最終更新日:2024/10/4

三菱化工機アドバンス(株)

業種

  • プラント・エンジニアリング
  • 設備工事・設備設計
  • 建設
  • 建築設計
  • 機械

基本情報

本社
神奈川県

取材情報

先輩達の”キャリアアップ”

知識ゼロから、入社6年目でプロジェクトリーダーへ。その過程に注目してほしい。

  • 機械系 専攻の先輩

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ゼロスタートからの、リアルな成長ストーリー

プラント環境技術部 プラント技術課 プラントエンジニア
工学部 物質生命化学科 卒
2019年4月新卒入社 S・K

三菱化工機アドバンスは、三菱化工機グループの中核をなす総合エンジニアリング企業だ。その強みは、各種プラントの計画・設計・製作・建設工事からメンテナンスまで、一貫して対応できるところにある。しかし携わる全ての社員が、入社時からスペシャリストとして専門性を発揮しているわけではない。ゼロスタートで小規模な案件から少しずつスキルを磨き、キャリアアップを果たしている社員は多い。今回はプラントエンジニアとして活躍中の入社6年目となる若手社員に登場いただき、入社の動機から未来のビジョンまで、リアルな成長ストーリーを語ってもらった。もちろん彼も、知識・経験共にゼロからのスタートである。

work style

社会に貢献できる技術者を目指して未知の分野へ挑戦。当社には基礎から実務まで2カ月わたる手厚い研修があるので、新鮮な感覚で吸収できる楽しさを実感しました。
OJT研修としてメンターの先輩とともに様々な案件に携わりながら、トータルに業務を体験。徐々に一人で担える範囲が広がっていくと、自分自身の成長を実感します。
自身の設計をベースにプラントが形になる光景を目の当たりにできる、それがこの仕事の醍醐味。いずれはプラント構築のオールラウンダーを目指し、資格取得に挑戦します。

ゼロからのスタートだからこそ、あらゆることを新鮮な感覚で吸収できる

学生時代を振り返ると、工学部の専門課程で「環境分析」の研究に没頭していたときの面白さや厳しさが蘇ってきます。研究室の先輩たちが分析してきたデータを引き継ぎ、NOxと呼ばれる窒素酸化物などの大気汚染物質を調べていく過程は手応えがありましたね。どのように世の中に影響を及ぼしているのか。都市と山間部とではどんな違いがあるのか。ゆくゆくはそうした研究から得られた化学知識を活かし、社会に貢献できる技術者になりたいと思っていました。
しかし就活の時期を迎え様々な企業を調べるうち、どの化学部門も自分が想像していたよりハイレベルであることを知り、本当に自分の知識が社会で活かせるのか、不安になってきたのです。そんなときに研究室の教授から紹介されたうちの1社が、三菱化工機アドバンスでした。

最終的に三菱化工機アドバンスを選んだのは、同じ大学の先輩が同社に勤務しており、その先輩との会話から仕事に向き合う楽しさがリアルに伝わってきたからです。エンジニアとして活躍しているその先輩も私と同様、不安を感じながらも未知の分野で社会人としての第一歩を踏み出していました。ゼロスタートだからこそ、どんなことも新鮮な感覚で吸収できる。スキルが少しずつ積み重なっていくにつれ、仕事がどんどん楽しくなる。そんな経験談を聞きながら、ここでなら自分もエンジニアとしてのキャリアアップを図っていけると確信しました。

入社後の研修は想像以上に手厚く、2カ月におよぶカリキュラムからはオールラウンドに業界の知見を得ることができました。社会人マナー研修に始まり、流体力学の基礎といった座学研修、CAD研修、さらには各部署・各支店を訪問し実務を五感で体験するなど、先輩の言葉通り全てに対して新鮮な気持ちで取り組めました。同期入社のメンバー全員とSNSのグループを作成し、ヨコのつながりができたのも嬉しかったです。
そして私は6月1日にプラント技術課へ正式配属となり、OJTがスタートしました。OJTは同じ部署の先輩社員がマンツーマンで指導するスタイルで進められるのですが、私の担当となった先輩社員は同じ大学の先輩だったのです。同じ部署、そして私のメンター担当という偶然に二人とも驚き、配属先での新たな日々がスタートしました。

アシスタントとして学びながら、徐々に専門スキルが磨かれていく

三菱化工機アドバンスでは常に大小様々なプロジェクトが進行しており、OJTは基本的に規模に関係なくアシスタントからスタートします。OJTの期間は特に決まっているわけではなく、徐々に多分野案件に携わることで幅広いスキルを身に付け、任される範囲も広くなり、やがて一人でプロジェクトを遂行できるようになればOJTは終了します。
私のメンターとなった先輩は私より13歳年上で、大規模案件を担当するプロジェクトマネージャーとして活躍していました。そして私のメンターになったと同時に新規の大規模案件を担当することになったため、私は新人でありながらその大型プロジェクトのアシスタントという立場で初めての実務に参加することとなったのです。

その案件は5階建ての化学プラント建設で、平面だと40m×25mという規模であり、約2年をかけてほぼゼロから構築するプロジェクトでした。プラント技術課での私のポジションは設計担当でしたが、このプロジェクトをアシストすることで、 設計のみならず、最初の計画から工程の組立て、業者や資材の手配、実際の建設に至るまで、オールラウンドに関わることになったのです。週に数回はメンターの先輩に同行して現場へ足を運び、打合わせに同席したり、徐々にプラントが作り上げられていく経過を体感するのは本当に面白く、振り返ればこの2年間の経験はゼロスタートの私にとって、トータルに業務を体験できた素晴らしいOJTとなりました。

3年目からも私はメンターの先輩をサポートする立場で、それぞれ異なる規模のプロジェクトに複数携わるなか、設計を中心に任される範囲が広くなり、自分ひとりで担当する分野が増えてきました。不安な部分は参考書などから情報を確実に調べて取りかかるため、どうしてもそのぶん時間がかかってしまいます。思い返せば、こうした経験の蓄積が自身のノウハウとなり、やがて判断力の向上やスピードアップにつながったと感じます。
6年目を迎えた今でも、まだ携わったことのない分野は多々あり、次々と新しい技術も出現していきます。そのような意味で、私のOJTはまだ終了していないのだと自分を戒めているところです。

5年目でプロジェクトリーダー、そしていずれはオールラウンダーへ

いま私はプロジェクトリーダーとして、中規模プラントの構築に携わっています。私の専門は設計なので、プロジェクトを組む際には設計のスペシャリストを装置設計課から選任することになります。私はプラントの規模を考え、配管・計装電気・土木建築・機器の各チームから1人ずつプロジェクトに参加してもらいました。選任の基準として、過去にそのお客様の案件に携わった経験があることを掲げていたので、お客様とのやりとりはとてもスムーズでした。

プラント構築のプロジェクトリーダーは、お客様対応はもちろん、計画、詳細設計、部材選定、工程管理、コスト管理、施工管理者への指示など多岐にわたります。入社5年目でありながらこうしたポジションで仕事に向き合えるのも、OJTで2年にわたり大規模プロジェクトの全工程に携われた経験あってのことでしょう。ゼロスタートだったからこそ、工程の一つひとつに興味をもって取り組め吸収できたことが、今ここで役立っているのだと改めて思います。
私の設計がベースとなり、少しずつプラントが形になっていく過程は言葉にならないほどの手応えがあり、完成して試運転が無事に完了したときの達成感は格別です。

これは私の感覚ですが、当社であればゼロスタートから3年ほどで小規模プロジェクトをひと通り担当するスキルが身に付くと思います。そして5年目くらいからは大規模プロジェクトを徐々に任せられるようになるでしょう。さらに10年目くらいにはチームリーダーを任せられるとともに、アドバイザーとして後進の指導にも携わっていくことになります。
今の私の目標は、入社10年を迎えるまでに私が所属するプラント技術課の全業務をマスターし、ゆくゆくはプラント構築のオールラウンダーになることです。そのためには様々な資格の取得が必要になります。例えばプラント構築においてどういった法規に抵触するかは案件毎に全く異なるため、リーダーには様々な知識の蓄積が求められます。いま私は二つの国家資格を有していますが、今後はそうした状況を踏まえ、技術士資格の取得などにもチャレンジしていきます。

企業研究のポイント

皆さんは「プラント・エンジニアリング」と聞いて、どんなイメージを思い浮かべるでしょうか。プラント構築には、計画、設計、建設、引渡し、試運転といった一連の流れがあります。そこで必要となるのは、技術力はもちろん、様々な工程を高いレベルで進めていくためのスムーズな連携に他なりません。
私たち三菱化工機アドバンスは、そうしたプラント構築を「全て社内で行うことができる」エンジニアリング企業です。プラント構築に必要な各部門のエキスパートが自社内に集い、気心が知れたメンバーたちと大小様々なプロジェクトに取り組み、互いに高め合える環境が整っています。一部の工程を外注する企業と比べた際にどのような違いがあるか、ぜひ企業研究のポイントとしてチェックしてみてください。

またお客様からのご要望が特殊な場合、全くのゼロからオーダーメイドでプラント作りに臨む場合も少なくありません。その点、三菱化工機アドバンスは三菱化工機の100%子会社であり、グループ間で強固なつながりを有していますから、大規模案件だけでなく特殊なメンテナンスまで、あらゆるニーズにお応えできます。既存の環境プラントで特有成分の粉塵を取り除きたい、排水処理の能力を向上させて真水に変換したい、などはその一例。どのような開発にも対処できる強固なネットワークの利点も、差別化のポイントとして研究されることをお勧めします。

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卓越した技術力と円滑な部門連携で、プラント構築を一貫して担える体制が当社の特徴。各部門のエキスパートが集い、互いに技術力を高め合える環境です。

マイナビ編集部から

写真好きの方なら特に「工場夜景」がブームになり、多くのサイトや写真集が出版されていることはご存知だろう。その主役が大小様々なプラントであり、三菱化工機アドバンスはそうしたプラント構築を事業の主軸とするエンジニアリング企業だ。
筆者は4年前にも同社を取材している。その際、三菱化工機グループの数社がすぐ近くにあるため、互いの行き来が密でどんな案件にもスピーディに対応できる環境を目の当たりにした。また広い中庭に三菱化工機グループの面々が集い、納涼会などを開催していると伺い、グループ間の親密さに驚かされた(現在はコロナ禍により休止しているとのこと)。
今回取材に訪れたのは、2年前に移転した川崎駅から徒歩5分の新本社だが、親会社である三菱化工機と同じビルの中にあり、その豊かな関係性がますます高まっていることを実感した。それぞれに強みを持つグルーブ各社と都度連携しながらお客様のニーズに対し最善の方法を提案し、その積み重ねがゆるぎない信頼になっていく。三菱化工機アドバンスという企業を研究する上で、このスタイルはぜひ皆さんに知っていただきたいポイントだ。

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それぞれに強みを持つ三菱化工機グループ各社と密に関わりながら、より高度な技術力が習得出来る。自分自身の可能性に挑戦したい、そんな方にお勧めしたい企業である。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2025に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2026年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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