最終更新日:2025/6/16

長野八ヶ岳農業協同組合【JA長野八ヶ岳】

業種

  • 農業協同組合(JA金融機関含む)
  • 共済

基本情報

本社
長野県

取材情報

先輩100人100の就活

地域貢献や畜産酪農支援─「長野八ヶ岳だからできること」を軸に志望理由を深掘り

  • 生物・農学系 専攻の先輩

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和やかな雰囲気の面接で、想いをしっかり伝えられます!

自然豊かな八ヶ岳山麓から全国の食を支えるJA長野八ヶ岳。今回は各部署で活躍中の先輩3名に、入職を決めたきっかけや就活で苦労したこと、面接時に心掛けたことなど、気になるポイントを聞きました。

(写真左から)
◆辰巳 裕哉さん/農業部 畜産酪農課/農食環境学群卒(2024年入職)
◆遠藤 百華さん/金融共済部 金融課/環境ツーリズム学部卒(2021年入職)
◆寺沢 拓実さん/川上支所 生産資材課/先端工業部卒(2024年入職)

在学中に人工受精師の資格を取得。酪農のさかんな八ヶ岳山麓で、長野の畜産業を支えたい。

農業高校で牛・馬など大家畜に興味を持ったことがきっかけで、地元・安曇野から酪農大国北海道の大学へ進学。酪農や畜産の知識・技術を実践的に身に付けました。ゼミでは、特に牛の第一胃の仕組みや働きについて専攻。与えた餌がどう分解吸収されるのか、餌によってどう牛乳の質が変わるのかなどの研究を行いました。家畜人工授精師の資格も在学中に取得しました。当組合を志望したのは、実家のある長野県で畜産農家さんや酪農家さんを応援したいと考えたからです。入職を決めた大きな理由は、畜産専門の部署があることです。実習に伺った安曇野市の牧場でも「八ヶ岳なら畜産をしっかりやっているよ」と教えていただき、経験を活かせると考え志望を固めました。

就活時に心掛けていたのは「現場を知ること」です。大学3年次には北海道と長野を何度も往復し、各農協のインターンシップや牧場実習に参加して、自分に合う場所を探してきました。大変さもありましたが、地域ごとの作物の違いや周囲の環境を知れたことは面白かったです。当組合がある野辺山を実際に訪れた時はレタス畑の規模に圧倒されましたし、先輩職員の方に付いて、実際に酪農家さんとお話できたことも印象に残っています。私は緊張すると言葉が出なくなってしまうタイプのため、面接前には質問を想定して何度も練習してきました。こう聞かれたらこう返すといった流れは、なるべく暗記。ゼミでの研究内容に加え、大学4年間、酪農バイトを続けてきたことや、家畜人工授精師の資格取得のために専門外の繁殖学も一から勉強したこともアピールできました。

現在は部署の先輩と協力しながら、人工受精業務に携わっています。和牛の仔牛を市場に出したり、ホルスタインに和牛の種をつけて出荷したり、牛に関わる業務はさまざまです。分からないことは知識豊富な先輩にすぐに相談できることも当組合の働きやすさです。今後は、飼料の知識など大学で学んだことを活かし、「辰巳に聞いたら大丈夫」と言われるような人材になることが目標。繁殖プラスαで、農家さんに頼ってもらえる強みをつくりたいと考えています。
(辰巳さん)

JA長野八ヶ岳で働く魅力

酪農がさかんな八ヶ岳山麓で、自分が学んできた酪農・畜産の技術を活かせるところ。先輩が皆やさしく、何でも相談できるので心強いです(辰巳さん)

地域に貢献できる働き方を目指して地元農協へ。若手職員が多く風通しの良い雰囲気も決め手に。

観光業に興味があり、大学では街づくりや地域おこしを専攻。後継者不足に悩むペンションの存続を目指して、ヒアリング調査やイベント企画などのフィールドワークを行ってきました。加えてボランティアサークルでは学部を超えたメンバーと一緒に、地域の子ども食堂の運営をお手伝い。ダンスサークルで地元のお祭りに参加したことも良い思い出です。大学での学びを通じて就活の軸に据えたのは、地域に近いところで働き、地域の役に立つ仕事がしたいということです。もともと管内出身で、祖父母が農業を営んでいた私にとって、JA長野八ヶ岳はとても身近な存在でした。他エリアの農協や青果の卸売企業なども検討する中で、就活サイトに掲載されていた先輩方の声として「お客様との距離が近い」「地域の方と接する機会が多い」とあったことが、最終的に当組合への志望を固めるきっかけとなりました。

就活中は、大学のキャリアサポートセンターに相談して面接練習を繰り返してきました。気をつけたのは地域貢献への想いをしっかりと伝えることです。実際の面接は4対1という面接官の多い状況で、とても緊張しましたが、終始和やかな雰囲気だったおかげで話したいことをしっかり伝えることができました。祖父母のことを知っているという方もいて、地元ならではの距離の近さも感じました。「小さい頃から支えてくれた地元に恩返ししたい」というのは、就活を通して改めて生まれた気持ちです。

入職1年目は川上支所の窓口に配属。年次の近い先輩も多く、溶け込みやすい雰囲気の中で金融業務の基本を学びました。現在は本所の金融課へ異動し、支所から上がってきたデータの取りまとめを行っています。イレギュラーなことにもスムーズに対応できるよう、やるべき仕事をその都度メモにまとめるなどの工夫も。優先順位をつけて、ミスや抜けを無くすように心掛けながら業務に取り組んでいます。土日祝がお休みで残業も少なく、自分の時間をしっかりと取れるのは自課の働きやすさです。職場内ではアウトドアが趣味というメンバーにも恵まれ、夏シーズンの休暇中は一緒に八ヶ岳登山を楽しんでいます。
(遠藤さん)

JA長野八ヶ岳で働く魅力

地域密着の金融機関として、地元の人の暮らしを支えられる仕事。土日祝がお休みで残業が少なく、ライフワークバランスの取れた働き方も魅力です(遠藤さん)

最先端工学専攻から、興味の幅を広げて農業分野へ。人と直接関わる仕事はやりがいも大きい!

学生時代は工業系学科に進み、情報デザインやAI、画像処理などの先端工学を学びました。研究室では特に音楽関連のアプリ開発を経験。位置情報を使って特定の場所でこのような曲が聞かれているという情報をデータ化し、「曲との出会いを広げる」というコンセプトをカタチにしてきました。エンジニアやWebデザイナーを目指す同期が多い中、私も当初は情報デザイン業界を検討。しかしエントリー数が少なかったこともあり、なかなか内定をもらえない状況が続いていました。両親から「もっと視野を広げた方が良いのでは」とアドバイスを受け、気持ちを切り替えたのが3年次の夏頃。大学のある関東圏の物流企業や飲食系企業、地元・長野県の製造業など、興味の幅を広げ、志向を深掘りするところから改めてリスタートしました。

農業系に目を向けたのは、子どもの頃から生き物を飼ったり、植物を観察したりすることが好きで、自然に関われる仕事も面白そうだと感じたからです。出身管外の当組合にエントリーしたのは、事業における農業比率が大きく、現場に直接関われる魅力を感じたから。後継者不足など課題の多い農業分野で、AIやデータ分析の知識を活かし、自分ができることを見つけたいといった想いもありました。面接ではゼミでの研究をふまえ、農業のDXに貢献したい旨をアピール。決まった答えをある程度用意した上で、その場の雰囲気に合わせて臨機応変に話せたことも良かったのではないかと思います。特に当組合の面接はとても穏やかに聞いてくれる雰囲気があり、話すうちに気持ちがほぐれて、想いを伝えきった手応えがありました。

現在は生産資材課で、主に農家さんが使う肥料や農薬、段ボール、種などの購買を担当しています。注文を受けて外部から資材を取り寄せたり、在庫として保管したり、モノの動きを把握することが大切な仕事です。未経験分野への挑戦でしたが、実際に入職してから、人と直接やり取りできる購買の仕事は自分にとても合っていると感じています。現場に出て対面で農家さんとコミュニケーションを取り、時には感謝をされることもやりがい。ゆくゆくは金融事業なども経験したいですが、まずは資材担当として地域の役に立てる人材へ成長できたらと考えています。
(寺沢さん)

JA長野八ヶ岳で働く魅力

地に足をつけて農家の方と直接コミュニケーションできること。ゆくゆくは大学で学んだAIやデータ分析の技術を、農業効率化に活かしたいと考えています(寺沢さん)

企業研究のポイント

やりたいことや興味のある業界を絞った上で、さらに自分に合った企業を見極めるには、実際にその会社へ足を運び、社内の雰囲気を知ることが大切です。当組合では毎年夏・秋・冬の3回、仕事体験の機会を用意。例えば夏には3日間かけて、管内の畑で定植作業をしたり、野菜を貯蔵する予冷庫を見学したり、普段あまり知ることのない営農業務に触れることができます。Web上の情報で「この業界はこんな仕事をしている」と何となくイメージしても、実際は思っていた以上に業務の幅が広かったり、想像していた仕事内容と違ったり、予想外な場面に遭遇することも。本当にやりたい仕事を見つけ、入社後のギャップを減らすためにも、インターンシップや体験会にはぜひ積極的に参加することをオススメします。

同時に福利厚生や暮らしの支援についても聞いてみると、その仕事に就いた自分の姿を描きやすいかもしれません。金融や事務部門は土日祝がお休み、夏季忙しい部門はその分冬季に集中して休めるなど、ワークライフバランスにも力を入れているので、先輩の話も聞きながら、自分らしい働き方をぜひ探してみてください。
(人事教育課/小池さん)

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基礎研修から事業別研修、専門知識研修など段階的な学びの場を用意。研修はすべて就業時間内で、研修費用も組合負担なので安心してスキルアップを目指せるという。

マイナビ編集部から

雄大な八ヶ岳山麓、標高およそ1300mの高原から、新鮮でおいしい農畜産物を全国へ届けるJA長野八ヶ岳。職場見学やインターンシップで初めてこの地を訪れ、高原野菜が育つ圃場の圧倒的なスケールに感動する学生も少なくないという。同組合では南佐久5町村を対象に、営農指導や市場販売、購買、金融・共済事業など、地域の暮らしを支える各種事業を展開。社会情勢の不安定な現代社会にあって、確かな農と食を発信し、地域経済を支える役割も担っている。

今回お話を伺ったのは畜産酪農、金融・共済、生産資材の各部門で活躍する若手の先輩3名。うち2名は管外の出身で、組織の規模感や畜産酪農にも力を入れている独自性に惹かれて入職を決めたという。加えて非農家出身者も多い。新人研修をはじめ、営農指導員研修や事業別研修など一から学べる機会を用意し、若手を育てているからこそ、活気ある雰囲気のもとで地域農業・地域社会をけん引できるのだと感じられた。

「管内出身者とIターン入職者の割合は、半々程度。地域手当など、遠方から来られる方も安心して働けるサポート体制を整えています」と話すのは人事教育課の小池さん。「慣れ親しんだ地元に貢献したい」「豊かな自然の中で農業に関わりたい」など、今回伺った入職のきっかけはさまざま。1人ひとりの想いをしっかりと受け止め、育ててくれる体制が整っていることも、同組合の働きやすさだと感じた。

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金融共済課では窓口での入出金業務から共済手続き、農業融資まで幅広く対応。お客様の声を汲み取って暮らしに直接貢献できることもJA業務のやりがい。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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