最終更新日:2025/7/2

(株)武井工業所

業種

  • 建材・エクステリア
  • 商社(建材)
  • 建築設計
  • サービス(その他)
  • 検査・整備・メンテナンス

基本情報

本社
茨城県

取材情報

経営者の視点

インフラ構築&長寿命化を支えるプロ集団!より安全で快適な社会の実現を目指す

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80年以上続く老舗メーカーをけん引するトップの本音!

インフラ整備に欠かせないコンクリート製品の製造・販売やインフラ構造物の点検を通して、人々の暮らしに大きく貢献している(株)武井工業所。常にチャレンジし続ける武井社長に、会社や事業への想いを伺いました。

代表取締役/武井 厚さん

時代のニーズに合わせて「プレキャストコンクリート製品」を開発!インドでも事業を展開

コンクリート製の資材を使って土木工事の効率化を実現する、「プレキャストコンクリート製品」の製造・販売を手がけている当社。工場であらかじめコンクリート部材を製造し、それを現場に運んで設置や組み立てを行うことで、スムーズにインフラ整備を進めることができます。当社の製品は、道路工事や河川工事などで活躍中。特に、道路用製品においては、県内で高いシェアを誇っています。この事実は、私たちの実力をしっかりと証明していると言えるでしょう。

当社の「プレキャストコンクリート製品」は、商業施設・学校・病院・物流倉庫など、さまざまな建物の外構工事や駐車場工事でも活用されています。そのほか、宅地用の製品として「シキール」「カクセール」「ツメール」も開発。最初に誕生したのが家と家の境界に設置する擁壁「シキール」で、職人の高齢化や後継者不足といった課題解決を目的に開発を行いました。このように、時代のニーズや社会の変化に合わせて、スピーディにオリジナル製品をリリースできるのが当社の強みです。

80年以上にわたってインフラ整備に貢献してきた当社ですが、2016年からはインフラ長寿命化事業もスタートさせました。インフラの老朽化が社会問題になるなか、橋梁点検・配筋調査・コンクリート品質評価などを実施。点検や調査、診断を通して、持続可能なインフラメンテナンスの一翼を担っています。“日本の空の玄関口”である国際空港や大手鉄道会社の舞台裏でも、実は当社が活躍。建てては壊す“スクラップ&ビルド”から今あるものを大切に使い続ける“ストック活用”へと社会がシフトしていくなか、まだまだ高い将来性が期待できる事業です。

当社の活躍のフィールドは国内だけにとどまらず、2015年にはインドにおける市場調査案件に参加しました。その時から経済成長が著しいインドの将来性に注目し、現地にコンクリート製品を製造する合併会社を設立。2022年から、「プレキャストコンクリート製品」の商業生産がスタートしました。今後更にインフラ整備が進むインドでの事業展開も、当社の大きな特徴です。

会社をけん引する武井社長

80年以上の歴史を刻んできた、老舗企業の舵取りを担う武井社長。就任以来、新製品の開発や海外進出など、新しい取り組みに果敢に挑み、会社を大きく成長させてきた。

ネットゼロ社会の実現や地域貢献活動、SDGsやDXの取り組みにも注力!

インフラを支える企業として、当社ではSDGsの取り組みに注力しています。2039年のネットゼロ(大気中への温室効果ガスの排出量を実質的にゼロにするという考え方)の実現に向けて、さまざまな施策を実施。現在、循環型ビジネスにつながる大きなプロジェクトを進めているところです。また、本社の駐車場にソーラーカーポートを設置。オフィスで使用する電力の60~70%を太陽光発電で賄っており、他の拠点へもソーラーカーポートの導入を進めているところです。

SDGsの取り組みの一貫として、地域貢献活動にも力を注いでいる当社。工場見学やインターンシップを通して多くの学生を受け入れているほか、地域の雇用拡大にも貢献しています。また、茨城県の企業として、2016年には厚生労働大臣が若者の育成に積極的な中小企業を認定する「ユースエール認定企業」となりました。雇用のほかにも、プロサッカーチームとのパートナー契約や、子ども食堂へのサポートなど、幅広い地域貢献活動を実施しています。

DXは、SGDsを実現するための有効な手段のひとつです。当社では、最先端のクラウドサービスを活用し、積極的に書類のペーパーレス化を推進。今後さらにその範囲を広めていく予定です。また、デジタル技術を駆使して商流のスマート化を実現する、「Qプロジェクト」を進めているところ。このプロジェクトが成功すれば、業界全体に大きなインパクトを与えることができるでしょう。

長年の歴史のうえにあぐらをかくことなく、当社では常にチャレンジを続けてきました。「現状維持は衰退」という言葉があるように、変化をいとわず挑戦を続けることが、会社の発展につながるのです。今後の大きな目標は、社会課題を解決する新製品の開発を加速させていくこと。これからも引き続き、ネットゼロやカーボンニュートラルの達成に向けた取り組みを進めていきます。さらに、「Qプロジェクト」を成功させることも大きなミッション。自分たちの手で、業界のスタンダードを構築していきたいと考えています。

会社をけん引する武井社長

武井社長は、とてもオープンな性格。自ら積極的に、社員とコミュニケーションを取っている。トップのこうした人柄が、部署の垣根を超えた一体感を生み出しているのだろう。

出る杭は伸ばすカルチャー!常識にとらわれない視点を持った人材が活躍できる

「より安全で快適な社会作りに全力で貢献する」という理念を掲げる当社で働く魅力は、インフラの整備や長寿命化を通して、人々の暮らしに大きく貢献できることです。しかも、「プレキャストコンクリート製品」は生活の身近なところにたくさん使われているので、仕事の成果を実感できるシーンが多いでしょう。自分の仕事が、家族や友人の“安全”や“快適さ”につながっていると思うと、誇らしい気持ちで仕事に打ち込めるはずです。職種によっては、より社会に貢献ができる新製品の開発に携われるチャンスも。入社1年目で、新しい「プレキャストコンクリート製品」の開発に携わったメンバーもいました。

80年以上の歴史を誇る老舗企業ですが、当社には堅苦しい雰囲気はありません。トップダウンではなく、ボトムアップの社風が根づいています。会社がクリアしたいテーマごとに、部署横断のプロジェクトが立ち上がり、社員が主体となってイノベーションを進めていくというスタイル。しかも、社歴や経験に関係なく、若手のうちからプロジェクトのメンバーとして活躍ができます。ちなみに、「Qプロジェクト」には、入社1~2年目のメンバーも参加。先入観や固定観念にとらわれない若手だからこその意見やアイデアこそが、イノベーションの原動力になると考えています。

当社では、早くから働きやすい職場環境づくりを行ってきました。“働き方改革”という言葉が話題になるよりも前から、完全週休2日&年間休日120日以上を実現しています。また、有給休暇の平均取得日数は15.7日で、プライベートを大切にしながら無理なく働けるのが魅力です。残業も、月平均15.9時間と少なめ。仕事がある日でも、家に帰って自分の時間を楽しむことができます。

私はよく、社員たちに「変人になれ!」と言っています。その真意は、常識にとらわれない独自の視点を持った人材のこと。特に、若手たちには自由な発想を大切にし、自分らしさを生かして大胆にチャレンジをしてもらいたいと考えています。出る杭は伸ばすカルチャーの当社でなら、自分の可能性を大きく広げていけるでしょう。100周年を迎える15年後には、そうして育った若手たちが、当社の中心になっているとうれしいですね。

会社をけん引する武井社長

「常識にとらわれない、新しい意見や提案を大歓迎」と語る武井社長。出る杭は伸ばしていくので、会社の未来を担う若手の積極的なアイデアに、大きな期待を寄せている。

企業研究のポイント

いざ企業研究を始めようとしても、「やりたいことがないので、どこから手をつけたらいいかわからない」という学生さんもいるでしょう。そんな方は、逆にやりたくないことをピックアップし、業界や会社を絞り込んでいくといいと思います。休日・休暇制度や福利厚生に注目し、働きやすさを軸に企業研究を進めていくという方法も。意外な会社との出会いがあるなど、将来の選択肢の幅が広がるかもしれませんよ。

自分に合った会社を見つけるためには、社員の人柄や職場の雰囲気をしっかりとチェックすることも大事です。特に、社長の人柄は会社の社風に大きな影響を及ぼします。なかなか会えないかもしれませんが、HPやインタビュー記事に目を通すなどして、トップの想いや考え方に触れるようにしましょう。ちなみに、当社の武井社長はフランクな人柄で、若手たちとも積極的にコミュニケーションを取っています。

当社の企業研究をする際は、ぜひHPの「主要製品・開発ストーリー」をチェックしてもらいたいです。社員たちがどういった想いで新製品を開発したのか、どのような点に配慮して新製品を手がけているのかなどがわかるでしょう。また、手厚い教育制度や抜群のワークライフバランスなど、社員を第一に考えた職場環境も見逃せません。

〈人事担当/平野さん&西山さん〉

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「企業研究の際は、インターンシップに積極的に参加しましょう。当社では、どんな質問にも答えます。気になることは何でも聞いてください」と平野さん(右)&西山さん(左)。

マイナビ編集部から

1939年の創業以来、土木用の「プレキャストコンクリート製品」を製造・販売するメーカーとして、インフラ整備の一翼を担ってきた(株)武井工業所。同一規格の汎用製品が使われるケースが多いなか、同社ならではの開発に注力してきた。デザイン性・施工性・耐久性に優れたオリジナル製品は業界の評判を集め、着実に事業拡大を続けている。

長年の歴史において、「業績が厳しかった時期もあった」という武井社長。特に、自身が入社した約20年前は政権交代で公共工事が縮小傾向になり、苦しい状況が続いたという。そんななかでも、新製品の開発や民間工事へのシフト、インフラ長寿命化事業への挑戦、海外への進出など、新しいチャレンジを続けてきた。社長のインタビューから、時代が求める価値を社会に提供し続けてきたからこそ、80年以上の歴史を刻むことができたのだと取材を通して感じた。

理念のひとつに、「全社員が相互に物心両面での幸せを追求する」とあるように、同社では社員を大切にした経営を実践している。出る杭は伸ばすカルチャーや、仕事とプライベートを両立しやすい環境からも、そのことがよくわかった。安心して働ける職場だからこそ、社員たちは高いパフォーマンスを発揮でき、それが会社のさらなる発展につながっているのだろう。

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同社の「プレキャストコンクリート製品」は、暮らしの身近なところで活躍中。街で自社製品を目にする機会も多いので、大きなやりがいを味わうことができるだろう。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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