農業土木の分野では今、急速にDX(デジタルトランスフォーメーション)化が進んでおり、当社でも業務に取り入れています。その代表格といえるのが、UAV(ドローン)による3次元測量。上空からレーザーを照射して地上を測量し、座標、高さなどを3次元の点群データとして取得します。そのデータを補正して3次元画像を作成したり、3次元設計を行います。土木施工の分野では、こうしたデータを建設機械に読み込ませ、自動で掘削を行うといった技術が実用化されていますが、建設コンサルタントが作成した3D図面を用いてゼネコンなどが施工を行うという連携も実用化されつつあります。
3Dで作成された図面は、農家さんへの説明会において有効な資料となっているほか、3次元点群データなどをもとにVRによるトラクターのシミュレーターを作成。水田や畑、道路の工事が終了した時の見え方や、傾斜などを体感していただくことで、設計の参考になる意見を得ることができます。
また、植物の葉などの反射特性を利用し、衛星データから作物の生育状況を把握するNDVI(正規化植生指数)という技術も用いています。これにより牧草の収量を推定することで、整備前後を比較した事業効果算定に反映が可能です。また、同様の技術を活用して水はけの悪い場所を特定し、暗渠排水の計画にも反映できます。こうした先端技術こそ若手の領域と考えており、学生のみなさんに大いに期待しているところです。
(高井さん)