最終更新日:2025/7/9

(株)大輝

業種

  • 建設コンサルタント
  • ソフトウエア
  • 情報処理
  • 建築設計
  • 道路管理

基本情報

本社
東京都

取材情報

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若くして自社商品・新技術を担い、事業拡大と社会インフラの立役者に成長!

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自慢の商品・技術・サービスを、3名の社員が熱く紹介

地上測量や自社GISで定評のある「大輝」。同社で活躍する若手・中堅社員3名が登場し、担当の商品・新技術・取り組みをフランクに熱く語ってくれた。
それぞれの特徴・魅力を語る姿から、各自の成長も伝わってくる。

◎松澤 優作/空間情報部 空間情報課/2009年入社/(写真右)
◎比嘉 祐也/地理情報部 地理情報一課/2012年入社/(写真左)
◎堀越 優香/地理情報部 施設保全課/2020年入社/(写真中央)

【松澤さん】自社GIS『TAIMS』の導入・保守を担当。システム連携も強みに、自治体のインフラ改修計画を支援

当社「大輝」は官公庁や地方自治体を主なお客さまとし、公共サービスに不可欠な地理情報システム(GIS)製品『TAIMS』の導入とカスタマイズに力を注いでいます。デジタル化が進んだ現在、既にGISの導入は多くの自治体で進みましたが、社会インフラの老朽化が課題の現在、例えば地理情報を細かく分析し、どのようにインフラ改修計画を立てていけばいいかを検討したいというニーズは増える一方です。当社は道路や上下水道、防災、公園、農地、住民表示システムなど幅広く製品を網羅しているほか、2012年に自社開発した「管網解析システム」(特許取得済)は網の目のように張り巡らされた水道管の状況把握がしやすいツールで、改修工事の計画が立てやすいことから自治体に評価され実績も築いています。

『TAIMS』には、多くの市販地図データに対応、色分けによって見やすい、直感的な操作性で使いやすいなどの特徴があります。さらに当社は測量事業を核としているため、現場作業からデータ入力を一貫して行えます。これにより測量と情報技術を組み合わせて課題解決の道筋を照らせる実感がやりがいです。

私は入社当初から『TAIMS』に関わり、まだデジタル化が進んでいない自治体を担当しました。そのなかで、水源となる山や谷に分け入って現場作業も経験。測量からデータ入力、システムづくりまで一貫して行いました。ほかにも関東甲信越の中核都市では、下水道マンホールに潜り調査を行ったことも。いずれも現場は特に大変でしたが、一貫した仕事を通してお客さまの要望をシステムに反映させる力が磨けたと感じますし、お客さまのニーズに沿った提案ができるチームリーダーへ成長してこられたと思います。

ただ、この業界は奥が深く10年超のキャリアでも経験が浅い方で、もっと知識・技術を高める必要があることを痛感。近年はセキュリティ対策も重要ですから、システム・ネットワークの知識と技術・提案力を高め、お客さまとメンバーからもっと信頼されるリーダーになっていくことが目標です。さらに『TAIMS』を柔軟性と拡張性をもったシステムに進化させながら、各自治体の住民サービスの向上と安全・安心なまちづくりを支援できる存在に成長したいと思います。

三者三様の個性を発揮。会社でのスタンスと趣味を紹介。

入社当初から大輝独自のGIS『TAIMS』製品の導入と保守を担い、今ではメンバーをリードする課長代理として活躍する松澤さん。趣味はロードバイクとサッカー観戦。

【比嘉さん】最新の「地上レーザ」技術を導入し、事業拡大に導く。表彰で苦労が報われ、最高の思い出に

国土交通省では2016年頃から「I-Construction」を推進しています。これは、ICTの活用により、建設・土木現場の生産性向上と働き方改革を進めようという取り組み。当社も測量会社として常に最新技術を導入し、高品質な成果を収めるべく国土交通省の取り組みに参画しています。特に3次元データの集積・利活用が求められており、測量分野の最新技術「地上レーザ測量」導入に乗り出したのです。測量現場の作業が大好きな私を見込んでくれた会社からの打診を意気に感じて推進役となりました。

導入当初、私はまだ入社5年目で20代、しかも公共測量で実績のある企業がほとんどない時代で、全てを一から始めなければなりませんでした。通常の測量は一度に数百~千の点データしか得られませんが、レーザ測量は1回の照射で点ではなく面的に空間を認識し、何百万点という膨大なデータが瞬時に得られるため測量作業の短縮化が図れます。また360度方位の「角度」「距離」「高さ」「色」を瞬時に計測し、3次元モデルを作成する画期的な測量手法です。
ただ、現場の作業時間は短時間でも、自然現象や埃なども観測してしまうため、どうやったら正しいデータを抽出できるか、事前に観測手法を検討したり、またデータを持ち帰って取捨選択したりする作業には苦労しました。試行錯誤をするなかで、山梨県の農地で初めてレーザ測量を使い、さらにトータルステーション、GNSS測定器など従来機を組み合わせることで、既成の基準点と精度の高さで整合させることに成功。測定結果を国土交通省に報告したところ、2017年に「国土交通省関東地方整備局長表彰」という格式ある賞を受賞。自分が初めて機材を使い、不明点はメーカーに問い合わせて知識・技術を習得。データ編集も一から必死で行ったこともあり、そのときは感無量で、苦労が報われた思いがしました。同時に会社に新技術をもたらすことができた、という充実感も大きかったです。

その後、若手メンバーにレーザ測量の方法や編集の仕方を教える立場となりました。2019年にはもう1台「地上レーザ機器」を増やし、案件対応の幅を広げています。後輩たちにも続々と技術習得に当たってもらい、実績を積み重ねているところ。地上レーザはお客さまの反応も良く、案件拡大の手応えも十分。自治体や建設会社の建設計画に対して、自分たちが工事の起点になれる測量の醍醐味も改めて感じています。

三者三様の個性を発揮。会社でのスタンスと趣味を紹介。

地上レーザ導入により、測量時間の短縮・精緻な3次元モデル作成の道筋を開いた比嘉さん。現場が大好きで、地上測量の若きホープ。趣味は野球観戦とアニメ・ロードバイク。

【堀越さん】「老朽化対策」に力を注ぎ、道路や橋梁を調査。アクティブに働ける仕事は充実感でいっぱい

現在、社会インフラの老朽化が全国的に問題になっています。そこで、当社では、政府が掲げる「国土強靭化」の一環としての「老朽化対策」に焦点を当て、現場でのコンクリート点検等に取り組んでいます。対象は道路や橋梁から照明灯までさまざま。橋梁などは寿命が50年といわれ、近年は5年に1回の点検が義務付けられるなど社会的ニーズもさらに高まり、売り上げも右肩上がりになっています。単にコンクリートを点検し、お客さまへ報告して終わりではなく、改修方法などを含めた長寿命化計画の提案までが仕事です。

首都圏や地方にも老朽化した橋梁・道路などは多く、1~4段階で判定して自治体に報告。例えば照明灯一つとっても錆や損傷があると車や通行人に被害が及ぶ可能性があるので、見落としがないように入念に点検し報告します。橋の上部や桁下は橋梁点検車に乗って作業をすることもあり、安全対策には十分に気を配って点検作業を遂行。外で仕事をしたかった私には張り合いがある日々です。老朽化した橋梁も補修で保つのか、架け替えが必要かなど、先輩と協議の上で提案し、きめ細かく現状と対応策を調書に反映することを心掛けています。今の仕事は短期では結果が出ませんが、長期的に人々の安心・安全に寄与するものであり、社会貢献性の高さと誇りを感じます。

私はもともと大学で測量とGISの両方を学んだことから、その両分野を有し、現場で体を動かせる仕事に魅力を感じて「大輝」に入社しました。ただ2020年入社時は初の緊急事態宣言下にあり、多くの企業が在宅研修から新人教育をスタートさせていました。当社も例に漏れず、在宅期間中はリモートで研修を受けることに。会社から提供された、各部署の事業内容を紹介した資料がとても充実していて、会社の手厚い支援に心打たれました。資料を読み、特に施設保全課の仕事は体を動かせるし面白そうと感じ、「やってみたい」という気持ちが芽生えました。7月の配属後は本腰を入れて仕事に打ち込み、今があります。

先輩方がどんな質問にも答えてくださいますし、社内では冗談も言い合って和気あいあいのムード。個人の意欲や興味からも適材適所を考えてくれますし、仕事を通じて成長を促してくれています。今後も自分らしさを生かして後輩の質問に何でも答えられる存在、自治体への提案力を高めて社会に安心感を与えられる存在になりたいです。

三者三様の個性を発揮。会社でのスタンスと趣味を紹介。

施設保全課はチーム全体が若く、勢いがある。その中で、ムードメーカーの堀越さんは人前で話すことを苦にしない明るいキャラクター。趣味は料理で、中華メニューが得意。

企業研究のポイント

【松澤さん】企業研究では自分が学んできたことを生かせるか、を重視して考えるといいでしょう。私自身も大学で測量とGISを学び、システムなども触ってきたことから、当社を見つけたときは迷わずアプローチしました。また社風を肌で感じるのも大切なこと。コロナ禍前、当社は社員旅行や忘年会などのイベント、部活動も活発でした。一体感の持てる環境があるかどうかを、今は大変でしょうができるだけ感じ取ってみてほしいです。

【比嘉さん】会社に入って、こんなはずじゃなかったとなるのは一番避けたいところ。企業訪問がしにくい世の中ですが、インターンシップへの参加やオンラインなどで遠慮なく質問を投げかけて、判断材料となる情報を得てください。実は私の就職活動時期も東日本大震災に直面し、会社説明会や採用活動中止などで大変でした。そんななかでもできることを見つけ、積極的にアプローチする姿勢がどんな会社でも生きると思います。

【堀越さん】広い視野から、いろいろな業界業種を眺めてみること。その上で興味を持ったらとことん調べ、妥協せずにいろいろ質問してください。建設業界は男っぽさが尊重されるような体質も想像していましたが、先輩の皆さんはやさしく、さまざまな社員が活躍できる。いい意味のギャップを感じることができました。できるだけ先入観に捉われず、まっさらな気持ちで会社と向き合うといいでしょう。

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BBQ大会やボウリング大会、5年に1度のハワイ旅行(コロナ禍の現在はいずれも中止)など社内行事が活発で、オンとオフのメリハリをつけたアクティブな社風がある。

マイナビ編集部から

株式会社大輝は社員数100名弱のコンパクトな組織ながら、測量系建設コンサルタントとして数多くの公共案件を手掛け、地上測量のリーディングカンパニーとして実績と信頼を築いている会社だ。「技術の主役は人間」という同社の基本姿勢は、若くしてプロジェクトを先導する上記3人の仕事ぶりにも表れていた。自社ブランドGIS『TAIMS』の商品力を武器にお客さまに合わせてカスタマイズする力、地上レーザ測量をいち早く導入し、後輩へスキルを継承していく動き、「老朽化対策」という時代ニーズへのチーム対応力。これらを若手社員が責任と使命感をもって担い、会社をリードしていることが、インタビューを通してひしひしと感じられた。
同社の営業エリアは都心から関東甲信越の山や河川と幅広いが、営業、顧客打ち合わせ、現場作業、内業、納品と全て自社で行っている。そのため、仕事の価値・方向性も見出しやすく、一貫した流れを見渡しながら貴重な経験が積めるフィールドがある。
ちなみに、大輝本社がある東京都府中市と周辺の多摩地区には恵まれた住環境があり、転勤もないため社員は腰を据えてじっくりと成長を目指せる。また、研修制度が充実し、コロナ禍前は社内イベントも盛んだったため、自然に年の近い若手社員同士が時に教え合い、時に一緒に遊ぶような社風が根付いていることも付記しておきたい。

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社内は先輩・後輩、部署間の風通しが良く、チームワークも取りやすい。開発計画や復興の起点となることや、住み良いまちづくりに貢献している実感が仕事の張り合いになる。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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