最終更新日:2025/6/17

一般社団法人しんきん共同センター

業種

  • 財団・社団・その他団体
  • 情報処理
  • ソフトウエア

基本情報

本社
東京都

取材情報

先輩100人100の就活

地域経済を金融システムから支える、公益性の高い仕事

  • 数学・情報系 専攻の先輩

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自分自身を知ることで、ふさわしい会社に出会った

全国の信用金庫が活用する基幹システムを提供する「しんきん共同センター」。システム企画や業務推進の部署で活躍する若手職員にそれぞれの“就活ストーリー”を聞いた。

〈写真左から〉
■H・Rさん
業務部 業務企画課/2021年入社

■A・Hさん
業務部 業務推進課/2021年入社

■H・Hさん
業務部 業務企画課/2020年入社

【H・Rさん】自己分析を通してインフラ系の仕事に注目。スケールの大きさが決め手です

学生時代は軽音系のサークルに所属し、バンド活動に熱中。J-POPから洋楽までジャンルを問わず沢山の曲をコピーし、学園祭はもちろん毎月のようにライブハウスで演奏しました。それもあって一時は音楽業界も目指しましたが、企業研究を通してやはり裏方の仕事は大変だと分かり、音楽は趣味に留めることに。バンドで担当したドラムは今も続けていて、昨年、あるジャズフェスティバルに出場した時には、会社の仲間も観に来てくれました。特に同じ趣味の上司とはすっかり意気投合して、普段から一緒にジャズバーなどに行き、楽しい時間を過ごしています。

音楽業界を検討した頃は就職活動について何もノウハウがない状態だったので、本格的に活動するにあたり、「これではいけない」と、まず大学のキャリアセンターに通いました。最初に自己分析を行い、講座を受けて自分の長所や短所、考え方の傾向を洗い出しました。私はどちらかというと生真面目で、堅実なものに魅力を感じる保守的なタイプ。イノベーティブな業種よりも手堅いインフラ系が向いていると感じ、電気やガスなどのライフラインから鉄道等の公共交通機関、さらには金融機関まで、人々の生活や経済を支えるインフラ業界に注目しました。その流れで一般社団法人や独立行政法人なども調べており、そこで見つけたのが当センターです。それまで信用金庫という存在すら認識していなかったのですが、説明会に行き、地域経済の基盤を支える信用金庫の運用を国内最大規模の金融システムでバックアップするという仕事を知りました。当センターが担う責任とそのスケールのとてつもない大きさに魅せられました。

国の制度に変更があると、金融システムも変更対応を行う必要があり、私は、令和5年10月に施行されたインボイス制度の対応に携わりました。これまでには、消費税の取り扱いについて国税庁の資料を読み込み、必要なシステム改修の要件を固めるとともに、信用金庫向けの使い方の説明書等を作成しました。システム提供前後の時期には全国の信用金庫から問い合わせの電話が鳴りやまない状態でした。実際に提供されると何十万、何百万人にも影響が及ぶので、責任をひしひしと感じますし、不安にもなりますが、それだけに無事に稼働する達成感は計り知れません。今後も様々な開発案件に携わり、地域経済を支えていきたいと思っています。

先輩から一言!

「当センターが提供するシステムの内容を可能な限り完璧に把握、理解することが今の目標。幅広い開発案件に自信をもって携われるよう知識とスキルを磨きます」とH・Rさん。

【A・Hさん】「好き」は苦手以外から作れる-。先輩の言葉で私らしい進め方が見えました

就職活動のスタート時点では「やりたいこと」が分からなかったため、あえて業種を絞らず、様々な企業のインターンシップに参加しました。大学3年の夏休みにはメーカーからホテル、旅行会社など10を超える企業のインターンシップを経験。でも体験すればするほど、何を軸にすればいいのか選択肢が増えすぎて逆に分からなくなり、迷いが深まっていきました。答えが見つからないまま冬休みに入り、その時に参加したのが当センターの「1day仕事体験」です。この出会いがなければ、今の私はありませんでした。

1day仕事体験では信用金庫や当センターの役割といった説明のほか、様々なテーマでグループワークを行いました。また、昼食は人事の方3名も一緒だったのですが、それまで参加したなかで一番と言っていいほど、人事の方の仲の良さが伝わってきたのが印象的でした。偶然にもその中の一人が私の大学の先輩で、1day仕事体験後にフィードバックをいただいたのですが、その内容に感動。グループワークで私が他のメンバーとのバランスを取りながら発言したり傾聴したりする様子などがこと細かに記され、私の長所や今後取り組んでほしいことなどが説得力のある温かい長文で綴られていました。長期の体験ならいざ知らず、たった1日なのにこれほど私のことを理解してくださる―。すぐに御礼を兼ねてOG訪問をお願いしました。

OG訪問では、悩みを率直に打ち明けました。色々な業界や企業を見たせいか何が正解か分からない、方針が見えない。唯一「苦手と思ったことはできそうにない」としか言えなかった私を先輩は否定せず、そのうえで「自分が苦手ではないと感じることの中から“好き”を作っていけばいいよ」とアドバイスをしてくれたのです。この言葉が心に響き、改めて“苦手”を分析して、「利益を追うだけの仕事は私に向かない」と結論を出しました。そこから当センターを含め、公益性のある非営利団体に絞っていったのです。複数受けるなかでやはり当センターの雰囲気が最も好ましく、若手の教育研修にも力を入れていることから、「ここなら私も頑張れそう」と確信しました。

現在は、全国の信用金庫からのシステム全般の問い合わせに対応するとともに、システム研修にも携わっています。困っている方や学びが必要な方をサポートする仕事には手応えがあり、先輩に言われた通り、確かな「好き」を作っています。

先輩から一言!

「最近は、信用金庫の方から私を指名して問い合わせをいただくことが多くなりました。専門知識が幅広く必要ですが、業務を通して着実に身についています」とA・Hさん。

【H・Hさん】チーム一丸となって重要なシステムを提供するため、培ったコミュニケーション力を発揮

大学では情報ネットワーク学科に所属し、自らホームページも作成。プログラミングなど学んだことを仕事にも活かそうと、当初はIT企業を意識しました。大学3年の夏・冬休みには、ソフトウェア会社を中心にいくつかのIT企業のインターンシップに参加しましたが、体験するうちに「ちょっと違うな」と感じるように。違和感の正体を探るなかで、私は独りでコツコツとパソコンに向かうより、チーム一丸となって協働する仕事がしたいんだ、と気付きました。そこで異業種のシステム会社まで視野を広げ、金融機関のシステム開発会社として大学のキャリアセンターから紹介されたのが当センターです。金融機関系の会社は他にも受けましたが、その中で当センターが最も具体的に次のステップに進むフローや面接等のスケジュールを教えてくださったのが好印象でした。決定も早く、大学4年の春に説明会に参加して内定をいただくまでのスピード感も印象に残っています。もちろんその過程で感じた人事の方のフランクさや職員の皆さんの明るさも入職の決め手の1つです。

当センターのシステム開発は案件ごとにチームで取り組みます。国の施策やユーザーである信用金庫の要望を踏まえて追加する機能や改善の方針を決め、要件定義を行ってベンダーに発注する、いわゆる上流工程と、システム提供前の最終検証や信用金庫へ提供しサポートすることが中心ですが、社内システムなどではすべて自社開発することもあります。チームメンバーはもちろん、ベンダーや官公庁の関係者、信用金庫など、色々な人とコミュニケーションをとる仕事で、「一丸となってモノづくりに取り組む」という点で、まさに私のやりたかったこと。私はもともと人と関わるのが好きで、学生時代はサッカー部の副キャプテンや学生寮の班長を経験しました。特に学生寮の班長は大学の連絡事項を寮生に伝えたり、寮祭の運営を取りまとめたりするので、様々な個性のメンバーとコミュニケーションをとるスキルを培ったことが、仕事にも活かされています。

システムには速やかな法令対応が求められ、ガイドラインが随時変わるアンチマネーロンダリングシステムをはじめ、現在はマイナンバー法令に関するシステムを担当しています。各省庁などに問い合わせることも多く、時代の最前線のなかで働く実感もやりがいに繋がっています。

先輩から一言!

「マネーロンダリング防止を強化する国の方針など、ニュースで報じられる施策に関わるスケール感も魅力。今後は中堅としてさらに貢献できるよう努めます」とH・Hさん。

企業研究のポイント

学生の皆さんの多くは、仕事にやりがいを感じられるとともに、人間関係が良く働きやすい職場を理想とされていると思います。そうした企業を見つけるために、仕事体験やインターンシップに参加したり、OB・OG訪問をしたりと、まずは色々な企業に足を運んでみることをお勧めします。

当センターは、全国235の信用金庫が共同で利用する基幹システムの開発・提供を行っており、預金総額や顧客・口座数などにおいてメガバンクにも引けを取らない国内最大級の規模を誇り、影響力もとても大きな会社です。また、地域の繁栄や地方創生に重きを置く信用金庫をシステム面から支えているため、社会貢献度の高い社団法人といえます。スケール感も含めて、仕事のやりがいは非常に大きいものがあります。

加えて、当センターは一緒に働く仲間の人柄やコミュニケーションを大切にしており、職場の人間関係はとても良好。世代や立場にとらわれないのはもちろん、部署の垣根を超えて職員同士が親しみあう、和やかな社風です。チームで働く体制を取っており、誰かが休暇を取ったとしても他の職員で円滑に仕事を進めることができるため、仕事とプライベートの両立もしやすいです。やりがいと働きやすさの両面を実現する当センターをぜひその目で確かめてください。
〈人事担当一同〉

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インターンシップで同社の魅力を知った職員も多い。「当センターの雰囲気を感じていただける1day仕事体験に、ぜひご参加ください」と人事担当者。

マイナビ編集部から

地域に根付き、中小企業や個人を支える全国の信用金庫。その基幹システムを共同システムとして企画・開発・提供するのが「しんきん共同センター」である。全国の信用金庫の9割を超える235庫が活用しており、預金総額は約123兆円とメガバンクにも引けを取らない。取材をしてまず驚いたのは、そのスケール感と影響力だ。特にシステム開発を担う業務企画部のH・RさんとH・Hさんの口からは「インボイス制度」「マイナンバーカード」など、社会でも関心を集めるワードが頻出した。インフラ系システムは一度導入されると、あとは改修や保守だけというイメージがあったが大きな誤解で、目まぐるしく変化する法令やガイドラインへの対応、施行日に間に合わせるスケジュール管理など、どれ1つとっても不備があれば大きな混乱をもたらし、影響力は計りしれない。

一方で、これほどスケールの大きな仕事を少数精鋭で行っているので、若手も手応えのある業務を任される環境だ。必然的に仲間意識も強くなるだろう。業務推進課のA・Hさんの話はOG訪問が印象的だったが、「入社前後のギャップはまったくなく、OG訪問のときと同じように先輩や上司が寄り添ってくれます」とA・Hさん。ワークライフバランスも大切にしており、社会に貢献する働きがいと居心地の良さが共存している組織だ。

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東京・品川のオフィスはワンフロアのため、部署の垣根を超えたコミュニケーションも活発。気軽に会話するなかで親しみも深まっていく。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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