行い、情報はすぐに発信していかなければ、解体してやり直しということもある。事務所のホワイトボードには、メンバー全員が自分の業務や状況を逐一記載しています。リーダーはそれを見て、抜け漏れや遅れがないかを常時確認。問題を未然に防げるよう心を配っていただいているので助かっています。

設計通りに空間が生み出され、仕上がりを見たお客さまから「梅澤さん、今回の仕事すごく良かったね。あなたに担当して頂いて良かった」と喜んでいただけた時は大きなやりがいを感じます。当社の実施設計で評価されているのは緻密なまでの正確性です。「このままだと1ミリ隙間ができて、後ろの素材が見えてしまいます」など、デザイナーさんが見落としがちな不具合の種がないかどうか細かくチェックし、デザイナーさんと一緒に良いものを創り上げていく姿勢を私も大切にしています。

設計担当でありながら、お金の管理や現場の管理もできる社内のプロフェッショナルに成長することが今後の目標。尊敬している15年目の先輩でも「まだまだ」と口にするほど奥深い世界。キャリアを懸けて取り組んでいける仕事に出合えたことを、とてもうれしく思っています。

誇りとこだわりを持って最善を決断。次は「まち化」という全社戦略にも携わってみたい/森さん

建装事業では、ホテル、オフィス、各種商業施設などの建築と内装をプロデュースしています。上質で心地よい空間を、設計担当が図面で表現し、私たち製作管理が工事の計画を立て、予算を組み、着工後は施工を管理して創造していきます。

私は文系の出身で、建築に関する知識はゼロでしたから、研修が充実しているのはありがたかったですね。組織理解や社会人基礎についてはもちろん、1年間は技術基礎研修が用意されていました。配属前には自社工場内の「モノづくりスタジオ」で、約1ヶ月をかけてモックアップ展示室を製作。工事の手順、よく使われる素材、業務の流れなどを職人さんから実践的に教えていただきました。配属後も定期的にスタジオに集合して、お客さまのご要望を想像して図面を起こし、積算でお金を計算し、施工に引き渡すという業務の流れを疑似体験。現場でも、たくさんの方からいろいろなことを教えていただきましたね。

最初に入ったのは1日に約2,000人の職人さんが入る大規模開発の現場でした。先輩のサポートや連絡係からスタート。2年目は先輩が計画を立てた案件の、現場管理を担当。3年目は計画段階から関わらせていただきました。そして今、担当を任されているのは、大規模再開発エリアに入居する外資系高級ホテルの内装案件です。ロビーラウンジやレストランといったパブリックエリアの内装工事を管理しています。

精度が求められる納まりが多く、壁塗りも壁張りも非常に難易度が高い設計だったため、現場で図面の大幅な調整が必要になりました。元請会社や協力業者と何度も話し合いを重ね、上司や先輩からも知見をいただきながら、最善の手順を決断。当社は内装施工に伝統と実績があり、知見の蓄積を重ねています。その誇りとこだわりを持って強い意志で主導する姿勢が、時に必要になるのだと学びました。無事に工事が終わり、今は検査段階に入っています。仕上がりを目にすると非常に感慨深いですね。苦労が見えないのが美しい状態ですが、内側にはモノづくりの経緯や私たちの工夫が詰まっているんです。

三越伊勢丹グループは、全社戦略に「まち化」戦略を掲げています。「まち化」の取り組みの中で、高感度上質な空間づくりを通して、全社戦略の一端に携わることが私の今後の目標です。

私たちが考える、「こころ動かす、ひと」。

大野さん/相手を思いやりながら、伝えるべきことはきちんと伝える。そんなコミュニケーションがとれる人だと思います。プロジェクトには様々な利害関係者が様々な立場で関わっています。それぞれに情熱やこだわりを持っていますので、意見や思いに相違があることも多々。「こう言ったら相手はどう思うだろう」「この言い回しは相手の立場を尊重しているだろうか」など、私も考えながら伝えるように意識しています。

梅澤さん/周りに気を配れる人。例えば現場で90度の角が出ることが発覚すると、「人がぶつかったら危ないよね」と当然のように調整する。そんなこまやかなところまで気を配り、人に優しくできる方と一緒に仕事がしたいですね。百貨店が母体のため、当社にもホスピタリティを大事にする風土があります。こうした配慮も上質の証であり、モノづくりにおける責任だと私は捉えています。

森さん/人の話を聞くことができる人。そして、決断ができる人。建築の現場は、その場で最善の判断をすることが多く求められます。自分だけの考えに固執せず、知見を持った方々から話を聞きながら最善の方法を探す姿勢が非常に大切になってきます。そうやって自分の中に根拠を持ち、「これが最善だ」と決断をしていく。大きな現場であればあるほど勇気のいることですが、私たちが決断を下さなければ現場が動かなくなります。

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求められるのは、専門性とマネジメント力、そしてホスピタリティ豊かなコミュニケーションだ。利害関係者の目線で計画を組み、チームで「共創」していく姿勢が最も重要だ。

マイナビ編集部から

三越伊勢丹グループの一員として、人や生活を豊かにする環境創造事業を展開している同社。取材を通じて最も感じたのは、上質を手がける“プロフェッショナル”としての誇りだ。高品質な建装に定評があり、高級ホテルやラグジュアリーブランド、企業の役員室なども数多く手掛けているが、その繊細な美しさを完成させる土台には「伝統と革新の力を以て価値を創造し、最高の空間を提供したい」という強い意志と情熱が感じられる。三越伊勢丹百貨店の、おもてなしの心に似た精神。 “プロフェッショナル”を育成するための教育研修体制もしっかり構築されている。新入社員研修はもちろん技術研修も充実。現場配属前に内装業務の基礎を実地で学べるように、1年目の技術研修は特に手厚い。「品質」「コスト」「工程」「安全」など、その時に必要なテーマを、自社工場内の「ものづくりスタジオ」でそれぞれのスペシャリストから指導してもらえるという。2年目以降も任意で参加が可能だ。マネジメント力向上の職能別研修も拡張中。研修内容は面談やヒアリングで効果を検証しながらアップデートしているというから心強い。そのほか、三越伊勢丹ホールディングスが主催する研修にも参加。組織の理念やめざす姿と、自身のやりたいことやありたい姿がフィットすればするほど、大きな成長とやりがいが得られることだろう。

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目指すのは「あなただから頼みたい」と言われる“プロフェッショナル”を数多く育てること。個人の成長がチームの成長、ひいては組織全体の成長へとつながると信じている。

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