最終更新日:2025/6/12

(株)長谷工シニアウェルデザイン

業種

  • 福祉サービス
  • ホテル・旅館
  • インテリア・住宅関連
  • 医療機関
  • 教育

基本情報

本社
東京都

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

ご入居者との対話を通して、自分自身の成長を実感

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高齢者向け住宅を幅広い視点から支えるために

長谷工シニアウェルデザインでは、介護スタッフとして第一歩を踏み出した人材が、働きながらさまざまな方向にキャリアアップしている。若手の冨田さんとベテランの高田さんの仕事の向き合い方を浮き彫りにしていく。

冨田 祥吾
ブランシエールケア都島 ケアデザイン
経済学部卒
2021年入社

高田 美保子
ブランシエール蔵前 上席事業所長
短期大学部 社会福祉学科卒
1993年入社

【冨田さん】ご入居者が安心できる暮らしを支える責任とやりがい

企業を選ぶ際は業種業界を絞ることなく、商社やメーカー、飲食などを幅広く見ていました。人と接するのが好きなので営業職を重点的に見ていましたが、福祉業界も人に向き合う仕事だと気付いて視野に入れたところ、当社と巡り合ったのです。説明を聞いたところ、若い人材の挑戦を支えてくれる会社であり、介護の最前線に立った後は会社を支える幅広い職種が経験できると知り、興味がぐっと深まっていきました。当時はコロナ禍が始まった年だけに、事業所見学もオンラインを余儀なくされました。しかし、画面越しでしたが、社員が笑顔で働いていて、柔らかな社風であることが伝わってきたことが後押しとなり、思い切って当社で頑張っていくことに決めました。

入社後の研修期間を経て配属された「ブランシエールケア都島」は、要介護度の高いご入居者が暮らす事業所。2階から6階までに分かれており、私はそのうちの2階・3階の担当として日々の食事や入浴、排せつなどのケアに携わっています。ご入居者は認知症を患っていたり、麻痺があって思うように足が動かせなかったりと、必要なケアも千差万別。配属当初はどうやってアプローチするべきかがわからず、戸惑ってしまうシーンもありました。

そんなときに心掛けたのは、とにかく誰かと話をすること。事業所長やリーダー、先輩に質問すると丁寧に教えてくれますし、私の意見を尊重してアドバイスをくれますので、不安を感じることなく一歩ずつ成長していくことができました。また、この事業所には同期3人が配属されましたので、お互いに相談しながら課題を乗り越えられたのも心強かったです。振り返ってみると、この仕事で大切なのは事前準備を重ねることに尽きます。大まかでもいいので、あらかじめ1日の動きを設定しておけば、突発的な事態が起きても慌てずに対処できるように思います。

ご入居者は1日ごとに状態が変わるので、前の日はできていたことが、体調等で今日はできないというシーンにもよく遭遇します。それでも、その方の行動をよく観察した上で支援していけば、昨日と変わらない今日を過ごしてもらうことにつながります。介助をした後「あなただと話がしやすいよ、ありがとう」と、本当の孫のように接してもらえたときは、仕事を頑張っていくためのエネルギーをいただけますね。

先輩から一言

「毎年後輩が入ってくるので、自分が戸惑った経験を言語化して伝え、少しでも後輩の成長がしやすいように支えていくつもりです」(冨田さん)

【高田さん】さまざまな立場を経験して、自分を高めつづけていく

私は1993年に旧センチュリーライフに入社し、最初の10数年間は「ブランシエール大宮公園」で勤務していました。当時、高齢者福祉は黎明期にありましたが、大宮公園は初期段階では自立している方だけがお住まいでした。2000年に介護度の高い方を受け入れる建物が加わったことで、私自身も途中でケアマネジャー資格を取得。介護福祉に関して多角的な視点を身に付けるための貴重な時間を過ごすことができました。

介護の責任者を経てステップアップしたのは、2004年に介護型有料老人ホーム「ブランシエールケア常盤台」の立ち上げにかかわったのがきっかけです。まずは事務側の責任者となり、入居を検討する方への営業活動を担ったほか、拠点内の人事業務、本社との橋渡し役、契約書の整備なども手掛けました。終盤では事業所長に昇格。当時は女性管理者の少ない時代でしたので、ご家族の中には不安に感じる方がいらっしゃったのも事実です。だからこそ、しっかりとコミュニケーションを取って安心感を覚えてもらえるよう意識しました。来館されたときにはほんの少しの時間でも会話をして、普段のご入居者の様子をお伝えするといった試みを丹念に続け、人と人との信頼を地道に結ぶことを大切にしてきたつもりです。

その後は名古屋の拠点の事業所長として、旧生活科学運営が管理していた「ブランシエール千種」に赴任しました。ホテルライクなサービスを提供する旧センチュリーライフと、家族のように寄り添っていく旧生活科学運営の方針を融合させるために試行錯誤を重ねる時間を過ごしました。ここでも特別なことをしたわけではありません。丁寧に一つずつ積み重ねた結果、それぞれの長所を重ね合わせた運営スタイルが築き上げられたと思っています。

ご入居者の豊富な人生経験を基にした有用な話に触れられることもあり、自分自身の人間としての幅を広げることができていると感じます。これまでに何度も異動してきましたが、最後の挨拶をしたとき、ご入居者の皆さんから「高田さんが笑顔で話してくれるから安心できたよ」「次の事業所の人たちは高田さんにケアしてもらえて幸せだと思うよ」といった声をかけてもらうことがありました。まさにこの仕事を選んでよかったと思えた瞬間でした。

先輩から一言

「いくら仕事ができてもご入居者とその家族への関心がないと画一的なサービスになってしまいます。その点を理解することが大切ですね」(高田さん)

介護福祉の新しい形を、模索しつづけていく

■冨田さん
ご入居者は人生の大先輩ばかり。礼儀作法やマナーなどを教えていただいたり、ときには普通の人生では体験できないような貴重な話を伺うこともできます。自分が成長できる機会が持てるのはこの仕事のやりがいの一つだと思っています。介護という仕事は“人と向き合う”という意味で、私がかつて目指していた営業職に近いところがあり、その点にも面白みを見出しています。

介護の仕事を極めていくためにも、まずは介護福祉士の合格を当面の目標にしています。その先の将来は、“営業”として会社を引っ張っていきたいですね。リビングデザインという職種であれば、事業所に入居したい人を募集する部分に関わっていけますし、本社には純然たる営業を担う部署もありますので、意欲的にトライしていくつもりです。

介護というと事業所内での仕事だけという感覚の人も多いでしょう。しかし、営業はもとより、人事や開発など実に多彩な職種が存在しているからこそ、事業所は滞りなく運営できているのです。ケアサービスの最前線をきっかけにして、さまざまな可能性が開拓できる会社だということを、多くの学生に知ってもらいたいですね。

■高田さん
現在、私は2023年5月に開設した「ブランシエール蔵前」の上席事業所長として、日々の運営や業務管理をしています。自立型が124戸、介護型が30戸と、当社としては最大級の施設である上に、建物の上階は賃貸マンション、下階には物流棟などが入るユニークな複合型施設となっています。

事業所内にはラグジュアリーな付帯設備を兼ね備えており、人工温泉やフィットネスなどを導入。また、新しい試みとして、ご入居者向けのイベントやサークルを大々的に外部機関に委託します。フィットネスクラブのスタッフが常駐するほか、大手化粧品会社によるメイク講座、ホテルの一流ソムリエによるワイン講座、大学教授による教養講座などを開催しています。

今目の前でできることを怠らず、メンバーと意見を交わしながら、時間をかけて試行錯誤をして一つひとつを地道に作り上げていく。今までさまざまな事業所にかかわってきた経験を生かして、しっかり運営をしていくつもりです。

先輩から一言

働きやすい環境づくりにも力を注いでいる。育休中の社員たちが体験を共有する「パパママサロン」を設けるなど、社員のことを考えた取り組みなども続々と進めている。

企業研究のポイント

福祉系学部以外の学部学科で学んできた人にとって、福祉業界は遠い存在に思えるかもしれません。しかし、人と深く関わり、誰かの役に立つ仕事でもありますから、営業やサービス業界全般を目指す人にとっても、思いを叶えられる場であるといえるでしょう。企業研究の段階ではあまり分野を絞り過ぎることなく、幅広い目線で業種業界を見つめ、その上で福祉業界も前向きに検討してもらえると幸いです。

また同じ業界であっても会社ごとにカラーは変わるもの。その点を理解するためにも、少しでも興味を持ったら1day仕事体験やインターンシップなどに参加してみて、その会社でどんな人が働いているのかを、直接肌で感じるようにしましょう。当社ではオンライン開催で1day仕事体験を定期的に開催しています。福祉業界を垣間見るという意味でも試しに参加してみると、新たな知見が得られるかもしれません。

2人の先輩社員の話にもありましたが、当社の社員たちは非常に広範なフィールドで活躍しています。全員がケアスタッフとしてキャリアをスタートさせるものの、その先は現場を究めるのみならず、人事や営業、事業所の開発、運営の統括、広報といった多彩な仕事が待ち受けています。多様なキャリア形成という視点でも、企業研究を重ねてください。
<人事部人材開発課・中原 辰浩/平田 佳鈴>

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「福祉を勉強してきた人はもちろん、そうではない人であっても、多くのチャンスが広がる業界だけに、介護福祉についてしっかりと調べてほしいです」(中原さん・平田さん)

マイナビ編集部から

全国各地で高齢者向けの住まいを開発・運営する長谷工シニアウェルデザインは、社名にもある通り、マンション開発で多くの実績を残す大手ゼネコンの長谷工のグループ会社である。マンションで培ってきた“住まう人への思いやり”を凝縮させた事業所づくりを身上としており、高級感あふれる意匠と暮らしの豊かさを感じられる設備にこだわることで、ワンランク上のシニアライフが過ごせると高い評価を得ている。

介護福祉会社というと、福祉系学科出身者の独壇場と思っている学生もいるだろうが、充実の教育制度を整える同社の場合、出身の学部学科は一切不問。実際、入社後3年間は新入社員を見守る「Be3(ビーキューブ)制度」を導入しており、直属の先輩が指導をしてくれる「ブラザーシスター」、違う事業所のリーダーが話を聞いてくれる「ネクスタ―」、会社全体の立場から支えてくれる「人事部門」の3方向から新人をがっちりと支えていくという。介護福祉士やケアマネジャーなどの資格に関しても、新人教育を通して取得可能だ。

サポート体制が盤石だからこそ、新人に挑戦をさせていく文化も根付いている。キャリアの途中で産休・育休を取って働きつづけている社員もいるように、誰もが長く安心して働きつづけられる場があたりまえのように整う。何事にも興味を持ってチャンレンジして、自分を高めていく人には、最高の環境が広がっている。企業研究にお勧めしたい一社だ。

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同社が提供するお部屋の一例。ホテルのような上質なサービスを提供し、ご入居者に豊かな暮らしを感じていただきたいとの想いが伝わる。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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