最終更新日:2025/6/1

(株)フォネット(フォネットグループ)

業種

  • 商社(通信)
  • 専門店(家電・通信・OA機器)
  • インターネット関連
  • 専門店(その他小売)
  • 旅行・観光

基本情報

本社
山梨県

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

人を惹きつけてやまない接客力で、携帯電話販売の最前線に立つ

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ひとりの女性社員の入社から現在まで、約10年にわたる成長物語

生駒恵理さんはパソコン経験もないまま入社。会社は「未経験」を生かせる仕事を用意し、彼女は一つひとつチャレンジしていく。生駒さんに10年間を振り返っていただくとともに、仕事や働く仲間への思いを聞いた。


■チャレンジ精神No.1社員
 生駒恵理
 フォネットNEXT甲府昭和/2010年入社
山梨県内の短大卒業後、甲府丸の内スマートショップ配属。広報のための動画「イコマの部屋」を担当し、100本を動画サイトに配信。甲斐竜王店で副店長、昭和バイパス店、南アルプス店で店長、iCrackedイオンモール甲府昭和・フォネットNEXT甲府昭和・スマホの相談窓口フォネットを統括する主査とステップアップし、その後産休へ。2023年に育休明け復帰後、現在はフォネットNEXT甲府昭和にて、時短勤務で子育てをしながら、「お客様はもちろん、一緒に働く仲間を幸せにしたい」「後輩にも積み重ねた経験や知識を伝えていきたい」という気持ちで、日々店頭に立つ。

動画「イコマの部屋」制作で広報役を遂行

入社のきっかけは、参加した合同企業説明会でフォネットのブースを見つけたことです。フォネットは山梨県民には馴染みのある携帯電話の販売店です。私が子どもの頃、近所のスーパーマーケットの敷地内にショップがあり、私自身もフォネットで携帯電話を購入していました。

入社した2010年はスマートフォンが流通しはじめたタイミングで、私は新たにオープンしたスマートフォン専門店に配属されました。しかし、私自身パソコン経験もなく、デジタル機器については右も左もわからないという状態。入社から半年間は折りたたみ携帯電話とスマートフォンを2台持ちし、スマホの使い方を覚え、理解を深めていました。

店舗ではスマホの使い方を動画で知ってもらおうと、動画制作を企画。スマホ初心者の私がガイド役に抜擢され、「イコマの部屋」と銘打ったコンテンツを動画サイトにアップすることになったのです。私は番組のための台本を書き、使い方やアプリの紹介を盛り込みながら動画を作成。自宅で撮影した動画を週に一回ほど配信しました。徐々に「イコマの部屋」が評価され、会社から予算をいただき、店内の一角に「イコマの部屋」の収録セットを作りました。さらに2012年の本社移転の際はスタジオが完備され、本格的な番組制作が始まりました。地域活性化プロジェクトで支援するヴァンフォーレ甲府の選手や関連企業の方をゲストで招き、番組を盛り上げていきました。また番組内で、私が「富士山に登ってみたい」と言ったことが現実になり、初めて富士登山にチャレンジ。その様子を番組でお伝えしたことは忘れられません。県内のラジオ番組に出演し、当社の取り組みをお話しさせていただいたこともありました。2015年「イコマの部屋」は100回を超え、スマートフォンの普及とともに卒業させていただきました。

当社は現場の意見に真摯に耳を傾け、その内容を検討して具現化する環境が整っています。デジタル機器が苦手な私でしたが、入社5年間で大きく成長することができました。

イコマ流接客力の秘訣

毎日のデジタルライフを快適に送れるよう、お客さま一人ひとりに合ったプランを提案する生駒さん。明るく親しみやすい接客で、異動先にまでお客さまが足を運ぶ。

キャリアアップをしながら、お客さまやスタッフの幸せを考える

2015年、私は新店舗の甲斐竜王店に異動し、副店長(主任)の辞令を受けました。店長をフォローし、スタッフの動きを考えながら、売上に貢献しようと気持ちを切り替えました。仕事の手本となったのが店長の働きぶりでした。私より一つ歳下の先輩で、言葉遣いが美しく、常に明るい笑顔でお客さまやスタッフに接します。仕事をテキパキとこなし、休日はプライベートを思い切り楽しむ。そんなキラキラした店長の存在は、それまで「店長なんて無理!」と思っていた私の気持ちを「こんな店長に私もなりたい!」と変えてくれました。その後は店長の後ろ姿を見ながら、少しでも近づけるように努力を重ねました。

異動から半年後の同年9月に、昭和バイパス店の店長を任されました。人は意識が変われば自ずと結果がついてくることを実感した店長就任でした。大きな責任を背負うことになりますが、当社の経営目標「世界でいちばん人を幸せにする会社」にならい、お客さまに喜んでいただき、一緒に働く人を幸せにしていけるような店舗を目指しました。スタッフを信頼し、小さな声にも耳を傾けよう、そして何より私自身が楽しく仕事をしていこうと決めて、新しい店舗での仕事をスタートしました。

必死で店長職を務め、2017年には南アルプス店の店長を任されました。県内最大規模の店舗で、さらなる責任とプレッシャーを感じましたが、まずはスタッフの信頼を得ることからスタートしました。そのためには「店長の私が売っていこう」という気持ちで臨み、誰よりも接客回数をこなしました。店内では「ありがとう」の言葉を大事にしながら、スタッフの懐に入るコミュニケーションを実践。もちろん店長の仕事もおろそかにはできません。お蔭様で年間のうち半年以上はトップの成績をキープし、目標を達成することができました。その後、1年後には2店舗をカバーする店長へ、さらに店舗異動を経て3店舗を統括する主査として、担当エリアを任されました。今は育休復帰後、フォネットNEXT甲府昭和で時短勤務をしながら、育児と仕事を両立し、キャリアを重ねる楽しみを感じています。

イコマ流接客力の秘訣

2018年の接客コンテストは予選落ちし泣いたが、全面的に接客を見直しリベンジした翌年は優勝に輝いた。「自分に負けたままでは悔しくて」と前向きな姿勢が心強い。

人づくりに力を入れ、人々に選ばれる店舗を目指す

当社では毎年、販売・営業スタッフが参加する接客コンテストが開催されます。私は人前に出るのは得意ではなかったので、出場しようという気持ちは全くありませんでした。私が南アルプス店の店長になったとき、初めて新入社員を迎えることになりました。その年は、先輩社員が一緒に出場し、先輩社員がお客様役、新入社員が接客を務めるというルールが設定されました。彼女のためにもやるからには優勝しようとストーリーを考え、何度も練習を重ねました。その甲斐あって見事に優勝し、彼女は翌年の新入社員研修のレクチャーをするというチャンスをつかみ、1年間で大きな成長を遂げました。2年目を迎えた彼女は、さらに意欲を燃やします。そうなると店長の私も負けていられないと思い、一緒にコンテストに参加しました。しかし、私はあえなく予選落ち。自分に負けたことが悔しく、それからは先輩にアドバイスを受け、初心にかえり、接客力を磨きました。そして、2回目の参加となったコンテストで優勝することができたのです。私は接客がうまいわけではありませんが、接客力のレベルアップをしたいという熱意だけは誰にも負けていなかったと思います。

今後は人づくりに力を入れていきたいと考えています。2020年に、3年間一緒に仕事をしてきたスタッフから「私も主任になりたい」と言われ、思わずうれしくなりました。そして、なんとその翌年に副店長に昇格し、店舗を任される頼もしいスタッフに成長しました。そんな人材を増やすためにも、自分の背中を見せてあげられるような存在でいたいと思います。

現在、携帯ショップはコンビニほどの数があるといわれています。選ばれる店舗になるためには、一人ひとりが知識のブラッシュアップはもちろん、お客さまに対して人としての魅力が求められます。フレンドリーで話しやすい、店舗を異動してもお客さまに来ていただけるような人材でありたいと思います。育休復帰後も仕事と育児が両立できるように、且つ職場でしっかり活躍出来る環境を用意してくださった会社と、支えてくださる仲間に感謝の気持ちを忘れずに、お客様を幸せにしていきたいです。

イコマ流接客力の秘訣

山梨県内外に30店舗の携帯電話ショップを展開するフォネット。店頭で話して解決[スマホの相談]専門店は全国でも珍しい。いまや地域に欠かせない存在となった。

企業研究のポイント

学生の皆さんには事業内容はもちろんのこと、自身がどんな環境でどうキャリアを積みたいのかを考えながら企業研究を行っていただきたいです。
当社は20代、30代の若いスタッフが活躍しており、早ければ1年で役職者にステップアップすることが可能です。販売職では店長を中心に目標達成を目指し、愛される店舗運営に励んでいます。
また、私たちは働きやすい環境づくりにも注力しています。例えば、ビジネス版LINEを使った「LINEワークス」の活用です。社内通達や相談など、日常的なコミュニケーションツールとして利用しています。他にも、人事教育部の教育担当が社員教育に力を入れたり、長きにわたり勤務してくれた社員に対し、リフレッシュ休暇を取得していただくなど、社員満足に応えています。
クラブ活動では、ゴルフ部、映画鑑賞部、サウナ部、フットサル部など共通の趣味を持った仲間とリフレッシュ。所属部署関係なく横のつながりを広げています。
社員の多くが山梨県出身者で、地域貢献のモチベーションはとても高く、山梨を盛り上げています。

また、学生時代にしか経験できないアルバイトやサークル活動にも全力投球し、コミュニケーション能力を養うと共に、経験値を積んでおいていただきたいです。
(人事教育部 課長 伊藤高子)

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約1カ月間の新入社員研修では、ビジネスマナー、業務の基礎知識、実務研修など、多彩なプログラムを用意。その後は定期面談などのフォローアップ体制が整っている。

マイナビ編集部から

「就職活動に出遅れてしまって、短大卒業後に合同説明会で出会った会社がフォネットでした。初めて買った携帯電話がフォネットだったということで…こんな私でいいですか?」と生駒さんは話しはじめた。話を聞いているうちに、その飾らない気さくなキャラクターと、何でも素直に受け取り、目標にチャレンジする姿勢が人の輪を広げるのだと納得した。
100回に及ぶ「イコマの部屋」ではフォネットの広報役として大活躍をする。そのユニークなコンテンツはいまもYouTubeで視聴可能だ。その後の営業の快進撃は、「お客さまやスタッフの幸せを考える」「自分に負けたくない」という言葉が示すとおり、着実に実績を残してきた。
デジタルもパソコンもわからなかった20歳の女性社員がここまで成長したのは、彼女の資質も大きいが、フォネットという山梨県に根を張り、地域の人々に愛される企業があればこそといえる。なかでも「最高の接客でお客様をおもてなしするため、スタッフ自身が幸せに働ける環境を整えることを大切にする」という姿勢は多くの社員の琴線に触れ、働くモチベーションを高めている。働きやすい職場環境の実現のために、LINEワークスを使ったコミュニケーションやクラブ活動、休暇や教育研修制度も充実している。山梨という地域を愛し、そこに暮らす人々に貢献したいと思う人の選択肢になる企業である。

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「山梨えるみん」の認定証を手にする人事教育部の伊藤高子課長。さまざまな社員が働きやすくキャリアアップへの積極的な取り組みが評価された。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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