最終更新日:2025/6/23

島根自動機(株)

業種

  • プラント・エンジニアリング
  • 機械
  • 機械設計

基本情報

本社
島根県

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

一品一様のものづくりで、地方から世界へ!ものづくりの技術を支える。

  • 電気・電子系 専攻の先輩

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機械・制御・加工技術者の3名にインタビュー

島根県から日本全国、さらには世界へと多種多様なFA設備・ロボットシステムを送り出してきた島根自動機(株)。地方を拠点に置きつつ世界の舞台で活躍する先輩社員3名に仕事内容や同社で働く魅力を伺った。

【写真右】鶴原 卓也さん
機械設計部 機械設計1課/2014年入社
島根大学 総合理工学部 電子制御システム工学科卒

【写真中】渡部 陶汰さん
制御設計部 ロボットシステム課 係長/2016年入社
松江工業高等専門学校 電子情報システム工学専攻

【写真左】錦織 周平さん
機械加工部 2係/2013年入社
松江工業高等専門学校 生産・建設システム専攻

経験を積めば積むほど面白い!ワークライフバランスの充実を図る

私が所属する機械設計部では、自動車から医療品、食品、日用品に至るまで多種多様なものづくりの現場で活用される機械装置の設計を行っています。「設計」と聞くと製図(設計図面)の作製を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、製図はあくまでも記録資料。設計の最大の醍醐味は、求められる機能・仕様・性能を具現化しつつ、部品加工時の精度の実現性や組み立てやすさ、操作性の良さ、さらにはその後のメンテナンス性なども加味して、より良いものづくりにつなげることにあります。もちろん、一品一様のものづくりではすべて思い通りに進むことはほとんどありませんが、だからこそ挑み甲斐があります。

構想・設計、部品製作、組立、電気配線、調整、納入までを自社一貫生産する当社には、「この問題はこの人に頼めば良い」というその道のスペシャリストがいるので心強いです。予算や設置スペースに限りがあるなかで、すべての理想を追求するのは決して簡単なことではありませんが、周りを巻き込みながら最善のカタチを実現できたとき、そしてそれが目の前で作動し、物をつくったり運んだりするのを目の当たりにしたときの達成感はひとしお。最近は既存の機械装置の改善・改良に向けて相談を受けることも多く、ゼロイチのものづくりとはまた違った、新しい技術やノウハウで既存の設備力を最大化する改善設計の面白さも感じています。

経験を積めば積むほど面白さが増しているのは、仕事だけではありません。私事ですが、一昨年の秋に第2子の誕生に合わせ、計1カ月の育児休暇を取得。第1子誕生以降、平日は妻に任せがちだった育児にじっくりと向き合う時間を持てたことで、子育ての大変さを痛感するとともに、その成長を見守る喜びを日々実感しています。育児休暇取得に際しては上司や同僚が業務配分を調整し、進行中の案件を引き受けてくれたので不安は一切ありませんでした。その後、子どものことで急遽休みをいただく際もバックアップ体制は万全。育児参加にも理解あるこの環境のありがたさを日々感じながら、今後もワークライフバランスを充実させ、仕事にも育児にも全力で取り組んでいきたいと思っています。
<鶴原さん>

社会人デビュー間近の学生へ、伝えたいこと。

学生時代の学びが常に実用的とは限りません。社会に出てから新たな学びが始まると考えて、出身学部や専攻にとらわれず「やってみたいこと」に挑戦しましょう!(鶴原さん)

ロボットシステムの進化に対応しながら、技術チームのさらなる底上げに寄与したい

入社後は制御設計部で図面の読み方を学びつつ、主に配線や設計業務に取り組んでいました。ただ、もともと私は学生時代にロボット工学を学んでいたこともあり、入社5年目にロボットシステム課へ異動。その後FAのニーズ拡大に伴って人材が増え、組織が大きくなった2023年に係長に昇格しました。現在はお客さまのニーズに合わせてロボットのプログラムの作成を行いながら、係長として後輩たちの進捗管理や業務フォローなどを行っています。

ロボットシステム課では市販のロボットを汎用機として、「物をつかんで運ばせたり組み立てたり」といったお客さまが求める動きに応じて、ほぼゼロからプログラムを作成します。ソフトが完成するとまずは自社工場内で動作を確認し、お客さま先に導入しますが、最初から想定通りの動きを実現することはまずありません。そのため、現地導入の際には機械設計や組立、配線など各部門の担当者とともに1カ月~半年程度お客さま先に常駐し、想定通りの動きになるまで付きっきりで調整・修正を繰り返します。

そのため1年のうち2~3割は出張になりますが、現場では各分野のスペシャリストたちと協業するのでチームの一体感を感じられますし、現場ならではの新しい学びと発見があり、社内で黙々とPCに向かっているだけでは得られないスキルやノウハウが身に付くのも大きな魅力。3年目以降は海外出張の機会も増えましたが、長期出張中は現地のグルメや文化に触れたり、海外ならではの壮大な自然に触れたりするのも楽しみの一つです。

今年で入社10年目、ロボットシステム課では6年が経ちますが、まだまだ自分の未熟さを痛感することは少なくありません。日進月歩の技術の世界においては、ただ経験を積み上げるだけでなく、新しい知識・技術にも常に目を向けなければ成長は止まってしまいます。今後も常にアンテナを張り、ときに後輩・部下からも積極的に学びながら、地道かつ果敢に技術を磨き、ロボットシステム課のさらなる技術力の底上げに寄与していきたいと思っています。
<渡部さん>

社会人デビュー間近の学生へ、伝えたいこと。

スキルアップやキャリアアップにおいて一番大切なのは、継続すること。会社の知名度やイメージに流されず、「好きだからやり続けられる」舞台を選びましょう。(渡部さん)

ゼロからのものづくりの舞台だから実現できた!10年目のキャリアチェンジと理想の働き方

将来何をしたいかはっきりと定まっていなかった私が当社を選んだのは、設計から部品加工、組立、制御、調整まで自社一貫で手がける当社なら、入社してからでも柔軟に方向転換できると思ったからです。実際、入社後に配属されたのは機械設計部でしたが、その後結婚し3人の子宝に恵まれたことで、「理想の働き方」が大きく変化。3年前に自ら手を挙げて機械加工部へ異動し、以来、部品加工を行うためのプログラム(ソフトウェア)の作成を担当しています。

機械加工部を選んだのは、自分のやり方次第で業務効率を上げやすく、家族の時間を今まで以上に大切にできると考えたことが最大の理由でしたが、思いのほか、仕事内容自体も自分に合っていると感じています。というのも、仕事の成果が見えるまで数カ月を要する設計に対し、プログラムを動かせばすぐに製品がカタチになるのが機械加工。プログラマが自分の手を使って機械を動かすわけではありませんが、成果物に自分が作成したプログラムの良し悪しが如実に表れるので、今日の反省や学びを翌日の仕事にすぐに反映でき、着実に経験を学びに変えていくことができます。

とはいえ、私が現在担当する加工プログラムは5軸加工機8台分。ほかの機械より複雑な加工ができる分、制御のプロセスも複雑で、すべてに時間をかけていたらとても一人では賄いきれません。そのため、100個単位でつくるような量産部品のプログラムは、機械を動かすだけで効率的かつ高品質なものづくりを担保できるようしっかりと精度を上げています。一方で、現場のオペレーターが手をかける1点ものは、過去の案件から類似するものを流用するなど、“手を抜けるところは抜く”が私流。もちろん、プログラムのでき次第でオペレーターの作業効率が大きく左右されるので、プログラム作成時の効率だけでなく、その後の全体の生産性を考慮したソフトウェアになるよう心がけています。

今後は、機械加工の自動化・省人化もいっそう加速することが見込まれています。その際は、これまでのノウハウを存分に発揮し、自分も同僚も、そしてお客さま先にとっても、効率的かつ生産性の高いものづくりの実現に寄与していきたいと思っています。
<錦織さん>

社会人デビュー間近の学生へ、伝えたいこと。

成長が早い人は例外なく教わり上手。今のうちに大学の恩師やバイト先の上司・先輩などとできるだけ接点を持ち、しっかりコミュニケーション力を磨きましょう。(錦織さん)

企業研究のポイント

学生さんのなかには「将来、何をすれば良いか分からない」という人も多いと思いますが、焦る必要はありません。これから取り組む企業研究は、今後どうなりたいのかという将来像を具体的に描く機会です。これまでの人生のなかで楽しく取り組んできたことなどを振り返り、家族や価値観の合う友人ともキャリアや人生プランを語り合いながら、まずは自分の心にしっかりと向き合うことから始めてみましょう。

今後は企業のHPを見るなど情報収集の機会が増えていくと思いますが、一方的に与えられた情報だけで判断すると、想定外のギャップに直面してしまうことがあります。ミスマッチを防ぐためには、会社見学会やインターンシップなどを通じて、その企業の風土・体質を体感することが不可欠。半日・1日などの単発的な職場体験で終わるより、できれば数日間あるいは数回にわたって実施される中・長期的なインターンシップに参加するのがおすすめです。なぜなら、関わる時間が長くなればなるほど長所も短所もより多く見えるようになるものだから。人事担当者だけでなく、経営者の思いや将来の展望、あるいは実際に働く社員が日々目の当たりにしている現場のリアルな実情にもしっかりと耳を傾けることで、より精度の高いマッチングが実現できるはずです。
<人事担当/松井さん>

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「企業研究で押さえておいてほしいのは『5年後、10年後の自分が働く姿を想像できるかどうか』。イメージできないことは、実現するのも難しいと思います」(松井さん)

マイナビ編集部から

自動運転社会の実現に向けて日々進化し続ける自動車部品。医療分野においても、医療技術の進歩に伴って革新的な医療機器・設備・器具が続々登場している。もちろんそれらは各業界・各メーカーの技術研鑽や開発努力のたまものであるが、新製品を生み出すには、新製品のための生産設備も必要だ。

そんな多種多様なものづくりを支えている島根自動機(株)は、設計から部品加工、組立、制御、調整までワンストップで対応できる自社一貫体制を確立し、業界内でも存在感を発揮している。顧客の業種や設備機能、仕様を問わず、部品一つからでも社内調達できるFAメーカーとして、自動車・電池・半導体から医療機器・日用品・食品関連に至るまで、あらゆるものづくりのニーズに対応している。

自由度が高いのは、顧客の要望だけではない。設計から製造、現地導入まで自社でカバーする同社では、キャリアポジションも多種多彩。「別の仕事に挑戦したい」「働き方を変えたい」と声を挙げれば、本人の意向は最大限尊重される。働きやすさについても、実に柔軟で社員一人ひとりを大切にする社風が取材を通して感じることができた。何が向いているのかまだ分からない方でも、安心して挑戦できる環境が整っているので、企業研究の際はぜひ参考にしてほしい企業だ。

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生産設備の組立工場として2025年1月に新設された第6工場。同社最大の生産能力を誇り、今後大幅な受注増が見込まれるEV用電池生産ラインのニーズにも対応可能だ。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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