最終更新日:2024/11/5

四国建設コンサルタント(株)

業種

  • 建設コンサルタント
  • 建築設計

基本情報

本社
徳島県

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

社員一人ひとりの高い意識と社員を支える社内環境が、豊かな四国づくりへとつながる

  • 土木・建築系学部 専攻の先輩

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入社6年目の技術者が語る仕事への情熱や自社の魅力

「地元の社会資本の整備は地元の手で」を合言葉に、四国地方を中心に地域に密着した事業を展開する四国建設コンサルタント(株)。今回は、若手技術者に印象深かった仕事や職場環境などについて伺いました。

大井 梨紗子
本社水工・環境部
愛媛大学工学部環境建設工学科卒業
2019年入社

大井さんの仕事風景

河川の解析業務では学生時代に学んだ内容とリンクする部分がたくさんあります。元々興味のある分野を仕事を通して深掘りできているので、毎日やりがいがあります。
資料を作成する際には、こまめに相談してアドバイスをもらっています。自分の考えが間違っていないか、分かりにくい箇所はないかなどを確認して資料の精度を高めています。
地元に近い場所の業務をする際には、仕事中に知っている風景や知人の顔が思い浮かぶことがあります。地域の安全に関わる仕事をしていることがモチベーションになります。

専門知識や技術の不足を痛感しつつも、1年目から主体的に業務を任される

●入社を決めた理由
大学では構造力学や地盤工学をはじめ、建設と環境を交えた分野を中心に学んでいました。私は徳島県出身で生まれ育った地元への愛着が強く、学んできたことを活かして地域に貢献する仕事がしたいという考えから土木・建設業界に興味がありました。大学で行われた建設関係の会社見学会で話を聞いたのが、当社を知った最初のきっかけです。徳島を拠点に四国エリアで多様な部門を手掛ける総合建設コンサルタントという事業内容の魅力にくわえて、社員の方との距離の近さに親しみがわき、活気のある元気な印象を強くもったことから、楽しく働けそうだと思い入社を決意しました。

●入社1年目を振り返って
大学で学んだ分野と近しい水工・環境部への配属を希望し、やりたい仕事ができる部署で働けることになりました。水の流れを調べるために水理学の知識を活用したり、レポートや論文と同じように資料をつくってまとめたりなど、大学での学びや経験がリンクすることは仕事の中でたびたびありましたが、仕事ではより深く精度の高い知識や仕事が求められるので、自分の理解度の甘さを痛感させられる毎日でした。四国の建設コンサルタントである当社で、各部門のプロとして働く先輩方のレベルの高さに驚かされることばかりでしたね。

●社内での教育について
入社後の研修期間中に基礎的な知識を学べただけではなく、研修期間を終えて現場に配属されてからも毎週、新入社員向けの勉強会がありました。河川の設計や波の計算についてなど、実務に直結する学びを得られたことが今でもベースになっています。また、技術士補の資格を取得するにあたっても、過去問を使っての勉強会を毎週実施していただいたおかげで資格を取得することができました。また、1年目の後半には資料を整理して川が氾濫した際の防災行動をまとめる業務を担当。先輩がやっている業務のサポートだけではなく、1年目から主体的に仕事を任せてもらえたことが成長につながりました。

入社3年目に設計業務を初めて1人で担当。偶然にも母校周辺の防災に貢献する

●ターニングポイントになった仕事
入社3年目に初めて設計業務を最初から最後まで任されることになりました。川の堤防に設置するブロックの設計で、定められた工期まであまり時間がなく急ピッチで設計を行う必要がありました。設計をするだけではなく、発注者である自治体の担当者に説明するための資料作成、その資料を用いての説明までのすべてを私が担当。初めて任されたことが嬉しくもあり、同時に私でいいのだろうかというドキドキを感じながらの仕事でした。最後までやり遂げることができたのは、上司の強力なサポートのおかげです。一連の流れをすべて1人でやれたことが自信につながりました。
また、ブロックを設置した川は私が通っていた高校の近所にあり、とてもなじみのある場所です。設計前の現地調査の時から感慨深いものがあり、川の氾濫を防ぐブロックの設計という仕事の意義深さを噛みしめました。私の設計をもとに工事が行われ、完成後の現場を見に行った時の達成感は今でも忘れられません。

●現在の仕事について
入社4年目からは河川に関する解析業務に携わっています。雨量データや現地状況、河道断面といった資料やデータをもとに、大雨が降った際の水の流れなどを計算。河川が氾濫した際に浸水するエリアを示す「浸水想定図」をつくるのが主な仕事です。設計業務に比べて解析業務は社内でもできる人が少なく、上司から今後は解析部門の主力として活躍してほしいという言葉もかけてもらっているので、その期待に応えたいと思っています。私が作成した浸水想定図はハザードマップに活用され、地域住民の方々が避難する際の指針となります。当社では徳島県や四国エリアの公共事業に関わっているので、自分が知っている地域や思い入れのあるエリアの利便性向上や安全につながる仕事を担っていることがモチベーションになっています。

海外への研修旅行や週2回のノー残業デーなど、働きやすさにつながる制度が充実

●仕事をする上での心掛け
入社前に感じた親しみやすく明るい雰囲気の通り、先輩、上司との距離が近く、会話が絶えない職場です。各分野のエキスパートがそろっているので、相談したい内容に合わせてさまざまな人に意見を聞くことができます。人の意見を聞くことで新たな突破口や、自分にはない視点を得ることができるので、状況に合わせて周囲に頼ることは大切です。その一方で、何でも人に相談するばかりでは成長につながらないので、必ず自分なりの意見をもってから人に相談するように心掛けています。

●働きやすさについて
コロナ禍で一次中断していましたが、当社では毎年研修旅行があります。入社1年目にはシンガポール、2024年は台湾などの海外へ行くことができ、ほかにも社員の家族を交えたパーティやバーベキューなど、社員同士の交流を深めるイベントが定期的にあるので、仕事で接する機会が少ない方とも仲良くなれます。企業研究中から社風や人間関係を重視していましたが、実際に働いてみてその大切さがより分かるようになりました。1日の多くの時間を共に過ごすことになる仲間の存在は大きなものです。人間関係でストレスを感じずに楽しく働けるからこそ、仕事のパフォーマンスも向上します。毎週水曜と金曜のノー残業デーや有給休暇の取りやすさなど、オンとオフのバランスをとりながら働ける制度面も充実しています。

●これからの目標
当社では各部門に長く経験を積んだエキスパートがそろっています。今任されている解析業務のスキルを磨いて、河川解析のことなら社内の誰にも負けない存在として頼りにされることが目標です。社歴を重ねるにつれて、社員も年々増えてきました。これからは後輩をサポートする立場としても力になりたいと思っています。

企業研究のポイント

基本的なことですが、企業研究を始める前に自己分析に時間をかけて、仕事に対する価値観や興味のある分野を明確にすることが先決です。
当社が属する建設業界を例にとっても、自治体などの事業を発注する側、それを受けて企画から関わる当社のような建設コンサルタント、ゼネコンなどの施工業者、ビルダーなどの建築会社といったジャンルに分かれており、それぞれ建設事業への関わり方が異なります。また、建設コンサルタントの中にも、当社のように総合建設コンサルタントとして多部門におよぶ業務を手掛ける企業もあれば、特定の部門に強みを発揮する企業もあります。自己分析によって何に興味があるのか、どんな仕事をやりたいのかという軸を定めることで、どの分野の企業を研究すればよいのかがはっきりとしてくるでしょう。

企業研究を進めるにあたっては、インターンシップなどで長期的に企業と関われる機会をフル活用してほしいと思います。ホームページの内容や数時間の会社見学会では十分に伝わらない企業の空気感、働く社員の雰囲気などを参考にしてください。当社ではインターンシップに力を入れており、先輩社員による親身なサポートのもとで実際の業務に近い職場体験をすることができます。
(総務部 総務課 新開祐作)

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年次や部署を問わずに話しやすく、明るい職場の雰囲気が魅力。若手社員が多く活躍しており、休日にフットサルやキャンプを楽しむなど趣味の合う仲間同士での交流もある。

マイナビ編集部から

四国建設コンサルタント(株)の基本方針には、「建設技術で安心と満足を提供」と掲げられている。その言葉通り、道路、橋梁、トンネル、河川・砂防、公園、上下水道、都市計画、そして防災といった多方面で四国エリアの安全で快適な生活を支えている。

同社の強みは各部門における高い技術力にある。公共事業の発注者は国、県、市町村に分かれているが、国(国土交通省)管轄の仕事を多く手掛けていることが高い技術力の証明。四国エリアにおける国土交通省管轄の案件の受注額は、たしかな実績があり、地方の建設コンサルタントとしてさまざまな場面で地域のまちづくりに貢献しているだろう。

高い技術力を持っているというプライドのもと、社員の意識は非常に高い。今回取材した大井さんからも、「みんなの仕事に対する責任感が高く、成長意欲も強いので、刺激を受けながらスキルアップすることができています」というポジティブな社内の空気感を聞くことができた。

また、教育に力を注いでいることも注目すべきポイント。質の高い仕事を徹底しながらも、若手のうちから大きな仕事を経験できるのは、充実した教育があってこその魅力といえる。四国の地域に貢献する仕事がしたい、仕事を通して成長したいと考える学生が、その想いを叶えられる企業だと取材を通して感じた。

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「ヨンコン」の略称で親しまれ、四国に根差して60年以上の歴史を重ねる。優良業務や優秀建設技術者に対する国からの表彰を毎年受けており、高い技術力を誇っている。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2025に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2026年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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