地球温暖化への懸念や、SDGsへの関心の高まりなど、「持続可能な環境を守ろう」という意識は広く浸透しつつあります。学生の皆さんも「環境を守る仕事をしたい」との志を抱いて企業研究にのぞむ方もいらっしゃるでしょう。企業側にしても、今や環境問題に無関心なところは少数派と言えます。ただ企業の場合、メーカーやコンサルティング会社など業種によって環境問題へのアプローチは様々です。自分自身が「環境保全」に対してどんな立場で関わりたいのか、それを実現できる仕事は何か、企業研究ではこうした点を意識してみてください。
当社は、「数字」という具体的な指標を通して環境にアプローチする会社です。法律で定められた有害物質を法律で定められた通りに分析して数値を示す。例えば一見きれいな水でも有害物質の濃度が基準値をオーバーすることもありますし、濁った水でも基準値内に収まっていることもあり、それは化学分析をしないとわかりません。基準値を超えれば必要な対処が講じられるという明晰な世界です。環境に関する仕事は多岐にわたりますが、その中でも具体的にイメージしやすく、かつ最前線にある化学分析に興味を持ってくだされば幸いです。