最終更新日:2025/6/13

北川瀝青工業(株)

業種

  • 住宅(リフォーム)
  • 住宅
  • 建材・エクステリア
  • インテリア・住宅関連

基本情報

本社
石川県

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

街を水から守る! 防水のスペシャリストとして働くことの意義とやりがい

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世の中に建物がある限り、必要とされ続ける仕事

創業以来、防水工事の専門会社として、戸建住宅からビルまで多様な建造物を水から守っている北川瀝青工業。今回は営業部門で活躍している3名の若手社員に、仕事の面白みや取り組み方、今後の目標などを伺った。

■浜田 華暢さん(写真中央)
 本社営業部/2021年入社/人間科学部

■鈴木 大介さん(写真左)
 福井支店 若狭営業所/2021年入社/経済学部

■黒田 佳菜子さん(写真右)
 本社営業部/2024年入社/経済学部

いずれも文系学部の出身。入社後に専門的な知識・スキルを習得、防水のプロとしてお客様のニーズに合わせた最適な提案を行い、信頼と満足に応えています。

すべては現場がスムーズに回るようにするために【浜田さん】

◆多様な現場の幅広い業務に対応
当社の営業はゼネコンを中心とした既存の取引先を回る法人向けのルート営業です。各営業にはテリトリーが割り当てられていて、私は加賀・小松・能美・白山エリアの担当や、羽咋・能登・金沢市内の顧客にも対応しています。仕事の流れは、お客様から「今度、こんな案件を予定しているのだけど」といった依頼を受け、現場を確認し、それに基づいて見積書を作成・提示。その際、防水工事にも様々な工法があるため、現場の状況とお客様の要望に合った最適な工法を選択します。見積もりの承認が得られたら施工管理者に指示書を出し、工事がスタート。その後も案件に関する窓口として、進捗状況の報告や問い合わせへの対応なども行っています。主な現場としては戸建の住宅からビルや公共施設などの大型物件まで。駐車場やプールなどにも対応しています。

◆円滑なコミュニケーションが良い仕事の必須条件
仕事を進める上で大切にしていることは、やはり「報連相」です。施工管理をしている監督に逐一連絡するのはもちろん、工事の進め方などを職人さんに相談するなど、現場がスムーズに回るよう関係するすべての人とのコミュニケーションを密に取っています。その際、ただ様々な人の意見を聞くのではなく、こうして欲しいといった当社からの要望が正確に伝わるように心掛けています。そうすることで大きなクレームを回避できたこともありますし、職人さんから「この前の現場、やりやすかった」と褒められたり、監督さんから「早く動いてくれて助かった。ありがとう」と感謝されたりしたことも。お客様から「すごく仕事がキレイだった」「良い職人さんだった」など、当社の技術や職人の腕を褒められると、自分のことのように嬉しく、やりがいを感じます。

◆第一と第二が統合。より楽しく働ける職場に
本社営業部は、リフォームや改修に対応していた第一と、新築を担当していた第二に分かれていたのですが、新社屋の建設に先立って本社営業部として一本化。私は第二営業部だったため新築案件しか経験がなかったのですが、すべての営業があらゆる案件を担当できるようになりました。また、同じ営業であっても一緒に行動する機会がなかったため、不安もありましたが、優しくて面白い人が多く、良い刺激を受けながら楽しく働いています。

それぞれの描く未来

学生時代、ずっと野球に打ち込んできた浜田さん。「今の目標は施工管理技士の1級を取得することと、大規模な案件や周りに自慢できるような建物を担当することです」

施工現場の運営や工事の質、利益をも左右する営業の役割【鈴木さん】

◆チームワークの良さが自慢
最初に配属されたのは福井支店で、入社3年目に若狭営業所に異動しました。仕事の内容は他の拠点と変わりませんが、営業は上司と私の2名体制。5名体制だった福井支店の時と比べ、一人当たりの受け持つ仕事の領域は広くなりましたが、上司に相談しながら取り組めているので、あまり苦労は感じていません。基本的な活動エリアは鯖江から敦賀までですが、東海地区のお客様にも対応しているため、移動は少し大変かもしれません(笑)。他の営業所と比べると小さな拠点ですが、皆で協力し、補い合いながらチームワーク良く業務に取り組んでいます。

◆異動後初の仕事が新築の大規模物件
若狭営業所に赴任して最初に担当した案件が新築の大規模物件で、施工する面積が広い上に、構造などが異なるものでした。コスト面や環境面を考慮した結果、アスファルト防水や塩ビシートを使用したシート防水、ウレタンゴムを塗布する塗膜防水など、複数の工法を詰め込んだ提案となりました。そのため管理には苦労しましたが、異動後の初仕事だったので、絶対にミスをしないように取り組みました。また、いかにスムーズに進められるかを念頭に置いて取り組んでいたことを今でも覚えています。お客様から見て当社との付き合いはあったものの、私とは初めて。そのため、密な関係を築くべく、一日でも早く顔と名前を覚えてもらえるように何かにつけて顔を出しました。防水に関する提案はもちろん、防水以外のことについてもアプローチするようにしています。その結果として利益が出ていることが、自信につながっています。

◆始まりは営業から
お客様と対応するにあたって、最も気を付けているのは第一印象。身だしなみを整え、こちらから挨拶をすることを常に心掛けています。仕事を進める上では、現場に入る際の下準備や段取り、現場が続いている中での資材の確保、工程の打ち合わせなどを重視。少しでも怠ると現場が滞ってしまいます。すると利益が出ず、現場の作業員さんも気持ちよく仕事ができず、工事の質も落ちてしまうため、注意して取り組んでいます。私たち営業は現場で作業をするわけではありません。しかし、すべての仕事は私たちの提案から始まっていて、それが目に見えるカタチで残ることに喜びとやりがいを実感しています。誇りを持って携われる仕事です。

それぞれの描く未来

説明会で出会った先輩営業を見て入社を決めた鈴木さん。「将来的には会社を代表するような営業になりたい。後輩の良い所も吸収し、信頼される営業を目指しています」

立ち上げメンバーだからこそ得られる面白さとやりがい【黒田さん】

◆胸を張れる仕事に惹かれて
大学卒業後は就職で地元石川県を離れていたのですが、夫と一緒にUターンしてきました。合同企業説明会に参加し当社と出合い、その時の説明で、防水工事というものがあることを初めて知りました。建物や人の暮らしを守っているため、胸を張って携われる仕事で面白そうだと考えたことと、新しいことを勉強するのが好きなので、全く知らない業界に行くのも楽しそうだと思い、入社を志望しました。また、これまで複数の会社を見てきたのですが、働く上で人によって醸し出される雰囲気が大事だなと感じており、当社は説明ブースでの雰囲気がとても良く、それも決め手となりました。

◆その先にいるお客様の存在を意識
現在は本社営業部で営業をサポートする業務に携わっています。まだまだ手探りの状態ですが、主に図面から必要な部材を拾い出す積算と原価計算、それに基づいた見積書の作成の他、施工計画書のまとめや工事写真の整理と写真帳の作成なども行っています。基本的には営業から依頼を受けて対応するという流れ。期日を確認し、優先順位と締め切りに合わせ、それをTo Doリストにまとめてスケジュールを組んで対応しています。その際、自分の中で意識しているのは、「私が直接対応しているのは営業だけど、その先にはお客様がいる」ということ。指示された期日ではなく、事前に営業が確認できるよう、その前日までに仕上げて渡すようにしています。

◆楽しさと充実感を味わえる仕事
今は立ち上げたばかりの段階で、私たちも勉強している最中です。現在、2名のチームですが、それぞれで得た情報や経験は、すべての情報を共有。仕事の進め方も試行錯誤の最中ですが、私たちからアイデアを出すようにしています。材料の計算をミスなく、効率的にできるようにするにはどうしたら良いのかを2人で検討し、エクセルの数式を採り入れるなど、改善に取り組み、成果が出れば一緒に喜んでいます。もちろん何かあれば部長が相談に乗ってくれ、サポートしてくれるため安心ですね。また、大きな図面が渡され、材料の拾い出しが大変なこともありましたが、やり遂げた時には達成感も。入社したばかりの頃、4日ほどかかっていた見積作成が1日半でできた時には、自分の成長を実感できて、充実した毎日を過ごせています。

それぞれの描く未来

入社後、自宅マンションにアスファルト防水がされていることを知って感動した黒田さん。「もっと勉強し経験を積み、早く正確に業務を処理できる、組織の柱になりたい」

企業研究のポイント

企業研究の段階では視野を広く持つことが大切。目標が明確であれば、そこに向かって努力すれば良いのですが、まだ定まっていないのであれば選択肢を狭めない方が後悔しないためにも良いと思います。また、ホームページや情報サイトなどで調べるだけでなく、会社見学などの機会を利用して、会社の雰囲気や仕事をしている様子などを自分で確認することをおススメします。(浜田さん)

最初は幅広く、あまり限定しないこと。自分のやりたいこと、興味のあることを出し、それを軸に業界研究や企業研究を始め、徐々に絞っていけば自分に合う会社と出合えると思います。そこで大切なのが、WEBやパンフレットだけでなく、気になる会社があったら一度足を運んでみること。会社見学やインターンシップなどの機会を活用し自分の目で見て、話を聞き、雰囲気を感じ取ってみてください。(鈴木さん)

長く安定的に働きたいと考えているのであれば、その業界が100年続くのかどうかを見ること。会社単体ではなく、業界全体が社会から必要とされ続けるのかどうかを見ることが大切だと思います。当該企業のホームページは閲覧すると思いますが、社長のインタビューや、社員のSNSなどの他のメディアも見てみてください。特にSNSはその人の考え方や人柄などが分かるため、企業研究の参考になると思います。(黒田さん)

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同社は風通しが良く、年次や役職関係なく誰とでもフランクに話すことができるほか、時代に合わせた様々な改革が行われている。

マイナビ編集部から

北川瀝青工業は1927年に創業、間もなく100周年を迎える防水工事の専門企業だ。建造物の劣化の原因となる雨水の侵入を防ぐ防水工事は、耐久性の向上や資産価値の維持にとって必要不可欠な技術であり、商業施設や公共施設、学校、病院、ビル、マンション、住宅、さらに駐車場や橋の床板など、ありとあらゆる建造物に施されている。私たちの身近な所に施されている防水工事なのだが、一般的な認知度はあまり高くない。今回取材した3名も企業研究を通して初めて知ったと回答。それは多くの人が雨降りには傘を差し、雨が上がれば傘のことなど気にしないのと同じ。多くの建物が防水工事によって水から守られているからこそ、世間にはあまり意識されていないと考えられる。

そんな防水工事のプロフェッショナルとして、約1世紀にわたって地域の建物や人々の暮らしを守り続けている同社。本社営業部の浜田さんは「建物の重要な部分には防水が施されていて、改めて防水の大切さと社会の役に立っていることを感じている。病院など、大きな建物を見掛けると防水がどうなっているのか気になる」と笑う。目立たない仕事かもしれないが、3名とも防水の重要性に誇りを持って働いている様子がうかがえた。また、防水工事は一度施工して終わりでなく、改修が定期的に行われるのも特徴。絶対に必要な技術であることが、同社の安定度の高さを物語っている

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今夏竣工予定の新社屋。計画段階から社員全員を巻き込んでレイアウトを決め、協力会社にも意見を聞くなど、関わるすべての人にとって使いやすく優しい社屋となる予定。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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