最終更新日:2025/7/29

(株)デジタルベリー

業種

  • 広告制作・Web制作
  • 広告
  • 印刷・印刷関連
  • 情報処理
  • 専門コンサルティング

基本情報

本社
埼玉県

取材情報

経営者の視点

日本を代表する企業を目指す! “クロスメディア総合提案カンパニー”

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代表取締役と取締役が語り合う、会社の今と未来へのビジョン

デジタル化を課題とする企業が多い中、時代に先駆けてデジタルカタログやホームページ制作を通してお客様に貢献してきたデジタルベリー。社長と取締役のお二人に、成長理由や経営ビジョンを語り合っていただいた。

■代表取締役/赤羽根 康男さん(写真右)
大手商社にて日用品や家電の営業、企画・販促を経験し、2004年にデジタルベリーを創業。

■取締役/谷本 浩子さん(写真左)
福祉人材系会社に勤めていたが、IT系への興味から2010年に同社へキャリア入社。

「デジタルカタログ」の制作から成長したベンチャー企業! ホームページ制作から印刷物まで、一括で担う

谷本/私は前職で福祉人材系の会社に勤めていましたが、そこが運悪く倒産してしまい、路頭に迷っていたときに当社を見つけてITへの興味と企画・提案ができる仕事に魅力を感じて志望。そのときに赤羽根社長と出会い、2010年に入社しました。
私が入社する6年前、2004年にデジタルベリーを起業したいきさつや、事業が軌道に乗る過程を改めてお話しいただけますか?

赤羽根社長/私は学生時代は海外にボランティアや短期留学で多数訪問していたのですが、現地で出会った人々から刺激を受けて、起業してみたい気持ちが高まりました。人脈や資金もない中で一旦は商社で営業を経験することにし、事業を起こす道筋を模索。資本も商材もない状況で、最も身近にあったパソコンで何かできないかと考え、27歳で起業したのがIT系の当社です。
Web広告が広まりITバブルといわれた当時、それまで紙が主流だったカタログをデジタル化するニーズに着目し、カタログを画面上で見られるWebサービス「デジタルカタログ」を始めたのです。

谷本/私が入社した頃は、まさにそのデジタルカタログが伸びていた時期でした。私はお客様への企画・販売を担当しましたが、とにかく社内の技術職と一緒にお客様のデータを早く正確にデザインアップすることに努めました。

赤羽根社長/IT分野は専門用語が多く、もっと一般の人にわかりやすさや使いやすさを提供することが大切だと感じていました。ボタンの数やクリックもできるだけ少なく、サクサクとページをめくれる操作性、難しい分野でも易しい言葉を使った内容を心掛け、制作代行を務めたことで信頼を得ました。
地域や業種に限らず大手から中小企業まで様々な依頼が増え、徐々に導入実績を増やしたことで会社の基礎が固まったと思います。現在は創業20年で、デジタルカタログの導入実績は1,400社以上になりました。

谷本/2010年代半ばには、デジタルカタログができるなら「会社のホームページ制作も同時にできないか?」というお客様からの声が大きくなりましたね。

赤羽根社長/特に製造業は本業のモノづくりに忙しく、自社HPや製品紹介に力を注げないというお客様も多いです。当社がそれを請け負うことで感謝されることも増えました。
埼玉県では約300社の企業HPを制作し、これもまた埼玉でトップクラスを誇ります。さらに印刷物の需要も一定数あり、多様なメディアを手掛けるようになりました。

社長と取締役の横顔

赤羽根社長は母校の埼玉大学で「ベンチャー企業論」の講義も行う。「デジタルベリー奨学金」の設立や、今年度からは客員教授にも就任。趣味はスポーツ観戦や音楽鑑賞など。

コンテストから「製造業ドットコム」が誕生。19期連続増収を達成! テレビ番組スタート!

赤羽根社長/近年当社は、HP・印刷物・デジタルカタログ・動画を含めた多彩なサービスを提供しており、これを『クロスメディアで世界を元気に!日本を代表する「クロスメディア総合提案カンパニー」を創る』というビジョンとして掲げました。
2021年には製造業専門HP制作のサービスサイト「製造業ドットコム」が誕生し、好調に推移しています。この立ち上げのきっかけが谷本さんのビジネスコンテスト受賞で、現在この事業責任者としてチームをリードしてくれています。

谷本/埼玉には製造業が多いことに着目し、製造業に特化した事業プランを練りました。さいたま市が主催するコンテスト「世界を変える起業家ビジコン in さいたま2019」に同僚とチームを組んで、社長からも厳しい指導やアドバイスもいただきながら資料を作成して、みんなの想いが正確に伝わるよう何度も練習を重ね、プレゼンテーションに臨みました。
その結果、「女性起業家賞」と「オーディエンス賞」を受賞。製造業に特化したビジネスモデルや使いやすいWebコンテンツを評価していただき、みんなで喜びを分かち合うことができました。それを土台に立ち上げた「製造業ドットコム」で、HP制作はもちろんクロスメディア戦略の引き合いも増え、現在ではさらにサイトの充実を図っています。

赤羽根社長/当社は創業から、19期連続増収黒字経営を実現しています。ここまで成長できたのは効果的な製品PRができるデザイン力に加え、HPだけでなく印刷物や写真・動画撮影など豊富なコンテンツの提供、さらに継続的サポートの提供などが評価されてのこと。検索においても、手掛けたコンテンツが上位に表示されるメディア戦略も功を奏しています。
2024年にはついにテレビ埼玉の番組制作協力をスタート。「ググっと!製造業」という15分のテレビ番組を企画し、弊社でHP制作した製造業のお客様に登場頂きます。製品・技術力の素晴らしさが皆様に伝わるよう、私や社員も出演し精一杯PRをお手伝いします。Webからテレビまで、「クロスメディア総合提案」の幅を広げています。

谷本/当社が制作するHPやクロスメディアは、お客様の新たな顧客開拓だけでなく、企業イメージアップや技術・製品の情報発信、さらには事業内容をわかりやすく表現することで、「新卒採用にも効果があった」との声をいただくなど、人材採用強化にもつながっていると感じます。

社長と取締役の横顔

谷本さんは2019年、ビジネスコンテスト入賞を果たし、同社の「製造業ドットコム」をけん引。仕事を楽しみながら成長できる環境を学生にもアピールする。趣味はインテリア。

未経験者を一人前に育てる“教育力”も強み! 2026年の上場を目指し、100年企業へ

谷本/当社は社員数20数名と少数精鋭ながら、仕事は外部委託ではなく内製中心に進めています。未経験者をイチから育成しているのも特徴で、教育力の高さは自慢の一つです。
製造業をはじめ、多様な業種と関わる中で1年目社員がお客様のHPを提案したり、インターンシップの担当をしたりと成長の場も豊富で、マナー研修や1年に1回のプレゼンテーション大会なども実施しています。創業社長が“ゼロからイチを創る”ことをしてきたからこそ「社会で戦っていける」社員が育っているのです。

赤羽根社長/当社では営業と技術がチームでお客様に対応しますが、職種に関係なくプレゼンテーション力は一定水準に達するよう育てています。社会に出て人とスムーズに話せると仕事は楽しくなり、視野が広がって人生は充実します。万が一、会社がつぶれたとしても一人で生きていける、会社に依存せず戦える社員にするのが理想です。

谷本/当社は創業以来、デジタルカタログ、HP、印刷物と新サービスを次々と立ち上げ、現在は「製造業ドットコム」に注力しながら、“クロスメディア総合提案カンパニー”を目指しています。社長は今後、会社をどのようにしていきたいですか?

赤羽根社長/経営目標は社外にも表明していますが、次に目指すのは2026年の株式上場です。その布石として、2022年6月に埼玉県で最も高層のタワービルに移転しました。社員が誇りとやりがいをもって働ける環境だと思っています。
当社はシンガポールにもオフィス拠点を持っていますが、将来的には、東京にも本格的なオフィスを置き、日本を代表する企業になることが目標。19期連続増収に満足せず、50期、100期と次世代に継承できる会社にしたいと考えています。

谷本/私も会社が目指すビジョンや“お客様、社員、業界、地域、雇用、納税それぞれに貢献する”という理念に賛同しています。「製造業ドットコム」の事業責任者として、新たな顧客開拓を進めるとともに、スマホ対応をはじめ外国語対応による海外への発信力アップなどにも注力していきたいです。
それが製造業で困っているお客様を助けることになり、雇用創出など地域・社会貢献にもつながっていくでしょう。創業者がイチから創った会社で、その創業者のもとで成長できる機会はとても貴重。今後は採用・教育体制の充実により、社員のキャリアアップにも貢献していけたらと思います。

社長と取締役の横顔

近年培ってきた製造業向けWeb制作が2021年にサービスサイト「製造業ドットコム」として結実。会社のビジョンを基に、若い社員たちが常に新しいことに挑戦しつづけている。

企業研究のポイント

■たくさんの業界・業種を研究して、実際に興味を持ったらインターンシップや説明会に足を運んでほしいと思います。私も学生時代は100社くらいを見て、検討しました。興味のあるなしに関わらず挑んだのですが、なぜか自分が最も望んだ商社以外は不思議と縁がなく、残ったのは、自分でビジネスを組み立てることを求められる商社系でした。
起業したい気持ちが強かったからか、思ったことを正直に話すと“こいつは、いずれ起業に踏み出す”と思われたのでしょう。ただ、経験を通して「個人と業界・業種にも“相性がある”」と肌で感じられたことは、大変貴重でした。皆さんもこの機会に、会社を幅広く自分の目で実際に見ることをお勧めします。
(赤羽根社長)

■自分の経験からお伝えするならば、どんな会社も倒産する可能性は、残念ながらゼロではありません。学生の皆さんを見ていると、人の良さや会社の雰囲気、休日が多いといった福利厚生面などに目が行きがちです。もちろんワーク・ライフ・バランスも大切ですが、表面の印象だけで選ぶのは心もとなく感じることもあります。
その会社で長く働きたいのなら、経営者の理念やビジョン、事業の可能性、将来性、仕事のやりがいなどをしっかり調べ、実際に見て聞いて、悔いのない会社選びをしていただきたいですね。
(谷本さん)

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社員数20名強の会社だから、社員間に壁はない。オフィスは風通しも良く、何でも気軽に相談や連携が可能。会議でも自由闊達にアイデアを出し、発言しやすい雰囲気がある。

マイナビ編集部から

デジタルベリーは『デジタルカタログ』のパイオニアとして、近年は製造業に特化したホームページ制作で業績を伸ばし、創業以来19期連続で増収・黒字を続けているベンチャー企業だ。2022年度は売り上げ昨年比119%成長、23年度は104%成長(24年度も成長予定)、と順調に推移している。デジタル化やメディア表現の統一化を推進したい企業は多く、コロナ禍の影響も少ないようだ。

「2026年の株式上場を目指す」という経営目標も正式に公開し、2022年6月には高層タワーオフィスビルに移転した。さいたま新都心駅に隣接するため雨に濡れずに通勤できるほか、大型イベント施設も徒歩すぐの距離。19階のオフィスからは都心や富士山、群馬の山並みも目に入り、その眺望は休憩時間の癒しになっている。
開放感のあるオフィスで、打ち合わせや会議もより快適に。Web会議室では、リモートでの会議や打ち合せもしやすくなったそうだ。

赤羽根社長自身、商社経験を糧にIT企業を創業しただけに、若手社員はその経営手腕と発信力に学べるところは大きい。社長からエネルギーとビジネスのヒントをもらい、大きく成長できる実感は、取締役の谷本さんからも感じられた。同社は教育体制も手厚く、早い時期にお客様への企画提案、Webプログラムなども任せてもらえる。さらに若い力が集まることで、同社のビジョンも着実に実現に近づいていくだろう。

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高層タワービルの19階にあるデジタルベリーのオフィス。風通しの良い環境の中、社員一人ひとりが企画発信力やWeb技術、デザイン力などを存分に生かしている。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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