最終更新日:2025/6/23

(株)ネクスコ東日本エンジニアリング【NEXCO東日本グループ】

業種

  • 建設コンサルタント
  • 建設
  • 設備工事・設備設計
  • 建築設計

基本情報

本社
東京都

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

高速道路の安全と安心を、通信の力で守る仕事!

  • 電気・電子系 専攻の先輩

PHOTO

ETCや非常電話、表示板を支える「通信職」とは?

伊藤 大樹さん
所沢道路事務所 所沢施設保全二課
工学部 電気電子工学科卒業
2019年入社

東日本エリアを中心とする高速道路の維持管理を手がける『ネクスコ東日本エンジニアリング』。ETCや非常用電話などを支える通信職として活躍する伊藤さんは、入社以来、様々な角度から高速道路を支えることで、厚みある技術を身につけてきた。人々が行き交う高速道路を守り続けている伊藤さんのキャリアを通して、同社で働く責任とやりがいに迫っていく。

高速道路網を通信の力でより良くしたい。そんな思いを胸に、当社の扉を叩く

■社風の良さやカバーしているエリアの広さが入社の決め手に
大学時代は電気電子工学を専攻し、強電から弱電まで幅広く学んでいました。実は電気の中でも通信技術に興味を持っていたのですが、希望していた研究室の教授が退任したため、別分野を学んだという背景があります。

就職活動をするにあたっては、改めて現代社会において不可欠な通信インフラに携わろうと考え、通信系の職種を探していきました。中でも着目したのが高速道路業界。もともとドライブが好きだったので意識していたというのもありますが、高速道路にはITS(高度道路交通システム)や無線通信、道路情報板などで通信技術が多数活用されていることから、私にとって理想の環境だと考えました。

複数の高速道路関連会社にエントリーした中で、最終的に当社を選んだのは社風と地域特性の2点が理由として挙げられます。インターンシップなどで社員と直接触れ合う機会があったのですが、学生に寄り添って考えてくれる温かみある社風にはおのずと共感を覚えるものがありました。また、通信職は北日本地域もカバーしているだけに、雪などの気候変動に対応する高速道路を支えられるというのも魅力に感じました。

■路側機器の更新を通して、仕事の基礎を身につける
入社してからは業務の系統が異なる3カ所の拠点で勤務してきました。最初は約1年にわたって茨城県の谷和原道路事務所に所属し、通信設備更新工事の施工管理業務に取り組んでいました。ETC設備の通信機やセンサー、表示器といった路側機器や可変式速度規制標識、ハイウェイラジオ設備などの更新工事に携わりました。

当時は発注者に近い立場に位置しており、施工会社が手がけている仕事が施工図通りに行われているか、工程は問題なく進んでいるかをチェックするという業務が主体でした。高速道路の技術について何もわからなかった私にとってハードルの高い仕事でしたが、配属先の上司が素晴らしい方ばかりで、的確にアドバイスやヒントを与えてくれたおかげで仕事の流れをしっかりと身につけられました。

先輩のお仕事拝見!

高速道路料金所にあるETC設備は、通信職たちが日々、保守メンテナンスしている。伊藤さんは現在、関越道や圏央道の各設備の安定稼働に貢献している。

新しい業務を通して学びを重ね、自分を高め続ける

■別角度からの業務も経験。研修での学びが生きている
2年目の時は半年間ほど、柏事業所の施設工事課に在籍。今度は親会社を顧客とする請負業務として、常磐道での軽度な設備補修作業や道路照明のランプ交換などを手がけました。立ち位置としては発注者ではなく施工会社となり、協力会社をマネジメントしながら工事の最前線で仕事をしていくことになりました。以前とは異なる立場から現場に関与できたおかげで、別角度から円滑な工事の進め方や安全確保について学べたのは貴重な財産となりました。

新人時代から様々な技術に挑戦していましたが、今、振り返るとありがたかったのは、配属直後に群馬県高崎市のテクニカル・トレーニングセンターで数週間にわたって行われた新人研修でした。施設内には高速道路上を再現した設備が整えられており、通信職がよく触るETCや道路情報板に関しても実機を使って作業方法を学ぶことができます。高速道路上では安全確保が第一だけに学べる内容にも制限がありますから、じっくりと腰を据えて学べる良い環境だと思っています。

■保守点検担当として、多様な技術を吸収する
現在は所沢道路事務所で設備の保守点検に取り組んでいます。担当区間は関越道の練馬IC~本庄児玉IC、および圏央道のあきる野IC~川島ICですが、料金所にあるETC設備、道路上に点在する非常電話などの通信設備をスケジュールに沿ってチェックすることで、安定稼働が実現できているのかを確認しています。万が一、劣化が見つかれば補修や更新の計画を作り上げ、親会社が私たちの計画をもとに工事を進めていくというのが一つの流れとなっています。

ETC設備、非常電話以外にも、電送制御設備、道路情報板、路車間通信(VICS)なども管理していますので、対応する技術の幅が広いだけに、異動してからはゼロから学んでいく感覚で自己研鑽に努めました。モノを売らない組織だからこそ、「人間の技術力」が最大の価値となる。そんな風に考えながら働いてきましたから、業務時間外に技術資料を徹底的に読み込んだり、周囲の先輩から生の知識を吸収したりして、自己研鑽に励んできました。

先輩のお仕事拝見!

大規模点検ではリーダーとして後輩を率いる立場になった。若手時代は自信がなかった伊藤さんも成功体験を積むことで堂々と人を引っ張っていく力が身についた。

技術力を高め続けて、より安心できる高速道路を実現したい

■トラブル対応や大型案件も一人で完結できる力が身につく
日々の管理のみならず、緊急対応も私たちの業務の一環です。3年目の時、早朝に圏央道の青梅ICのETCレーンで起きた車両事故の影響で、朝のラッシュ時に渋滞が発生してしまいました。早急に復旧するべく、私が後輩とともに駆けつけて修理したところ、想定より早く開通できたことから、親会社や上司からお褒めの言葉をいただきました。会社としてもどんどん仕事を任せてくれる方針ですから、わずか3年の勤務ながらも多様な経験ができたおかげで、トラブルにも冷静に対処できる地力がついていたのだと思います。

最近ではETCの12カ月点検などの大規模点検で責任者を任されるようになりました。緻密な工程管理と安全管理を両立しながら、無事故で滞りなく作業が進むように仕事を進めています。後輩を率いる立場でもあるのですが、若手は危険管理が未熟なところがあるのが課題だと痛感させられています。危険な行為は厳しく指摘し、できたことはしっかり褒めることで、成長を促していくことを意識しています。

■設備保全に関わる責任とやりがい
ETCや非常電話という設備は、グループ会社以外の企業が簡単に触れるものではありません。独占に近い立場で保守メンテナンスに携わっているからこそ、もし私たちのチェックに不備があったら各設備のクオリティが下がり、高速道路を利用するお客さまに迷惑がかかってしまうのは明らかです。責任は重いですが、自分の仕事の成果が確かな運用につながっていると思うとやりがいは非常に大きいです。

高速道路の設備は日々、進化し続けており、機械が自動処理してくれる部分も増えてきました。しかし、本当の意味で安全を追求したい時、人間にしかできないことも数多く存在しているのも事実です。私自身、最先端分野も含めてより多くの知識を身につけて、安全を判断するための確かな土台を築き上げたいと思っています。そのために電気通信主任技術者などの資格取得にもチャレンジしていますが、会社が受験費用などを補助してくれるのが心強い限りです。

先輩のお仕事拝見!

若手にも裁量が与えられ、学びや成長できる機会が豊富に存在すると実感している。将来的には機器の仕様決定などの上流に値する技術にもトライしたいと夢を描く。

企業研究のポイント

企業研究の段階では後悔をしないように、少しでも興味ある業界を幅広く見つめて情報収集に励んでください。専門外の業界であっても、学んできた物事が生かせるケースも少なくありません。たとえ専攻とは違うと思っても一度、話を聞いてみるのをおすすめします。

インターンシップやオープン・カンパニーなどの機会はぜひ活用してほしいですね。当社もWeb開催、1day仕事体験、3days仕事体験を用意して、様々な学生のニーズに応えています。近年は各社がバラエティ豊かな内容のカリキュラムを展開していますので、学業やプライベートの状況に合わせて柔軟に活用しましょう。

学生のみなさんからは、「社会に出る前に、何をしたら良いですか?」という質問をよく受けます。当社に限って言えば、資格取得は社会に出てからで問題ないですし、新人研修やOJTなどを手厚く行いますので、道路についてあらかじめ知っておく必要はありません。それよりも学業やアルバイトなど、今しかできないことに全力で打ち込み、充分にやり切ったとの感覚を持って社会に飛び込んでほしいと思います。
<人事担当者>

PHOTO
高速道路上の保全点検業務を手がけるネクスコ東日本エンジニアリング。関東を中心とするエリアはお馴染みの高速道路を支える重責を担っている。

マイナビ編集部から

ネクスコ東日本エンジニアリングは高速道路の土木構造物や電気・機械・通信設備、建築物の維持管理やメンテナンス、大規模リニューアル工事などを専門とする技術者集団だ。職種によって対応エリアは異なるとはいえ、関東はもとより、東北、北海道、長野、新潟などをカバーしており、実に広範囲の高速道路の安全と快適さを陰からがっちりと支え続けている。

今回は通信職として活躍する伊藤さんに話を聞いたが、決して通信について明るいまま入社したわけではなかった。しかし、社内の充実した研修制度のおかげでゼロから不安なくキャリア形成できたと振り返る。実際、「テクニカル・トレーニングセンター」では本格的な技術を実践に近い環境で学べ、その後もスキルアップのために社内外の様々な研修に送り出してくれるという。会社が定める重要資格であれば2回まで受験料を負担してくれる上に、毎月の手当が加算される場合もある。前を向いて自己研鑽していく社員をとことん応援する環境はしっかりと整っている。

生活面のサポートも手厚く、借り上げ社宅に関しては家賃の最大85%までを補助するとともに、引っ越し費用を含めた初期費用をすべて会社が支援。年間休日は130日以上で、これに加えて有給休暇もあるという充実ぶり。ワークライフバランス面の良さも同社の自慢の一つだ。こうした環境があるからこそ、自分らしいキャリアを築くことができるのだと感じた。

PHOTO
高速道路上の設備を再現した研修スペースを有するテクニカル・トレーニングセンター(群馬県高崎市)。新人研修はここで行われ、実践的な技術を身につけていく。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

トップへ

  1. トップ
  2. (株)ネクスコ東日本エンジニアリング【NEXCO東日本グループ】の取材情報