最終更新日:2025/7/17

(株)ヤマデン

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 化学
  • 半導体・電子・電気機器
  • 精密機器
  • 機械
  • 金属製品

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

メイド・イン・ジャパンを人間力で支える。一番に頼られるサプライヤーを目指して

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モノづくりの楽しさ、選ばれる喜び。それぞれの職種の魅力を紹介

プラスチック部品の専門メーカーとして、国内市場で安定したシェアを誇るヤマデン。同社を活躍の場に選んだ社員たちから、BtoB営業のやりがいや、多品種少量生産のモノづくりの醍醐味について語ってもらった。

■ M.Y.さん(写真左)
東京第一営業所 所長
2016年入社/文学部卒

■ K.S.さん(写真右)
製造1課汎用機 主任
2019年入社/美術学部卒

先輩社員の横顔

「尊敬しあえる良い関係を作れるよう、メンバーたちとよく一緒に食事をしています。新しい休暇制度も活用しており、近々5日間の結婚休暇を取る予定です」(M.Y.さん)
「ゆっくりと疲れを癒す日もありますが、愛車でドライブをしたり、美術館に出かけたり、友人とボードゲームを楽しんだりと、休日も大切に過ごしています」(K.S.さん)
ヤマデンが得意とするのは、多品種少量生産で高精度な樹脂部品を製造すること。顧客からの厚い信頼を獲得しながら、着実な成長を続けてきた。

いかに付加価値を提供できるかが、営業の醍醐味。場数を踏んで成長しました/M.Y.さん

大学では中国語を専攻していましたが、趣味でプラモデル作りが好きだったことから、プラスチック加工メーカーに注目し、営業職志望で就職活動を行いました。当社を選んだのは、インターンシップで同行営業を体験し、先輩社員の姿に憧れを抱いたからです。社内では明るく優しい先輩が、親身に頼もしくお客様の相談に乗る様子を見て、「自分もこうなりたい」と思いました。

3ヶ月間の新人研修を経て配属となってからは、半導体装置や医療機器メーカーのお客様に対する営業活動を行っています。新人時代はスキルも知識もない分、とにかくたくさん行動することを心がけていましたね。お客様先には可能な限り顔を出し、関係構築に努めました。はじめは自社のことを説明するのも精一杯で、恥ずかしい思いをすることもありましたが、新人に厳しく当たるお客様はいませんでしたし、場数を踏むことで知識やスキルが身に付いてくる実感がありました。こうした自分の経験から、「行動を起こすことが大切だから、臆せずお客様の懐に飛び込んでみてごらん」と後輩たちにもよく伝えています。

仕事で一番やりがいを感じるのは、お客様から「M.Y.さんだからお願いするよ」という信頼の言葉をいただけること。以前、熱心に足を運んだことで「よそにお願いするつもりだったけど、M.Y.さんに頼もうかな」と依頼先に当社を選んでくださったことがありました。数百万円規模の成形品の金型だったのもあり、価格ではなく私だからと選んでいただけたのがとても嬉しかったのを覚えています。見積価格が最優先となるケースもあるなかで、価格以外の付加価値をいかに感じていただけるか、そこに営業としての醍醐味があるのだと思います。

若手の頃は「いかに自分の売上を上げるか」に注力しました。そうして愚直に数字を積み上げた結果、入社3年目には主任に昇格。5年目には所長代理に、そして6年目からは所長の立場となっています。役職に就いてからは「部下たちの売上が上がるよう、いかにマネジメントをするか」という目線に変わり、その中でもメンバーといろいろな場でコミュニケーションを取ることを大切にしています。人は多面的で、TPOによって見せる姿や意見も変わるので、できる限りいろいろな接点を持ち、その人となりを深く理解できるよう努めています。

ルーティンとは無縁のモノづくりができる。技術力を磨いて課に貢献したい/K.S.さん

学生時代は彫刻を専攻し、モノづくりが好きだったことからメーカーの製造職に絞って就職活動を行いました。当社に決めたのは、親身で話しやすい社員みなさんの人柄から「ここなら長く働き続けられそうだ」と感じたのが大きな理由でした。

3ヶ月間の新人研修では、営業、製造、管理系などいろいろな仕事を経験。その後しばらくは生産管理部門で過ごし、2年目から希望していた製造部門に勤めています。生産管理部門では加工に使う樹脂材料の管理を行っていたので、材料に詳しくなることができ、営業や生産管理の立場を理解できたことも現在の仕事に役立っています。

製造部門に来てからは、機械の操作に慣れるところからスタートしました。3ヶ月ほどで担当の機械に慣れることができましたが、いただいた設計図を見て「こういう風にすれば作れるな」と自分で考えて作業ができるようになるまでには、2年くらいかかったように思います。設計図の描き方はお客様によってもさまざまで、当初はどう読み取ればいいかも分からない状態でしたが、上司や先輩に都度相談しながら理解を深めていきました。ロット数は数個から100個単位までと幅広く、1種類につき30分から1週間程度で仕上げていますが、短納期の依頼も多いので、毎日効率よく作業を進める方法を考えています。

入社6年目を迎える現在は1メートル以上の大型製品や、複雑な形状の製品加工も行えるようになりました。特に印象に残っているのは、何百個もの穴が空いている製品の加工です。いつものやり方では何十時間もかかって非効率なので、上司と一緒に新しいアイデアを検討。別の刃物の利用やプログラム組み直しを試したものの、なかなかうまくいかずに試行錯誤を続けました。納期が迫る中、新しく考えた方法で成功したときの達成感は非常に大きかったです。

このように、今までにない加工に挑戦してうまくいったときや、自分の技術の向上を実感できたときに、仕事の楽しさを感じます。お客様の要望通りのものを作る仕事なので、毎日ずっと新しいことをやれている感覚ですね。当社の製品は他の機械の一部として使われるものが多いのですが、エレベーターボタンのパネル部や飲食店のアクリル板など、多くの人の目に見える部分に使われているものもあります。そうした製品が街なかで実際に使われている様子を見ると、社会の役に立てているんだなと実感します。

それぞれの今後の目標/働く環境について

【M.Y.さん】
私は所長になってからも、プレイングマネージャーとして動いていますが、当社の営業は自分で戦略やスケジュールを考えながら自由度が高い活動ができます。その時々の注力商品はありますが、ペナルティがあるわけではなく、目標値を超えたらプラスの評価や査定に直結するような制度になっています。

メイン商材はプラスチック部品ですが、それ以外にも多くの商材を扱うことできるので、課題解決型に近いですね。「大勢の前でプレゼンをして購入を決めてもらう」というよりは、一対一で親身に話し込み、その場で決まるような営業スタイルです。「お客様が今何に困っているのか」を引き出し、ピンポイントの提案を行えるかどうかが肝になるので、聞き上手な人は特にマッチすると思います。

新人賞や最優秀社員賞、社長賞などの表彰も毎年あるので、モチベーションには事欠かないですね。私は所長代理になってから2年連続の社長賞をいただき、現在は最優秀拠点賞を目標に部署全体で励んでいます。今後も引き続き、メンバー同士の助け合いの精神を大切にしながら、活発な拠点を作っていきたいです。

【K.S.さん】
当社の工場には10種類以上の機械があり、それぞれ担当の機械を持っていますが、気兼ねなく休暇を取れるよう、全員が複数の機械を扱える“多能工”を目指して取り組んでいます。私は現在3種類ほど扱えるようになりました。「周囲の皆さんの負担軽減に役に立つことができた」と思えたときに、一番やりがいを感じますね。今後も技術力を高め、扱える機械やできることを少しでも増やしていくことが目標です。

工場内で働きづらさを感じたことはありません。当社の工場は2020年に新設されたもので、更衣室やトイレなども含め、施設全体がとても綺麗です。冷暖房完備での屋内作業ですし、髪一本落とせないようなシビアな衛生空間でもなく、油まみれになるようなこともありません。機械の音はしますが、普段は基本的に耳栓をして作業をしています。椅子が用意されている機械もあり、産業医の先生も定期的に来てくれるので、気になることがあれば気軽に相談できる環境が整っています。

重たいものを運ぶときは皆さんが手を差し伸べてくださるような温かい職場ですが、周りの同性の社員やこれから入る後輩たちのためにも、「台車があったら助かる」など自分なりの気づきは積極的に相談や発信をするようにしています!

学生の方へのメッセージ

【M.Y.さん】
営業職で会社を探している人に伝えたいのは、地道ながらも誇りを持って取り組める仕事であるということです。商材としての華やかさは感じづらいかもしれませんが、日本が誇る各産業のトップメーカーに部品を届けており、やりがいを感じやすいと思います。営業チームには事務手続き等を担ってくれる営業アシスタントの方々がいるので、客先での営業活動に専念できる点も個人的に気に入っていますね。

全体では250名弱の会社で、ちょうどいい規模感だと感じています。異なる職種同士の交流も盛んなので、先輩、上司、同期や部下を問わず、尊敬できる相手や、プライベートでも仲良くできるような仲間も見つけられると思います。

【K.S.さん】
モノづくりの仕事に興味があれば、当社を志望する上で出身学部は気にしなくて良いと思います。私も工学科出身ではないですが、充実した内容の研修もありますし、上司や先輩たちが根気強く教えてくださったおかげで、一人前に機械を扱えるようになりました。こちら側の「知りたい、学びたい」という気持ちが伝われば伝わるほど、熱心に教えてくれると思います。

納期がある仕事なので時には忙しい日もありますが、工場の稼働は平日のみで、休日に作業が及ぶことはありません。体調によって早めに帰らせてもらう日もありますし、カレンダー通りに長期休暇を取れるので、オン・オフのメリハリをつけて働けています。

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「“関わる相手を思いやり、感謝や尊敬の念を持って仕事をしよう”という価値観を大切にしている会社なので、そうした気持ちで仕事がしたい人に注目してみてほしいですね」

マイナビ編集部から

有形の製品には多数の部品が組み込まれており、それらを供給する企業をサプライヤーと呼ぶ。サプライヤーはメーカーの製品開発にも近い存在で、試作段階で「こんなものを少量で作れないか」といった相談に乗ることも多い。製造業の発展にも欠かせない存在と言えるだろう。

ヤマデンは高精度なプラスチック加工技術をもって、幅広い業界の企業から信頼を得ているサプライヤーだ。国内14の拠点と4ヶ所の自社工場を構え、スピーディーな供給体制も確立しており、品質、納期、コスト、対応力すべてでNo.1を目指すことをビジョンに掲げている。また、電子機器の設計や組み立てを受託する事業もあるそうだ。オフィスも工場もできて数年と新しく、本社では20~30代の社員がかなりの割合を占め、若手層の育成にも注力している。

今回の取材で、営業のM.Yさんは「相手が自分に何を求めているか、何をしたら相手に役に立てるかを常に考えている」と語っていたが、「相手目線で仕事をする」という意識は、製造のK.S.さんの話からも伝わってきた。お客様や上司だけでなく、協力会社の人たちや部下の立場にも寄り添い、関わる人全員に敬意を持って仕事をする。そんな誠実な会社だからこそ、息の長い歴史を紡いでいるのだろう。技術力と人の力の両輪がしっかりと機能している、多面的な魅力を持った企業だと感じた。

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PCやスマートフォン、ICカードや医療機器など最新の電子機器の中にも、プラスチック樹脂製の部品が数多く使われている。日本のモノづくりを支える仕事と言えるだろう。

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