最終更新日:2025/3/1

(株)日本電気特許技術情報センター【NEC特許技術情報センター】

  • 正社員

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業種

  • シンクタンク・マーケティング・調査
  • サービス(その他)
  • 専門コンサルティング

基本情報

本社
神奈川県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

理系の学びで培った強みで知的財産を守るスペシャリストに

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発明や技術を守り、事業に貢献できるやりがいの大きい仕事

NECグループから創出される発明・技術を知的財産として守る知財のプロフェッショナル集団の同社。理系の学びを活かして活躍する3名の先輩社員に仕事内容、やりがいについて話を伺いました。

【特許技術部門】
佐藤さん(左)
IP創造サービス事業部 特許技術部
総合デザイン工学専攻修了
2022年入社

【調査・分析部門】
幸田さん(中央)
情報リサーチサービス事業部 調査分析部
食品生物科学科専攻修了
2022年入社

【調査・分析部門】
蒲さん(右)
情報リサーチサービス事業部 調査分析部
生命環境分野専攻修了
2022年入社

当社のおすすめポイント

発明や技術との距離が近いことです。また、裁量を持って働けるところや、資格取得や自己啓発に関わる費用をサポートしてくれる点も魅力の一つです。(佐藤さん)
上司や先輩は優しく教えてくれるので相談しやすく、一人で悩みを抱え込むことがありません。3年目までメンターがつくので安心して業務に専念できます。(幸田さん)
ワーク・ライフ・バランスを保てる環境です。コアレスフレックス制度やリモートワークで自分や家族の状況に合わせて働けるのも魅力だと思います。(蒲さん)

発明・技術を守り、事業に活用するのが「権利化」の仕事(佐藤さん)

当社は、生体認証やAI、ICTなどNECグループが提供する幅広いソリューションに掛かる知的財産の創造・管理などをサポートしている会社です。発明や技術を事業で活用するためには、他者が真似できないように権利化することが不可欠です。そこで当社は、発明の発掘や権利化支援、特許・技術情報の調査・分析、権利の維持管理など、知財活動を総合的にサポートしています。

私が携わっているのは、創出された発明を守る「権利化支援業務」で、主に発明の特色や権利化のポイントなどを記載する資料の作成です。権利化するためには発明を文章の形式でどのように表現してアピールするのかが要になります。その他に特許庁に提出した書類の受理を拒絶された場合に、反証要素を見出して再提出する業務も担当しています。どちらもNECの知的財産部門と密に連携して進めていきます。また、発明を発掘する段階から関わることもあります。NECの技術者や知財担当者と打ち合わせを重ね、権利化できる部分を見つけることも権利化支援業務の一つです。特許の取得までには4、5年を要することもあるため、常に複数の案件を並行して進めています。

■幅広い技術に触れられることが魅力
特許は提出したらすぐに権利化されるわけではありません。審査結果を待ったり、やり取りの中で新たな打ち出し方を練ったりなど、粘り強さが必要です。そういった期間を乗り越え、自分が関わった案件が権利化できたときは大きなやりがいを感じます。NECの業務領域は広く、多様な最先端技術にいち早く触れられることが、この仕事の最たる魅力です。大学時代は一つの分野を突き詰めて研究していましたが、幅広い分野の技術を知りたいと思っていたので、今はどの案件も楽しく取り組めています。

■学生時代に培った知識が活かされる仕事
大学・大学院では、総合デザイン工学という理系全般を見る学科を専攻していました。特許に関わる知識がない状態で入社したため、はじめは法的知識の吸収などに苦労しました。その一方で、専攻学科では電気、機械、建築、生物など様々な分野を見てきたため、発明や技術を理解する上で役立っていると感じることが多々あります。権利化業務は技術分野によって文章の書き方やポイントが異なるため、経験を積む必要があります。これからも着実に経験を積み上げて、会社に貢献できる特許技術者になることが目標です。

様々なデータを駆使し、本当に知りたい情報を集めるのが特許調査の役割(幸田さん)

私が携わる「特許調査」は、発明や技術を権利化する上で欠かせない業務です。自社・他社の特許技術、知財の訴訟リスクなど様々な観点から調査・分析します。専門のデータベースを複数組み合わせてキーワードや項目ごとに特許情報を取得したり、権利化を検討している発明・技術に関連する特許の内容を読み込んだりすることが私の業務です。一つの調査にかかる期間は3か月程度のものが多く、NECの知的財産部門と定期的に打ち合わせを行い、調査の方向性を確認しながらチームで手分けして数百件単位の資料やデータを調べていきます。

■的確な材料を提供できたときのやりがいは格別
特許調査を行う際には、「お客さまが何を知りたいのか?」を明確にし、見極めることを第一に取り組んでいます。調べる目的が漠然としていると的確な調査ができず、お客さまが本当に必要としている情報を提供できないからです。調査対象の状況が変わることもあるため、こまめなコミュニケーションを取りながら進めています。その積み重ねによって、お客さまにとって有益な情報を提供できたときは大きなやりがいを感じます。特許調査を始めて最初にぶつかった壁は、データベースの使い方です。データベースは複数あり調べる内容に応じて使い分ける必要があります。それぞれ使い方も異なるため最初の頃は覚えるのに苦労しました。また、様々な分野の調査依頼が入って来るため、特許調査は調べ方、調査分野どちらの勉強も常に必要になりますが、その度に知識が広がっていくことは自分の成長につながっていると感じます。

■特許調査と大学時代の研究は似ている
特許調査を行う上で活かされていると実感するのは大学・大学院時代で培った研究の取り組み方です。「これを調べるならこのデータから」と見立てられることは、調査を組むときに役立っています。他にも、マクロデータの分析で培った仮設思考や、ヘルスケアなど生物系分野の調査では専攻していた食品生物科学の知識が役立っています。今後の目標は提案力を身に付けること。調査をして終わりではなく、自分から事業の発展に役立つような提案ができるようになりたいです。

事業への貢献を実感できることが特許調査・ビジネス調査の魅力(蒲さん)

私が担当しているのは「特許調査」と「ビジネス調査」です。業務は分野別の担当制ではないため、あらゆる分野の調査を行います。これまで携わったのはPOSシステムやヘルスケア、ドローン、AIなど。一見同じ技術と思うものでも、活用される場面によって内容が異なります。以前担当したAIと映像技術は、農業で活用されるものでした。ビジネス調査では、事業における特許の活用例や市場動向などを調べています。

■NECの事業に役立てる、喜びが大きい仕事
調査業務の流れを掴めたのは、入社1年目の最後にフロントとして担当したドローン調査です。もちろん先輩のサポートもありましたが、調査資料の選定から担ったことで全体の進め方や、目的を達成するための調査がどういうものなのかを理解できた案件でした。「特許調査」と「ビジネス調査」はどちらも膨大な量のデータを読み込むため、時間管理が要になります。特許調査では定常業務があり、案件によっては毎月300件ほどデータを読み込みます。ビジネス調査は区切りを決めないと際限なく調べられるので、自分で調べる範囲を決めることが重要。対象となるデータ全てを期限内に確認するため、日々スケジューラーで細かくタスクを管理して、効率良く進められるように心掛けています。この仕事の魅力は、事業に密接に関わっていること。以前、私が作成した資料がNECの知財関連の会議の場で使用されたと知ったときは、自分の業務がNECグループの事業に貢献できると感じられ、とても嬉しくやりがいを感じました。

■目標は事業の進め方を提案できるサーチャー
大学院の専攻は生命環境学だったので知財と直結していませんが、研究で養った論理的思考は非常に役立っています。目的までの手順や何をすれば良いのかを考えられるのは、調査する上での強み。筋道を立ててお客さまに結果を提示できるのも、理系ならではの力が活かされていると感じます。現在は先輩や上司にフォローをしてもらいながら調査を行なっていますが、自分から調査のやり方を提案できるように実力を付けることが今後の目標です。ゆくゆくは、NECが事業を進める際に、調査結果をもとに提言できるようなサーチャーになりたいと考えています。

学生の方へメッセージ

特許権をはじめとする知的財産は、事業競争力強化に結び付く一方、新しく販売する製品の中に他社が保有する特許が含まれていたケースなどでは損害賠償の支払いや、最悪の場合、製品の販売中止につながる可能性もあり、事業を展開する上で欠かすことのできない資産です。私たちNEC特許技術情報センターは、NECグループの研究・開発の成果を製品やサービスとして世の中に送り出すために、発明やアイデアを「権利」として守ることを使命としています。

業務を通して常に最新の研究や技術に触れ、幅広い分野の知識を吸収できると同時に専門知識の習得に必要な研修や実務経験豊富な上司・先輩からのアドバイスを受けながら特許のプロフェショナルへと成長していくことができる環境であることが当社業務の魅力の一つと言えます。また、基礎的な技術知識や論理的思考力が求められる業務ではありますが、学生時代に培った理系の知識や技術を活かし、新たな分野に挑戦してみたいという方には幅広い活躍のフィールドが広がっていると思います。知的財産やICTに興味があり、何事にも好奇心を持って向き合える。そんな意欲をお持ちの方をお待ちしています。

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様々な学部・専攻出身の社員が活躍中。理系の基礎力や論理的思考力を活かし、特許技術者としてのキャリアを歩んでいる。

マイナビ編集部から

NEC特許技術情報センターは、1979年の設立以来、NECグループから日々生みだされる新しい発明や技術を「知的資産」として活用するために、その知財戦略の一翼を担ってきた企業だ。特許権利化のための書類作成支援や特許情報の調査に関わる業務というと、事務的な作業をイメージする人もいるかもしれない。しかし、実際は知識や経験をベースに最先端技術の要点を的確に把握し、権利化書類や調査報告書に反映させたり、ときには発明者に対し提案を行うなど非常に専門性が高くクリエイティブな仕事といえる。

また、業務を進める上ではNECグループの研究者や開発者、知財スタッフとの連携が必要であり、コミュニケーション能力も求められる。理系の知識を活かしながら、幅広く技術革新に貢献していきたいという人に適した仕事といえるだろう。一人ひとりがプロフェッショナルとして業務を遂行しながら、社員同士のコミュニケーションが活発で仲間意識が強い点も同社の特徴だ。実際に今回取材で訪れた際にも、先輩・後輩関係なく和気あいあいと楽しそうに会話をする姿が見られ、風通しの良さを感じ取ることができた。

社内ではOJDやOff-JDによる教育・研修制度の他、資格試験合格に向けた勉強会なども自主的に開かれている。社内外の人々から刺激を受けながら、たえず自分自身のスキルを向上し、知的財産のスペシャリストとして長く活躍できる環境といえる。

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オフィスはフリーアドレスのため、その日の気分で好きな席をセレクトできる。社員間のコミュニケーションも活発で、上司や先輩にも気軽に話しかけやすい雰囲気。
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