最終更新日:2025/6/1

(株)ネクスコ・エンジニアリング北海道【NEXCO東日本グループ】

業種

  • 建設コンサルタント
  • 建設
  • 設備工事・設備設計
  • 検査・整備・メンテナンス

基本情報

本社
北海道

取材情報

学生時代の学び・経験、どう活かせている?

多様な技術分野が連携しつつ、広域な北海道に欠かせない高速道路の機能と安全を守る。

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学生時代の学びを活かし、専門分野をベースに奮闘中!

北海道で働けること。待遇面が良いこと。安定した企業であること。企業ガイダンスで聞いた話と雰囲気に惹かれて入社したという2名の若手社員に、業務に向かう思い、やりがい、目標などを聞いた。

【写真右】
工学部 電気電子工学科卒
北広島道路事務所 施設保全課
T・Fさん(2022年入社)

【写真左】
工学部 都市環境学科卒
土木事業部 土木技術部 調査設計課
R・Iさん(2023年入社)

電気、機械設備の点検に役立つ基礎知識。大学時代の研究をベースにした業務改善のプレゼンも経験。

工業高校で情報技術を専攻し、大学は電気電子工学科に進みました。専門分野的には、建設関連から通信系、インフラ系など幅広い業界が対象になるなか、学内で開催された企業ガイダンスで当社の話を聞くうちに興味が湧き、入社につながりました。電気系の知識を活かしつつ、電気の枠を超えた広範な業務に携われることと、勤務地が北海道内ということも決め手でしたね。北広島道路事務所に配属となり、高速道路上にある各種施設の維持・補修作業などを担い、現在はその保全点検を行う部署に所属しています。

主な業務内容は、高速道路を機能させるための電気設備、電力会社から電気を受け入れる受配電設備のほか、道路照明、速度規制標識など、電気が通っている設備全般の定期的な点検です。さらに、電気設備だけでなく、通信設備や発電機といった機械的な設備も含めて、その状態を目視や機器を使って調べています。毎年一回、電気設備を一度、停電させ、非常用電源で必要な電気を供給するなかで大がかりな機能確認なども行いながら、高速道路の円滑な通行を守るのが私たちの役割です。

業務自体は、初めて経験するものばかりでしたが、電気の基礎知識は身についていたので、仕事の指示などを理解しやすかったですね。電気材料を学ぶ科目をとっていたおかげで、回路の部品名称などがわかったこともプラスでした。画像をAIで処理し、太陽光パネルの積雪状況を自動判別するという大学での研究を活かせる機会もいただきました。その仕組みを、高速道路上の施設にも役立てられないかと考え、毎年開催されている業務改善研究発表会で発表しました。さらに検討を重ね、実現につなげられればと思っています。

落雷により、回路の一部に過電流が流れて電気設備が焼損した際、もてる知識を総動員して故障箇所を見つけ出すことができましたが、これも大学での学びのおかげ。大きな達成感を味わいました。同じ設備を定期的に点検していると、やがて機器ごとのクセがわかり、故障の原因の検討がつけられるようになります。愛着が湧くというか、それもおもしろみの一つですね。当社には資格取得の支援制度があり、サポートを受けながら電気主任技術者の取得を目指すなか、大学時代に資格の勉強をしておけばよかったと、少し後悔しています。リーダーとしてプロジェクトを動かしていけるようになることが、今の私の目標です。T・Fさん(2022年入社)

今、私から学生さんへ伝えたいこと

「専攻した分野の仕事に進んだとしても、学んだことが直接、生きるとは限りません。ただし、知識は必ず役立ちますので、基礎をしっかり身につけてください」(Fさん)

基盤となる知識をもとに調査・点検作業に従事。体育祭の運営リーダーの経験が、協働して行う業務に生きる。

生活や産業を支える重要なインフラである道路に関連する分野で活躍できれば、という思いを抱き、土木を専攻しました。大学では、企業研究に向けて企業の話を聞くガイダンスがあったのですが、その一社として話をしてくれたネクスコ・エンジニアリング北海道の話が印象に残りました。高速道路を管理するNEXCO東日本のグループ会社として、現場で道路の日々の安全と快適性を守るという仕事、意義の大きさに惹かれました。充実した待遇、休日取得などの条件も魅力に感じ、入社を決めました。

公共工事を発注する官公庁、調査・設計を担う建設コンサルタント、工事を行うゼネコンの三つが土木分野の仕事の主軸ですが、私が現在、担当しているのは、コンサル的な仕事といえます。高速道路上の橋梁とトンネルの調査・点検が主な業務で、経年劣化の状態などを調べ、補修や補強を検討するためのデータを作成しています。大学で身につけたコンクリートの特性といった知識的な基盤が、一つひとつの業務に活きていますね。もっとも、大学時代に、もう少し意識して実際の構造物などを見る目を持っていれば、より馴染みやすかったかなとも思っています。

調査で使用する図面をCADで作成することも大切な仕事です。実際の図面に触れるのは初めてで、その図面が何を示しているのか、理解するのに少し時間がかかりましたが、CADは大学でも使っており、作業をこなすなかで覚えていくことができました。点検で橋梁の下部やトンネルなど、社員でなければ立ち入ったり、触ったりできない場所で行う作業も発見があり勉強になっていますね。変位しているトンネルを半年ごとにモニタリングしており、その経過について論文と資料を作成し、社内の発表会でプレゼンを行ったことは、いい経験になりましたし、印象に残っています。

大学2年、3年はコロナ禍で行事なども自粛ムードでしたが、そのなかで私は体育祭の運営に関わり、4年の時にはリーダーを務めました。現在、携わっている調査・点検の仕事は現場でのチームワークが必須ですが、その点、チームをまとめ協調してものごとを進めたという経験も、とても役立っていると実感しています。まだまだ、新たに学ぶべきことが数多くありますが、2年目は先輩に頼らず、自分から動ける場面を増やしていきたいと思っています。R・Iさん(2023年入社)

今、私から学生さんへ伝えたいこと

「難しいかもしれませんが、進みたい専門分野があるなら、意識して実際の仕事をイメージする機会をつくってください。業務に着いた時の意識が違うはずです」(Iさん)

ゆとりをもって働けるからこそ、仕事にも集中して向かえる。充実した休日、福利厚生がそれを支えています。

■完全週休2日+充実した休日がうれしいですね(T・Fさん)

多くの方がそうかもしれませんが、安定した仕事に就き、安心して働きたい、というのも私が最終的にネクスコ・エンジニアリング北海道を選んだ理由の一つでした。当社は、NEXCO東日本のグループ会社として、景気や社会情勢の変化によらず、人やものの移動の根幹を支える高速道路を守るという仕事を安定的に行っています。広大な北海道にあっては、高速道路の役割は一層重要であり、その分、社会的に大きな役割を果たすという自負をもって仕事ができる環境です。

同時に、完全週休2日制に加えて、夏季休暇の他、創立記念休暇などの特別休暇もあり、年間休日が125日を超えています。業務の都合で忙しくなる時期もありますが、私も夏はキャンプ、冬はスノーボードを、思い切り楽しんでいます。キャンプでは道南方面まで行くこともあります。高速道路を走っていると、「あの時補修したこの設備、大丈夫かな」などつい考えてしまうことも。それも気持ちの余裕があってのことだと思っています。冬場には寒冷地手当など、雪国の暮らしを支えてくれる制度もあり、思いどおり安心して業務に取り組める環境です。

■充実した福利厚生のもと集中できる環境です(R・Iさん)

土木の専攻でしたが、私はトンネルに関しては大学でも一切、触れる機会がなかったので、業務を初めてゼロから学んできました。最初はある程度、知識の土台となる部分を教えていただき、現場で徐々に調査の仕方などを覚えていきましたが、わからないことがあっても、気がねなく先輩に聞ける職場なので、一人で悩むことはなかったですね。そんな環境だからこそ、未知の分野だったトンネルには興味が湧き、覚えていくことに面白みを感じました。

待遇面や休日、残業時間などは私も目を向けましたが、入社してすごいなと感じたのは福利厚生でした。手厚い住宅手当や資格手当をはじめ、各種レクリエーションを選択・利用できるカフェテリアプラン制度、また、健康に関するサポートも充実していたんです。仕事に関しては、それぞれが集中して業務に取り組む一方で、その合間には力を抜いて、雑談を交わしたりという、メリハリのあるスタイル。まだ、私は教えていただくことも多いのですが、自分で考え、自らのペースで仕事を動かしていける環境だからこそ、意欲も高まりますね。

今、私から学生さんへ伝えたいこと

「自分はどこで働きたいか、というのも重要な選択肢になると思います。勤務エリアが道内限定というのも私にとって魅力的でした」(Fさん)

企業研究のポイント

学生時代に覚えたこと、学んだことを活かせる職場で働けることは、一つの理想といえるでしょう。そのためには、企業研究をとおして自分がやりたい仕事ができる環境があるのかを、見つけていく必要がありますが、同時に「私は、こういうことがしたい」ということを、ストレートに言葉にすることも有効だと思います。希望を具体的にすることで、関連する仕事があるかどうかを判断しやすく、マッチする分野を見つけられるかもしれません。

一方で、やりたいことが見つからないという方も少なくないでしょう。むしろ、その方が多いかもしれません。もし、そうなら、多様な業務のある企業を考えてみるのもいいでしょう。たとえば当社は、高速道路の保全点検、施設の保全工事、各種調査設計と多様な業務を行っており、電気、土木、情報などの知識を活かせる仕事があります。そうした環境で経験を積みながら自分に相応しい方向性を見つけていくことができることが特徴です。事業内容だけでなく。現場ではどのような業務が行われ、どんなスキルが歓迎されるか、それらは入社後、身につけていけるかなど、しっかりと調べ、聞いてみることをお勧めします。(企画統括部 企画課)

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仕事をして初めて見えてくることもあります。そうした場合、ある程度、業務的な異動ができる選択肢がある職場かどうかということもポイントの一つにしていいと思います。

マイナビ編集部から

高速道路の建設・維持管理・運営などを担うNEXCO東日本のグループ会社として、北海道内の高速道路を守っているネクスコ・エンジニアリング北海道。道路構造物や施設設備の保全点検・診断、データ整備・解析、調査・設計、工事の施工管理など幅広い業務を手掛け、建設コンサルタントからゼネコンの役割までを一気通貫で担いながら、安全・快適な通行のための保全を行っていることが特徴だ。

業務内容は、電気、土木、情報と広い分野が対象となるが、今回の取材で「明確に希望する業務が定まっていなくても、点検、調査・設計、施工管理と様々な業務を経験しながら自分が力を発揮できる業務を探せるよう、サポートしています」と同社。たとえば、入社数年間で、いろいろな業務を移動しながら自分の方向性を見つけ、その後専門性を高めていくといった働き方もできるそうだ。やりがいとモチベーションをもって、働いてほしいという思いを感じた。

それも、多様な業務を行っているからこそできることだが、働きがいを感じてもらうということでは、建設業界の2024年問題が取り沙汰される前から積極的に働き方改革を進めている。土日祝休みの完全週休2日制、有給休暇初年度20日間に加え、夏季休暇5日間、時短促進休暇、創立記念休暇もあり、ワークライフバランスが整っている。ゆとりをもって働ける環境があるからこそ、高速道路を24時間守るという重要な任務を的確に遂行できるのだろう。

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社員それぞれが、技術分野の専門知識を活かしながらコミュニケーションを図り、チームとして一丸となって業務を遂行する。そこで結果を出す達成感がやりがいなのだという。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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